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2024年6月18日 (火)

貧果では記事にもならないので

 

6月17日は伊東(井上丸)に釣行。

当初は19日(水)か20日(金)を候補に挙げていたが、17日の予報が好転したために、先んずれば釣りを制する、と逸る気持ちで前日になって急遽この日に決めた。

幸運にもエンジン艇も空いていたので今回はこれをお借りし、タイラバとジギングで伊東と宇佐美付近を広範囲に探って、1尾でもいいからなんとか大物をゲットしたい。
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急ではあったが用意周到、準備万端整え、腕まくりして出艇したが、結果はこの通り。
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朝一(6時台)にホウボウが2尾連続で掛った時には今日はいけると期待したものの、その後はなんと沖上がり間際(3時頃)のイトヨリ迄フグ以外にはアタリが全くなく、こんな貧果に終わってしまった。

エンジン艇に乗ろうが、腕まくりしようが釣りは釣りなので五目漁師にとってこれくらいの貧果は珍しくもないが、これではブログの記事にならないのは困ったもんだ。
そこで、愚痴混じりに天気予報のいい加減っぷりと、そんな予報を信じてのいじらしいほどの用意周到ぶりや、手漕ぎボートと比較しながら井上丸のエンジン艇の行動範囲などについて記してみよう。

さて、(ネットでは気象庁の天気予報以外は予報の転載や頒布などが禁じられているためにどの天気予報とは言わないが)そもそもこの日の予報はあまり良くなかったので釣行は2、3日後にする予定であったが、先に書いた通り17日の予報が好転してきたためにこの日に前倒しした。

ボートを予約してからもその予報は、どんどんと良く(?)なり、釣り前日の夕方発表の予報では大部分の時間帯がいよいよ無風に近い(白い風矢印)状態になってしまった。

流し釣りでは強風も困るが無風も困る。
五目漁師は流し釣りの成否はボートの流れとそれに基づく流しの作戦次第だと考えている。

強風や逆に無風に対して、手漕ぎボートならパラシュートアンカーを入れたり、漕ぎ釣りをしたりして苦労こそするがなんとか対処はできるが、微速前進やエンジンの入り切りがそう頻繁にはできないエンジン艇ではお手上げ状態になってしまう。

明日は無風かぁ、困った。
引き出しをひっくり返しながら思いついたのがスピニングタックルを使った投げ釣り。

そこで、前日の夕方になってから慌てて釣具店に向かいこんなものを準備する。
40gのスイミングテンヤ、
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それに8号の錘を使ったビンビンスイッチ風。
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ボートが流れない場合には、比較的浅いところでならこれを四方八方に投げ込んで根魚が狙えそうだ。

さて、当日。
3時半に起床し念のために天気予報をチェックすると、何だこれは!
前回に続いて、明日の夢を見ながら寝静まってからの大幅予報変更だ。

1m/sに満たなかった風速が、流し釣りには厳しい4m台に変わっている。
これでは変更の域を超え、今までの予報を無にする変態予報としか言えない。
一体、3日も前から、更には1週間も前から真面目に予報をチェックしている人が居ることを認識しているのだろうか?
夕方の渋滞の中、平塚の釣り具屋迄わざわざ出かけたのに・・・これでは無風を心配しての作戦もクソもないではないか!

そしてこれがその海。
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サンハトヤ前を通り過ぎて宇佐美に近づいた辺りから風が強くなり海上にはウサギが飛び始める始末。
寝静まってからの予報はさすがに当たっている。
偉いね。

幸いにして潮流と風によるボートの流れが喧嘩してくれたのか、ボートの流れはそれほどでもなく、なんとか釣りにはなったが、もちろん折角準備したスイミングテンヤや軽量のビンビンスイッチ風の出番はありそうにない。

そんな中で、早々にホウボウ2尾を連続ゲット。
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幸先は良かったが、この後は先に書いた通りフグ以外のアタリは沖上がり間際のイトヨリまで全くなしという厳しい結果に終わってしまった。

沈黙のこの間、手をこまねいていたわけではなく、タイラバを替え、ジグを替え、
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本日使ったタイラバとジグ、この他にフグに切り落とされたタイラバあり

エンジン艇を駆って行きつ戻りつしながら広範囲にポイントを探り渡ったが、小物にさえ出会うことはなかった。
ただ、フグだけは時間帯も場所も問わずいつでもどこでも元気だった。

因みに、少し風が収まった時点で、折角持ち込んだのでスイミングテンヤを投げてみたところ、何かごそごそやってるなと思っていたが、上げてみるとこれ。
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タイラバはリーダーから切って落とされるし、毒を持った強みか奴らは多すぎるし元気過ぎる。
頻繁にスレで掛かってくるほどもはや彼らは海中を埋め尽くしている。
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さて、話は変って、今回のエンジン艇の行動範囲を手漕ぎボートでの行動範囲と比べてみた。
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航跡図の中に手漕ぎの大まかな行動範囲を青い枠で囲って示している。
五目漁師の手漕ぎの行動範囲は恐らく普通以上に広いと思っているが、それでもエンジン艇のそれに比べるとこの程度ということになる。

ただ、広ければ釣果が必ずしも良いというわけではないことは前回の手漕ぎボートでの釣果と今回の釣果を比べれば一目瞭然だ。
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前回の手漕ぎボートでの釣果

エンジン艇ならスピーディーに広範囲を探れるのは間違いない。
ただ、五目漁師流には根魚に関しては場所替えの数だけ釣果が上がると思っている。

例えば、止まっているボートなら3回も巻き落としをやってそれで釣れなければ、そこでは先ずは釣れないと考えた方がよい。
ただ50m漕げば、そこでじっと待っていた根魚と遭遇できるが、エンジン艇ではそんなこまめに移動することができないのでボートの流れに任すことになる。
つまりボートが適当に流れてくれなければ根魚との遭遇は極端に減ってしまう。

実際に操船してみて大いに感じたが、マクロなポイント巡りではエンジン艇が勝るものの個々のポイント内においては大は小を兼ねるが当てはまらず、手漕ぎボートのメリットは大きい。


で、最近ではおかず分が最高の釣果と胸を張ることが多くなったが、今日はそのおかず分にも満たない貧果。

ホウボウの釣った日刺身、
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ホウボウのナメロウ天ぷら、
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イトヨリの煮付け。
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次の日に残った刺身とナメロウのお茶漬け。
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頂く前に熱いお湯をかける。

 

今回敢えて手漕ぎポイントには行かず、手漕ぎでは行けないポイントを巡りましたが、合わせていくと効果的なんでしょうかね。
ただ、本文中にも書きましたがポイント内を集中的に攻めることはエンジン艇では無理があります。
やはりエンジン艇なりの攻め方に慣れないと駄目ですね。

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コメント

おはようございます
この時期仕事が重なると何かと忙しく
無駄な時間ばかり過ぎていきます
今回のブログを読み、船外機の事を思い出していました
仲間の小さなクルーザーでしたが
一年間、回数にして20回は出ていますが
釣った記憶がないほど釣れませんでしたね
東京から出て南房総沖や江の島、もちろん東京湾内は一周と
私が知っている釣船のポイント全て回って
釣れない
二等航海士の免許を持つ先輩でしたが
2~3回釣って釣れなければ移動の繰り返し
良い船旅でしたが、大物は何も釣れませんでした
翌年からボート釣りに戻り
ワラサやスズキ、を釣って呆れました
釣船に混ざってはスバンカーも無かったのが痛かった
ナブラを追いかけても、サバやシイラばかり
寂しい思い出でしたね

趣味人たけさん、おはようございます。

手漕ぎからいつ見ても釣っていそうにないモータークルーザーはよく見ますね。
釣りよりも走り回るのが好きなのかなと思うくらいです。
自分もそうならないように気を付けてはいますが、やはり釣れないと動きたくなりますね。

ただ、井上丸も、お隣のボート屋さんから出るエンジン艇も結構釣っていますので
少し慣れれば手漕ぎと違った良い釣りはできそうですよ。

仕事に絵画に忙しいたけさんを今はお誘いできませんが
少し暇ができてきたころにはご一緒していただけるように修行しておきます。

五目漁師さん、こんばんは。
エンジン艇と手漕ぎの行動範囲の差はなるほどと思いました。
一方で、色々行けてしまうエンジン艇は釣りに一貫性が無くなって釣果が伸びないこともしばしば…。
僕もゴムボートからNEOに乗り換えて行動範囲は飛躍的に広がった結果、、
釣りの種類は増えましたが釣果は???でしたね。
エンジン艇だと細かい移動は不向きなんですか?僕の感覚とはちょっと違いますね。
いっそのこと、井上丸にi-Pilotをつけてもらったらいかがでしょう。
どんなに水深があってもGPSでピタッと止められますし、一定の速度で目指す方向に進めることも可能です。
それでも、五目漁師さんの鍛え上げた両腕にはかなわないかもしれませんが(笑)

ぐっちゃん 、こんにちは。

釣れる釣れないは場所云々よりも時合いというのはよくわかっているのですが
エンジン艇だとついつい動いてしまいますね。

行動範囲についてですが、マーキングしているいくつかのエリアに移動した後は、(砂漠の伊東ですから)そこに特定の根が有ったりするわけではないので、ボートが流れない時にはエリア内で10数m単位で小刻み、且つ頻繁にに移動します。

私の場合には、エンジン音が気になるので釣る時にはエンジンを切ってしまいますのでこの小移動(数10m単位)が厳しくなってしまうんですよ。
これは正に手漕ぎの独壇場ですね。

小移動しながらの釣りでは足漕ぎカヤックが理想だと思っています。
i-Pilotの性能は分かっていませんがイメージ的には良さげですね。
AI搭載で魚探や履歴などとリンクしてポイントに小移動してくれるAI-Pilotが出てきそうです。

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