ほぼ2年ぶりの福浦釣行
5月1日は福浦〈茂木ボート〉に釣行。
エトーボートのじっちゃんがお亡くなりになり店が閉じてしまってからほぼ2年ぶりの福浦釣行になった。
実はちょっとした訳があって伊東方面に向かいたかったが、飛び石連休中の交通渋滞を想像し、近場の福浦が頭に浮かんだ。
ならば、オニカサゴ(鬼)とマダイを狙ってみよう。
鬼用、タイラバ用、ジギング用と3本の竿を準備したところで、あの急登、脚が地面にめり込むのではとヨロヨロ、ヒーヒーと登る坂道と、
最後に待ち構えるおまけのようで、実は老人にとっては死の階段
を思い出し、徹底的に荷物の見直しをする。
不要な小道具、予備の錘やビシをそして竿は3本を1本に減らした上で、逆にキャリーカートを追加する。
鬼用のライトゲーム竿、タイラバ用の竿、そしてスロージギングに使うジギング用竿の3本。
リーディングスリルゲーム73MH195。
こんな時に万能(カイワリからブリまで、タイラバもスロージギングも泳がせも)でありながらそれぞれの専用竿に比べ何の遜色もないこの愛竿が役に立つ。(なんてことを言うとメーカーの意図ではないので迷惑かもしれないが。)
福浦の鬼と言えば、かってこんな釣りがあった。
2019年6月
この時はサバタンの餌釣りとジギングが半々だったように記憶しているが、調子に乗って次に行った時にはメーターサイズのサメばかりで逃げ帰った記憶もある。
都度ジグをサメに持って行かれるのはかなわないので、今回はオニ用のこんな特餌で狙ってみることにする。
我々にとっては幸いであるが、今年は未だに伊東名物のサバが見られない。
これも一端なのかもしれないが、スーパーの売り場では高くなってしまったサバの長タンザクとホタルイカを食紅で真っ赤に染めたもの。
(特餌? 特別に釣れない餌かもしれない)
さて、茂木ボートには1パイしかない手漕ぎボートをお借りし5時過ぎに岸払い。
魚探をセットして海中を見ながら沖に向かって漕ぎ出すといよいよ海の春だなと思う賑わい。
黙って通り過ぎるわけにもいかず、ベイトの群れにお試しでTGベイトを入れてみると即、そして次々にイトヨリが掛かってくる。
面白いが、イトヨリ以上のものではなさそうなので先を急ぐ。
ところが定置網のソーセージブイを越えた辺りから北西風が強まり、更に白波まで立ち始める。
仕方がないので、一旦岸側に引き返し石切り場前辺りの山かげでタイラバとジギングから始める。
型のいいアマダイでも来てくれればよいのに、と期待するも無反応が続く。
他の2馬力艇も調子が良くないのか右往左往している様子が伺える。
8時ころになってやっと風が少し収まってきたので再び沖の鬼ポイント(水深100m)を目指す。
潮流とまだまだ強め目の北西風で沖に流される中、狙う相手は海底にへばりついて余り動き回らない鬼。
幸いにして今のところ根に掛かりかけては外れてくれているが、危うい根を跨ぎながら底近辺に吹き流し仕掛けを流して行くのはヒヤヒヤもので難しい。
驚いたことに期待の特餌に最初に掛かったのは15cmほどのなんとベラとカサゴの連。
そして、ここに来て3投目、ヤバイ!
とうとう根掛かりか? と警戒した直後にガツン。
いつもなら鬼が掛かれば最初から最後までゴンゴンンとよく暴れてくれるが、ボートの流れが速いためにゴンゴンよりも重量感の方が勝っている。
正に疑心暗鬼の逆状態であったが、濁り気味の海中に見えてきたのはそこそこ(32cm)の鬼。
流れにあらがいながら上がってきたために、今にも落としてしまいそうに針が刺さっている、というよりも引っかかっているだけになっている。
続けて、同じような重さで掛かった(多分)鬼はあと10mで針外れ。
先のと同じような掛かり方だったのかもしれない。
残念だが、サメじゃなく、鬼が居ることがわかれば元気も出、この時点ではツボに嵌ったと思った。
しかし、このあとは本格的な根掛かりが連発。
今日はリールも3つの釣りに兼用しているために、このあとの釣りを考えるとラインを切るわけにもいかない。
時々強いブローでボートが思うように回せない中で四苦八苦し、無駄に時間ばかりが過ぎて行く。
幸いにしてラインの高切れこそなかったが、修理しながらも持参した3セットの仕掛けがなくなったところで試合は終了。
残念な結果に終わったが、海底が険しい中でボートが速く流される釣りから得たものは今更に多く、次回の釣りではいくつかの作戦を頭に浮かべている。
前にも書いているが、五目漁師は釣行に合わせて何種類かの仕掛けを準備するが、1種類につき3点までと決めている。
この3点がなくなればその仕掛けはその時の釣りには適していないと考え、仕掛けを別の種類に変えるか、狙いを変えることにしている。
本日は鬼用の仕掛けを1種類3点しか準備していなかったので、正にこの考えで狙いをタイラバ乗っ込み真鯛に切り替える。
福浦は朝は日の出と共に出られるが、帰りは1時までと早いために残った時間はあと2時間。
定置網の沖側を中心に水深65~80mを行ったり来たりして流すが、一度のアタリもなしに12時過ぎには湾内に戻る。
で、今日の釣果はこれ。
釣った日刺身、
イトヨリの中華風蒸し。
次の日の昼食に刺身で余った端身とアラの塩焼きでお茶漬け。
ここに、お茶をかけると鬼のアラ茶漬けの出来上がり。
正直、鬼はこれが一番美味しいかも。
そもそも、狙いを鬼と真鯛に絞っていたので、2尾目の鬼が捕れていたらなんとか格好がついたのですががこれでは寂しい。
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本命確保おめでとうございます。手漕ぎで水深100mだなんて、福浦はすごい急深なポイントなのですね。私のGWは自宅でのんびりしつつ、ブログやYotubeで釣りを楽しんでいます。あらの塩焼きで茶漬けはいいですね。私もやってみようと思います。
投稿: paiatown2013 | 2023年5月 2日 (火) 23時49分
paiatown2013 さん、おはようございます。
福浦や川奈は釣りポイントの目の前が岩場や切り立った岩壁ですので
少し漕げばどんどん深くなって行きます。
漁種が多いのはそのせいもあると思います。
大マダイが釣れた時には是非カマをお茶漬けでいただいてみてください。
私の場合は少し塩をして冷蔵保存し、他の魚を食べきった最後にやることが多いです。
永谷園のお茶漬けを熱熱のご飯に振りかけてカマの塩焼きをのせるだけですが美味しいですよ。
連休中も海上に出てしまえば、いつもと変わらぬ海原ですが道路が凄いですよね
ご自宅で英気を養うのも手ですね。
投稿: 五目漁師 | 2023年5月 3日 (水) 06時42分
おつかれさまでした。
2日に伊東行って来ました。
結果カイワリは15でしたが、渋くて参りました。
魚探にはカイワリらしき反応はかなり有り、大きな群れが入ってましたが、通常のしゃくりでは喰わず、五目さんのブログにあったやり方なでないとなかなか食わないような状況でした。
大きくしゃくった時にコマセが大量に出て、そのコマセを夢中になって食ってる時にだけエサも喰うというイメージですかね。
フグも1回だけ、サバもまだ入って来てないので、カイワリはかなり多くいるようので、条件が合えば大釣りも出来そうな感じです。
サバが来る前に大釣りしたいですね。
それではまた
投稿: K | 2023年5月 4日 (木) 08時44分
Kさん、こんにちは。
井上丸の釣果ブログがが出ないので何かあったのかと心配していましたが
出ましたね。
Kさんの釣果も見ました。素晴らしいじゃないですか。
おっしゃる通り高速シャクリの効果があるようですね。
ただ、この時のブログにも少し書きましたがK仕様の仕掛けに替えた途端に真鯛の3連発でした。
ちょっと気づいたことがありますので詳細はまた別途です。
サバの登場が遅れているのを幸いにもう少しカイワリもやってみたいですし
川奈でも派手に釣れていますのでこちらの方も気になるところです。
チャンスがあればまたご一緒させてください。
投稿: 五目漁師 | 2023年5月 4日 (木) 10時40分
師匠こんばんは(^^)
サラッと書いてますが凄い移動距離…
そして地獄の階段…
あの坂道さえなければ行こうという気持ちになるのですが。
相変わらずの鉄人っぷりに脱帽っす
投稿: ガル | 2023年5月 6日 (土) 20時31分
ガルさん、こんばんは。
いやいや、さすがに最近は老人ぶりをフルに発揮していますよ。
漕いではヒーヒー、ゼーゼー、
あの坂道はお兄さん達の軽く2倍は掛けて登ります。
駐車場まで少し距離がありますから以前より更に辛くなりました。
ですから魚がそこそこ釣れたりしたらもう大変、だと思いますよ。
投稿: 五目漁師 | 2023年5月 6日 (土) 23時18分
こんにちは。
福浦行かれたのですね。
まだ、懐かしいと言うほどには時間が経っていないのですが、最後に行ったのは私でもボチボチ釣れていたアマダイがサメに変身してしまった頃以来ですから、私はもっとブランクがあります。
良い釣り場ですが帰りのあの登り坂は沢山釣れる程クーラーが重くなり辛くなる。特に夏場は休めば蚊の餌食、休むにも休めない修行の場でした。
アマダイはまた釣れるようになったのか、情報が少ない釣り場でもありますね。
オニカサゴも狙ってやったこともありますが、コレほど大釣りした事はないです。美味い魚ですし、教えていただいたしゃぶしゃぶは最高ですし、カマの塩焼きもあの弾力は病みつきになりますね。
近場ですし、また行ってみようかと思います。
投稿: まっく | 2023年5月11日 (木) 16時31分
まっくさん、こんばんは。
使わないと変わるもんですね。
エトーボートのエリアはそのまま残っていますが、
人っ気がないせいで見るからに殺風景になっていました。
約2年ぶりですが、定置網周りの雰囲気や海底の様子などは変わらず
勝手知ったるという感じで懐かしかったですよ。
アマダイは今年は不調だったようですが、
折角ですのでボート屋さんがもう少し釣り情報を発信してくれるとありがたいのですが
残念ながら釣りの興味は余りお持ちでないように感じました。
投稿: 五目漁師 | 2023年5月11日 (木) 19時07分