フォト
無料ブログはココログ

« 2024年3月 | トップページ | 2024年5月 »

2024年4月

2024年4月27日 (土)

嵌ってしまったバラシのシンドローム

 

4月26日は伊東(井上丸)に釣行。

 

今回はブログ、手漕ぎボートでまっしぐらのHEPPOさんとご一緒させていただく。

 

さて、前回と同様に今回も関係があるような、ないような字数稼ぎから始めよう。

 

次の釣りはどこにしよう? 久し振りに大津のアジもいいかなと思っていた矢先だった。
スーパーに出かけたヨメサンがこんなものを見つけたので、と買ってきた。
1cas241858s

小田原産の朝獲れ小アジ。
余りにもの安さに思わず手にとったらしい。
自宅で重さを計ってみると1.1kg(18匹)。

多分、突然定置網に入った大漁ではまともに流通させようもないので、取りあえずは地元のスーパーにばら撒いたのであろうか。
知らんけど(と、関西出身の五目漁師)。

大津ブランドの金アジに比べると少し魚体が細長いように見える。
食味はどうだかわからないが、刺身やタタキで食べるならまだしも、大好きな南蛮漬けにしてしまえば少なくとも五目漁師の鈍感な舌では違いなどわからない。
保存食のつもりの南蛮漬けだったが2人であっという間に完食。

これっきりで、もう売り場に出ることはないと思っていたが、2、3日後に再び出たので今度は2袋をゲットし、南蛮漬けに加えてフライにもして完食した。

食った食ったとお腹をさすっているこんなタイミングで、HEPPOさんが伊東に行くと知ったらそりゃアジの大津行よりも、3度目いや4度目の伊東カイワリリベンジ行に決まっている。

さて、HEPPOさんと言えばてるてる坊主にも見放された自他ともに認める嵐を呼ぶ釣り師。
風や雨に阻まれて予定通りに釣行できることは滅多にしかないようだ。

そこで、伊東なら大津の2、3倍は好天に恵まれる確率は高いですよ、との五目漁師のアドバイスで、ほら今日もこの通りいい凪の釣り日和でしょ!
2dsxp248231s

今年の伊東は、春のカイワリ釣り期が延々と続いている。
例年なら水温の高まりとともに仕掛けが落ちて行かないほどのサバ、ソーダの群れで釣りにならなくなってしまうが、今年はこいつも厄介ではあるが、なんとかフグの合間を縫って結構釣れ盛っている。

ただ、下手な五目漁師に無条件で釣れるほどの爆釣モードでもない。
幸運にも前日には井上丸のお客さんが良い釣りをされているので、今日もきっと釣れるぞと当たり前のように期待したが、そう甘くはなかった。

やっと1尾目が上がったのは既に9時を回ってからだった
3dsxp248233s

今日は5時過ぎが満潮の中潮だったが、早朝は殆ど潮流がなく、しかも弱い風の向きが気まぐれに変化するためにボートの方向が定まらず、隣のボートとの間合いに気をつかう。

たまに潮が流れ出すと、現金に海中が活気づきプチ時合いがやってくるが長くは続かない。

一方、海水は前回にも増して濁っており、うかうかしていると巻き上げてくる天秤が海面からいきなり飛び出てきてびっくりするほどだ。
いつもなら海中を覗けばひらひらと上がってくるカイワリの姿が見えくるのに、ハリスを掴んで引き揚げる寸前まで見えない。
海底も同様に濁っているとすれば、このせいであろうか食いが浅く多くの大物とおぼしき獲物は次々に途中でバラしてしまう。

10時半前後にいきなり潮が流れ出しプチ時合いがやってくると、カイワリに引き続いて結構な引きで上がってきたのはなんと噂のシロアマダイ(34cm)。
4dsxp248236s

シロアマと言えば、昨年までは五目漁師の釣りエリアでは正に幻の魚。
かってはアマダイ釣りのメッカ福浦で釣行の度に冗談で、そして時には真剣に狙ったこともあったが、かなうはずもなかった。
しかし、今季に入ってどうしたことか同ボート店で既に何匹かが上がっており、釣果ブログでも何度か写真を見ていたので、海面にいきなり浮いてきた顔つきを見るや直ぐにシロアマとわかった。
そうでなければ青白い不機嫌そうなアカアマダイと勘違いしたままで胃袋に収まっていたかもしれない。
カイワリ不調の中で今日はこれだけで十分に嬉しい。

さらに毎年毎年期待するも未だに果たせていない釣り目標と言えば、30cm超えのカイワリ。
こちらの方は従来ならシロアマダイよりも現実的で毎年このカイワリポイントでも1、2尾は上がっている。

そして、とうとう思いがけずに釣れたシロアマに続いてその時がやってきた。
今日は何度も(多分)デカカイワリを中層でバラしているので、次こそはと既に超慎重に構えていたその時だ。
また掛けた。
今度こそあげてやる。
慎重に慎重に巻き上げてくる。

ドラグは緩めだが時折くる強い引きでは竿が手元まで海中に没する。
ここ迄くればもう少し、どうやら今度こそ姿が拝めそうだ。
濁りで海中を覗いても未だ見えないが、先にリールのピピ音がそろそろビシの掴み時であることを教えてくれる。
よしっ!
しかし、手繰ろうとした寸前にプチッ、まるで音が聞こえたかのように軽くなり脱力。
またかぁ、何とかしてくれよ!

12時前には仕掛けもアミコマセも大方なくなったので沖流しに切替える。
途中HEPPOさんの様子を伺うとやはり同じような状況で(当たり前ではあるが)大物に限ってバラシが多かったらしくし、同じく沖を流してアマダイを狙いに切り替えるとのこと。

こんな濁りの中で魚にルアーが見えるのだろうかと心配していたが、以前海中動画を撮ったHEPPOさんから海底は海面近くよりも案外澄んでいるかも、と見た人だけが言える効果的なアドバイス。

あと正味2時間、なんとか真鯛を仕留めたい。
最初はジグをゆっくりと巻き上げた後に軽くしゃくっていたが、途中から例のビンビンモドキに替える。

いつもは真剣巻きは10回転まで、あとは惰性で25~30回転まで巻くが、乗っ込み真鯛は結構上に浮いていると聞いているし、五目漁師自身も以前同時期にかなり上で釣り上げたことを覚えているので20回転までは真剣巻き巻きする。

すると案の定かなり上層まで巻き上げたところで怪しげな反応、何? と思った次の瞬間にグキーン、ゴツンゴツン・・・
フルソリッドのジギング竿でラインはいつもより太い1.2号、リーダー5号、ドラグは2.5kg以上に締めこんでいるためにジジッと短く単発的にしか出ないが、首振りに伴う叩きが怖い。
どうしてもとりたい。
まだ20m以上もある・・・

フッ!、またしても脱力。

この後は、例の根に向かい最後の根魚に賭けたが小さなカサゴ1尾に終わってしまった。
バラシ続きの一日。
このところの大物バラシに大きなスランプに嵌ってしまった気持ちで陸に上がる。

そして本日の釣果。(何れも井上丸さんの釣果ブログより敢えて釣り師名を省略してカット&ペーストさせていただいた)
51

62

73_20240427220601  

井上丸さんは釣れようが釣れまいが皆さんの釣果を掲載してくださるので、釣行を決める際には一番欲しいホット情報が端的に掴めて良い。
こうして本日の釣果を並べて見るとこれが面白い。
どうだろう、釣った本人にしかどれが誰の釣果なのか区別がつかないほど似ている。
皆さん狙ったカイワリは残念ながら奇しくも5匹ずつ、とは言え伊東の魚種の賑やかさや、最近になって大アジが出だしたことも如実に表れているではないか。


さて、積年の目標だったシロアマダイをどういただくかを迷った挙句に、一番魚の味が正直に出そうな酒蒸しにしてみた。
Cas241923s

カイワリの刺身(1部オオアジ)、
Cas241912s

カイワリのにぎり、
Cas241917s

シロアマダイとイトヨリのつみれの潮汁。
Cas241925s




こんなはずではなかったのですが、カイワリ釣り、本当に難しいです。

しかも今回はバラシの連続。
あたり前ですが、これはでかいと思ってあげてくるとバラシです。
今回で最後にしようと出掛けたのですが、既にまた行きたくなっています。

本日もポチッとよろしくお願いします。


にほんブログ村 釣りブログ ボート釣りへ
にほんブログ村

 

PVアクセスランキング にほんブログ村

 

2024年4月21日 (日)

やっぱりへたくそなカイワリ釣り


4月20日は伊東(井上丸)に釣行。

このところ釣行ペースが上がり気味ではあるが、今回はホリデーカイワリ釣り師のKさんと日にちを合わせたかったのと、このところ続く自身のカイワリ貧果に対するリベンジ熱の高まりが理由。

さて、始めから下ネタに話を逸らすが、今現在5時過ぎ、既にこうして早朝から更新記事を書き始めている。
1cas241893s

釣行前日の睡眠時間は3時間。
釣りで疲れて帰ってきて、しかも本日も暇なのでもっとゆっくり寝ていたらっ!、と自身でも思う。
実はここには年寄り釣り師の秘技があるので参考まで。

五目漁師の年齢になるとおしっ〇が近くなり、日ごろは12時過ぎに就寝、そして3時ころにはふらつきながら早や1回目のトイレにいく。
(多分毎晩少しだけ飲むアルコールが抜けるタイミングだと思っている)
2回目は7時前後なので丁度良い起床時刻になる。

ところが、釣行後の睡眠ではこの1回目が3時ではなく中途半端な5時前後になってしまう。
海上での水分補給が追い付かず体の水分が抜けているためであろう。
夏場などはもっとひどく1回目が飛んでしまって人並みの7時になることもある。

3時ならもう一度寝るが、5時なら考えどころで記事でも書き始めようかとなってしまう。
書き始めると朝食の7時過ぎまでには大体書き終わり、後は記事に載せる写真の準備や文章の見直し、そして夕食の釣り魚料理の写真を待ってその日の深夜に更新することにしている。


と、字数稼ぎの前置きは終わって釣りの話に戻ろう。

Kさんは電車釣行なので普段なら伊東に着くのは始発に乗っても7時になってしまう。
ただ、力が入って前のめり気分の時には伊東のホテルに前泊されると聞いている。
当然ながら今日はこのパターンに入る。

今回は終日とことんカイワリ狙いの予定ではあるが、五目漁師には秘策がある。
カイワリポイントに行く前に途中、ボート乗り場を出たところのポイントに寄ってしつこいが先日とり逃したと大物を獲ってやろう。
そして一足先にカイワリポンに到着したKさんが、ご自身のボートの回りにフグを集めたころに五目漁師は到着し、少し離れたところでカイワリ釣りを始めよう。

途中で獲物を確保した上でフグは避けられる、という正に一石二鳥のウヒヒ作戦だ。(実は悪いことができない五目漁師は隠し切れずに岸払いの前に作戦を彼に漏らしてしまう)

この作戦の最初の1つ目は失敗。
結局、獲物は無しで無駄に遅れただけでポイントに到着する。

しかも、後で記すが2つ目の作戦も失敗。
Kさんが作ったフグの場を避けるどころか、よりによってKさんの船尾に舫わせていただきフグのおこぼれ頂戴釣りになってしまった。

遅ればせながらポイント到着後、先ずは作戦通りにKさんから少し離れたところにアンカリングし仕掛けを入れる。
しかし、早速仕掛けは切られるがカイワリはなかなか掛かってくれない。

しばらくすると、五目漁師よりも少し岸側で釣っておられたKさんから、五目さんこっちですよ、と声が掛かる。

Kさんは近くのボートの釣れっぷりをよく観察し、今日は少し深い方側(つまり五目漁師が居るところ)にフグが特に多いことを承知済みだっようだ。

Kさんがおっしゃる少し浅い方側に移動すると、なるほど初めてカイワリのアタリ。
2dsxp248229s

2匹掛けもあったりしてやや順調に数が伸び始める。
3dsxp248228s

ただ、今日は無風に近くお互いにボートの位置が定まらない。
面倒なので船尾に繋いでもらって結構ですよとのありがたいお声がけで、悪知恵作戦は都合よく忘れてしまって繋がせて頂く。
Kさんはこの時点で、既にかなりのカイワリを釣っておられたようだ。

ボートを数珠繋ぎにしたことで海上で大声を出さなくてもよくなり会話が弾む。
見ていると、Kさんは仕掛けを吹き流しサビキに替えてみたり、細仕掛けに替えてみたりと頻繁に試行錯誤されている模様。

一方の五目漁師はほぼほぼ2.5mハリス3号の標準仕掛けで通している。

何れにしても、両名ともフグにやられては針の付け替えはもとより、どんどんと仕掛けを消耗する。

10時ころだっただろうか、五目漁師のウイリー仕掛けに大きなアタリ。
カイワリくらいでは滑らないはずのドラグが滑り穂先が時々海面に突っ込む。
横で見ていたKさんも応援してくれる中で、やったね、これで一打逆転、気持ちは昂る。

何だろう、何だろう、でかいぞ、まだあと30m、バレるなよバレるなよ! 
しかし、あっ! 

巻き上げてみると一番上の回転ビーズから出ていたはずのエダスがない。
エダス留めのエイトノット部分で切れたか、エイトノットが穴をすり抜けてしまったか。

以前にも中深場の上層でたまたま青物(多分)を掛けた際に同様の失敗があり、それ以来ビーズの使用は止めて中深場用は親子サルカンに替えている。
一方、カイワリ仕掛けではエイトノットで直接エダスを幹糸に繋いでいる。
ただ、このやり方ではエダスをフグに切られるとせいぜい2回が限度でエダスの針の交換ができなくなってしまうので、フグ対策として回転ビーズ(3号ハリスの場合はしずく型Sサイズ、適合ハリス1.5~4号)を使っている仕掛けも混在していた。

もちろん、失敗経験から海水の代わりにつばを付けた上で引っ張って十分に試験した上で回転ビーズのサイズを決めているのでこんなはずではなかったのだが・・・。
想定外の大物を掛けると何れ一番弱いところがやられるのでどこも切られないという仕掛けがあるわけではないが、3号ハリスがここでやられるとは残念。

両名とも12時過ぎには手持ちの仕掛けがほぼ尽きてしまったので、沖の流し釣りに向かう。
五目漁師は一通り流した後は、やはり先日大物に潜られた根を攻めるも、結局タイラバではイトヨリ1尾の結果に終わる。
Kさんは、オキアミ餌でアマダイ狙いだったがやはりイトヨリだけだったらしい。

さて、Kさんのお見事な釣果はこれ。
4s
井上丸の釣果ブログよりコピー&ペースト。

他の皆さんもそれぞれ今日は良かったようだ。
一人ダメダメの五目漁師の釣果はこれ。
52s
井上丸の釣果ブログよりコピー&ペースト

実は今日はカヤックの仲間が網代の中深場に向かっている。
昨晩の内にカイワリとアカムツのバーターを約束していたが、これくらいのカイワリではアカムツ1尾とのバーターも成り立たない。
弱った、ここは少し値切るしかないと思いながら後片付け中の彼のところに向かって釣果をお聞きすると、70cmの真鯛やウッカリン。
そして、五目漁師にとっては幸いにもアカムツは釣れなかったと。

これでバ―ターへの義務はなくなったので、胸高々にカイワリをお裾分けして帰宅する。

その日の夕食はカイワリの漬け丼、
6cas241874s

次の日にチャリコの昆布締めの押しずし、
7cas241881s

そして、カイワリは塩焼きに。
8cas241883snef

最近は何でもかんでも今だけの木の芽を使うことにしている。


カイワリは日ごとに釣り方が変わります。色々やりすぎてわからなくなってしまったので、今日はオキアミ餌仕掛けとウイリー仕掛けを普通にしゃくりました。フグを避けるために基本べた底で釣っていましたが潮の動き方で吹き流し仕掛けが垂れたり、横に流れたりで棚も変わっているように感じました。難しいです。

本日もポチッとよろしくお願いします。

にほんブログ村 釣りブログ ボート釣りへ
にほんブログ村

 

PVアクセスランキング にほんブログ村

 

2024年4月16日 (火)

うまくいかないカイワリ釣り

4月15日は伊東(井上丸)に釣行。
1dsxp248214s 

サラリーマン時代の名残ではないが、いつの間にか週1釣行のバイオリズムが身に付いてしまっている五目漁師。
たまに用事があって何回かお休みすると、これが終われば立て続けに行ってやるぞ、と意気込むこともあるが1度行くとやはりそこで週1にリセットされてしまう。
そういう意味では今回は間隔を詰めた釣行だった。

井上丸の釣果ブログを見るとカイワリの調子が良い。
五目漁師はと言えば、今シーズンに入ってから何度かカイワリ狙いをやったが、行く度に貧果に終わっている。

今回も狙いの一つは勿論カイワリではあるが、へそ曲がりのカイワリを何とかしたいがためのあの手この手のジタバタは特にやらずに普通に釣ってみよう。
それで駄目なら諦めて、あるいはうまくいって10尾釣れればそこで止めて沖に出てタイラバでマダイ狙い、最後には前回逃がした大物根魚を再び狙って口元についているはずの精魂込めた自作ビンビンスイッチモドキを返してもらおうではないか。

2dsxp248217s

うねりも風波もない畳のような海上をポイントに向かうと、既に他店のボートが2、3バイ釣り始めている。
五目漁師は魚探のセットやボート内の整理に少し時間がかかるので取りあえず竿を準備し置き竿にする。

しばらくすると穂先がビクビクしているので慌てて竿を手に取り巻き上げると、上がってきたのはカイワリ。
3dsxp248216s

少し間があったが、次も置き竿でカイワリ。
ははーん、今日はゴタゴタやらずに置き竿がいいのかな。

こんな調子でやってみたが、その後はポツリポツリ、そして、やがてすっかり反応がなくなってしまった。
隣合わせた他店からの釣り師は五目漁師とは対照的に、もし自分の竿(古いリーディング73M200)であんな風にやれば根元から折ってしまうだろうな、と心配するほどの力強いシャクリ上げで、そこそこ釣っておられるようだ。

そんなに強くしゃくった方がいいですか?
そうだねその方が良いと思うよ。
吹き流しサビキだけどね、とおっしゃる。
(後で知ったが10時ころまでに20匹を釣られたらしい)

五目漁師は目標の10匹どころか5匹で諦めて、気持ち的には早くやりたいと思っている沖に出ることにする。

沖に出る前にアンカリングしたまま、準備したタイラバのラバー部の動きや沈み加減をチェックしてみようと、海面近くを泳がせてみたついで底まで落としてみると、なんと一発で掛かってきたのはホウボウ。
4dsxp248220s

まさか魚が掛るとは思っていなかっただけにびっくりしてしまう。

こんなところに居るんだったらどうしてコマセ仕掛けに掛かって来なかったの?
コマセの落ちこぼれを拾っていたのに、いきなり美味そうな獲物が降りてきたと思って飛びついたのだろう。
餌よりもルアーでの釣れっぷりの一幕を垣間見る。

さて、沖に出る途中に魚探に魚マークを入れたポイントに差し掛かったので、未練たらしくまだ片づけていなかったコマセ竿をもう一度入れてみる。
するといきなり結構なアタリ。
例によって場違いのアマダイでも掛かったかな、と思いながら巻き上げてくるとウッカリンではないか。
5dsxp248221s

大儲けの気分。
当然のことながらこの手の魚は後が続くわけがないので、直ぐにアンカーを上げて所々でビンビンスイッチモドキを落としながらいよいよ沖に向かう。

風は殆どないが海面の流れが速く、ボートはどんどんと南西方向に流れる。
このために1投毎に潮上に漕ぎ戻る疲れる釣りを強いられる。

それにしてもアタリは皆無。
珍しくフグさえも遊んでくれない。

12時前後には南西風が強まってきたと思うや直ぐに海面が波立ち騒々しくなってくる。
次第に漕ぎ上りがきつくなってきたのでこれを機に、前回大物を取り逃がした岸側のポイントに向かう(というか寧ろボート乗り場の近くなので都合よく戻るということになる)。

そこでは、前回はベイト(多分コアジ)の群れがいくつか見られたが、今回は底に真っ黒に固まった反応しか見られずどうやらアジではなさそうだ。

前回は最後の最後に折角掛った大物に根に逃げ込まれたので、今回はタイラバ竿以上にファイトに耐えられるジギング竿に、そして一回り太いライン(1.2号)を巻いたリールを使っている。
ルアーは勿論ビンビンモドキ、しかもこの深さ(約30m)では不釣り合いな120g。
リールのドラグを(恐らく2kg以上に)再度確認して大物の再来を期待する。

エリアの中央にある根回りをしつこく何度も何度も流すが、期待のアタリどころか何の反応もない。
やがて強い風が止み釣りやすくなったところで、やっと掛かってくれたのはホウボウとイトヨリ。
6dsxp248223s

その後も根回りを集中的に流し続けたが2時半にタイムアップ。

多分伊東で流し釣りをやる限り、この根回りはあの再来を期待して毎回欠かすことができないポイントになりそうだ。

で、今回もうまくいかなかった釣果はこれ。
Cas241841s

釣った日刺身はウッカリンの姿造りとカイワリ。
Cas241846s

焼いたカイワリほぐしてご飯に混ぜ込んだカイワリ飯。
Cas241852s


話しはそれるが、製品プロモーションとは言え、勝手にいじめた魚をありがとうの一言で放流するメーカーのセリフは聞く度に腹が立つ。
それを言うなら、痛い目させて申し訳ありませんでした、でしょう。(これではプロモーションにならないか、だったらせめて放流のシーンは止めた方が良いと思う。)

で、我が家では釣った魚は、食ってくるなと言ってるのに食ってくる酸っぱいパッサパササバとフグ以外は最大の感謝を込めて美味しくいただくことが基本なので、次の日のお昼にチャリコのパエリア、
Cas241861s
魚が小さいのでいつもより小さいフライパンでランチ用のパエリア

そして、その日の夕食に中途半端に1尾だけ釣ってしまった中途半端サイズのイトヨリをリゾットにしてみた。
Cas241862s 

初めての料理だったがなかなかいける。

ホウボウは定番の薄造りにしてポン酢でいただく。
Cas241868s



皆さんが釣っているのに五目漁師にカイワリが釣れないのはどうやら下手くそが原因ですが、コマセを撒きに以前の様に根気も続かず寧ろ風や波など沖の様子が気になります。何であれ海に出たからにはより大きい、より大漁を目指して1日夢中に釣りますが、やせ我慢ではなく結果的には3日間くらいで消費できる釣果(今回は2日で完食でしたが)が一番良いですね。

本日もポチッとよろしくお願いします。

にほんブログ村 釣りブログ ボート釣りへ
にほんブログ村

 

PVアクセスランキング にほんブログ村

 

2024年4月12日 (金)

中深場の釣りはアカムツ対アラ

4月11日は網代(亮知丸)に釣行。

網代釣行の狙いは、五目漁師にとってはここでしかできない中深場の1にアカムツ、2はなくて3はクロムツやコアラ、そして密かにアラやクロムツの大物と決まっている。

沖に出るだけに天気予報を念入りにチェックした上で、直近では木曜日だけが良さそうだ。
ということで、水、木釣り師のまっくさんにお声掛けしてみると、冬はスノボで忙しかったがそろそろ体が空いてきたので大丈夫ですよ、と二つ返事でOKして下さる。

ところが、よしよしと思ったのは五目漁師の勝手な判断で、察するにお仕事も含め状況が結構厳しかったらしく、同行するための段取りが決まったのは前日の夜になってからだった。
それでも、やれやれ早朝4時に茅ケ崎のネットカフェで眠気まなこのまっくさんをピックアップし、積もる話が尽きることがない間に網代に到着する。
1dsxp248191s

亮知丸には3艇のエンジン艇があるが、今回お借りした艇のエンジンが載せ替えられておりすこぶる調子が良い。
2dsxp248193s

とはいえ少しうねりがありフルスロットルではなかったので10分掛かり、いつもの赤根崎沖のポイントに到着する。

時刻的には中潮の満潮(5時40分)を少し過ぎたあたりだが、120号の錘で仕掛けを落とすとラインがどんどんと斜めってしまい底どりが追い付かない。
ボートがどんどんと岸側に向かって流される一方で底潮はあまり動いていないようだ。

アタリをとるどころではない厳しい中で、五目漁師には知らぬ間に掛かっていた超小型のアヤメカサゴ。
そしてまっくさんの2投目、相変わらず拘りの手巻きで何やら黙々と巻いている。

やがて見えてきた魚にあーっと驚きの様子。
五目漁師がタモを持って駆けつける前に抜き上げたのはいきなりのアカムツ、しかもなかなかの良型だ。
3dsxp248196s

五目漁師も後に続きたいところだが、道糸がこんなに出ていっては釣りにならない。
こんな中でよくぞゲットできたね。
いやいや、着底と同時になにやら重たかったので上げてみただけですよ。

この後は錘を150号に変えてみるが五十歩百歩で手に負えず、一旦、岸側に戻ってジギングとタイラバで待機することになった。
岸側に向かってもボートの流れは収まらないが、さすがに-30mまで浅くなると100g前後のルアーでやっとラインがいい加減に立ってくれる。

ヒラメでもと期待したが、9時半ころになるとやっと流れが収まって来たので、途中様子見のルアーを落としながら恐る恐る元の赤根崎沖に戻る。
なんとか底がとれる状況にはなってきたが、まだまだ速い。

そんな中でやっとアタリを捉えて五目漁師に上がってきたのはコアラ(38cm)。
4dsxp248197s

アカムツが欲しかったけどまあいいや。

やがて、またもやまっくさんがシコシコと巻き上げている。
何か掛かってるの?
掛かってますよ~。

息を切らしながらの巻き上げ中には、答えてもらうのも気の毒で不用な問いかけは厳禁厳禁! 
とその時、五目漁師の穂先にもドスーンと明瞭な重みが乗る。
キタキタ、ダブルヒットだよ。

やがて、まっくさんにアカムツ。
5dsxp248202s

満面の笑みでやったね。
手巻きの辛さが吹き飛ぶ瞬間だ。

一方、ダブルヒットの相方五目漁師の引きは何となく怪しい。
アカムツなら時々穂先を叩くはずなのに、グイングインと引きっ放しだ。

やっぱり!
6dsxp248208s

先ほどまで何だろう何だろう、大きそうですねと興味津々応援してくれていたのに、サメと確認するや気の毒そうに眼をそらすまっくさん。

この後は五目漁師だけではない、両者ともにサメ祭り。(五目漁師が3尾、まっくさんが2尾)
7dsxp248210s
こんな被害も

ここでアカムツが上がっているだけに離れがたいが、とうとう五目漁師が以前から気になっていた場所に大きく移動することに。
初島が直ぐそこに見える水深200m-250mの初めてのポイントだ。

移動後しばらくはアタリがなかったが、やっと五目漁師にアタリ。
先の期待外れでまっくさんを失望させてしまったことが頭によぎり、今度はサバかな?、いや小っちゃいサメかな?いや逃げたかな?などと予防線を張りながらやっと上げてくると再びコアラ。
これを機にどうやら時合いだろうかシロムツやユメカサゴ、スミヤキが次々に上がり始める。

ここに来てから全くアタリありませんとぼやいていたまっくさんにもやっとアタリ。
やっとのアタリにもかかわらず上がってきたのはまたもやアカムツ。
しかもでっぷりと太った見事な1尾で38cm。
キロ近くはありそうだ。

この後もポツリポツリとアタリが続いたが、2時半に沖上がり。
ドテラ流しで両名とも左舷側に並んで釣っていたのにまっくさんは立派アカムツ×3、一方、五目漁師はコアラ×2。
本日は正にまっくさんデーに終わった。

最近はなかなか良い釣果がなかったらしく、港では亮知丸のお兄さんも釣果に喜んでくれる。
8img_20240411_150918s
2人分の主な釣果

しかも、まっくさんからはアラは食ったことがないんですよねー、とお上手なアカムツとアラのトレードの申し出があり、遠慮せずに好意に乗せて頂く。

で、今日の五目漁師の釣果はこれ。
9cas241802s
アカムツはアラとのトレード品

 

トレード品のありがたいアカムツはアクアパッザに。
Cas241809s

アヤメカサゴとタケノコの炊き込みご飯
Cas241814s

スミヤキのつみれ汁
Cas241820s



久し振りの中深場釣りでしたが、掛かってから穂先の叩きや震え、腕に来る重みやリールのうなり音などで掛かっている魚を思い描くドキドキの数分間、リールのうなり音が止まり覗き込みながら最後の手巻きでやっと獲物が見えてくる。果たして白?赤? この歳にしてワクワクする瞬間です。

本日もポチッとよろしくお願いします。

にほんブログ村 釣りブログ ボート釣りへ
にほんブログ村

 

PVアクセスランキング にほんブログ村

 

 

2024年4月 5日 (金)

始めは良かったが


4月4日は伊東(井上丸)に釣行。

おもしろいことに前回と同じ様な釣行パターンになった。
1週間前に枝垂れ桜を撮り行ったところ富士山はくっきりすっきりと最高だったにもかかわらず肝心の桜がまだ早く、撮影は失敗に終わった。
ただ、そのあくる日に好天に恵まれ急遽カイワリ釣行した。
しかし、水温の急低下が要因か、これも失敗。(前記事)

今回は、その桜もそろそろかと再び富士山に向かったが、今度は肝心の富士山が霧隠れでまた失敗。
1ims243972s
桜だけ撮って帰ってきた。

そして、今度も帰ってくると当初は諦めていた雨混じりの天気が良くなったために、よもやの釣行になった。
さて、今回の釣行はどうなることやら。

今回のお目当ては2つ。
1つ目、早や庭の木の芽が新芽を吹き出してきた。
2cas241764s

これを見るとカイワリの押しずしを食べたくなる。
是が非でもカイワリを釣って来なくっちゃ。

2つ目、お気に入りのビンビンモドキ用に新しい錘を見つけ、もう少し深場用(100gと120g)として加えたので是非試してみたい。

そこで、いつもは4kg準備するアミコマセを2kgに減らし、カイワリを10匹くらい釣ったところでタイラバに切り替える予定で出掛ける。

丁度6時に岸払い。
3dsxp248175s

つい先ほどまで雨が降っていたせいで雲が低く垂れ、いつもはビルの上に見えるはずの山立て用の観音様が見えない。
4dsxp248182s

こんな時には魚探のポイントマーカーが役に立つ。

更に、珍しく海水が濁っている。
もしかして良いかも。

その1投目、おやっ? 着底時に既に何かが掛かっている。
早々に上がってきたのは小さいがマダイ。
5dsxp248176s

実はこのサイズの鯛が欲しかったのでお持ち帰り。

続く2投目、覗き込んだ時にはまたマダイかと思ったらなんとアマダイ。
6dsxp248177s

そして3投目はイトヨリ。
7dsxp248178s

4投目にとうとう本命のカイワリ。
8dsxp248179s

そして5投目、再びカイワリ。
9dsxp248180s

今日は一体どうなってるの?! ここまで着底と同時の即アタリで無駄なしの連釣。
この分だと直ぐにカイワリ10尾はいきそうだ。
まるで水族館の水槽に仕掛けを落とした(落としたことはないが)ような伊東の海ならではのバリエーションとカイワリの爆釣模様だ。

調子づいて6投目また直ぐにアタリ、今度は何だろう。
ギャア、フグだ。
こいつのことは忘れていたが、まあ、たまには・・・。

ところが、この野郎。
以後は釣っては切られ、釣っては切られの猛攻が続き手も足も出せなくなってしまう。

フグは辛抱するとして、たまには他の魚が掛っても良さそうなのに、もうフグ一色、フグだけ、フグオンリー。
ここは一体フグ専の水族館かっ!! 
イイーッと歯ぎしりしながら針外しに不要な力が入る。

フグ様のお通りの怖さを思い知らされ、とうとう少し沖側に場所替えを余儀なくされる。

そこでは1投目にホウボウが来たものの後は餌がなくならない。
10dsxp248183s

超早弁が終わったところで、あそこにはまだいるかな? 
未練がましくもう一度元の場所に戻ってみると、相変わらずフグフグフグ。

針を付け替えながら仕掛けを消費してきたが、前回と同様に2本針が何の気配もないままに2本共やられたのを機にカイワリ10尾は断念し、少し早い(10時)が沖流しに切替える。

風も潮流もないので先ずは一番軽いビンビンモドキの60gを入れる。
なかなかアタリがない中でやっと掛かってくれたのは沖流し外道チャンピオンのホウボウ。
11dsxp248186s

中層にベイト反応が見えたのでタイラバ竿からジギング竿に持ち替えてジグを落として行くと、正に反応の中でアタリ。
上がってきたのはフグ。
12dsxp248187s

中層のベイト反応はどれもフグのようだ。
大きくはない(22、3cmくらい)し単体なのでまだまだ怖いほどではない。

底なら大丈夫そうなのでジグを80gTGベイトに替えて底物を狙っていると、突然シャクリの手ごたえがなくなる。
やられた。
80gは結構お高いぞ。
やっぱり怖い。

ここは、被害がネクタイやスカートだけで済む自作のビンビンモドキに戻って心当たりのあるポイントをくまなく漕ぎ回ったが、たまにフグの反応があるのみでそれ以外にはナッシング。

沖流しの旅に出ると釣れようが釣れまいが退屈はしないが、やれやれもう1時を回ってしまった。

そうだ忘れていたが、ここでお試しの新型タイラバ(100g)をやってみよう。
水深30mなのでこんな重いのを使う必要はないがここはお試し。
タイラバ竿(XHB仕様)の曲がり具合なども見ておきたい。

根回りなので活発なベイト反応がある。
ハタでも食いついてくれないかな。
当たり前だがこの深さでは100gの重さばかりを感じてしまうが、何度も何度も反応の中を繰り返し流す。

とうとう2時を回ってしまったのでそろそろ最後にしよう。
今日は、最初にあれだけの勢いがあったのに結局お目当てのカイワリは2尾しか釣れなかった。
仕方がないと思いながら風上に漕ぎ上り、流しに入り、ベイト反応から少し出たところであったろうか、いきなりジジジーとドラグが悲鳴を上げる。

ギャー止まらない。
両手で竿を支えつつ慌ててドラグを締め直すが止まらない。
神様釣らせて下さい。
普段拝むことはないのにこんな時はいつもお願いをする。

やってしまった。
時間にして10~15秒程度であっただろうか、ハリスが根に擦れる違和感がある中でフッと軽くなる。
これ以上ドラグを締めるとラインブレイクは必至、竿をひん曲げなんとか対応しようとしたが、結局何もできなかった。
細い道糸(1号)にハリス(4号)しかも最近はやりの小針(伊勢尼11号)、いつもの砂漠ならブリでも時間をかければ上がってくるが浅い根回りでの大物対応にタイラバの限界を感じた掛かりだった。

しばらくうつむいて呆然としながらシーンを振り返ったが、普通にマダイやハタを狙っているのでラインやハリスをこれ以上太くしたくはなく、今のところこんなところでの大物は諦めろという解決策しか浮かばない。
この歳になってまた一つ大物バラシの記憶が増えることになってしまった。

因みに、この時使ったビンビンモドキは恐らく当面は彼の口元にぶら下がったままだと思う。
無事に上がっておれば記念写真の1つもが残ったであろうが、これは同型の120gビンビンモドキ。
Cas241784

これで釣れないわけはないだろうと、大物を掛けたので自信満々。

玉のお尻にラバー部を従える従来のタイラバと違って、玉の脇にラバー部を抱えるビンビンモドキは、来る来るのソワソワ感なしで一気にゴツンのアタリが来るのが特徴だと感じている。

で、色々あったが結局、今日も相変わらずの貧果。
Cas241770s

釣った日は久々に小型の真鯛が釣れたのでパエリア。
Cas241773s

日本の所謂美味しいお米では本場のパエリアの様にサラサラにはならないが、今回無洗米があったので洗わずに使ってみたところ多少はサラサラになった感じだった。

押しずしはカイワリが足らないがなんとかホウボウの継ぎ足しでごまかす。
Cas241786s

小型のホウボウは昨晩に続いて洋物のブイヤベースに。
Cas241794s

ホウボウは薄造りにしてポン酢でいただく。
Cas241795s



水温は16.5℃くらいまで回復していました。文中にも書きましたが、あれだけ釣れた魚がフグの登場で皆無になります。

フグを含めた餌の盗りっこなら、たまにはカイワリが勝ってきても良さそうなのですがどこかに退散してしまうのでしょうか? フグ一色になってしまいます。水温が上がればいよいよ本格的になりますよね。先が思いやられます。

本日もポチッとよろしくお願いします。

にほんブログ村 釣りブログ ボート釣りへ
にほんブログ村

 

PVアクセスランキング にほんブログ村

 

« 2024年3月 | トップページ | 2024年5月 »