そこはどこ?の中深海ジギング
本格的な中深海のジギングは実質初めての五目漁師。
以前にも1、2回やったことはあるが数回落としただけでこりゃ駄目だと餌釣りに切替えたり浅場に逃げたり。
今回はカヤック仲間のMさんが、つい先日、良型クロムツの入れパク、しかも2回も続けてという話をお聞きし、“柳下にまだいるドジョウ”狙いで颯爽と出掛けた。
いや、颯爽とは言えないかな。
実は冷凍庫内には邪魔もの扱いされながらサバタンやホタルイカがある。
これを持って行きジギングが駄目なら餌釣りかな?いや、それをやるとまた逃げちゃうし・・・物置から竿を選び出す時も、餌釣り用の竿も握るかどうかを悩んだ。
しかしなぁ、これを握った瞬間に重たい電動リールも、更に半端なく重たいバッテリ(鉛,12AH)も、それに専用の竿掛けも握ったに同然だ。
悩みに悩んだ末に準備した竿はこれ。
結局、餌釣りは捨てたが中深海ジギング1本だけにはできず、浅場(と言っても100m前後)のジギングとタイラバ用(赤い竿で兼用)も準備していざ出発。
沖に向かうと次第に風と波が強まってくる。
そろそろ多少の水しぶきなら気にならない季節にはなってきたが、ゆっくりと時間をかけて教えて頂いた入れパクポイントを目指す。
先ずは以前まぐれで1投目にアカムツが釣れた木の葉型250g、表側グリーン、裏側ゼブラシルバーを投入する。(ルアー写真の①)
本日使ったジグとタイラバ
当たり前のように予報は外れて白波とうねりの中、ボートは結構な速さで流されるが、なんとか底はとれる。
しかし釣れそうな感じはせず3回目の投入時にはジグを交換する。
3回目と言っても水深300m、ラインの出400m、しかも手巻きなので1回の試技に20分以上はかかっているだろうか。
この間にみるみる海上の荒れ模様は収まってくる。
チャンス到来と思い、いよいよMさんが使われたと同じジグパラの色違いゼブラゴールド(ルアー写真の①)をいを入れる。
ただ、海上の様子はは収まって来たものの今度は潮流がきつくなり底取りが難しい。
1.2号600m巻きのラインの出が止まったのはヒヤヒヤしながら500m近くも出たころ。
もちろんアタリなどサメでも掛からない限りわからなそうだ。
何となく重たいので巻き始めると潮流に逆らって上げてくるために何か掛かっているに違いないと思うほどに巻き抵抗が半端ではない。
きつい。
何度も竿を持ち替えたり、膝で支えたりしながら上げてくるが次第に軽くなってくるので獲物が付いているはずもない。
この調子では駄目かなと思いながら取りあえずルアーを替えてからの2回目。
今度は更にラインの出が止まらない。
新しくなった魚探にはボートの流れ速度表示があるので見ると1.2~1.6ノット。
ボートの流れ自体は底がとれないほどの速さではないが、海中の中層から底に掛けてはもっと速く流れているようだ。
ラインを出しても切りがなさそうなので底どりの確認ができないままに仕方なく巻き上げにかかる。
今度も何かが掛かっているほどに重たいがもうだまされない。
最後には棒立ちのジグだけが上がてくる。
次は、半分冗談交じりで80号(300g)の六角型錘をヘッドにした自作ビンビン風を入れてみる。(ルアー写真③)
ビンビンモドキは、何よりも従来のタイラバと違って錘に管さえ付いていれば簡単にタイラバに仕立て上げることができるのが一番のメリットだと思っている。
重さ増しと形による抗力減のおかげでなんとかラインは底まで到着したようだ。
しかも、今度こそオヤッっと思うアタリ(らしき)を感じる。
巻抵抗も先の空巻きに比べ何となくより重い気はする。
あと50mを超えたころに初めて生命反応を感じる引き。
うひょー、確かに何かついている。
上がってきたのはカガミダイ。
さすがのビンビンモドキに気分を良くしながら直ぐに2回目を投入。
このタイラバでも次第に底どりは怪しくなってきたが、何となく重くなった感じで巻き上げるとこれ。
これじゃ獲物よりも何倍も錘の方が重たいので引きなど楽しめるはわけないが、釣れるとなると嬉しい。
しかし流れが更に速まっているのか、次の投入ではとうとう確固たる底は確認できなくなってしまった。
参った。
9時半の潮止まりを待ったが一向に潮流は収まらない。
Mさんからは前回の入れパクは昼からでしたので頑張っての遠隔応援をいただくも、ここで中深海はまたもや退散。
移動先の浅場(100m前後)での狙いはオニカサゴ、ハタ、それに真鯛。
120gのジグ(ルアー写真④)に続いて94gのブレード&蛍光シール貼りのビンビンモドキ(ルアー写真⑤を入れると底どりと同時にアタリ。
上がってきたのはレンコダイ。
普通にやれば釣れる釣りにホットする。
しかし、相変わらずラインの斜め度はきつく、3回程度の巻き巻きで落とし直しが必要になる。
巻き上げの途中から凄い重みだけになってしまったが、今度はでかいハタだろうと慎重に慎重に上げてきたのはこれ。
こんなにいつまでも膨れているフグは初めてだ。
いつもなら少し懲らしめてから戻すが、頑張って膨れている様子が可愛らしいのでそのまま開放すると、海面でもへこむことはなくプカプカと浮かび去った。
その後はホウボウが1匹。
やがて、こちらでも風が強まり水深60m、120gのヘッドでも底取りがきつくなったところで沖上がり。
終始、潮流に苦しめられた1日だった。
で、今日の貧果はこれ。
釣った日は、またまた小鯛が釣れた時の我が家の定番、パエリア。
次の日に、ホウボウの押し寿司と同昆布締めの握りとアヤメカサゴの握り。
カガミダイはムニエルに。
餌釣りなら150号(560g)の錘を使うこともありますが、ジギングは300gくらいが限界ですね。
ラインは1.2号を使っていますが、これでも潮に押されて深くなるに伴ってどんどんジグの落下スピードが落ちていくことで底どりが難しくなってしまいます。
この日は、途中で落下が止まってしまうほどの時もありました。
ラインが潮に巻き上げられることで落下が止まるんでしょうかね。
中深海ジギング、技術的にも体力的にも難しいです。
今回タイラバも有効であることがわかりましたので、体力的にはタイラバが良さげです。
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この度は入れパクポイントと過剰な期待を抱かせてしまいスミマセンでした。私の釣行時は糸ふけ調節は10巻位で大丈夫でしたので、大分潮の流れが強かったようですね。400以上もラインが出たら釣りにならないですね。ただ、タイミングが合えば入れパクが期待できるポイントですので、またチャレンジされて下さい。明日土曜はブリと真鯛狙いで行ってきますので、釣れたらお詫びにご連絡しますね。
投稿: MBL | 2025年4月11日 (金) 12時25分
MBLさん、こんにちは。
いやいや、MBLさんの折角のポイントに汚してしまったような結果になってしまいこちらこそ申し訳ないです。
以前から餌釣りでも凄い潮流だったり逆に全く流れない時があったりで難しいポイントだなとは思っていたのですが、今回はその前者でした。
ただ餌釣りだったら150号くらいの錘でなんとかなっていたかもしれません。
明日は皆さん楽しそうにやってらっしゃるので、もう少し東伊豆の風予報が良くなったら伊東に行ってみようかなとも考えています。
その時にはカイワリと真鯛との交換を楽しみにしています。
投稿: 五目漁師 | 2025年4月11日 (金) 16時06分
おはようございます
今回のブログを読み、暫く考えてそのまま荒川で一人花見
今も再度読み返して又考える
釣りを通り越して考えてしまいますね
限界など無い人間の面白さかもしれません
先日伊藤若冲のちょっとした番組を見ていた時も
同じく際限のない絵に向かう姿に考えてしまいました
・・・・・・
面白いからですね
次も楽しみにしています
投稿: 趣味人たけ | 2025年4月12日 (土) 07時14分
趣味人たけさん、こんばんは。
つかみどころのない記事にコメントをいただき申し訳ありません。
だらだらと書きましたが、要は中深海の底どりは難しいということでした。
丁度先ほど録画していた深海のアブラボウズ釣りを見ました。
やはり底どりに苦労していましたが、私の300mとは比にならないでしょうね。
ラインが長いと、ラインに対する抗力で錘が沈んで行かないことを初めて体験しました。
投稿: 五目漁師 | 2025年4月12日 (土) 21時13分
伊東でのカイワリ爆釣、おめでとうございます。傷は癒えましたね!それにしても正にX dayのようで皆さま凄い数を釣られていますね。今度は私がドジョウになって挑もうと思います(多分釣れませんが😭)。今回、ブリや真鯛は釣れませんでしたのでトレードは持ち越しでお願い致します。
投稿: MBL | 2025年4月13日 (日) 07時17分
MBLさん、おはようございます。
いえいえ、一日苦労して苦労してこれですから、実はポツリポツリなんですよ。
結局時合いらしいタイミングは私は逃がしてしまったようです。
今度挑まれるMBLさん達のカイワリ狙いが楽しみです。
今回の様子は記事にしますのでご参考になればと思います。
次回はルアーで流す予定ですので逆にMBLさんのカイワリとのトレードをよろしくです。
投稿: 五目漁師 | 2025年4月13日 (日) 08時46分
強い潮に流されて底を取れないのはなんだか聞いたことのある展開ですが、そこで次の手があるところが五目漁師さんですね。
私は次回、潮の緩い場所を探す予定ですが、今回のブログを読んで潮の緩い場所が見つからなかった時にどうするかを考えておかねばと思いました。私も冷凍庫で邪魔者扱いされてるサバ短を持っていこうかと思います。
投稿: paiatown2013 | 2025年4月13日 (日) 14時31分
paiatown2013さん、こんばんは。
底どりの容易さ、難しさは潮流の速さとポイントの深さ、それに錘の重さやラインの太さで決まりますから、浅いポインをト探す、重いオモリを準備しておく、ラインを細くするなどでしょうか。
劇的に効果があるのは浅いポイントでしょうが、浅くて釣れないポイントでは仕方ないですし
、錘を重くして底どりができたとしても魚が速い潮に対応できないとなればこれも無意味ですし、なかなか難しいですね。
投稿: 五目漁師 | 2025年4月13日 (日) 18時00分