ヒラメ狙いの泳がせ1本はならず
2月27日は伊東(井上丸)に釣行。
前回の記事の最後に、天気予報で早朝の気温が4℃以上、昼間の気温が10℃以上になったら釣りに出掛けようと記したが、いきなりそのタイミングがやってきた。
ちょっとした訳があって行先は井上丸と決めていたが、さて何をどうしようと思いを馳せる中で行きついたのはヒラメ狙いの泳がせ一本。
そうと決まればケチな五目漁師の次の悩みは泳がせるアジを何匹買っていくかだ。
大津ならどっちを主役にするかは別として、泳がせはアジ釣りの傍らでやるのが普通であろうが、アジが簡単には釣れない伊東ではそうはいかない。
今時、1匹250円もする小アジを5匹にするか10匹にするかは超悩ましい。
前日に仲間からは多くをフグで消耗するので最低でも10匹は持って行った方がよいのではとのアドバイスがあった。
数年前に同じように悩み、真ん中をとって7尾にしたところ、その日は予想外の入れ掛かり。
短い同じ区間の流しでヒラメやらハタやらマトウダイやら計5匹と2バラシであっという間に7匹を使い切ったことがある。
やっぱり10匹にしておけばよかったというその反省もあるが、あの時は1匹150円でしかも1匹はおまけだったからなぁ。・・・で結局、今回も真ん中をとって7匹に決めた。
大事な泳がせアジ。
ボートを漕ぐ時以外はアジを海中に入れて海水温に慣れさせておく。
さて、勝負!というか、泳がせ釣りはカイワリ釣りのように仕掛けの選択なども含めた微妙な腕の勝負とは思っていない。
そこに居て食ってくれればそれでOK、強いて言えば泳がせアジが少しでも長く元気に泳いでくれるように仕掛けへの掛け方や、ポイント移動時の可愛がり方が大事だと思っている。
あとはポイント選びと自分ではどうにもならないが風や潮流によるボートの流れが気になるところだ。
ヒラメは群れでいるわけではないし、単体が大きいとはいえ魚探に写るわけではないが少なくともベイト反応があるところでアジを泳がせたい。
先ずは、ボート乗り場に近い根回りから始めたが、案の定大潮の潮流なのかあっという間にベイトが見えるポイントを流れ去ってしまい、頻繁にギーコギーコと漕ぎ上りを強いられる。
これがまた問題、夏場の釣りなら汗だくもいとわないが、冬の釣りでは温まるからいいやと喜んではいられない。
あとで冷たくなってしまうので汗は厳禁。
予め上着をは脱ぎ、(汗を)かかず(潮流や風に)押し戻されず、丁度良いボート漕ぎに気をつかう。
伊東でこの速さの潮流は珍しいと思いながらあがいていると30分もしない内に緩んでくる。
この流れの中で一番厳しかったのは、いやがおうにも激流に向かって引き回されたアジだっただろう、少しは落ち着いたかなと気遣った時だった。
潮流のために深くお辞儀をしていた竿掛けの竿の穂先に不規則なお辞儀が加わる。
なぬっ、ひょっとしてアタリかな? 慌てて竿を手に取りゆっくりと聞き上げるとグイーンと反応。
余り大きくはなさそうだ。
上がってきたのはヒラメ狙いの泳がせ釣り外道チャンピオンのマトウダイ。
とは言え、泳がせ釣りならではの1匹なので嬉しい。
再び、漕ぎ上って2匹目のアジを投入すると、また直ぐにアタリ。
今度はでかい、力強い引き。
やったね。
グイングインと時折穂先を強烈に曲げながら巻き上げているとプツッ!と音がしたように外れる。
先の1匹で気を良くして、それまで竿掛けに掛けていたのを手持ちにしたのが裏目に出たようだ。
強烈なアタリと同時反射的にすぐさま掛けにいったがために掛かりが浅かったようだ。
回収したアジを見ると針が付いた口元を中心に酷く齧られた痕跡があった。
この食われ方はヒラメではなかったのかもしれないが、ヒラメだったことにしておこう。
気付くとあれだけ流れていたボートはいつの間にかピタッと止まってしまっている。
新しくなった魚探にはまだ有効なマイポインが入っていないために元々初期段階で入っている近くの漁礁有りと称するポイントに向かって漕ぐ。
すると、表示された漁礁エリアに入るや否や正直にベイト反応が現れる。
これは素晴らしいではないか!マイポイントでなくっても十分だ。
ここで3匹目のアジを入れてしばらくするとアタリ。
先に早合わせで失敗しているために今度は慎重に食いっぷりを計りながらゆっくりと掛けにいく。
TVの泳がせ釣りを見ていると、食ったかな?食ったかな? 掛けるよ、それっ!とやっているが、あれはすっぽ抜けることがあって良くない。
寧ろ聞き合せるようにシャクリ上げ、ヒラメが餌を逃がすまいと慌てて一飲みにしてきた所を掛けにいく、五目漁師のイメージはこんな感じだ。
上がってきたのは先のマトウダイよりも一回り大きいマトウダイ。
そろそろ本命のヒラメに来て欲しいところだが、これを最後にアタリは皆無になってしまう。
かっては伊東のヒラメ釣り場になっていたマリンタウン側に大きく移動するもポイントが今一つ不明瞭な上に、この頃から南西風が強まり流すこと自体が厳しくなってくる。
結局、最後は早朝の根回りポイントに戻ったがボートの流れが速く、釣りにならず終了。
ヒラメとの遭遇はなかったが、泳がせている内に元気がなくなってしまったので放流したアジ2尾を含め、今回使ったアジは結局5匹。
幸運にも残った2尾は偽善者、いやいや慈善者になった気持ちで大海原に解放したことで気持ちよく沖上がり。
で、本日の貧果はこれ。
因みに、心配していたフグにアジがやられることは一度もなかった。
釣れはしなかったが、マトウダイのお陰でヒラメ狙いの泳がせ釣りとしては同等に楽しめた。
前日に伊東だった仲間からはクラドが酷いよと聞いていたが、その通りだった。
穂先ガイドで集められたがクラドがう〇このようにラインに纏わりつき、たまにリールの巻きが止まるほどのことすらあった。
釣果への影響は分からないが、澄み切った表層に対して中層や底は濁りに濁っていそうだ。
クラドは急な水温変化などによる植物プランクトンのなれの果てとも言われているが、海底で海藻などが活発に繁茂していることの証なら一時のう〇こは辛抱できるのだが。(違うかな?)
ポン酢でいただく薄造り。
3月も中盤に入ると再びカイワリですね。
今はルアーに飛びついてくれる魚は餌釣り以上に稀ですし、中深海の釣りは別として当面(釣れるまで)はヒラメに拘ってみようかなと考えています。
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