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2024年9月13日 (金)

存分に食べたかったサワラ料理

 

釣りたい、釣りたい、そして食べてみたい、食べてみたいと思っていたサワラが先日(8月29日)、大津のタチウオ狙いの中で幸運にも掛かってくれた。

普段SLJをやっている際に、底でアタリがなかった場合には当てはないが突然速巻きに転じて冗談半分でサワラに期待したりしているが、この時は“ドラゴン来てね” で頭はいっぱいだった。
それだけに、浮いてきた魚体を見た時には驚きと共に、疲れかけていた両腕の筋肉が引き締まった。

サワラはブリなどと同じく出世魚で関東では50cmを超えた辺りからサワラ(それ以下はサゴシ)と呼ばれ、最大で1.2mにもなるらしい。
四苦八苦してボートに上げた時から80cm近くはありそうだとは思っていたが、石田丸さんに計って頂くと86cm、立派なサワラサイズだった。

さて、以前伊東で釣ったサゴシの塩焼きが美味しかったので、以来まともに食べてみたいと思っていた。
老夫婦2人暮らしにとっては有り余るサイズではあるが、今回はこのサワラのまるっきり1尾完食の料理をとりあえず記念に並べて見た。

先ずは、釣った日にドラゴンと一緒に刺身と炙りで頂いただいた。
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サワラ(鰆)の旬は読んで字のごとく春と、更には一番脂がのった冬らしい。
では、夏はまずいのか? 確かに刺身で食べてみた限り脂ののりは良くなかった。
だが、しかし、不味い鯖の様に酸味で満たされているわけではなく、癖がなく、素直でしっくりと柔らかい上品な身質に、これなら料理次第だなと感じる。

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冷凍保存用

釣った日に2,3日中に頂く冷蔵保存用と数週間以内に頂く冷凍保存用に分けたが、下手くそな捌きでがっつりと骨周りに残ってしまった身を塩焼きにしていただく。
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確かにホッケの塩焼きの骨周りから身をはがして頂くあの美味さではない。

あくる日は、じっくりとタレに付け込んで竜田揚げに。
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こうなると染み込んだ濃い味付けにふっくら食感が美味い。

3日目にはオニカサゴなどの根魚や五目漁師も大好きな大物魚のハラミ(良く言えばドラゴンとサワラの大トロ)を塩焼きで頂く。
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そもそもここは脂の塊なので脂ののりなど関係なくうまい。

さて、次からは解凍サワラになる。
ゆっくり時間をかけて解凍した切り身を軽く炒めてチリソース。
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素直なサワラの身質と甘ピりのチリソースがよく合う。

因みに、ヨメサンは脂っこいものは好まず、例えばマグロのトロなどには決して手を出さないし、アカムツよりもシロムツ大歓迎派なのでこれくらいが丁度良さそうだ。

五目漁師は自分なりの料理ができないために必ず料理本や最近ではネットで紹介されているレシピに頼る。
サワラに関してはレシピの多さに感心してしまうが、そんな中で必ず登場するのが柚庵焼き。
ここではシーズン中に買って冷凍保存している柚子を取り出して、タレを付けながら焼いたサワラに添える。
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丁度春先に新芽を吹きだす木の芽の狂い吹きがあったので、なんでもありで飾ってみる。
ミョウガは甘酢に漬けたもの。
こうなると、もう少し脂ののりが欲しいと感じる。

次はたっぷりの香味野菜をのせた照り焼き風。
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この日の釣りは台風到来の心配からいつもより早い1時上がりだったこともあり、石田丸の女将さんから嬉しいことに乾燥昆布をいただいた。
ヨメサンの提案でサワラの酒蒸しに頂いた昆布の佃煮を添えてみた。
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さて、最後に切り身が3切れ、中途半端に余ってしまったので切り身と自家製ピクルスとオリーブのソテー。
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これで、丸々1尾を完食。
脂は確かにのってはいなかったが、総じて美味しくいただけた。
サバ科の魚らしいが癖のない、どちらかというと白身魚に近くどんな料理にでも合うために料理次第で美味しくいただける魚と感じた。



手漕ぎボートでは、なかなか狙って釣れるものではさそうですが、ジギングタチウオなら同時に狙える魚なので、今度は是非狙って釣ってみたいです。

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