PEラインの信頼性(品質)を考える
昔に比べるとPEラインは随分と安くなった。
今では日本製でも100m巻きが
1000円そこそこで買える商品も
少なくはない。
エギングやタイラバ、ライトジギングなら
普通は150~200mもあれば十分なので
市販品はせいぜい
300m巻き程度までのものが多い。
しかし、五目漁師が最近やる
中深場の釣りとなると
最低でも500mは巻いておきたい。
こうなると
海外製(輸入品)になることが多いが、
嬉しいことに長いし安いしで
500m巻き1500円程度のものさえある。
これらの中には強度を保つために
同じ号数の他のものに比べて
少し太めのものとか、
色落ちが激しいものもあるようだが
1号以下の細いラインを使う
タイラバやスロージギングでは
やはり強度が一番気になる。
五目漁師の場合には
中深場の釣りでさえ1.5号なので
同様のことが言える。
先日の中深場釣りで一向にアタリがないために
フーラフーラと暇つぶしがてら
ゆっくりと誘いをかけている時だった。
突然120号の錘を支えている穂先が
跳ね上がった。
何っ?
不意のライン切れだ。
上げてみると
出ていたライン300mほどの
中間あたりで切れていた。
コマセ釣りでもフグやウスバハギに
ビシに近いところや
逆に海面に近いところを
プチンとやられることはたまにあるが
中深場のしかも真ん中あたりを
切っていく???
それはないだろう。
多分、犯人はライン自身だと思っている。
中深場(水深200~300m)の釣りでは
最低でも500mは巻いておきたい。
安くなったとはいえ
国産品なら4000円近くはするために
先の安い輸入品を使うことが多い。
しかしこれを機に
あまり気にしていなかったPEラインの
信頼性とは何たるやと考えてみた。
例えばスーパーでパックや箱入りの
イチゴやサクランボを買ったとしよう。
(五目漁師は果物が大好きなので
たまに箱買いすることもある)
特価で安かったので買ったよ!
自宅に持ち帰り食べ始めると
たまに傷んでいるものが見つかる。
安かったから仕方ないね。
とブツブツ言いながら
傷んだものはいくつか捨てたが
腹いっぱい食ったので文句は言わない。
これが500mのラインだったらどうだろう。
プチッ!
ラインの何100mかと
結構お高い120号の錘と
ヨリトリリングとはさようなら、
おまけに魚を掛けて巻き上げの途中なら
それこそ買えば
1尾がラインよりもお高いかもしれない
アカムツまで逃してしまうことになる。
リール側に残った中途半端なラインも
多分新しいものと交換になるだろう。
つまり傷んだものだけを
捨てればよいイチゴと違って
500mの中で
1cmでも、いや1mmでも不良があれば
不良か所だけでなく
500m全部がこの瞬間に無駄になってしまう
しかも他のものも巻き添えにして。
イチゴで言うなら、
もし1つでも傷んでいたら
ワンパック、あるいはひと箱全部を
捨ててしまうのと同じことだ。
そうであれば
いくら特価でも買わないわな。
ラインの品質とは
こんなものではないだろうか。
実は、この時のラインは
2度目の使用だったが8本撚り1.5号、
500m巻きだった。
8本撚りを使うのは初めてで、
撚りが細かいだけに
目で見ても指にそらせてみても
まるでプラスチックのようにツルツルで
一見素晴らしいと思った。
ただ、リサイクラーを使って
リールに巻き取る中で
10m毎の色分けが一か所だったが
6m辺りで別の色に変わったり、
何か所か粒状の塊が付着しているような
部分があるのには気付いていたが
リールにはカウンターが付いているし
大物を釣るわけではないので
強度に影響がなければ、
安いんだから仕方がないと見過ごしていた。
しかし、現場で痛い目にあったので
自宅に戻ってから
リール側に残ったラインを
ゆっくりとリサイクラーで巻き取りながら
調べて行くと
写真のように毛羽だった部分とか
ざらついた部分が何か所か見つかった。
これがもし強度に影響しているとすると
この内の一か所のために
ラインの全てが何の価値もなくなってしまう。
と考えれば正に安物買いの銭失い、
アカムツ失いだろう。
そこで、今回はmade in Japan
YGKの4本撚り、
1.5号、600mを奮発した。
今まで使ってきたPEに比べると
PEにしてピンと張りがあり扱いやすそうだ。
ただ、残念ながら
先の8本撚りに比べると少し太いようで
予定していた600mを
巻くことはできなかったが
果たしてどんなものなのか
先ずは使ってみよう。
さて、ついでになるが、
PEの巻き直しの機会に
五目漁師の唯一の電動リール、
シマノFM-800の清掃と注油をしてみようと
初めてカバーを開けてみた。
中深場の釣りでしか使わないが
買ってから3、4年にはなるので
相当汚れているだろうと
手ぐすね引いて開けたところ
この通りまだピッカピカ。
結局、何もせずに慌てて元に戻した。
当たり前ですがライン(道糸用)は
長ければ長いほど要注意ですね。
長い長いラインの中でたった一か所不具合があれば
残りの部分がいくら立派でもそれでおしまいです。
フックやスイベルなどは100個単位とか
50個単位のものを買うことがよくありますが、
こういったものと違って
ラインには特別の信頼性が要求されますね。
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