久しぶりにリールのリフレッシュ
釣りのない日々、久しぶりにリールのリフレッシュをやった。
・SHIMANO OCEA CONQUEST 200PG(オシコン)、
・SHIMANO ENGETSU PREMIUM 150HG (エンプレ)、
・DAIWA SPARTAN MX IC 200H (スパタンMX)、
そして
・SHIMANO ForceMaster800(フォースマスター800)の4機。
エンプレを除いては順にタイラバ、コマセ釣り、中深場でバリバリに使っている現役機種である。
先ずは、オシコンから。
このリールは買ってからもう9年近くになる。
タイラバにはほぼ100%このリールを利用しているので使用頻度は結構なものであるが、なんと使用後の水洗いと簡単にできるスプール軸受けへのオイルの注油だけで、その他には今までノーメンテナンスで使ってきた。
釣具の中で高くて直ぐに具合が悪くなるのはリール、メーカーさんなんとかしてよ! とこのブログでも何度か愚痴ったことがあるが、こいつは素晴らしい。
というか、五目漁師が初めてそこそこのお金をはたいて買った所謂高級な部類に入るリールなので、お金を出せばそれなりのリールはあるじゃないの とも思わせてくれた。
数年前に、一度興味本位だけでギア側サイドプレートを開けて中を覗いたことがあるが、想像していた汚れたオイルまみれ、錆まみれはなく寧ろまだ新同の感さえあったので、慌てて何も触らないで元に戻したほどだ。
最近でも巻の重さとか、ドラグの具合の悪さとか魚を巻き上げる上での問題は特にないが、カサカサと巻き音がするのが気になり今回のメンテに至った。
サイドプレートの裏側にある計3つのビスを外すと変な篏合などがなく簡単に本体を開けることができるのはこれまた素晴らしい。
比較的容易に外せて元に戻せそうなギアやベアリング、ドラグカーボンワッシャーなどをパーツクリーナーで洗浄し、新たにオイルやグリスを注油する。
外した順に並べていくものの手が震えてポトリと落としてしまうと位置関係や表裏がわからなくなってしまい、所詮展開図に頼らざるを得なくなる。
ワッシャー関係は同じようなものが多い上に順序を間違ってもどこにでも収まってしまうので、一度にバラバラにせずに一つずつバラしては洗浄、注油して元に戻しながら次のパーツに移るのが良さそうだ。(写真ではそうなっていないが)
行きはよいよい帰りは恐いの通り、元に戻すのに細心の注意を払った積りでも回してみると回らなかったりで、何度か行きつ戻りつ完了。
あくまで五目漁師が可能な範囲でのメンテに限られているので完ぺきとは言えないが、まあまあ気持ちよく静かに回るようになった。
オシコンは容易に反対側のプレートを開けてスプールの両側の軸受(ベアリング)に普段から簡単に注油出来るのも良い。
お次はエンプレ。
これも決してお安いリールではなかった。
ベイトの中にジグを落とすことがあるSLJではカウンター付きの両軸リールが欲しくてこれを買った。
シマノがフォールレバーを採用した最初の頃の機種であり、興味もあったので使ってみたが、直ぐに(五目漁師の釣り方では)邪魔にしかならないことがわかった。
これは仕方ないにしても、買った時から巻きが重かったり、異音がしたりで具合が悪く、一度はメーカーの無償修理でメインギアーなどを交換してもらった。
ワクワクしながら仕上がりの日をを待っていると、数週間後にリールは精密機械ですから気を付けてお使いくださいと、まるで五目漁師の使い方が悪かったかのような興ざめの注意書きが付けられて戻ってきた。(下手な商売だなと思う)
しかし、何度か使うとまた同じ様に具合が悪くなり、自分で注油を繰り返しながら騙しだまし使っていたが、限界もあり再びメーカー修理を依頼(もちろん有料)。
数週間後には、やはり素晴らしい調子になって戻ってきた。
ただ、流石! と褒めたのも束の間、また直ぐに悪くなってしまう。
所謂、素性が悪いという代物なのか、不幸にして当りが悪かったのか、もう高額修理は意味がないので自分でできる範囲のメンテをしながら使っていくしかないと思っている。
これは洗浄後の写真
ハンドルの回転ごとに異音がするので、ドライブギアの嚙み合いか、写真のローラークラッチベアリング辺りが悪いのではと思っている。
今回のメンテ後も、回るには回るがガサガサ音や巻き重みを改善するには至らなかった。
因みに、今は現役としての役目は果たせず、代わりはこれがために新規購入せざるを得なくなったDAIWAのTIERRA A IC150H-DHを使っている。
お次はスパタンMX。
伊東のカイワリを中心にコマセ釣りではこのリールを使う。
アミコマセの付着や魚のヌル、頻繁なシャクリなど3K的な環境で使うことが多く、丈夫であって欲しいリールである。
使用後は労をねぎらいつつ、特に時間をかけて水洗いしている。
このリール、良いリールであるにも関わらず不思議なことに発売後2、3年で廃版になってしまった。
コロナの最中だったので部品や本体の供給ができなくなったのでは?と勝手に想像している。
知らんけど。
人気があったにも関わらず打ち切りになったためか、通販でも品切れ状態になり特に右ハンドル機種はプレミアム価格で定価よりも高くなっていたこともある。
比較的新しい機種で、中を覗くのは今回が初めてなので恐る恐る開けてみたが、 思っていたほどは汚れていない。
それよりもクラッチ周辺の構造など、従来のDAIWAの同種のリールとの違いが随所に見られ企業努力を思うと嬉しくなってくる。
他のリールと同様に、容易に外れる部品や汚れの激しいピニオンギアやカーボンドラグワッシャーなどを洗浄した後に注油し元に戻す。
元々、未だ元気に稼働していたので、特にやった感はなかったがこれで今後も調子よく活躍してくれそうだ。
最後は、フォースマスター800。
昔から電動なんて・・・自分で巻けよ! 派を自負していたが、獲物付で120号、150号の錘を300mの中深場から手巻きで上げてくるのはさすがにギブアップ。
五目漁師が初めて持った電動リール。
このリールも興味本位で一度はサイドパネルを開けたことがあるが、 メンテするのは初めて。
電動リールのメンテは難しいと聞いているので、恐る恐る元に戻せることを確認しながら部品を外して洗浄、注油。
見たことがないギアー類は外さずに着けたままパーツクリーナーで洗浄し注油だけする。
中深場釣りでしか使用しないので使用頻度は多くはないが、さすがに重い錘を300mも巻き上げてくるためか、グリスの汚れは酷い。
グリスというよりも、もはや泥に近い。
逆に、こんな汚れでよく回っていたなと感心してしまうほどだ。
これに比べると車のエンジンオイルなどは新品のままでで捨てているようなものだ。
戻した後はさすがに回転のスムース性を感じる。
手巻きの動作部分だけでなく、電動の動作部分も確認するために通電して300m程巻いてみたがこちらもOK。
ただ、同じ巻きスピード目盛りなのに以前よりもスピードが速くなっているのが気になっている。
メーカーの修理は高額過ぎるし、第1に修理期間が3週間~1ヶ月も掛かるって一体何を考えてらっしゃるのでしょうかね。
その間、釣りはストップするかそれが嫌なら予備のリールを持つしかない。
こんなもの3日でやらんかい! と言いたくなってくる。
安く早くしたところで全体の売り上げは変らないかもしれないが、頻繁なメンテが必要なだけに購入時にメーカー選定の比較材料にはなるのではと思っている。
正直、数時間毎に2日掛かりましたが、甲斐があって気持ちよく回るようになりました。
これでタイラバもコマセ釣りも中深場も当面は気持ちよくやれそうです。
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おはようございます
流石ですね!!羨ましい技術です
以前古いリールを分解するのは好きでしたが
わかったつもりで愛用のリールを分解し組み立てると
ギアがかみ合わない
二日も掛かってわかった事が、ギアの前後に入れるプレートの間違いに
厚みの違いででしたが
これで自信がなくなりました
その後は注油だけですね
チェンソーや電動工具は何とかなりますが
小さいドライバーは苦手ですね
5月の連休は過ぎましたが
一週間過ぎた事など気付かず絵の最終段階
今月中に絵の関係は済ませたく
後2週間我慢の日です
多分来週あたりからソワソワしそうですが
今、リールを点検中
釣りの虫は気温が上がると一緒に動き出します
投稿: 趣味人たけ | 2024年5月13日 (月) 08時22分
趣味人たけさん、こんにちは。
久し振りのメンテでした。
私もメンテ後の方が調子が悪くなったとか、部品が余ってしまったというのは何度かありますよ。
リールに添付されている展開図はよくできていますから、大概はよく見直すと元に収まります。
オイルの入れ過ぎで逆に重くなったりもしますし難しいですね。
描く方で随分と忙しそうですね。
完成度を上げていくためにはいくら時間があっても足りないのではないでしょうか。
昨年と同様、展示会の方は同じような時期にありそうですが、またいくつかは見せて頂く日が楽しみです。
釣り師であり、新進画家、異色が話題になりそうで正直ワクワクしています。
投稿: 五目漁師 | 2024年5月13日 (月) 11時13分