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2025年3月

2025年3月31日 (月)

当たらない天気予報のお陰で1日楽しめた


3月30日は伊東(井上丸)に釣行。

最近は、Windyで提供されるMSMの予報を中心にチェックしている。
GPVではあるが、下手な天気予報に比べれば一番正確であって欲しいと思っているからだ。
現に、最近では他の予報が荒れ模様の中で“いやいや釣り日和ですよ”的な予報をしてくれることが多かった。

そのMSMが、今回は10時以降はどん吹きの前日予報。
365日連休の五目漁師、普段ならわざわざこんな日に出掛けることはないが久しぶりに仲間の顔も見たい。
たまには週末にしか出られないサラリーマンの気持になってみるのも良いのでは、と釣りは半ば諦めながらも出勤する。

さすがに念のために竿は持ったが、途中で買っていくアミコマセはいつもの半分(2k)、付け餌は前回失敗したしゃくれば落ちるオキアミのしかも撒き餌用に残していた冷凍保存版、氷は買わず。
こんな調子で、現地に着くと驚いたことに皆さん待ての様子などみじんもなく準備の真っただ中。
そんな雰囲気に五目漁師も一気に乗っかり(いや、不安を片隅に)岸払いする。

結果、忙しい皆さんの“だって今日しかないもん”という平然と構える強い気持ちが風を吹き飛ばしたのか、一日素晴らしい天気の下に釣りが楽しめた。

冬場は4枚と決めているホッカイロこそ止めたがまだまだ冬支度の五目漁師。
一方、桜の開花宣言に乗じて薄着で乗り込んだ釣り師は、寒くて震えたとも聞いた。
何れにしても天気の神様、サンキュー。

で、釣りの神様は如何に!

この時期なので皆さんカイワリポイントに集合かと思いきや、意外にも半分の方は寧ろアマダイなどの底物狙いの流し釣りだったようだ。
五目漁師はアミコマセがいつもの半分しかないので、先ずはカイワリをやって、コマセがなくなれば沖をタイラバで流してみよう、予報通り風が強まれば早めに退散のつもりだ。

さて、前回に続いてまたまた情けないチョンボ話から。
珍しくコマセを撒いても撒いても魚探には反応が現れない。
3、40分もしてからご一緒しているKさんに今日は何も居ないですねと電話を入れると、まだ魚探はセットしていないけど2匹釣れましたよとの返事。
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えっ!? そっちに移動しようかなと思いながらもその後、反応がない原因が分かった。
実はパカットビシの下窓が何故か全開になっていた。
これじゃ、コマセが底まで届かないわな。
魚が集まってくるわけがない。
とうとうもうろくも絶頂期に入ったかなと苦笑いしながら慌てて窓を全閉して1投目を入れると、いきなりびっくりのカイワリ。
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しかし後は続かない。
やっぱりあるねー、あれが実質の1投目マジックだったようだ。

風向きが変わって少し浅くなったので、沖側に移動するがアタリは途絶えたままだ。
コマセがいつもの半分しなくケチ臭く撒いているからだろうか。
付け餌のオキアミは例の弱い奴なので思い切ってしゃくれないし困ったもんだ。

だったらサビキにしてみようと、市販のサビキ仕掛けの先に着いているスナップをチヌ針4号に変えて吹き流しサビキで使ってみるが、
やっぱりダメ。

前回あった昼からの時合いに期待して貴重なコマセは残しておきたいので、10時過ぎには一旦タイラバで沖を流してみることにする。

水深44、5m。
しばらくして中層まで追って来てやっと掛かってくれたのはホウボウ。
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ネクタイの先っぽを何度も咥えるが、思いっきりの悪い奴で直ぐに離してしまいなかなか針に来てくれない。
そんな時にはこちらも少しタイラバを落として、再び誘いをかける。
そんな攻防を楽しませてくれた1尾だった。

基本、風は弱く、潮流は殆どなく、60gのタングステンヘッドがボートの直下に落ちていくので釣りにならない。
こんな時は、タイラバシャクリをやってみよう。
伊東の海底砂漠ならではの五目漁師のタイラバ釣法だと思っている。

タイラバをリリースしながら直ぐにオールをとって漕ぐ。
水深40数メートル、ラインが100m程出たところでヘッドの着底を待って、先ずは海底をズル曳きする。
なんたって砂漠なので根掛かりの心配はない。

砂(または泥)煙を上げながら期待はアマダイ。
数メートル曳いたところで次に大きく竿を煽って、タイラバヘッドを跳ね上げる。
正にアオリイカ狙いのエギの跳ね上げと同じ感じ。
ただ、ラインが斜めって出ている上に、エギに比べると重たいだけの玉なので、そんなに跳ね上がることはなくチョロッと前方にスキップする程度かなとイメージしている。

すると何回目かの跳ね上げの直後にキターッ! この叩き方はフグだろうか? 
見えてきたのは真っ赤な魚影。
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やったね。
調子にのって同じようにやっていると、今度はズル曳き中にゴソゴソ感。
慌てて合わすと結構重い。

今度はハタかな?カサゴかな?
たまにグイーンと穂先を海中に持って行くが、基本重みが残る。
正体は意外やサイズアップのまたオニ(35cm)。
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仲間にプレゼントしてもらった珍しい白のTGビンビンスイッチキャンディ60g(ラバー部は自作に取り替えている)が大活躍だ。

この後は、真鯛を狙ってみたが12時過ぎには前回の時合いが気になり元のカイワリポイントに戻る。
ここでも、なんと1投目マジックで最初にカイワリ。
ただ、当然のことながら後は続かない。

やっとアタリ。
しかし、瞬時に針(チヌ針4号)を折って逃げられる。
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化け物がいると思ったのはこの後だった。
結構な引きと重み。
しかし途中バラシ。
ところが、2本針吹き流し仕掛けの餌は2つ共付いている。

首を傾げながら再び仕掛けを落とすと、直ぐにまた結構な引きと重み。
今度こそはと慎重に上げてくるがまた中層でバラシ。
なんだろう? 悔しい。

こんなことが3回続いた後でやっと正体がわかる。
パカットビシが破壊されて上がってきた。
パカットビシの蓋の開け閉めの支点となる可動部が外れてねじれた蓋が半開きになっている。
正体はフグだろう。
この野郎!

少し場を休めてから新たなビシを入れる。
気を付けていると穂先が振動している。
もうやり口はわかっているのでリールを巻き始めるとやっぱり中層で離される。

今度は蓋がねじれた上に上蓋の一部が割られている。

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もはや奴は潮間に揺れるオキアミなどに興味はない。
直接ビシにかぶりついてコマセを食い尽くそうとしている。
なんという獰猛さ。
なんとか針に掛けて懲らしめたいところだったが結局パカットビシを2個破壊されたところで完敗。

場所替えを余儀なくされながら最後まで粘ったがコマセも時間もなくなったところで終了。
結局、当初は、10時過ぎ迄かなと思っていたが、最後まで稀に見るほどの釣り日和だった。

で、五目漁師の今日の釣果はこれ。
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コマセの準備が少なく途中でタイラバ流しに切替えたのが寧ろ良かったようだ。

カイワリ釣りは1日厳しかったが、そんな中でKさんの釣果が素晴らしい。
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手漕ぎが出られない時には、宇佐美のカイワリ専用船に乗っておられるだけに、いつもながらのカイワリ名人振りを感じる。

久々に釣れたオニカサゴは姿造り。
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肝はもちろん、胃袋、皮まで食べつくす。

カイワリは相変わらず下手くそな握りに。
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桜の開花宣言の直後に海面水温はまた16°を切ってしまったようです。
ブログを更新している今も寒いです。
車は、先日今年初めてクーラーを入れましたが、今日は暖房で走りました。
実は今日スタッドレスタイヤを夏タイヤに入れ替える予定でしたが、富士山方面は雪かもとのこと。タイヤ交換は考えてしまいます。
一旦顔を見せたカイワリは引っ込んでしまいましたが、フグ野郎は今から出る一方だと思います。
五目漁師と同様にフグ大嫌い、フグには勝てない方は早めのカイワリがが良いと思います。

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2025年3月25日 (火)

時合いに助けられて


3月24日は伊東(井上丸)に釣行。

前回はもう少しで超絶完ボ(何も釣れなかったどころではなく1日の釣りを通して魚らしきものとのコンタクトが一切なかった)を達成するところだった。
一方、この日現地でご一緒したKnさんはカイワリ20尾とその他ハナダイなど、恐らくこの春一番の大漁だった。
こんなのを見てしまうと、釣れればハッピー、釣れなくてあたり前のヒラメ狙いなどやってはいられない。

相変わらず荒れ模様の天気が続く中、365日連休ならではのピンポイント釣行に付き合ってくれたのは東京に住む準365日連休の弟。1daxp258796s

もちろん両名とも狙いはカイワリ。
フグは気になるほどではないと聞いているので、先ずはハリス3号2本針吹き流し仕掛けから始める。

その竿(手持ち竿)を竿掛けに掛けて、反対舷側に一本針ロングハリス(6m)仕掛けを準備していると、手持ち竿に早くもアタリ。
この引きはカイワリではなさそうだ。
なんだろう?
上がってきたのは予想も期待もしていなかったシロアマダイ。
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今や伊東の常連になってしまったシロアマダイ

嬉しいが、首を傾げる。

しばらくして、再び手持ち竿に鋭いアタリ。
今度はハナダイ。
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こいつがいるとカイワリもいるに違いない。

そして、本命のカイワリ。
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しばらくして、ロングハリスの仕掛けを上げてみると、こっちにもカイワリが掛かっている。

(TVの釣り番組がそうであるように)こうして書くと結構な頻度で上がっているようだが、最初のシロアマダイが6時59分、
このカイワリが8時頃だったのでこの間約1時間。
入れ食いというほどではない。

それでも、この調子でいくと先ず先ずかなと思っていたが、実はこの場はこのカイワリを最後にピタリとアタリが止まってしまった。
2号ハリスに変えてみたり、たまにハリスが切られるのでウイリー仕掛けに替えてみたりと色々やってみるが反応ナッシング。

ただアタリがなくなってからも仕掛けを上げてくる度に、付け餌のオキアミだけは確実になくなっている。
ところがボートが当たるほどの直ぐ近くで釣っている弟は餌もなくならないとぼやいている。
その餌(見るからに美味しそうな加工オキアミ)は、魚に嫌われてるんじゃないの、俺の使ってみる? と、こんな会話が続く。

実は、五目漁師にはアミノ酸漬けなどのいかにも美味しそうなオキアミ餌は使えないという餌釣りのハンディがある。
そのオキアミを1度でもつまんでしまうとその日から指先がムズムズ、その後1、2週間後には指の皮が剥けてくる。
過去には餌を選んだり、都度海水で手洗いをやってみたりしたが効果はなく、真鶴駅近くの釣具店で扱っている無垢のブロックオキアミだけがなんとか使えることがわかった。
以降、コマセ釣りの付け餌にはこのオキアミしか使わないことにしている。
たまに自宅から東伊豆とは反対側の大津に行く時には買えないために、伊東などで使った残りを冷凍保存している。

このオキアミ、元々はコマセ用なのだろう、大きなブロックから10cm立方程度のサイズに切り出しているだけなので多くの個体は頭や尻尾がなく五体揃ったものを見つけ出すのに苦労する。
なので皆さん、安いのにあまり使わないのだろうか、それが故にかどうかは分からないが、どうも今日のはハズレで保存が悪かったのか古かったのか、身が柔らかいなとは感じていた。
何とか釣ろうとする五目漁師の強いシャクリに耐え切れずにどうやら針から振り落とされていたようだ。
なんとも素人臭いチョンボで情けないが、あとになってこのことを確信する。

11時前ころに弁当を食ったタイミングでこの場所に見切りをつけて少し沖に出てみることにする。
水深42、3m。アンカーロープの長さからしてこの辺りがアンカリングの限界になる。

さあどうだろう、何か来てくれないかな。
魚探にはカイワリらしき反応はないが、ここならアマダイやオニカサゴ、ハタなども来てくれるかもしれないと期待しながら相変わらず強くシャクリ続ける。

すると、ここでもアタリはないのに餌だけはなくなる。
うーむ、おかしいな???
さっき弟がちらっとこれ見よがしに自身が使っている付け餌はしっかりしているからと言っていた。
これだってシャクリで落ちるほど柔くはないよ、この盗られ方(尻尾の部分だけ残っている)は鯛などに食われた時のなくなり方だよ、と交わしていた。

しかし、あまりによくなくなるので密かに試してみることにする。
何度か普通にゆっくり誘い上げた後に仕掛けを上げてみるとオキアミはダレーとしながらもちゃんとついているではないか。
そう言えばロングハリスの方は餌がよく残っていたなぁ。
ここで、本日のオキアミは柔くてシャクリごときで振り落とされると確信する。

以後、シャクリ上げるというよりも誘い上げる感じでやっていると久しぶりに来たのがこいつ。
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一昨年辺りからよく見るようになった1mにもなるというカナフグだろうか。(1時間ほどボート上に放っておいた後に放流するとまだ生きていた。生命力も半端ではない)

ここでもこのフグ以外にはアタリはないので元のカイワリポイント(少し深め)に戻ってまた弟とボートを並べて釣り始める。

もう時間がない、コマセ(3kg)もなくなって来たし、そろそろ終わりかな。
と、諦めかけた頃に久しぶりのアタリ。
またフグかっ!?
カイワリなら覗き込むとビシが見えてくると同時に続いてヒラヒラと白い魚体が舞い上がってくるのが見えるが、フグの場合は色が色だけにビシが見えても魚体はまだ見えてこない。
やがて茶色っぽい魚体が見えると、やっぱりフグか。
この野郎と思いながらハリスを手繰り寄せてくると、あっハタだ、ハタハタ! 慌てて玉網で獲る。
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これは嬉しい。

そしてここ(13時50分)から怒涛の入れ食いが始まる。

既に、強いシャクリでは餌が振り落とされることを確信したのでゆっくり誘い上げると、カイワリ。
そして続いて、ドラグを引き出す今日一の引きで上がってきたのは良型アオハタ(37cm)。
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餌釣りでこんなものが来てくれるは、カイワリの2連掛けは2度もあるは、正に入れ食い模様。

振り向くと、こんな時に弟は一体何をやっているやら、どうやら仕掛けの処理でトラブっているようだ。
先ほどまでのアタリナッシングが嘘のように、また来た、ホレホレ、入れ食い入れ食い、ホレホレ、今だよ・・・兄は弟をせかすがごとく騒ぐ。
しかし、この騒ぎも14時半には元の静かな海に戻った。
この間なんとたったの40分。
なんとか釣ろうと手を変え品を変えあれだけ頑張ったのにそんなの関係ない。
“時合いが全て”を思い知らされた釣りになった。

で、今日の五目漁師の釣果はこれ。
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弟のはこれ。
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折角の時合いにトラブってしまった弟がその時に釣ったのはカイワリ1尾だったらしい。

釣った日は、小型の鯛が釣れた時の我が家の定番料理、パエリア。
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次の日には孫が、学校が暇になったのでと一人で遊びにやってきた。
丁度よい。
刺身盛りとハタの天ぷらをご馳走する。
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カイワリの姿造り、ハタの刺身、シロアマダイの刺身、イトヨリの酢締め、シロアマダイの昆布締め、ハタの昆布締め、カイワリのタタキそしてカイワリのナメロウの8点盛り。
気に入って食べてくれたが、シロアマダイの昆布締めが一番のお気に入りとのこと。

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自ら餌のオキアミを振り落としていたことに早く気付けば、もう少し釣れていたかもしれません。

現に午前中のカイワリは弟が6匹、五目漁師は1匹でした。
そう言えばフグも弟の方がたくさん釣っていました。

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2025年3月19日 (水)

3度目は既に意気消沈


3月18日は伊東(井上丸)に釣行。
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釣りの自分記録とは言え、外にさらしているからにはそれなりに格好はつけたい。
釣れた時の記事は何かと参考になることはあっても貧果ではクソの役にも立たない。
ネタはない、写真はない、料理もない・・・こんなんな釣りが続けば記録することに辟易としてしまう。
さて、どうしよう。

いくつかの天気予報をチェックしていると今回の風予報は発表元毎に対照的だった。
一体どっちが本当なの?
前日になって荒れ模様を予報していたいくつかの予報がどんでん返しで、3日前から釣り日和を予報していたMSMになじんでくれた。
さあ準備だ、チャンスは明日しかない。

この時期何をやっても釣れない、どうせならヒラメの泳がせでもやってみよう。
で始めたが次第に意気消沈する様子は、その日に買っていく泳がせアジの数に表れている。
最初は悩んだが7匹、次は前回の様子から少し反省して微減の6匹、そして今回はとうとう諦め気味の3匹。
しかも、最初の時は泳がせに徹底するために竿は1本、今回は泳がせが駄目ならタイラバやジギングもやってみようと竿も3本用意してきた。

いつもの通り白灯台前の根回りから始めるが、先ずは新たに設置した魚探の取り付け具合が気になる。
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OK!
文字の大きさや線の細さはどうしようもないのでこれが限界だろう。
これならボタン操作も手は届くし、しっかりと固定されてるので快適だ。
調子に乗ってポチポチやっていると訳が分からなくなり、元に戻すのに四苦八苦したが早朝が肝(と思っている)のヒラメを始めよう。

前回、前々回とアタリがあったにも関わらず掛けるに至らなかった反省をもとに、今回は少し長い(2.7m)6:4調子の竿を準備してきた。
アジもたった3匹なのに、お店では図々しくも“できるだけ小っちゃいのにしてよ”と注文を付けたので、なるほどのサイズだ。

ただ、魚探の反応が今までに比べると寂しく、仕掛けを落とす場所がなかなか見つからない。
自分の気持も前回に比べるとなんとなく虚ろになっていることを自覚しながらも、とりあえず魚影を確認したポイントの上側から流していく。

しばらくアタリがないと、早くタイラバに移りたい気持ちが先立って、何の根拠もなく昼過ぎの満潮の潮の反転時を狙ってみようと決める。

まだ泳いでくれそうなのに3匹しかいない貴重なアジの内の1匹を謝りながら針から外して放流する。
やれやれ、正直、晴ればれしたような気持で少し沖に出てジギングから始める。

前回、直ぐに期待もしていなかったがシロアマダイが掛かってくれた良いイメージが残っており期待するが、そんなに甘くはない。
ジギングが駄目ならタイラバ、タイラバが駄目ならまたジギングと繰り返す。
しかし、余りにもの反応のなさに、ひょっとしたら今日は超絶完ボになるかもの期待(?)も。

そんな中、TGベイト40gブルピンを入れていると穂先がブルブルと震える。
来たぞっ!
モサモサっとした引き心地、アッ! 3、4秒でバレてしまった。

また、悪い癖が出た。
ジグを入れているのに体が覚えているタイラバ調子でシャクリを入れなかったからバラしてしまったよ、と嘆きながらこの場はそのまま流し続ける。

しばらくして、巻き上げてみるとびっくり。
掛からなかったのはシャクリミスではなかったとわかる。
これだ。
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元々付いていたものと同じカン付チヌ針8号とブレードを合わせて撮った。

カン付チヌ針8号が見事に軸のところで折れている。
更に、その脇に着けていたブレードは弱々しいスプリットリング部分で引きちぎられている。
引きはドラグが出るほどでもなかったのにどうしてこんなことに?

昔、スキューバダイビングをやっていたころに、釣り師が垂れている仕掛けを何の音沙汰もなくプチッとニッパーか何かで切ってやったらどんな反応をするだろうと面白がったことがある。(もちろんやったことはない)
正にそのやられ方だ。

まだドラグが出るほどでもなかった初期の引きで折れるほど柔い針ではない。
相手は引っ張り合うことよりも先に破壊行為に出たとしか思えない。

これは魚の仕業じゃなかったことにしておこう。
1年に1度果たせるかどうかのこの時期ならではの超絶完ボをこれで“なし”にはしたくない。
と、狐につままれた感でいる時に電話が入る。

実は今日はKnさんがカイワリポイントで釣っていらっしゃる。
聞くところによるとお孫さんのお食い初めで今日はなんとしてでも鯛を持って帰らなきゃと仰っていたが、8時ころからカイワリが入れ食いですよとの電話だった。
鯛は未だらしい。
こちらの様子もお伝えしたが、残念ながら、その様子はその後もずっと続く。

始めに決めた通りに12時前には朝のポイントに戻り、邪魔だなと思いつつも活かしてきたアジを再びを泳がせたが、結局今回は一度もアタリがないままに終わってしまった。

で、あの犯魚は魚ではなかった、化け物の仕業だったとしか考えられない。
ルアーの沖流しは何が起こるかわからないところが面白い。
1度やればもう今年はやらなくてよい超絶完ボはこれで成立ということにしておこう。

一方、Knさんの釣果はこれ。
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素晴らしい、カイワリのXデーおめでとうございます。
型揃いの上にきっちりと必須の真鯛までも。

そして、本日は蓋を一度も開けたことがないクーラーボックスに佇んでいた新品同様の氷をKnさんにもらってもらうと、このお返し。
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ありがとうございます。
早速、刺身とハーブソテーに。
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さて、風呂に浸かりながら例の不可解な針折れのことを考えていた。
ハリスが切れる前に針が折れたり伸びたりることは今までに何度かあった。
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立て続けにチヌ針4号をフトコロの入り口辺りで折られた。
前後の様子から犯魚はイナダだったと思われる。

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同時にフロントフック2本とリヤーフック1本の計3本を延ばされた。
引きからして犯魚は多分大真鯛だったと思われる。

掛った時に、針がフトコロ深くベンドの中央まで入ってしまうと、後は軸方向に引っ張る力が加わるだけなのでハリスが切られることはあっても針が折れることは先ずはあり得ない。
シャクリが弱いとかの理由で針先だけが引っ掛かった状態で魚に引かれると、フトコロ部分にモーメントがかかって折れたり伸びたりしてしまうと考えている。

今回は管付きチヌ8号をスプリットリングを通して直接リアーのアイにぶら下げていた。
管の径はスプリットリングの太さに比べてあまり余裕がなかった。
また、ここには小型のブレードも別のスプリットリングを通して着けていた。
お互いが窮屈な中で相互が干渉し合ってリアーアイの部分でジグの長尺方向(ライン)に対して針の軸が角度を持って固まってしまったのではないだろうか。
この状態で魚が食いつくと、軸(この場合はフトコロではない)にあらぬモーメントがかかり、折れてしまったのではないだろうかと推測している。(注1:イメージとしては毛ばりなどを自作する場合に使うタイイングツールに針先を上に向けて固定し、フトコロ部を下に引っ張るような感じ)
何れにしてもそれなりの魚だったには違いないが、これならドラグ(1.5~2.0キロ程度)が引き出される前にポキリと言ってしまう可能性はありそうだ。(つまり、化けものではなかった。)

注1:2月20日7:49 ()内に文章を追加



さすがにアタリのない泳がせオンリーには飽きてしまいました。
気難しいカイワリのことですから今日がこれだったからと言っても明日はどうなるかはわかりませんが、とりあえず次回はカイワリでしょうね。フグが現れる前限定です。

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2025年3月14日 (金)

HONDEX魚探(PS-611CNⅡ)の取り付け

 

ほぼ10年間使ってきたLowrance魚探(Elete-4HDI)が年末に突然壊れてしまった
仲間からのアドバイスも参考にして次機種は標題のものにした。

蓋をパコッと開ければその蓋が台座に早変わりしクーラボックスなどの上に置くだけで設置完了。
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と思ったがそんなに甘くはない。
このままだと釣ったカイワリをクーラーボックスの蓋を開けて放り込む度に、魚探はズルズルッと後方に滑り落ちてしまう。

そう言えばLowranceを買った時もボート内での置き場所に苦労したことを思い出す。
色々試行錯誤したが最終的にはこの様に収まり今まで快適に使ってきた。
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クーラーボックス上に単に乗せる問題は滑り落ちるだけではない。
Lowranceに比べて文字は小さく、航跡や方向指示などの線が細いためにいよいよ真面目に見る時にはボートのベンチからヨイショと降りて膝をついて前かがみで覗き込むことになる。
情報量が多いのは良いが、なかなかもって年寄りには厳しい画面だ。
たまたま同じエリアでの航跡表示が残っていたので両者の表示を比べてみた。
Lowranceの見やすさが一目瞭然だ。
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左:Lowrance(Elete-4HDI)
右:HONDEXの(PS-611CNⅡ
(ピンクまたは赤黒い線が航跡表示。LowranceはSDカードに保存されたデジタルデータから再生したもの、HONDEXはデータ保存がされないために画面をカメラで撮ったもの。)

五目漁師の流し釣りは航跡表示が命。
若い人には難なく見えても、既に近眼も老眼も越えてしまった年寄りにはちょっと、、、。

そこで、先ずは画面が少しでも近くなるように思いっきり前のめりに突き出して取り付けてみた。
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サーカスでも見ているような感じでなかなかスリルがあるが、これでクーラーボックスの蓋を開けても後方に滑り落ちることはないし、逆に波で前方が低くなっても決し前方にて落ちることはないように工夫はしている。
ただ、これでもボートのベンチに座ったままではまだ見るに遠く、手も足も短い五目漁師では折角便利になったボタン操作にも苦労する。

困った、更に改善が必要だな。
どうしよう。
あれやこれやと考えながらネットをチェックしているとこんないいものがあることを知った。
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本体を100円単位で安いところを探し、安い方法で買った割には少しお高いと思いつつも早速ポチってみた。
販売元は、同魚探のリチウム電池と同じBMO JAPAN。
どうやら、主にカヤックなどに魚探を取り付けることをターゲットにしているようだ。

レンタルの手漕ぎボートに固定的な艤装はできないためにやはり設置場所はクーラーボックスの上しかない。
そこで部屋の中にクーラ―ボックスとボートのベンチと同じ高さの踏み台を持ち込み、釣りの合間に現地で計ってきた位置関係や漕いだ時のオールの手元側とのクリアランスなどを考慮しながら取り付け位置を決めた。

出来上がったのがこれ。
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釣り座の正面にもってきたことと、マウントの腕を前に突きだすことでかなり近くなった。

元々、垂直方向の角度は本体横の手回しネジを緩めて変えられるようになってはいたが締め具合が良くなかった。
この架台はボールマウントで方向は自在に変えられるのでこの際、ダサい蓋は取り外して自作したアルミのL金具で取り付けたことですっきりもした。
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遮光フードを付ける際には目線の方向に回転させればフードで視野が狭まるのを防ぐこともできる。
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もちろんクーラーボックスの開閉でもしっかりと固定されている。
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頑丈でずしりと重たいが、行き帰りはマウントベースだけをクーラーボックス側に残してこんな風にバラしてタックルボックスに入れて運ぶことになる。
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やや大げさになってしまったが目いっぱい近づけることはできたし、しっかり固定もできたのでこれでなんとかなりそうだ。

 

取り付けで一番苦労したのは厚みが4cmほどもあるクーラーボックスの蓋に垂直に穴をあけることでした。
ネットで調べて簡単なジグを作ってやってみましたが、それでもかなりいい加減になってしまいました。
結果、蓋の裏側に飛び出てくるビスの位置関係は公称値からずれてしまい、それを受けるアルミ板の穴位置を現物合わせするのも難しかったです。(写真、下から2番目)

欲しいものがあれば、考えながらゴソゴソやるのが嫌いではないのですが、アイデアにしても工作の仕方にしてもやったことがそのまま活かせるチャンスが2度とないのが素人のもの作りですね。
手元にノートは残していますが。

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2025年3月11日 (火)

前回に続くヒラメ狙いも失敗


3月10日は伊東(井上丸)に釣行。

強風や冷たい雨の天気が続く中で久しぶりの釣り日和。

前回の失敗で、次もヒラメと決めていたので狙いに迷いはない。

迷いは買っていくアジの数だけだ。
前回は7匹買って3匹(?)を余らし放流した。
そこで、今回は思い切って5匹に減らすか、微減の6匹にするかを死ぬほど迷った挙句に6匹を買って向かった。

話は変わるが、昔、オーシャンのオヤジさんに頼まれて自分の分(5匹?)と一緒にオヤジさんに10匹を買って行ったことがある。
当時は150円だったと思う。
現地に着くと、ボート置き場に準備されていたバケツに10匹を移して五目漁師は先に沖に出た。
他のお客さんの岸払いも済ませて遅れて出てこられたオヤジさんに電話を入れ様子をお伺いすると、残念ながらアジは全部死んでいたよ、とびっくりの返事。
オヤジさんは前の晩に海岸で汲んだ海水をバケツに準備されていたが、どうやらその海水が氷水のように冷たくなっていたのが原因だったようだ。
気が付かなかった五目漁師も申し訳ないことをしてしまった。

ここまではいかずとも、暖かい水槽で飼われていたアジを真冬の海水に入れると元気がなくなることがあるのでボートに乗り込んだ後はブクブクではなくバッカンを海に入れて少しずつならすようにしている。

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さて、前回と同様に先ずは白灯台前の根回りから始める。

今日は若潮、風も穏やかだし、、、と思っていたが結構な潮流があり、あっという間に狙いのポイントを横切ってしまう。
それでも2回目の流しで早速アタリ。
一旦、離した後に再び食ってきたタイミングで掛けにいくとすっぽ抜け。
回収したアジには縦じまの歯形が何本かついていたのでヒラメ風ではあった。

流れが速かったせいもあり、実際以上に深い食い込みを感じ早合わせになってしまった。
ブツブツと独り言を唱えながら反省していると、再びアタリ。

今度は待つ。
グイングインと穂先が海面に入っても待つ。
一段と強い締め込みに、掛かってるな、もういいだろう。
聞き合せるように掛けにいくとずっしりと重く力強い。
今度こそは、、、しかし1/3ほど巻き上げたところでバラシ。

へたくそめ!
今度は空っぽになった仕掛けだけが上がってくる。

前回からバラシが多過ぎる。
要因の1つとして、獲物の大きさに比べてアジが大き過ぎて呑み込みが悪いのだろうかと考える。
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全長22、3cm。 
中、小サイズが混ざっており、これは小アジというよりも中アジサイズだろう。

もう一つ、竿が短くしかも腰(バット部分)がしっかりと硬いのが影響しているのかもしれない。
五目漁師は、従来、泳がせには2.7m、6:4調子の竿を使っていたが、このところは赤いこの竿を使っている。
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五目漁師にとっては小型のアジやカイワリから青物まで、更にタイラバもSLJもこれ1本あれば済ませられる超便利な万能竿として最近では愛用している。
フルソリッドの柔らかい穂先でアジやカイワリを掛け、大型の青物はしっかりしたバットで勝負して何なりと上げてくれる。

このサイズの泳がせアジでもマトウダイなら体長の1/3ほども伸びるあのでかいフンで一飲みでも、用心深いヒラメは噛みついている内にバットの硬さを違和感として感じてしまうのかもしれない。

8時を過ぎるとあれだけ流れていた潮はピタリと止まり、アタリも全くなくなってしまった。
ベイト反応を追っては泳がせていくもののアタリの兆しすら感じられない。

10時には早弁し、根回りを惰性で流していたが昼頃に思い切ってマリンタウン側に大きく場所移動することに。
数時間もアタリがない中、たまにすることと言えば泳がせアジのご機嫌伺いだけで、さすがに泳がせにはうんざりしている。

そこで、移動の途中で気分転換のジグを入れてみる。
これこそ正にこの竿ならではの仕業だ。
リーダーのスナップ部分で泳がせ仕掛けをジグに交換するだけでSLJに早変わり。
(PE1.2号、リーダー5号、リールエンゲツプレミアム150HD、TGベイトブルピン40g)

すると、驚いたことに1投目からコツンのアタリ。
久々の魚の反応が嬉しい。

続いて2投目、底から3、4回転ただ巻き後、ワンピッチジャークに変えようとしたタイミングでアタリ。
今度は掛けた。
結構な引きに、何だろう?

上がってきたのはなんとシロアマダイ。(32cm)
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水深は丁度40m。
居るじゃないの、掛かるじゃないの。

一瞬、泳がせなど止めてしまいジギングに切り替えようかとあらぬ考えがよぎったが、いやいや今日はなんとしてでもヒラメでしょう。
アジも余っているし。
既に落としていた3投目を巻き上げたところできっぱりとジグを置いて予定のマリンタウン側に向かう。

前回もそうであったが、魚探が変わってしまってからどうもこちらのポイントがつかめていないようだ。
付近に従来あったはずの根らしきものは見えないしベイト反応も見つからない。

折角ここ迄漕いできたものの落ち着かず直ぐ元のシロ灯台側に向かって漕ぎ直す。
1時間半近くもロスってしまったが、今日は2時前が満潮、その下げ潮のタイミングで朝と同様のマヅメがやって来ないかなと期待するも8時過ぎから始まった延々のノーバイトが続いたままで終わってしまった。

五目漁師にしては珍しく嫌気がさしてしまい、沖で溜息をつきながらゆっくりと後片付け。
残った3匹のアジを放流して沖上がり。

知らんぷりして釣果写真はお断りのつもりであったが、お兄さんから五目漁師さんは釣れなくてもブログは更新しますか? 
しますよ! 
なら撮りましょうよ。
で、情けないこの釣果写真。
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井上丸は釣れても釣れなくても必ず皆さんの釣果を載せて下さる。
これが釣り師にとっては素晴らしい情報になっている。
(井上丸の釣果ブログよりコピー&ペースト)

意地になるのももう止めようと思っていたが、こうなったらもう一度挑戦するかも。

さて、世の中に幻の~と称される魚は多い。
アラやイシダイ、そしてこのシロアマダイも。

確かに、五目漁師も福浦ではじっちゃんにシロが上がったよ! と言われる度にいかがわしいと思いながらも期待に熱くなり、何度か沖を流したことがあった。

そのシロアマダイが2、3年ほど前から伊東でチラホラと姿を見せ始め、何と今シーズンに入るとアカを押しのけてシロだらけになってしまった。
当然のことながら“幻”の看板は下ろすことになるが、世の中ではまだまだ幻で通っており、姿を市場で見ることは稀で、価格はびっくりするほど高い。
伊東のこの状況がいつまで続くかはわからないが、今こそ釣り師冥利に尽きると悦に入りながら美味しくいただくチャンスであろうか。

アマダイの独特のきめ細かい身質はやはり蒸し物がぴったりと感じる。
シロアマダイの蕪蒸し。
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潮汁
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昨年は3月の終わりころからカイワリが釣れ始めました。
誰か釣って(10匹以上)見せてくれないかな。
それまでは、ヒラメに拘ってみよういかな。
イワシが湾内に入ってくれば間違いなく釣れると思いますが、今は居るのか居ないのかわからないですね。

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