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2024年6月30日 (日)

大雨の後に久しぶりの真鯛

6月29日は伊東(井上丸)に釣行。

偉いもんで、梅雨入りしたなりに雨模様の天気が多く、次の釣りが見えてこない。
と嘆いていると諦めていた土曜日の予報がどんどん、というよりも急にひっくり返って良くなっている。

慌てて井上丸に予約の電話を入れ準備に入る。
といっても数日前からカイワリ釣り用の仕掛けは不足分を作り、袋にひとまとめにして甲斐甲斐しくも部屋の隅に置いているので、あとは楽しみながら忘れ物がないように車に積み込むだけだ。

ただ、竿の準備をする段になって、待てよ! 良く言えば用意周到の2股釣りは実は逃げの釣り、あまりうまくいったためしがない。
で、尽きないフグの邪魔もあるし、面倒なコマセ釣りは止めにしてタイラバとジギングの流し釣りに絞ろう。

さて、ボートの予約は入れたものの前日、前夜は土砂降りの雨。
特に静岡は線状降水帯による雨風と雷で荒れ狂っているようだ。

少しひるんだが、いつもより遅らせて出発する。

しかし、井上丸に到着すると皆さん平気な顔でお揃いのようだ。
最近よくお会いするTnさんからは釣り○○呼ばわれされるが、Tnさんこそとやり返す。

岸払いするころには予報通り雨風は止んだものの海水は正にクリーム色。
こんな色の海中で魚は果たしてルアーが見えるの? と心配になるところだが、たまたま最近読んだ本(*注1)の中で、魚(クロダイ)は昼も夜も、太さに関わらずハリスは見えている(感知している)という実験結果を思い出しながら最初のポイントに向かう。

魚探を覗くと、いつもに比べてベイト反応が凄い。
ざわざわ感すらなくべったりと朱色や小豆色で壁を塗ったような反応が次々に現れる。
その反応にルアーを入れたからと言って直ぐに魚が掛ってくるわけではないが、これを見ていると立ち去るわけにもいかない。

ここまで反応があるのにアタリがないのは、やっぱり濁りのせいなのかな? 
と思った矢先に、いきなり穂先が引き込まれる。

今日もタイラバはビンビンスイッチモドキを使っているが、従来のタイラバへのアタリと違って、どちらかと言うとジグへのアタリと同じうような気がしている。

最初は、出たかデカフグめ! と思ったがどうやらそうではなさそうだ。
最初の首振りがなくなり、やがて重みだけで上がってきたのはでっぷりと太った良型のアオハタ。
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最近はこのサイズのハタとはご無沙汰していたので嬉しい。

これが、どうやら時合いの始まりだったようだ。
小型(40g)のTGベイトに替えるとチャリコが連続で掛かってくる。
2dsxp248351s

実はこのサイズの鯛をずっと待っていた。
以前から食べたい料理があるので1尾目は確保、次からはリリースする。

更に、ベイト反応の正体も釣れる。
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これならハタや真鯛にとっては1呑みサイズだ。

小型のTGベイトでは小物が多くなったので再びビンビンに戻し、しばらくすると今度は大きなアタリ。
最近なかったので、ドラグが出ると焦ってしまい、ついつい頼む、バレるなと祈りが入ってしまう。
結構な潮流があったのでぽっかりと潮先に浮いたのは待望の真鯛(60cm)。
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この時点で未だ8時を回ったところ。
早々に欲しかったハタと真鯛が揃い、既に達成感に満たされ、ここからは余裕の釣り。
たまにクーラーボックスの蓋を開け魚が逃げていないことを確かめながら、ウシシの流し釣りを続ける。

潮が止まり逆転するとアタリが遠のいたので、マリンタウン方向に向かいながら途中Tnさんのカイワリ釣りの様子をお伺いすると、フグと戦いながらもカイワリやアジを結構釣られているようだ。

不思議と五目漁師はここ迄フグの顔は見ていなかったが、この辺りからその猛攻を食らう。
こうなると自作とは言えいくらラバー部があっても足りない。
かと言って、ジグに替えるとそのまま持って行かれるのが怖いので、早々に期待していたマリンタウン前近辺からは逃げ出す。

驚いたことに前回の釣りで小アジを釣ったのでヒラメでも居ないかなと寄ってみたアジポイントは、朝方のポイントとは正反対でベイト皆無のもぬけの殻状態だ。
こんなことは珍しいが、潮の様子1つでここ迄変わってしまうのだろうか? いつも湧いている小魚たちはどこに行ってしまったのか、魚のいない裸の根が姿を現している。

余裕とはいえ、結局、こちら方面では無駄な時間と、無駄にビンビンのラバー部を消耗しただけで昼を過ぎてしまった。
最後にもう一度朝のポイントに戻ってやってみよう。

向かい風の中を、途中何度かルアーを落としながら戻って来る。
するとどうだろう、相変わらずこちらは凄いベイトで賑わっている。

朝と同じように繰り返しベイト反応にビンビンを入れていく。
すると、今回はビンビンとしては珍しく、小さなあたりからグイーンの強烈な引き込み。
同時に小刻みではあるがドラグの出が止まらない。
どうやら真鯛のようだ。
朝の奴よりも明らかにでかい。
捕りたい。
捕らせてくれ! なんとかしたい気持ちから下手にドラグを締め直したり、緩めたりを繰り返している最中にフッと軽くなる。

残念。
残念過ぎる。

あと30分で沖上がりの時間だ。
意気消沈の一方で、猛烈な悔しさとファイトが湧いてくる。

根回りなのでリヤーにトレプルフックを付けたジグを使うつもりはなかったが、80gの買ったばかりのTGベイトGGトレブルフック付きを取り出して反応に入れる。
ジグの場合には普段は根魚狙いで最初の5回転くらいはただ巻きをし、そこから上方に向かっては青物や少し浮いている真鯛などをターゲットにワンピッチジャークで誘いを入れることにしているが、この時に限っては着底後直ぐにワンピッチジャークの誘いを入れる。

すると、来たーっ!来たぞ、このゴッツンゴッツンの引きはマダイに間違いない。
ジギング竿ではタイラバ竿よりもライン(1.2号)もリーダー(5号)も一回り太いのを使っているので切れる心配よりも針外れが心配だ。
また祈る。
(年甲斐もなく)大声で祈る。

無事に上がってきたのは朝と同サイズの真鯛。
5dsxp248368s

やったね。
久しぶりの2尾真鯛は上出来だ。

で、今日の釣果はこれ。
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井上丸の釣果ブログからコピー&ペースト

嬉しい記念写真。
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井上丸の釣果ブログからコピー&ペースト

さて、困った。
釣ったは良いがこんなものを2尾も持ち帰ったらどうしよう。
ダメモトでTnさんにもらっていただけないでしょうかと頼んでみると、ちょっと複雑そうにいいですよの返事。
やったね。
しかも、カイワリとオオアジまで頂くことに。
申し訳ない。

因みに、これがTnさんの釣果。
83
井上丸の釣果ブログからコピー&ペースト

フグの猛攻が凄かったらしいが、その中でこの素晴らしい釣果はさすがだ。


先ずは、いただいたカイワリの刺身。
ご馳走様。
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そして、欲しかったのになかなか釣れなかったチャリコのパエリア、
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次の日にホウボウのブイヤーベース、
Cas242243s

アオハタのカルパッチョ。
Cas242240s

 

 久し振りの真鯛でした。最近はフグの叩きしか味わっていませんでしたが、鯛のそれは力強くシャープで怖かったです。
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*注1:釣りエサのひみつ、長岡 寛、つり人社

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<!ー010伊東釣行ー>」カテゴリの記事

コメント

五目漁師さんこんばんは!
お見事な真鯛です。

ハタもお腹でっぷりで旨そうな感じで羨ましいです。

雨後の濁りってジギングには天敵かと思ってましたが、魚には関係ないんですね。

謎は深まるばかりです。

来週水曜日にマックさんと伊東まで、五目漁師さんの2匹目のどじょうを探しに行ってきます。
初めてのダイソージグを引っ提げて。

土曜はコロコロと予報が変わっていましたので私は見送ってしまいました、流石、もうすぐ気象予報士の五目さんです!更には大鯛×2とは稀に見る大当り日となり、おめでとうございます。顔入り写真で登場されたのは出血大サービスといったところでしょうか!
私も早く五目さんへの借金(以前にカイワリをいただいたお返し)を無くせるように頑張ります。

マックの連れT さん、おはようございます。

私も濁りは心配したのですが、良い方に出たようです。
このポイントは元々ハタ狙いなのですがマダイが掛ったのでびっくりでした。
やはりベイトを追って来ているようです。
クラドや赤潮は魚も釣り師も苦手のようですが、泥濁りは少なくとも悪影響はないことがわかりました。

次回のTさんの釣果が楽しみです。
伊東ではアカハタの調子が良さそうです。
アカハタと言えばTさんの得意種目ですので、エンジン艇をお借りする際には是非お付き合いください。

追コメ:でっぷりと太ったアオハタの腹の中身はタラコサイズの卵でした。申し訳ないことをしました。

MBLさん、おはようございます。

早朝まで雨が続きましたが、曇り空で涼しく丁度良い風と潮流が1日続き最高の釣り日和でしたよ。
あっちの方はもうすぐより先に私の寿命が尽きそうです。

日曜日ですし、もしエンジン艇が借りられればと思って確認したところさすがに前日では空きがありませんでした。
ご一緒させていただければ宇佐美方面のポイントもよくご存じなので心強いのですが、チャンスがあればよろしくお願いします。

こんにちは。

鯛が、もう凄いですね!
どこの綱取り力士かと思わんばかりの両手に大ダイ!!素晴らしいです!!

13日から井上丸さんは海の家運営に入る予定とのことで、Tさんのおっしゃる通りに今週の水曜日は伊東に行ってきます。

まっくさん、こんにちは。

不調続きでしたがやっとでした。
このポイントでは真鯛を期待したことはないのですが居るもんですね。
濁りと潮のせいで大漁のベイトの群れ、そこに真鯛も寄ってきたのでしょう。

水曜日、行きたいのはやまやまですが、この老体ですからまだそこまで元気が出てきません。
天気は今のところ申し分なさそうですから頑張って下さい。
お2人の釣果が楽しみです。

先日の大きな真鯛本当にありがとうございました!
怪我しないようにダイソーでゴム手袋を買って気合を入れて捌いたのですが、普段から小さなおサカナを沢山捌いていたためか思いのほか手こずらずに上手くできました!来客もあったので翌日に美味しく鯛しゃぶで完食です。
井上丸さんが海の家に入る前に保険のコマセを持たずに下手くそなルアーに絞って、そう伝授いただいた巻き方で一日海に浮かぶつもりです。再会を楽しみにしてます♥

Tnさん、こんばんは。

こちらこそ、フグの猛攻の中で苦労して釣られたカイワリにオオアジをいただきありがとうございました。 申し訳なかったです。
言われて気づきましたが、今の時期ならマダイの食べ方としてはしゃぶしゃぶが一番かもしれませんね。
私は今晩オオアジをいただき、マダイは冷凍保存中です。

そうですね、是非保険無しのルアー縛りをやってみてください。
Tnさんの鋭い観察力で1日流されると必ずや大物の1尾や2尾は掛かってくると思います。
仲間が3日にタイラバとジギングで井上丸さんを予定していますので良い情報が得られるかもしれません。

五目漁師さま、おはようございます
大アジは引きが楽しいなのでついつい夢中になって釣ってしまいましたが、お刺身でのおあじは大あじでしたので何だか申し訳ございませんでした・・・
私も07/03での伊東再戦のつもりでしたが、1週間で3釣行はさすがに怖くて切り出せず(汗)、翌
週に持ち越しとしました。
これからも色々とアドバイスをお願いします!
Ps. お仲間の爆釣写真を心待ちにしてます!

Tnさん、こんにちは。

いただいたオオアジは姿のままムニエルにし、特性ソースをかけて白髪ネギや大葉、ミョウガなどと一緒に食べましたが美味しかったですよ。
(今回は間に合いませんでしたが次回の記事に貼りつけさせていただく予定です。)

この老体ですとやはり1週間は空けないと気は戻っても体力は戻らないです。
Tnさんの元気にはついて行けないかもしれませんが、伊東に行かれる時にはご連絡いただければと思います。

(記事欄の左側にある”メールを送信”ボタンをクリックしていただくとメールで相互連絡ができますので、開通していただくと仲間の釣果情報なども連絡させていただけますのでよろしくお願いします。)

ビンビンとジグで見事なマダイおめでとうございます!やはりこの季節は小魚を追ってるんですね。的確な状況判断とポイント移動、ルアー選択、誘い方…奥が深いですねー。そしていつもながらの見事な刺身盛り!私もいつかこんな風にやってみたいです。

paiatown2013さん、おはようございます。

この日は大雨の後で伊東では初めて見るほど濁りが酷く、どちらかというと悲観的だったのですが、一方でベイト反応は凄かったです。
滅多にないことなので、濁りとベイト、そして結果的に釣れたことの相関は分かりませんが、濁っていても魚は餌に反応することだけは分かりました。
ルアーは選択というよりもフグにやられる度に替えざるを得ませんでした。

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