それだけでは終わらなかった1投目マジック
8月29日は大津(石田丸)に釣行。
足踏みする台風10号のせいで延期を繰り返していたが、やっとこの日に満を持してのジギングタチウオ行。
皆さん台風を気にしたのだろうか、平日とは言えいつになくボートが少ない。
台風の接近で湾内に留めている乗り合い船の係留補強作業があるために、今日は1時までに戻って下さいとのこと。
昼から雨模様の予報なので丁度良い。
今回もタチウオオンリーと決めているので終日ヤマダ電機前で粘るつもりだ。
ポイントに到着し準備を済ませて、1投目。
先ずはアンチョビメタル80g(サーベルピンク タイプ1)を入れる。
着底後1ピッチジャークで誘い上げると、いきなりアタリ。
訳ありでややいつもより緩めにセットしていたドラグが引き出され巻き負けするので慎重に少しずつ締め直す。
明らかにいつもと違う引き応え。
さては・・・。
その期待通り見えてきたのはドラゴンサイズ。
最初のタモどりで失敗した時にはヒヤッとしたが、やったね。
120cm
今シーズン中に1尾でいいからなんとかこのサイズを、とこだわっていただけにあっけない達成にも大満足。
よしよし、これでもう帰ってもよいくらいだ、とつぶやきながら5本指をあてたりして記念写真を撮る。
ポイントに着いて朝一の第1投目とか、場所替えをした直後の第1投目に良い獲物が掛かることはよくある。
ただ、これで気を良くしても後は続かない。
これを五目漁師は1投目マジックと称している。
1投目マジックは、頻度からして決してたまたまではないと思っている。
魚は、前日の生存競争の中で擦れ切った状況から一夜明けて静かな朝を迎える。
とはいえ、また新たな競争の始まりだ。
餌を見つけるとポイント辺りで食べ物を探している魚の中から一番優位にある魚が真っ先に飛びついてくるのであろうか。
そして、抵抗しながらどこかに連れていかれる親分級の姿を他の魚が見ていないわけはなく、2投目は続かない。(想像)
しかし、今日は違った。
もしかして、またこんなのが来たらという期待から2投目は早々にジグを少し太めでかつ一回り小さいトリプルフックを付けた小型(タングステン、60g)に付け替えて入れる。
すると、驚いたことに着底時に既にモゾモゾと違和感。
オヤッ? と思ったと同時に強烈な引きに合わせを入れる。
先ほど締め直したのにドラグがまた引き出されるので更に締めた上でポンピングしながらゆっくりゆっくりと巻き上げてくる。
上層に上がって来るとタチウオの引きと違って、ラインが右に左にとぶれ始める。
なんだ? ひょっとして青物?
伊東の釣りでは想像ができないが、海面下1mくらいでやっと黄色っぽい魚影が見えてくる。
更に海面すれすれに浮いてきた魚体は紛れもないサワラだ。
しかしまた潜られる。
そうこうしている内に動かなくなったと思ったらアンカーロープに掛かってしまったようだ。
おっとっと、頑張れじいさん。
ヨタヨタと荷物を跨ぎながらタモを手に舳先に行きアンカーロープを手繰る。
幸いにして上部に絡んでいたためにロープの余長内で手元まで上がってくる。
でかい!
向こうも動きが不自由な身だけにタモには比較的楽に入ってくれた。
ワイヤーリーダー(20cm)とその先に着いているジグはすっぽりと口の中に飲み込まれているためにフロロカーボンリーダーとワイヤーリーダの繋ぎ目で切って獲物を引き上げる。
ウオーっ、それにしてもでかい。
86cm
普通ならロープに巻きつけてしまった獲物は逃げられるのが落ちだが、こんな風にワイヤーリーダ(20cm)ごと、ジグを口内深く飲み込んでしまい、フロントとリヤーのトリプルフックがしっかりと掛かっていたために逃げようがなかったようだ。
もう少しワイヤーリーダーが短ければフロロのリーダーに牙が届き噛み切られていたところだった。
危なかったが、ドラゴンやサワラを想定して昨晩苦労して作ったワーヤーリーダが役目を果たしてくれた。
後でサワラから回収したジグとワイヤーリーダー
当然ながらクーラーボックスには入らないので、尻尾にナイフを入れ半折りにして先に入っているドラゴンの上に無理矢理に押し込む。
今度こそ本気でもう戻ってもよい気持ちになるが、興奮はまだ続く。
活躍してくれた小型のジグはあの牙と勝負しながらでは口内から引き出すことができなかったために諦めて再び先のアンチョビメタルを付け直して第3投目。
今度も直ぐにアタリ。
上がってきたのは今のシーズンのレギュラーサイズ(70cm台)。
そして、普通に第4投目。
すると、また直ぐにアタリ。
しかし、今度はでかそうだ。
再び時間を掛けてゆっくりと上げてくると見えてきたのは、またもやびっくりのドラゴンサイズ。
信じられない。
タモ入れ1回目は失敗。
そして2回目、入りかけたもののまだ半身を出したままでバタバタと暴れられ、ゆっくりと潜っていく後姿を見る羽目になってしまった。
ガックリしながらジグを手にすると、刺さり優先の細軸のバーブレストリプルフックが前後共に一つずつ伸びている。
事後自宅にて
やっぱりか。
実は、最初に訳ありと言ったのはここにあった。
今回はとにかく初ドラゴンに拘っていたために掛かり優先の細軸フックでは伸ばされるのではと前日になって心配になってくる。
そこで、ドラゴン専用と銘打った太軸フックがあることを知り、全部(と言っても5つほどだが)のジグをそれにに取り替えることにした。
ただ、大型店に向かったものの該当する商品はなかった。
店員さんに確かめると(雰囲気が少なくともタチウオ釣りが得意な専門分野ではなさそうな感じだったが)皆さんこれ(細軸)でドラゴンも釣り上げてますよとの返事だった。
五目漁師は心の中でそんなことおっしゃるけど、もし逃げられたら責めるからねとステゼリフしつつ店を出た。
仕方がないので今回はドラグ設定を少し緩めにしてフックが伸される前にラインを出そうという作戦に切替える。
しかし、緩めの設定を、先のサワラを掛けた際に締め直したままでやってしまったのが影響したのかどうかは分からないが、正に心配していた通りになってしまったわけだ。
残念。
この後はボチボチと小型のタチウオが上がり、12時半には港に向かう。
グッタイミングで予報通り雨が降り始めた。
で、今日の釣果はこれ。
釣った日は先ずはドラゴンとサワラの刺身
小さいタッチーの梅しそ巻き、
サワラを捌くのがへたくそで骨に身がいっぱい残ってしまったために塩焼き。
そして次の日に、ネットで美味しそうなタチウオの刺身見たので、真似てもう一度タチウオの刺身。
我が家のムニエルの定番、和風ムニエル
タチウオ、一昔前の同時期には80cm台が多かったように思いますが、今年は70cm台がレギュラーサイズです。それに以前はどうだったか覚えていませんが、今あそこで釣れるタチウオは私が釣った限りでは皆雌のようです。9月に入っていきなり大きくなるとは思えませんが、群れの違いでしょうかね。チャンスがあればもう1、2度はやってそんな様子も確かめたいです。
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