アンカリングしたままでアマダイゲット
12月14日は伊東(井上丸)に釣行。
365日連休の五目漁師は、基本、何日も前から釣行の予定を立てることはない。
前回の釣りから少なくとも4、5日が経過し、釣りたい気持ちがムズムズと頭をもたげてくると天気予報のチェックを始め、釣行前日にgo/nogoを決める。
今回は気象庁が誇るMSMの予報が大当たりだった。
いくつかの釣り場専用の予報が14日は昼から荒れ模様であったのに対して、MSMは平然と早朝は強めに吹くがその後は2~3m/sで大丈夫ですよと予報してくれていた。
どちらかというと楽観論者の五目漁師は、一番都合の良い予報を信じてしまうようだ。
ただ、風速は確かに大当たりだったが、ナライの風に対する地方特有のうねりの予想は残念ながら五目漁師が心配していた通りになってしまった。
これは酷くなる少し前
風は大したことはないのに8時過ぎから次第にうねりが高まり、近くのボートの姿が見え隠れするほどだった。
現地の風速からは考えられないが、遠くの方でも北東風が吹いた時の伊東や川奈の大きなウネリは珍しいことではない。
一般的な天気予報のMSMとは一線画して、釣り人のためにローカルのこんな天気の癖(?)を反映することこそが釣り場専用を謳う予報の見せ所なのにと思うのだがどうだろうか!
今日はKさん、Sさんも参戦されている。
狙いのカイワリが釣れた時にはお互いに情報を流し合いましょうと申し合わせた上で、五目漁師はフグをできるだけ避けたいこともあって、前回と同様少し深目のポイントに向かった。
すると、やっとアンカリングを終え準備を整えている間にKさんから“1投目からカイワリきましたよ” と早速の電話が入る。
直ぐに取って返してもよかったが、今しがたアンカーを入れたところなので取りあえず数投はやってみよう。
ここは、カイワリポイントと違って魚探には何も映らない。
コマセを振り出しても何も出てこない。
これぞ伊東の海底砂漠と思いながらべた底からシャクリ上げた時にココッと小さなアタリ。
そして間髪入れずにグイーンと強烈な引き。
なんだろう、とりあえずフグではなさそうだ、いややっぱり良型のフグかな?
上がってきたのは頭になかった良型のアマダイ。
アマダイ1尾目、40cm
前回もこの周辺でアカ、シロアマダイを揃えているので驚きはしないが、こんなところでまたもやと不思議に思う。
一方、狙いのカイワリは? と言えば、前回と違って今日は澄潮のせいか渋々。
たまにカイワリ、そして奴。
逃げ出したいほどでもないが、押し寄せるうねりのせいでアタリがわからないままに放っておくと針がなくなってしまっている。
伊東の底質は半土のような砂地(多分)。
井上丸のアンカーは柄の部分がそれ自体錘になっており、着底と同時に抓めが砂地に刺さるように寝てくれるために掛かり易いが、足が短いので恐らく大きなうねりの度に掛ったり外れたりを繰り返しているようだ。
ボートはじわりじわりと風下側に流されている。
いきなり1投目がカイワリだったKさんの方も以後の調子は良くないようなので向かうことなく流れるがままにしていると久しぶりのアタリ。
上がってきたのは再びアマダイ。
いいね。
アマダイ2尾目
ボートが流れているのでコマセ釣りには厳しいがアマダイならいいやと妥協していたが、いよいよいつものカイワリエリアに入ってくると心配していた通りにフグが多い。
大きなうねりの中ではやりたくないが、やっとの思いでアンカーを引き上げ元のポイントに漕ぎ戻る。
そして、そこでの1投目、早々にアタリ。(正に1投目マジック)
今度もいい感じの引きごたえ、信じられないがウヒョ!またもやアマダイ。
アマダイ3尾目。
そろそろ2時を回るころだ。
前回は丁度このころからカイワリの時合いがあったので今回もと期待する。
着底後手間取って少し間をおいてからシャクリ上げようとすると、怪しげなアタリ。
あれっ何かついていそう、と巻き上げにかかると期待以上に重い引き。
とうとう大物が来てくれたかな。
大きなハタかもしれない、
慎重に慎重に上げてくると、なんとまたまたアマダイ
アマダイ4尾目
しかもカイワリと絡み合ってダンゴ状態であがってくる。
道理で重たいはずだ。
仕掛けを底に着けたまま放っていたので相互に絡み合って団子になってしまったようだ。
なるほど今日のカイワリはべた底かと思いながら以後は重点的に底を攻めるもこの後は中層でも底でも食ってくるソーダに翻弄されこれが結果的には最後の釣果になった。
アマダイと言えば手漕ぎボートはもちろん乗り合い船の流し釣りターゲットの代表格。
それが、アンカリングしたままのコマセ釣りでこんなに良型が揃ったのは五目漁師としては初めてのこと。
で、本日の釣果はこれ。
アマダイ32~40cm、カイワリ最大27cm
(ザル径52cm)
うねりによるボートの上下動でアンカーの効きが悪く、ボートが蛇行しながらジワリジワリと流されたのが、結果的には本日のアマダイの数釣りに良かったようだと、今になって思っている。
だからと言って積極的に流したところでそんなに簡単に良型が揃うわけではないが、今年の伊東は今までになくアマダイが多い。
西からシロアマダイがやってきたので縄張り争いが激化しているのかもしれない。(妄想)
アマダイは松笠揚げ。
ヨメサンは鱗を嫌うので右側は鱗無しの唐揚げ。
鱗がなかなかうまく立ってくれなかったが、今回は大成功。
カイワリの和風カルパッチョ。
カイワリをカルパッチョにしたのは初めてだったが皮を付けたまま切ったのは大失敗。
薄いとはいえ生なので口の中に残ってしまう。
海水温は19℃台の前半でした。10日ほど前よりも寧ろ上がっています。
フグは漸く少し収まってきましんので、今からのカイワリが面白いかもしれません。
お正月用に釣るなら、アマダイの方がめでたそうでいいですね。
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アンカリングでアマダイ連発!とお聞きして何事かと思いましたが、うねりで期せずしてスローな流し釣りになっていたんですね。素晴らしい環境の活かし方です!キッチリとカイワリも抑えられていて、さすが!!(@_@)
それにしても、伊東のシロアマダイの数が増えて、型も良くなってきているのは嬉しいですね。きっと来年は何度か出会える…かな?(^。^;
年内はもう日がなさそう(出られたとしても大津海苔棚調査)です。今は年が明けたらどうするか悩み中です。正月休み中に一度出たいですが、伊東か大津か、風次第です。
投稿: HEPPO | 2024年12月20日 (金) 12時51分
HEPPOさん、こんにちは。
メールではなかなか細かくは伝えられませんが、記事はあまり硬くならない程度に状況が残るように、あるいは伝わるようにと注意しています。
そこまで真面目に読んでいただき真意が伝わったかと思うと嬉しくなりますね。
シロアマダイは当初はびっくりしましたが、多くの釣り師が、そしてHEPPOさんや私も漏れなく釣ったことで今や定着ですね。
味の優劣はよくわかりませんが、アカよりも居場所が浅いようですし、サイズが一回り大きいのが釣り師にとっては興味をそそります。
本分中に、実は後で付け加えたのですが、コロニーを形成するというアマダイですからアカと新参もののシロとの縄張り争いの結果として双方の行動が活発になっているのではと都合の良い妄想をしています。
伊東の海がますます面白くなっていますよ。
投稿: 五目漁師 | 2024年12月20日 (金) 13時51分
アンカリングできたわけでもなく、流し釣りしたわけでもなく、再現が難しいなんとも不思議な釣りだったのですね。流されてる状況を的確に把握するのはもちろん、状況に抗うのではなく活用するところがステキです。アマダイ大漁だなんて最高ですね。おめでとうございます。
投稿: paiatown2013 | 2024年12月21日 (土) 19時49分
paiatown2013さん、こんばんは。
アマダイの活性が高く、運も良かったのですが
コマセを撒きながら流れたのが良かったのか、
意識的にもっと速く流せば効率よくもっと釣れたのかはわからないですね。
狙いは最初から最後までカイワリでしたから皮肉なもんです。
手漕ぎボートでは福浦がアマダイ釣りのメッカでしたが、今年の伊東は負けてないです。
投稿: 五目漁師 | 2024年12月21日 (土) 23時02分
おはようございます
人生最後となる仕事かなと、気合も入り
仕事一筋でした
一段落した時に、前回のタイラバ製作を見て
私の机の横の棚を見ると
製作道具が全てそろっている
錘も捨てるほどあるので、ナス型を叩いて形を整え
コメントするのを忘れて造っていました
孫用に鈴をつけて完成です
そんな事でしたが
今回の釣りも、思い出に繋がる事ばかりで
部屋の片付け整理をしていて今回に
釣れた要因の一つに
うねりによる蛇行しての流されての釣り
以前大津で釣り始めて2時間の釣りで黒鯛5匹釣れたのが
同じ状況の釣りでした
11時前の早上がりで、奥さんがビックリでした
海底の底を掻きまわしたことがコマセに同調し
釣れたと思いますが
こんなことは初めての事で二度はありませんでしたね
海釣りの面白さは
こんなところかも知れませんね
悪い気象状況を味方にしての大釣り
磯釣り始めた頃、伊豆大島のボーズ池と呼ばれている場所での
大釣りは、台風前の荒れた海での釣りでした
ボーズ池で大釣りと釣り具屋のおやじさんに笑われたものでした
投稿: 趣味人たけ | 2024年12月22日 (日) 08時07分
趣味人たけ さん、こんにちは。
ブログが更新されないのでお仕事が忙しいのかなとは思っていました。
風は大したことがないのにうねりが大きいのは
伊東のこの時期の特徴ですね。
アンカーが効かないと言ってもコマセは効くほどですから
気が付けば少し流されたかなと言った程度の流れ方でした。
それでもアマダイの縄張りを砂煙を巻き上げながら
渡り歩くような効果があったのでしょうね。
おっしゃる通りもう一度やれと言われてもできませんが、
アマダイ狙いの流し方として、
記事に書ききれなかったことも含めヒントが得られたと思っています。
驚きは水温ですね。
この時はまだ19℃前後を保っていましたので年内はカイワリが行けそうです。
久し振りに一度いかがでしょうか。
投稿: 五目漁師 | 2024年12月22日 (日) 12時38分
お疲れさまでした。
釣れても型がいいのは1本まれに2本のアマダイがこんなに釣れたのは何が良かったんでしょうか。
2匹は1投目マジック、流し釣りでも一度魚の視界から外したやったほうがいいんでしょうか。
あと2匹はコマセに寄ってきたんですかね。本当のところは魚にしか分かりませんね。
最近はフグがいるのでやりませんが、ビシカゴを付けて流した時、ハリスを長めにして結構釣れたことがありました。流しの仕掛けに追い付けない魚だったんでしょうか。いずれにしてもビシを付けて流したほうが集魚効果は高いようです。ただフグがいると厳しいですね。
水温は18〜19度ぐらいなのでまだまだ条件良ければカイワリも数釣り狙えますね。あとは天気が休みにどうにかなってくれることを祈るのみです。
先日仕方なく持ち帰ったソーダですが、意外にも美味くて、そういえば昔オヤジさんがこの時期に釣れるソーダは美味いと言っていたのを思い出しました。イラも捌くのが難儀で次回からはリリースですが、パスタにしたらエビのようでこれも意外でした。それではまた
あと毎度伊東まで有難うございます。
投稿: | 2024年12月22日 (日) 19時23分
忘れてました。
投稿: K | 2024年12月22日 (日) 19時24分
Kさん、こんばんは。
そう言えば今年に入ってから皆さんが釣っておられるアカアマダイは殆どがいいサイズであまり小型は見ないようです。一方、シロの方はでかいのもいますが結構小型が数釣れしているように思います。
弱肉強食の世界ですから大きいのが優先で釣れるのでしょうが、最近増えたシロの影響があるのではないでしょうか。(弱いアカの小型が隅に追いやられたとか・・・)
釣れたといっても4尾ですからまだまだ偶然だとは思いますが皆さんの釣果も含めて型が揃うというのは理由があるのではと思っています。
ソーダはもう少し型が良ければ私も持ち帰ったのですが、後半はリールのスプールを完全にフリーにして落とさないと途中で捕まってしまうほど入れ食い模様でした。
今週は平日に結構よさげな天気が続きますので水曜日辺りに久しぶりに中深海でもやってみようかなと思っているところです。ご一緒できれば嬉しいですが平日ですからね。
投稿: 五目漁師 | 2024年12月22日 (日) 23時14分