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2023年6月 9日 (金)

イトヨリ釣りがこんなに易しいとは

 

6月8日は伊東(井上丸)に釣行。

例年の伊東なら今頃はサバまみれのはずだが、昨年あたりから少し様子が変わってきたような気がしている。
カイワリが釣れたり、大アジが釣れたり、イトヨリが多かったり、主役が日替わりする中、どうにもならないほどのサバの噂はあまり聞かない。

ならば、まだカイワリが狙えるかもしれない。

海中は今季五目漁師が釣行した中では1番と思えるほど魚影で賑やかだ。
こんなところに根があったっけ? と思うほどまるで底質と化した密度の高い魚影、逆に密度が薄く粒状の魚影、これはひょっとしてカイワリ、中層で濃く飛び交っているような魚影、こいつらはサバかな? いや、フグかな? 危ない危ない。
海面は海面で時折バシャバシャとボイルを追うでかい魚が跳ねる。

しかし、仕掛けを落としても、餌が盗られるだけで竿先に反応はない。
盗られるといっても先の川奈の様に手の打ちようもなく逃げ出すほどでもない。
あれやこれやと、棚を変えてみたり、仕掛けの動かし方を変えてみたり、試行錯誤によっては本命を掛ける隙はあるような気がする。

そんな中で、もたれ感の直後にドスン。
上がってきたのは最近の伊東名物、大イトヨリ。
1dsxp237634s
手が黒い

少し水臭い魚ではあるが、これほど大きいと我が家では姿のままで蒸し物にしてふっくら感でいただくか、輪切りにして煮付けにすると身が締まって美味しくいただける。

さて、カイワリの釣りパターンは本当にその時々で臨機応変に試して行かないと正解はないようだ。
春先の居ても食ってこない時には高速シャクリでやっと釣れた記憶がまだ新しいが、今日はそれはもう通用しない。

底近くは餌盗りが多いのでビシ棚を32m(ボトムは40m)まで上げて2.5mの仕掛けをたまたま置き竿にしていた時だった。
ふと見ると穂先がビクビクというよりも何気に深く垂れている。
何か掛かったかな? 巻き始めると重量感はあるが引きはあまり感じない。
イカだと嬉しんだけどなーと思ったくらいだ。

しかし、上がってきたのはなんと良型(26cm)のカイワリ。???
2dsxp237636s
やっぱり手が黒い

もちろん気を良くして、この後、置き竿を試してみたがこれっきりだった。

今日はあの事故以来1年振りとおっしゃるYさんとたまたま一緒になった。
3dsxp237640s

少し離れているが声はなんとか届く範囲。
明らかにマダイ狙いと、もう一本がカイワリ狙いであろうか。
今しがたの五目漁師のカイワリに引き続きYさんにもカイワリ。
どちらの竿に掛かったのかはわからないが、やはり時々群れが回遊してくるようだ。

昼過ぎには同様のことがもう一度あった。
今度は先にYさんが結構なファイトの末、大アジを玉網に入れる。
数日前にこの手のアジの大漁があったので、実は五目漁師も今日の狙いの1つに入れていた。
その大アジを見せられて羨ましがっていると、数分後には五目漁師にも掛かってくれる。
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緑のウイリー針に掛かってきたオオアジ

他に魚が釣れない渋い日だけにこのようなイベントがあると寧ろ狙い魚の動きがよくわかるような気がする。

さて、あまりにも反応が乏しいので、色々やってみたくなる。
伊東の釣りでは余り潮流を気にすることはない。
潮が朝方反転し、今は沖側から岸側に向かって結構な勢いで流れている。
底潮も同様に速そうだ。

いつもは、基本ビシ棚は底からハリス長さ分などを考慮して3m~5m位にとっている。
ただ今日の潮流では仕掛けが真横に流れている、いやもしかすると吹き上がっているかもしれない。
(実際はどうかは分からないが)こんなことをイメージしてお試しに着底時にズボッと土に埋まったビシを引っこ抜くだけにして、海底に置いたままにしてみる。

するとどうだろう、いきなり次々とイトヨリが掛かり始める。
4edsxp237643s

朝から本イトヨリとカイワリの2尾だけだったのでこんな大当たりが結構嬉しく、釣っては余り嬉しくないイトヨリ釣りをしばらく楽しむ。

そんな中だった。大きなアタリ。
底からやっと引きはがしたものの運悪くイトヨリが釣れるならカイワリもと、仕掛けを3号から2号ハリスに換えた直後だったので恐る恐る巻き上げてくる。
やっと巻き上げ来てもドラグの出で戻されてしまう一進一退が10分くらいも続く。

何だろう? グイグイ引くというよりも重みが勝っている。
ビシを底に付けていたことを思い出すとヒラメ、いやエイかもしれない。
大物が来ましたよと騒いだのに、もしエイだと格好が付かないので予めYさんにはエイだエイだと聞こえよがしにアナウンスしておく。
やっとあと8m、もうすぐ見えてくると思った矢先にいきなり獲物が暴れる。
ああああっ・・・ハリス切れ。
正体だけは見たかったが残念。

さてさて、先の潮が速い時のイトヨリ釣りの極意。
自分ながら1大発見のつもりだったが、胸を張ってお勧めはできないことが後でわかった。

余りイトヨリばかり釣っても仕方がないので普段の釣りに戻った。
しかし、あまりにも反応がないので再びこの極意でイトヨリ釣りを始める。

しかし、どうやらその間にさらに潮が速くなったのか、吹き上げが強くなったのか、アタリがないので仕掛けを上げてみるとリーダーに仕掛けがグチャグチャに絡まって上がってくる。
イトヨリの代わりにサバが掛かったりすると更にグチャグチャに。

自作とは言え、3投で3つの仕掛けを無駄に、しかもその度に巻き付かれたリーダーも短く切り詰めることになってしまった。
考えてみると恐らく潮が舞っている中でビシと海底の間に隙間がないために掛かって居食い中の魚がリーダーをぐるぐる巻きにしてしまうのはの当たり前であろう。
正にあとで気が付く○○の知恵というやつだ。

で、今日の釣果はこれ。
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渋い中でイトヨリの変則釣りでなんとか数合わせだけはできた。
そして、今回は中深場釣りのサバタン用に欲しかったサバを3匹持ち帰った。
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で、貴重なカイワリを釣った日刺身に、
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大アジはニンニク風味焼きに。
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次の日は、イトヨリをベランダで収穫したバジルを添えたムニエルに。
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ボート予約時に釣りの調子を尋ねると、今の釣りは行って釣ってみるまでわからないですねと言われましたがその通りですね。同じ調子の釣りが2日と続かないようです。これでは、いい釣りを見て飛び出せる五目漁師の釣りもお手上げです。

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<!ー010伊東釣行ー>」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。

イトヨリの釣り方極意を見てびっくりしました。私も全く同じやり方でイトヨリばかり釣れたことがありました。

もう10年高く昔の話ですが、冬の寒い最中で全く付け餌も取られない状況でしたので状況は全く違いますが、たまぁに釣れるイトヨリがほぼ底でしか釣れないので底付近でコマセをまいて仕掛けを落とす。これをくりかえしてイトヨリ(だけ)を沢山釣ったことがあります。

潮流が早かったのもあってそうしたような記憶がありますが、読んでいて思い出しました。

困った先の行き着く所は状況が違えど似たようになるのかもしれませんね。

まっくさん、こんばんは。

それまでの数時間で大きい本イトヨリ1尾だったのが、このやり方で突然ソコイトヨリの入れ食いになりました。
驚いたことに自宅で捌くと、見事に全てのソコイトヨリの胃袋が破裂せんばかりにパンパンになっていました。
それまでに決して上に浮くことはなく上から落ちてくるコマセをせっせと食っていたということです。
正にソコイトヨリでした。

釣りは釣れない時は釣れないで色々やってみる面白さがありますね。

おはようございます
釣りはいかにその日のパターンを
探り当てるかですね
観音崎は特に根が複雑でその日の棚も変わり
3回に一度は底どりしないととんでもない中層だったり
大津の黒鯛では
この日のイトヨリの釣りに似た釣り方で当てた事も
しかし、その後中層だけの時も
大アジの釣れるときは
底にビシカゴを落とすとエサ取りにやられ
棚を探したら、逆にその上からビシカゴを下げながら釣る
針に餌なくては掛からない
今回のイトヨリの釣りを読み
とめどなく思い出が浮かびました

趣味人たけさん、こんにちは。

魚影が賑やかな一方で、穂先への反応は殆どなく
シャクリを変えたり、仕掛けを変えたり、棚を上に下にと探ったりしていました。

投入時に真横に流れる仕掛けを見ていたので、
ひょっとしてとやってみたのが大当たりでした。
写真のイトヨリは殆どがこの時に連続して上がったものです。

自宅で捌くと皆胃袋はコマセのアミでパンパン。
釣れない時もずっと底でコマセは食っていた証でした。

釣れても釣れなくても釣りは本当に面白いですね。
今回こうして書いたことも本当はどうなのかは誰もわかりません。
正に釣り師のイメージでしかありませんが、それが楽しいです。


追伸:観音崎の件で、一番残念がられているのはたけさんではと察しています。
私もいいところを見せられずじまいでした。 秩父には今週の平日にお伺いしたいと予定しています。別の機会も含めて釣り談義もしたいですね。

お疲れ様でした~!

私もカイワリは、マダイ狙いのロングハリスの置き竿に来ました。
あの日は上までシャクリ上げたウィリーには反応が無くて、棚は下だったみたいですが、ハリス長の棚にするとグーフーにやられるので、ハリス分+1mでやってました。
それで私にはイトヨリが少なかったのかも?
でもカイワリもオオアジもそれで来ましたので、間違ってはいなかったと思います。
たまたま魚のご機嫌が悪かったのかも?(笑)

腰痛持ちさん、こんにちは。

お疲れさんでした。
カイワリの釣り方には解がないようですが、日々の釣れ方は共通のようですね。

イトヨリは沖のジギングでも相当上まで追ってくることがありますが
この日は底に這うようにして餌を食っていたように思います。
尤も、狙い魚ではありませんが。

何れにしても例年ほどサバの猛攻はないようですからこの調子なら伊東のこれからの釣りも面白いのではないでしょうか。
あとはフグですね。

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