一生分のタイラバ自作
(少し前の話になるが記事にしておこうと思って)
最近は従来のタイラバよりもビンビンスイッチ風を使うことの方が余程多くなった。
良く釣れるような気がするし、ガツンと一発、従来のタイラバにあったじらせの間がないことが多く、どちらかというとジグへのアタリに近いと感じている。
おかげでタイラバとSLJを交互にやっていても、間違ってタイラバを掛けにいったり、逆にジグを静かに巻き続けたりして折角のアタリを取り逃がす失敗も少ない。
リアーにトリプルフックを付けたジグは底に根がある時には怖くて入れられないが、従来のタイラバがそうであったようにビンビン風も釣り方次第では根掛かりしにくくロストも少ない。
たまに掛かりが悪くなってしまったフックを交換したり、フグ野郎に食いちぎられたラバー部を付け替えながら使って行けば、もう手持ちの数で十分だと思っていたが、いつの間にか底をついてしまった。(というかお気に入りのタイプや色がなくなった)
そこで今回の自作第4弾目になった。
あと何年釣りが続けられるかわからないが、面倒なので今度こそ一生分を作ってしまうつもりだ。
先ずはヘッド部分を何種類か揃える。
欲しかったのは以前使ったことがあるこれ。
以前は近くの釣具店で手に入ったが、今回はいくつかの釣具店をあたってみたがどの店も取り寄せになっていて手に入れることができなかった。
関西オタフクオモリと銘打っている所以であろうか。
アマゾンでは扱っているがさすがに錘だけに割高だし、表面の仕上げ具合(つるつる度)なども手に取ってチェックしてみたかったので半分諦めていた。
たまたま10月末に故郷の舞鶴(北陸ではなく、れっきとした関西)に帰省する機会があった。
そこでも数少ない釣具店を漁ってみたところ、やっと売れなくなって片隅に追いやられ埃だらけの木箱の中に転がっている10数個を見つけた。
“あったあった、あったやんか、もうどうせ売れへんやろ、埃だらけやしタダでくれへんかな”、と期待しつつレジに持って行ったところ、
“こんなもんなんに使うんや、もう誰も使わへんで” とブツブツ言いながら結局シールに貼られた値段通りだった。
ただでくれとは言わないまでも半額くらいにはまけてくれると思った五目漁師も、売れると決まったらびた一文まけてくれなかったおっちゃんもさすがに関西人。
さて、他に面白いオモリはないかなとアマゾンをサーフィンしていて見つけたのがこれ。
今度は九州ナツメと銘打っている。
さすがに九州までは行けないので仕方なくアマゾンで購入した。
更に普通のナスオモリを加えて、これで今回使用する3種類の錘が揃った。
左から関西オタフクオモリ25号(94g)、ナスオモリ20号(75g)、九州ナツメ20号(75g)。
こうして並べてみると、九州ナツメのコンパクト感が気に入った。
同じ重さのナスオモリよりもどう見ても小さく見える。
タングステン(TG)には手が出せない五目漁師にとっては今回の目玉になりそうだ。
これらの錘は中通し型なので、上の写真の関西オタフクとナスには既に付け終わっているが、ステンレスの針金で上下にアイ(管)を付ける。
アイ用のステンの針金
上部のアイはビンビン風の構造上必須であるし、下部のアイには必要に応じて流行のブレード付ける。
全部で27個、これだけ作っておけば正に一生ものだろう。
さて、いよいよ色付けに入ろう。
市販品であっても特にTGなどは塗装の乗りが悪くタイラバヘッドもジグも使っている内に色が落ちてしまい最後は大方鉛色になってしまう。
このまま使っていても釣果にはあまり関係ないような気もするが、これでは釣りが楽しくなくなるのが趣味の世界。
従来のタイラバに比べるビンビン風の方がヘッドの形を選んだり、色付けも楽しい。
ヘッド部に対するフックの位置やそのハリスの長さなども従来のタイラバに比べると工夫の余地があり、ああでもない、こうでもない、こっちの方が掛かりやすそうだ・・・と試行錯誤するのが楽しい。
これは今回の着色に当たって揃えた塗料や小道具類。
前回は緑や青の塗料も使ったが、やはり個人的には赤系が良い気がしたので今回は赤とオレンジを基調に着色した。
ドリルは目玉取り付け用の半穴をあけるために使う。
瞬間接着剤はその目玉を付けるために、2液接着剤は中通し用の穴に着けたアイを固定するために使う。
鉛筆の代わりにカッタ―の刃が付いたコンパスはフォログラムシールを円形に切り出すために使う。
こういった小物やあとで使うネクタイやスカートは、大体100均ショップで揃うのはありがたい。
着色する前に目玉用の半穴をあけ、車用のパーツクリーナーで油脂分を拭き取る。
着色は下地を2回塗り、その上に模様としての3回目の塗装や夜光シール、フォログラムシールなどを張り付ける。
このころは庭の草木もすっかり紅葉してしまった。
ヨメサンに謝ろうとすると、いい色だからそのままにしておいて、だって。
以前は着色の最終工程としてこの後、ウレタン液にどぶ付けをやったところ先に塗った塗料が溶けだして模様がにじんでしまった。
ネットで調べてみたところ色々方法はあるようだが、今回は最終着色の上に透明の水性ニスを塗ってみたところ、これが大成功。
ウレタンのどぶ付けを3回やったが模様のにじみはなく、あの鉛が宝石の様にぴっかぴっかになった。
ウレタン塗装は完全乾燥まで3日以上は置いた方が良いらしい。
左上の3つは従来の誘導タイラバ用として使う。
ラバー部は普段は海上でその時の気分に応じて取り付けるが、取りあえずお気に入りのものを付けてみた。
ほほー釣れそうだ。
釣れないわけがない。
タイラバは集中力。
ジギングが動の釣りとするとタイラバは静の釣り、雑音がないだけに巻き巻きしながら海中の様子を想像するのは実に楽しい。
タイラバを追ってくる真鯛やハタが見えてくるともうこっちのもんだ。
先ずは、一番のお気に入り、九州ナツメのオレンジレッドから使ってみよう。
今晩は、先に釣って冷凍保存していたイトヨリのしゃぶしゃぶ。
最近、伊東では巨大なイトヨリ(40cm前後)が良く釣れる。
料理に困ってしまうが寒い時期ならこれがベストかも。
まだ半解凍状態で透明感がないが、凍ったままで薄造りにすると切りやすい。
海水温が下がる今からの季節はルアーにとっては厳しい釣りになりますので、本格的な活躍は来春からでしょうか。
こんどこそ数は十分にありますので使っていただけるなら名刺代わりに差し上げますので、釣り場でお会いした折には是非お声がけ下さい。
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素晴らしい仕上がりですね。見ているだけでわくわくしてきます。私はタイラバもビンビン系も自作したことはないのですが、五目漁師さんの成果を見てると自作してみたくなります。潮の早い観音崎で岸寄りの緩い海域で緩むのを待ちながら根魚を釣る自分を妄想して楽しんでいます(笑)
投稿: paiatown2013 | 2024年12月14日 (土) 12時09分
paiatown2013さん、こんばんは。
魚はどう見るかはわかりませんが、鉛からだんだん自分の物になっていく喜びですかね。
楽しいですよ。
お会いできれば差し上げますので、是非私のトラウマの観音崎で仇をとって欲しいです。
潮の流れがわかっていらっしゃるので、手堅い作戦が立てられるのではないでしょうか。
投稿: 五目漁師 | 2024年12月14日 (土) 21時40分