やっぱりフグとは戦えない
5月18日は伊東(井上丸)に釣行。
朝が早くなったので熱海を越えた辺りで日の出を迎える。
伊東のカイワリシーズンも一段落したので久しぶりに網代の中深場を予定したが、エンジン艇の空きと天候とのANDが取れずどんどん日にちが過ぎていく。
で、結局は今日の伊東でワンクッション置くことにした。
先日、仲間のYさんがとうとう30cm超のカイワリを上げられたので、当然のことながら狙いはそこ。
先に型の良さそうなのを片っ端からバラしたこともあり(竿のせいでバラしているわけではないことぐらいは分かっているが、縁起担ぎもあって)今回はひと昔前に使っていた潮流(V20-240)を引っ張り出してきた。
マダイ釣りなどをターゲットにした6:4調子の竿なので決して穂先が柔いわけではないが胴からウンニョと曲がる。
ただ、最近の竿に比べると重いし、長いのでこれを一日片腕でシャクリ続けるのは辛い。
一方、本日から衣替えで長靴からサンダルに履き替え、同時にライジャケも自動膨張式の腰巻スタイルにした。
このタイプのライジャケの知られざるメリットは竿尻をウンニョと腹の肉に食い込ませ、へその辺りを支点にして両腕で竿をシャクリ上げられることであろうか。(ウレタン入りのライジャケでは肉に食い込まない分竿尻が不安定でそううまくはいかない。)
このスタイルなら速いシャクリはもとより、ゆっくりとかつ大きくシャクリ上げたい場合には腰も使って上体をウーーンニョと後ろに倒すようにやればよい。
さて、前回は稀に見る澄み潮で釣れる気がしなかったが、今回は丁度いい加減な濁り。
何となく釣れそうな気がする。
しかし、始めてみると反応ナッシング。
やっとアタリと思ったが、それはフグ天国開幕の始まりだった。
品のないゴツゴツの引きはフグとわかっているが上げてくる際中にブチッと切られたり、何の反応もなしに上げてみると切られていたりと・・・替え針も仕掛けもどんどん消耗していく。
やっとこれはフグではなさそうだ、たまにグイーンと真下に持って行かれる。
いいぞいいぞ、慎重に慎重にゆっくりゆっくり上げてくると、なんだフグのスレ掛かりかっ!
しかも薄皮1枚に引っかかった針は口元以上に外しにくい。
ペンチで針を挟むものだから手間暇かけて自作したのウイリー針がボロボロになってしまう。
イイーッ、この野郎!
これを機に少し沖に移動を決める。
今日は結構周りにボートが多いので、皆でフグを集めている嫌いがある。
最近は辛くなってきたがアンカーを引き上げて100mほど沖に移動する。
移動先から見るカイワリポイントのボート
それが功を奏したのか、フグはどうやらいなくなった。
しかし、カイワリもいないかも。
魚探で見る限り賑やかだった先ほどまでの場所と違って魚影が殆ど見えない。
背景に何も見えない中を自分がシャクるビシのジグザグの軌跡だけが見える。
こんな魚探の画面はなんとも空しいが、フグが居ないだけで幸せとやせ我慢しながらシャクリ続ける。
しばらくして、潮が少し北西方向に流れ出してきたころにいい感じのアタリ。
ハリスをワンランク細い2号にしているので気をつかいながら上げてきたのは意外や良型のアマダイ(37cm)。
気を良くしていると、次にやっとカイワリ。
更に、良型のカイワリが続く。
(自宅で真剣に計ってみたが28.5cm、まだまだ足りない)
今思えばこの時が一瞬の時合いだったのかも。
その後はポツリポツリと思い出したころに色んな魚が掛かってくる。
イトヨリ(41cm)
クルマダイ
今日も一緒だったHさんは慣れない伊東の調査探検として、あっちこっちを流す中でアマダイやオニカサゴを釣られているのを知ってジギングで流したくなってくるが、今日は一日カイワリに絞ろうと決めてきた来たのでここは辛抱、辛抱で最後までコマセ釣りをやり通す。
で、今日の釣果はこれ。
早々にカイワリポイントから逃げてしまったこともあり、カイワリはたったの3尾しかも30cm超は釣れなかったが、期待していなかったアマダイ×2は嬉しい。
カイワリの刺身盛り、
刺身、炙り、タタキ、そして酢締め。
(刺身に皮が付いているのは剥ぎ忘れ。 平造りにしてから気づいたが、生の皮はさすがに食えなかった。)
今や伊東名物の大イトヨリはいつもどう食べるか考えてしまう。
今回は頭と尻尾を落として、ふんだんにキノコを使って蒸し焼きにしてみた。
いよいよフグが本格的になってきました。
未だ小振り(20数cm)ですが、あるところから代替わりして30cm超が群れてくるのかと思うとうんざりです。
皆さん負けずに戦われますが、五目漁師は逃げることにします。
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お疲れ様でした!
冒頭の綺麗な日の出、僕も眺めていました。
この日は帰りに見た日没も綺麗だったので、1日を堪能した満足感がありました。
今回の釣り、僕は後学のためにいろいろなところを回ったつもりでしたが、一番勉強になったのは五目さんの釣りでした。
五目さんはフグからはお逃げになったかもしれませんが、決めたことからは一切逃げることはなかったと思います。
終盤の釣果、素晴らしいですね!
改めて、硬柔併せ持たれた五目さんの釣りを目の当たりにできて最高でした!o(^o^)o
※今回、やっとこれまで僕のスマホから五目さんへのコメントが書き込めなかった原因が判明しました。セキュリティを厳しく設定しすぎていたようです。これからは大丈夫!これも大きな収穫ですね♪
投稿: HEPPO | 2024年5月20日 (月) 08時36分
HEPPOさん、こんにちは。
日の出が海上から拝めたのは、その前から海上で沖だしを待機した福浦の夏でした。
正に、手漕ぎ冥利に尽きる朝日でした。
最近は釣果が芳しくないので、ターゲットを一つに絞ろうと自分なりに意識をもっての釣行でしたが、フグの登場でもろくも逃げてしまいました。
HEPPOさんこそ、皆さんのカイワリ一点集中にとらわれずに自分の路線に沿った行動で
凄いなと思いましたよ。
そんな中で、既にシロアマダイ、そして今回は赤アマダイにオニカサゴと多種多様の東伊豆の魚に出会えて良かったですね。
あとは、ハタ系の魚や青物ではカンパチなど東京湾では珍しい魚がまだまだ待っていると思いますので、少し遠いですがたまには足を延ばされて、今後も一緒に楽しめればと思っています。
投稿: 五目漁師 | 2024年5月20日 (月) 11時52分
エサ取りの季節は粘るかポイント移動するかの判断が分かれ目になりますよね。見事な判断でアマダイ・カイワリおめでとうございます。それにしても伊東の海は魚種が豊富で面白いですね。五目漁師さんのブログを読む限り、海底砂漠と表現される変化の少なさなのにたくさんの種類がいて集まるポイントがあって…難しいですね(^^;
投稿: | 2024年5月22日 (水) 09時07分
?さん、こんにちは。
時合いがいつ来るかわからないので、一日同じ場所で粘るのも良いのですが、辛抱できずに逃げ出してしまいました。
以前もこの辺りでアマダイやオニカサゴを釣ったことがありますが、
底ものとはいえ、やはりコマセには集まってくるようですね。
秋のハイシーズンになるとこれらに青物が加わりますからますます賑やかになりますよ。
投稿: 五目漁師 | 2024年5月22日 (水) 13時05分
おはようございます
日の出と共に釣りをすることは少なくなりましたが
日の出の写真は
磯、漁港、砂浜と全て釣りの始まりの合図のようで
懐かしさもあり、思い出に繋がります
ブログを読み進める中
後一年、半年の我慢と言い聞かせています
趣味は多いですが、不器用でもあり
納得するまで続けないと、途中で休んでは飽きてしまいますね
今、絵を描いている途中でも、次の絵の構想や
こんな描き方もあるかと、忘れてしまう前に次の絵と
来年出す予定となる絵を続けて描き上げています
来週から開催も始まれば、他の絵に刺激も受け
描けるときに出来るだけ描く
そんなことで昨年に続き秋まで続きます
後一年が勝負の時
齢も歳ですから公募展は今年が限界かと
来年の結果を見て趣味の方向も変わると考えますね
昨日も美術館で趣味のボート釣りの話になり
釣り竿の事や魚拓風の絵にも関心がありましたね
いつの間にかボート釣り師たけちゃんでした
投稿: 趣味人たけ | 2024年5月25日 (土) 10時19分
趣味人たけさん、こんにちは。
富士山撮影では日の出に出会うのが目的に一つですが、釣りの日の出は早起きのお駄賃ですね。
この時は昇ってきたタイミングで丁度車を止める場所がありましたので、慌てて撮りました。
コンデジ写真の限界です。
出展先によって求められる絵の趣は違うでしょうから、いくつも仕上げていくのは大変でしょう
が、凄い集中力ですね。
年齢など気にせず、遠慮せずにご活躍下さい。
今年度は昨年度の様に何となくあの絵かな? という想像ができないだけに、鑑賞させていただく日をワクワクしながら待っています。
投稿: 五目漁師 | 2024年5月25日 (土) 17時18分