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カテゴリー「<!ー220タックル(ライン)ー>」の記事

2021年6月19日 (土)

PEラインの信頼性(品質)を考える



昔に比べるとPEラインは随分と安くなった。
今では日本製でも100m巻きが
1000円そこそこで買える商品も
少なくはない。

エギングやタイラバ、ライトジギングなら
普通は150~200mもあれば十分なので
市販品はせいぜい
300m巻き程度までのものが多い。

しかし、五目漁師が最近やる
中深場の釣りとなると
最低でも500mは巻いておきたい。

こうなると
海外製(輸入品)になることが多いが、
嬉しいことに長いし安いしで
500m巻き1500円程度のものさえある。

これらの中には強度を保つために
同じ号数の他のものに比べて
少し太めのものとか、
色落ちが激しいものもあるようだが
1号以下の細いラインを使う
タイラバやスロージギングでは
やはり強度が一番気になる。

五目漁師の場合には
中深場の釣りでさえ1.5号なので
同様のことが言える。

先日の中深場釣りで一向にアタリがないために
フーラフーラと暇つぶしがてら
ゆっくりと誘いをかけている時だった。

突然120号の錘を支えている穂先が
跳ね上がった。

何っ?
不意のライン切れだ。

上げてみると
出ていたライン300mほどの
中間あたりで切れていた。

コマセ釣りでもフグやウスバハギに
ビシに近いところや
逆に海面に近いところを
プチンとやられることはたまにあるが
中深場のしかも真ん中あたりを
切っていく??? 
それはないだろう。

多分、犯人はライン自身だと思っている。

中深場(水深200~300m)の釣りでは
最低でも500mは巻いておきたい。

安くなったとはいえ
国産品なら4000円近くはするために
先の安い輸入品を使うことが多い。

しかしこれを機に
あまり気にしていなかったPEラインの
信頼性とは何たるやと考えてみた。

例えばスーパーでパックや箱入りの
イチゴやサクランボを買ったとしよう。
(五目漁師は果物が大好きなので
たまに箱買いすることもある)

特価で安かったので買ったよ!
自宅に持ち帰り食べ始めると
たまに傷んでいるものが見つかる。

安かったから仕方ないね。
とブツブツ言いながら
傷んだものはいくつか捨てたが
腹いっぱい食ったので文句は言わない。

これが500mのラインだったらどうだろう。

プチッ!

ラインの何100mかと
結構お高い120号の錘と
ヨリトリリングとはさようなら、
おまけに魚を掛けて巻き上げの途中なら
それこそ買えば
1尾がラインよりもお高いかもしれない
アカムツまで逃してしまうことになる。
リール側に残った中途半端なラインも
多分新しいものと交換になるだろう。

つまり傷んだものだけを
捨てればよいイチゴと違って
500mの中で
1cmでも、いや1mmでも不良があれば
不良か所だけでなく
500m全部がこの瞬間に無駄になってしまう
しかも他のものも巻き添えにして。

イチゴで言うなら、
もし1つでも傷んでいたら
ワンパック、あるいはひと箱全部を
捨ててしまうのと同じことだ。

そうであれば
いくら特価でも買わないわな。

ラインの品質とは
こんなものではないだろうか。

実は、この時のラインは
2度目の使用だったが8本撚り1.5号、
500m巻きだった。

8本撚りを使うのは初めてで、
撚りが細かいだけに
目で見ても指にそらせてみても
まるでプラスチックのようにツルツルで
一見素晴らしいと思った。

ただ、リサイクラーを使って
リールに巻き取る中で
10m毎の色分けが一か所だったが
6m辺りで別の色に変わったり、
何か所か粒状の塊が付着しているような
部分があるのには気付いていたが
リールにはカウンターが付いているし
大物を釣るわけではないので
強度に影響がなければ、
安いんだから仕方がないと見過ごしていた。

しかし、現場で痛い目にあったので
自宅に戻ってから
リール側に残ったラインを
ゆっくりとリサイクラーで巻き取りながら
調べて行くと
1cas215408s

2cas215411s

写真のように毛羽だった部分とか
ざらついた部分が何か所か見つかった。

これがもし強度に影響しているとすると
この内の一か所のために
ラインの全てが何の価値もなくなってしまう。

と考えれば正に安物買いの銭失い、
アカムツ失いだろう。

そこで、今回はmade in Japan
YGKの4本撚り、
1.5号、600mを奮発した。
3cas215367s


今まで使ってきたPEに比べると
PEにしてピンと張りがあり扱いやすそうだ。

ただ、残念ながら
先の8本撚りに比べると少し太いようで
予定していた600mを
巻くことはできなかったが
果たしてどんなものなのか
先ずは使ってみよう。
4cas215419s

さて、ついでになるが、
PEの巻き直しの機会に
五目漁師の唯一の電動リール、
シマノFM-800の清掃と注油をしてみようと
初めてカバーを開けてみた。
5cas215414s

中深場の釣りでしか使わないが
買ってから3、4年にはなるので
相当汚れているだろうと
手ぐすね引いて開けたところ
この通りまだピッカピカ。

結局、何もせずに慌てて元に戻した。


当たり前ですがライン(道糸用)は
長ければ長いほど要注意ですね。
長い長いラインの中でたった一か所不具合があれば
残りの部分がいくら立派でもそれでおしまいです。
フックやスイベルなどは100個単位とか
50個単位のものを買うことがよくありますが、
こういったものと違って
ラインには特別の信頼性が要求されますね。

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2018年6月27日 (水)

“私暇なんで” 五目漁師のリーダー考

 

 

 

 

五目漁師のオマタにちょっとした事故があって
手漕ぎボートのあの硬いベンチに一日座っているのが辛いので
ボート漕ぎは少し(たったの23週間ほどだが)休まざるを得ない。

で、やることもなく部屋の中でリールを空回ししながら
PEの先っちょに付けているリーダーについて思いを巡らした。

 

Cas187356s_2

 


数十年以上前、
新素材と言われるPEラインがまだなかったころには
当然のことながらラインはナイロン、
今の五目漁師のような五目釣りなら4号か5号くらいを使っていた。

PEラインが店頭に現れた時には値段が高くて手が出なかった。

初めて使った時の感想は
なんじゃこれは、ふにゃふにゃで扱いにくく
面倒なラインだと思ったことを覚えている。

今ではNSや巻きこぼし釣りなど一部の釣りを除いては
当然のことのようにこの細くて強くて伸びないPEラインを使う。

エギングやタイラバ、ライトジギングなどは
寧ろこのPEありきで成り立っているといっても過言ではないだろう。

五目漁師はエギングには0.8号、
タイラバとジギングでは1号を使っているが
0.4号や0.6号を使う釣り師もいる。

細くなればなるほど海水の抵抗が小さくなり、
伸びも小さいPEの特性とも相まって
魚の動きが直に手元に伝わってくる。

その分ラインの強力限界は当然小さくなる。

細いがためにビンビン、ピクピクと感じやすいが、
相反してラインブレークの心配は大きくなる。

このシビアな選択をドキドキ感じながら大物と対峙する。
これが正にルアー釣りの醍醐味であろう。

そして、この極細PEを利用するにあたってなくてはならない相棒が
PEの先っちょに結ばれるリーダーだ。

 

Cas187350s

 


リールのスプールに巻き込んだPE
リーダーを通してルアー(エギ、タイラバ、ジグなど)に繋がることになるが
悩ましいのはリーダー(フロロカーボンやナイロン)の号数と長さだ。

いろいろやってみた結果、
五目漁師の釣りでは今のところは
エギングでは2.5号または3号フロロカーボン、1.3
(ティップランでは同2.5m)、
タイラバやジギングでは4号フロロカーボン、6mにしている。

エギングの場合にはエギを思いっきりキャスティングすることがある。
もちろん摩擦系のノットなら
ノット部分をリールに巻き込んだままでも
キャスティングできないことはないが
何となく気持ちが良くないし
ノット部分がガイドと当たることによって
軽いエギの飛びが悪くなるのも気になる。

1.3m以内にしておけば
リーダ部分は穂先ガイドから垂らしたままで
なんとかキャスティングができる。

アオリイカならせいぜい(釣ったことはないが)2kg
2.5号で十分だし、

タイラバやジギングにしても4号もあれば
最後は手繰り、玉網どりの難関が待つビシ釣りと違って
最後の最後まで竿の弾力が生かせるルアー釣りなら
(釣ったことはないが)1mクラスのブリでも
時間をかけてあげられるであろう。

 

Dsxp183807sこれは82cm、やせ型

 


リーダーの役割は
第一義的には極細PEの海底の根などによる擦り切れ防止であるが
6mも長さをとっておけば他にも色々といいことがある。

タイラバやジギング竿は長くてもせいぜい2.5mまで、
ルアーを巻き取った時にはリーダ部分まで
スプール内にラインが収まっている。

更に、2本繋ぎの竿をガイドにラインを通したままで
2本にバラした状態でボート内や車の中に放り込んだとしても
PEは依然としてスプール内に収まっているために
PEがボートのガンネルに挟まったり、
車内の鋭角部分に触れて傷ついたり切れたりしてしまう
(何度かこの手の失敗はあったが)こともなく一安心だ。

 

Dsxp173442s

 

Dsxp173444s

 

 




これは九州のタイラバ大物釣り師飛竜丸さんから聞いたことであるが
これくらい長さをとっておけば
大物が最後にひと暴れする玉網どりの際にも
スプール内にPEを巻き取ってしまっているので
ラインの中で一番弱いPEとリーダのノット部分を気にすることもなく
リーダの強力限界ギリギリで大物と勝負ができる。

他にもある。

ふにょふにょで扱いにくいPEのボート内での絡み防止、
派手な色に興味を示すフグやウスバハギ、タチウオなどによる
PEの噛み切られ防止、

 

Dsxp173462sPEと戯れるのがお好きなウスバハギ



更に面白いことに
ラインを巻き上げていると、途中から
ラインがガイドを滑る音がズーズーからスースーに、
そして巻き取りの感触もスムースに変わる。

視力の衰えが激しい五目漁師にとってこれはありがたい。

ラインが見分けられなくても、よそ見をしていても
ラインの終端部が近づいたことがこれで分かるために
間違ってルアーを先端ガイドにガツンと当ててしまうことも防げるし、
そろそろ大物の姿が見えてくることもわかる。

まだあるかもしれないが
極細PEにとってリーダーは正に様さまの相棒といえる。

さて、先日釣った真鯛のカマの塩焼き

 

Cas187323s

ポワレ・ビネガソース

 

Cas187310s

アラ煮

 

Cas187320s

 




うーん、こんな時に限っていい天気が続きますね。
今年はまた暑くなりそうです。
今のうちに出ておきたいのですが。

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