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2025年4月13日 (日)

助けられてなんとかカイワリ


4月12日は伊東(井上丸)に釣行。

伊東ではカイワリが日によって、あるいは釣り方によって釣れたり、釣れなかったり相変わらず気まぐれ振りを発揮している。
今回はきっぱりとそのカイワリに勝負を挑む。

昨日の段階では天気予報が怪しかったこともあり、今日海上に浮かんでいるのは何れもダメもとでやって来た奇しくも仲間内の3名。1daxp258861s

カイワリ釣りにおいてはその引き出しの多さにいつも感心させられる名人のKさん、カイワリが押し寄せてこようが、フグが襲撃して来ようが常にロングハリスの真鯛狙いは手放さないサビキさん、そして最近ではアンカーを入れてコマセで魚を集める釣りよりもボートを流して魚を探す釣りの方が好きな五目漁師。

例によって北東風が入ると風の強さ以上にウネリが押し寄せてくる。
おもしろいことに、そのうねりによるボートの上下動のために3名が3名とも走錨しているが、同じ方向に同じように流されるためにお互いの位置関係をほぼ保ったままで、次第に岸に向かってカイワリポイントから外れていく。
すると3名が3名ともアンカーを上げて再び風上側に向かって漕ぎアンカーを打ち直す。

こんなことを2、3回ずつやったであろうか、9時を過ぎる頃には漸く海面が落ち着いてくる。
この間、流されるにまかせて手をこまねいていたわけではなく、五目漁師は開始直後にシロアマダイ、
2daxp258863s

そしてカイワリが2匹。
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潮の濁りもあって、自分では今日は結構調子が良い方だと感じていた。
ところが、驚いたことにアンカーの打ち直しに戻るすれ違いざまに聞くと、Kさんは既にカイワリが5匹らしい。

五目漁師はこの2匹で止まってしまったが、遠目に見ているとKさんはその後も何やら頻繁に釣り上げていらっしゃる。

五目漁師があがく姿から察知されたのか、やがてKさんから様子伺いの電話がかかってくる。
どうですか?
いや、走錨で大変だったのでポイントも外れていますし釣れてませんと言い訳。
すると、底にコマセの煙幕を張るよう底トントン風にコマセを出して、底ベタで待つとよく釣れますよ、とのこと。
実はこの時は説明を聞いても確固たるイメージがわかなく、こうかな? と少しやってみたが効果はなかった。

うねりも収まったので、誰ともなく互いに近くに場所移動して3名がお互いの様子が確認できる程度の距離で釣っていると、相変わらずKさんは絶好調。
Kさんの直ぐ隣のサビキさんはマダイ狙いで忙しそうに2本の竿を操りながらKさんの釣りっぷりにはやや呆れ顔でたまにカイワリ。
少し離れた五目漁師は何で何で? Kさんに見よう見まねで竿とリールを動かすもカイワリどころか餌もなくならない。

確かにどちらかと言えばKさんが潮下(風下?)、サビキさんが真ん中、五目漁師が一番上なので自分は餌巻きか? とあらぬことまで考えてしまう始末。

キターっ、でかいのが掛かったと思ったのに上がってきたのは、例のカナフグ。
そして、キターっ。
そこそこでかそうだ。
しかし、途中からそこそこでかいどころか超大物に変わり、とうとう巻けなくなってしまった。

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これはででかい。 暑いのでシャツ1枚になって大物と奮闘する五目漁師


両名が応援してくれるがこれ以上は巻けない。
気が付かぬ間に風向の変わり目でボートの真下に漂っていたアンカーロープに巻きつけてしまったようだ。
走錨を防ぐために持参したロープを継ぎ足していたのがここでは裏目出てしまった。
やれやれ、歳のせいか最近は注意力が散漫でこの手の失敗がやけに多い。

さて、カイワリ釣りに話を戻すと、Kさんは相変わらず釣り続けていらっしゃる。

五目漁師は、いよいよしわがれ声が届くところまでボートを近づけて、接近戦で再度アドバイスを乞う。
魚探の反応は皆無、餌盗りも皆無なのにどうして? とお聞きすると、今日のカイワリはどうやら底べったりですよ。
こんな時には魚探に反応は出ないのかもしれません。
底付近にコマセを撒いて仕掛けが底を這うようにビシ高を調節して、そこで待てば来ますよ。

うーむ、具体的過ぎる。
わかった。
今度は自分なりにしっかりとイメージができた。

着底後、巻き上げずに底付近にコマセを出し、底潮の流れを想定した上でビシ高を仕掛け長よりも少し低め(ここはあくまでも想像)にとって、あとはシャクリ上げたりせずにその棚で待つ。

なんと、素晴らしいことに、ここから五目漁師にまるでスイッチが入ったかのようにKさんと同様に釣れ始める。
いや最終的にはかなり挽回迄漕ぎつけたようだ。

ある時には魚探にウヨウヨ写るにも関わらず針が付いた餌は見透かして決して食ってくれない、またある時には以外にも5、6mも上層に浮いたり、そして今日は極端なベタ底だっりと、一筋縄ではいかないカイワリ。

Kさんは、べた底にコマセと餌を同調させれば釣れる日って以前にもあったんですよねと涼しそうに仰るが、あらためて名人の経験と技が詰まった引き出しの一部を覗き込んだ気がした。

で、今日の五目漁師の釣果はこれ。
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五目漁師の釣果(井上丸の釣果ブログよりコピー&ペースト)

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Kさんの釣果(井上丸の釣果ブログよりコピー&ペースト)

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サビキさんの釣果(井上丸の釣果ブログよりコピー&ペースト)

おそらく、いつもの調子で手を替え品を変えながら、上に上にと棚を探る釣り方ををしていたら、今日の五目漁師はボ(おかずにも満たないほどの釣果)に終わっていたのではとKさんに感謝。

刺身8点盛り
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カイワリ、シロアマダイ、イトヨリの刺身8点盛り。

焼きカイワリご飯。
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今日でカイワリとの勝負は決着をつけて次回あたりからは沖流しでそろそろマダイやハタの大物狙いかなと思っていたのですが、本日の釣果は中途半端な感じ。
そうそう宿題のヒラメも残っていますし、中深場は惨敗でしたし、それにシーズンインしたら今年は久しぶりにアオリかエギングもやってみようと思っています。
忙しいですね、どうしますかね。

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<!ー010伊東釣行ー>」カテゴリの記事

コメント

お疲れ様でした。そしてカイワリ大漁おめでとうございます(ヨッシャーどじょうになるぞーと最初は思いましたが‥)。しかし、魚探に反応が無かったら居ないとしか思えませんね、まさか底ベッタリとは‥、しかも逆に浮く時も有りそうだし‥、こんなのを先読みして急遽 底ベッタリ釣法などできる訳がありません。今回の臨場感溢れる五目さんの記事を読み、昔の記憶(完全敗北し2度とやらないと誓った)が蘇ってきました。しかも近くで釣られていたで手釣りの名人はヒョイヒョイ釣られていて心が折れました‥。んー、私が辛抱できるのは2時間ほどが限界かもですが、騙されたと思ってもう一回だけチャレンジしてみますね。

MBLさん、こんにちは。

この日は、一日だらだらと釣れましたが時合いがどこで来るかはわかりませんので
コマセ釣りは基本1日べったりやるのがベターのようですよ。
後になって、その時いなかったことを後悔することは結構あります。

ルアーによる流し釣りは1匹狼の大物に偶然出会ったものの勝ち、
コマセ釣りはどちらかというと経験と技の釣りといった傾向が強いと思っています。
今回もそうでしたが、隣で釣れているのに自分は釣れないということはよくあります。

MBLさんのカイワリ釣りが楽しみです。

名人の引き出しがすごいですね。仕掛けを底に付けるほどのベタ底はイメージしたことがなかったのですが、確かに陸からのチヌ釣りだとよくエサを底に這わせる釣り方をしますね。沖でもそんな日があるんですね。そもそもパターンにいち早く気づく眼力がすごいですが…

私は最近、魚を浮かせて釣ることばかり考えていて空回りしていたような気がします。自分のやりたいことではなく、魚がどういう状況なのかを第一に考えるべきですよね。大変勉強になりました。

アドバイスを得てすぐさま再現できた五目漁師さんの腕も素晴らしかったですね。カイワリの数が魚屋さんの平台のようです。大漁おめでとうございます。

paiatown2013さん、こんばんは。

経験年数は恐らく私の方がずっと長いと思いますが、観察能力とそれを整理して引き出しにしまい込むところが素晴らしいですね。

カイワリのおもしろさはこれでよしという決め手がないところでしょうか。
それでも引き出しに整理しておけば+αの応用はできますし、組み合わせで対応できることもありますよね。

実は引き続き昨日も行ってきました。
どうやら思いが同じだったのか再び3名が揃いましたが、海の様子が今回は澄み潮で最後まで全く歯が立たず、また宿題ができてしまいました。

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