アジ不在でクロダイ祭り
3月20日は大津(石田丸)に釣行。
弟と同行で無料のアジで泳がせができる久しぶりの大津に向かう。
今回はアジ釣りにちょっとした秘策がある。
といっても、実は身を守る逃げの一手。
五目漁師は付けエサに市販のオキアミを使うと、必ず1~2週間後には指や掌の皮が剥け始める。
1ヶ月以上にわたって何度も繰り返し剥けるために指は真っ赤に、指紋は薄くなり、悪いことをするなら今だとさえ思ってしまう。
ただ、唯一真鶴駅近くにある釣具店のオキアミだけにはこの症状が出ない。
おそらく南極海で瞬間冷凍されたオキアミブロックをなんの手も加えずに切り出したものだと思う。
これが魚にとって美味しそうに見えるかどうかは別として、五目漁師にとっては安くて、剥けない唯一の付けエサになっている。
このブロックオキアミは量が多いために1、2回目までは残りを冷凍保存して再利用しているが、今回は真鶴駅は通らないし、タイミングが悪く冷凍の取り置きもない。
そこで、こんなものを作ってみた。
イカが不漁の中でやっとスーパーの刺身コーナーで見つけたイカソーメンを使ったアカタン。
右が食紅だけで染めたもの。
左は砂糖とカツオダシで締めながら染めたもの。
さて、大津のアジは今、中根の調子が良いと聞いているので、武山根と中根の中間辺りに入る。
3投目くらいに、早速小アジが掛かってくれる。
さすが大津!
直ぐに泳がせにとりかかる。
アカタンやるじゃないのと思ったが、この後が続かない。
弟はもちろん、周囲も含めて静かに時が流れる。
アジどうしたのだろう、今日は駄目かなと話している最中、弟が20 年近くも愛用している今では珍しい中通し竿がひん曲がる。
慎重に慎重にと声をかける中で上がった来たのは良型のクロダイ(51cm)。
アジ不在の中で、今日はこれでもう終わってもいいんじゃない?
と置き竿にして話していると、また来たっ!
1尾目に比べるとやや小ぶり
1尾目から未だ30分しかたっていない。
今や大津の海苔棚の海苔を食い荒らす大食漢として嫌われる存在とも聞くクロダイではあるが、こんなに釣れるもんなの?
五目漁師はやったことはないが、関西では尊敬の念を込めてチヌ釣り師と呼ばれる彼らがやる微妙(?)とされる釣りを知っている五目漁師にとっては信じられない。
と驚きが冷めやらぬその30分後。
また来たっ!!!
3尾目は1尾目と同程度の良型のクロダイ。
3尾目ともなると面倒くさそうに、玉網に入れたままこちらに見せてくれる。
一方の五目漁師は声援に回ったままで、その間にイシモチとアジ1尾ずつ追加したのみ。
頼みのアカタンは餌持ちががよいために交換さえない。
しかし、3尾目のクロダイを見てとうとうアカタンに見切りをつけ、弟からオキアミを分けてもらう。
オキアミに替えるとアカタンと違って、仕掛けを落とす度に齧られたり盗られたり、フグも頻繁に掛かってくる。
退屈しないだけでもこちらの方が楽しい。
そしてやっと大きなあたりがあったが、エダス切れ(エダスの結び不良だろうかエイトノットの結び目で切れていた)。
少し間をおいて、再び大きな当たりでやっと五目漁師にも小型ながらクロダイ(38cm)が掛かってくれる。
このころには、風も予報通りに南に変わり次第に強まってくる。
弟の方は、もう十分に釣ったのでそろそろ引き上げてもよさそうなそぶり。
そうはいかない五目漁師はボートの方向が変わって釣りにくくなった泳がせをここで止め、アジに集中する。
釣り始めて間もないころから今まで元気に泳いでくれたアジはここで解放する。
しかし、相変わらず一向にアタリはない。
もしかして、そろそろアジの時合いがあるかもしれないと期待したが、更に風が強まってきたので1時過ぎに早上がりとした。
石田丸で撮って頂いた弟の釣果はこれ。
そして、お恥ずかしくてその場でクーラボックスの蓋は開けられなかった五目漁師の釣果はこれ。
他の方々も今日はアジは釣れぬともクロダイ祭りだったようだ。
釣った日は石田丸からお土産にいただいた旬のワカメと一緒にクロダイのしゃぶしゃぶ。
久しぶりのアジでフライや押し寿司を期待して材料を揃えて待ち構えていたヨメサンには残念ながら薬味たっぷりのアジのタタキ。
イシモチは次の日に塩焼きに。
いただいたワカメと一緒にイシモチの酢締め。
いつも釣りのあくる朝に記事を書き、その日の料理を張り付けてブログを更新しますが、今回は朝からWBCメキシコ戦に見入ってしまったために記事の更新と料理に大忙しでした。明朝また楽しみですね。
次は、そろそろ伊東のカイワリ。
それがまだ駄目そうなら、一番かたい網代の中深場になりそうです。
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