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2023年5月25日 (木)

アカムツ釣りがこんなに易しいとは

5月24日は網代(亮知丸)に釣行。
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網代の中深場釣りに出掛ける時には色んな意味で、できることなら相棒が欲しい。
今回は躊躇しながらもまっくさんをお誘いすると、つい先日の伊東-川奈お泊り釣行などこのところ釣りが続いているにも関わらず、二つ返事でお付き合いして下さることになった。

狙いはもちろんアカムツ。
伊東のカイワリ、川奈のイサキと、このところ絶不調が続いているだけに、場所も狙い魚も違うがなんとかリベンジしたい。

この釣りを始めて2年になるが、風や波の状況なども含めてやっとポイント回りの様子が少しは分かってきたような気がする。
五目漁師なりにお決まりのコース(水深200m中心)があるが、今日は思い切って水深300mのポイントからスタートする。

ここで、問題は手巻きのまっくさん。
水深300mと言えば、場合によっては400m近くもラインが出てしまうこともある。
そこで、五目漁師が予備に持参している電動リールをお貸ししようとしたが、平気平気、ラインの長さは十分です、と頑なに拒否されてしまった。

うーむ、仕方がない。
じゃあ容赦せずにどんどん深場を攻めよう。

いつもより遠いので少し時間もかかり12、3分で到着する。

さて、揃って第1投目。
しかし、ここで両名にトラブル。
1投目の直後にまっくさんに、そして、その初心者レベルのトラブルに失笑していた五目漁師が、早速魚を掛け巻き上げが終る頃に、更に初心者レベルの失敗に気付く。

お恥ずかしくてことの内容は言えないが、まっくさんは黙って、五目漁師はブツブツ嘆きながら作業に取り掛かり、解消に20、30分近くも掛かってしまう。
早朝のこの損失は大きい。
気付くとその間にボートはもう800mも流されている。
トラブルのお陰で流れの速さを知りそれなりの覚悟もできる。

両名とも晴れて苦笑しながらの2投目。
先に、このポイントは面白いですが、あまり釣り師には好まれない沖ギスが多いんですよ、とお断りしておいた通りまっくさんには4投連続して50cm近いギスが掛かってくる。

釣り上げた時にはこの魚特有のハリスに着いたキモイ付着物を気にしておられたようだが、どんまいどんまい、こいつの薩摩揚げは絶品ですから。
それにこいつの胃袋を初めて見るとお金持ちになった気分になれますよ。

一方の五目漁師も2尾のギス。
今日は4尾までは持ち帰るつもり。

その後、これはひょっとしてと思うアタリで巻き上げを開始。
たまにゴトゴト、そして100mを切ったあたりから頻繁に穂先が叩かれリールの巻き上げ音が不連続に唸る。
巻き上げに7、8分もかかってしまうが、この時こそが中深場釣りの醍醐味。
楽しむに十分な時間がある。

何だろう。
ムっちゃん来てっ! この年にしてドッキンドッキン、そわそわ、まっくさんに穂先を指さしながらもまだ確信とまではいかない。

今日は海水が濁っているのでヒラヒラと見えてきたのは赤というよりも茶色っぽい魚体。
やった! しかもまるまると太った立派な魚体。(35cm)
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次は少し時間をおいて、ゼロテンの待ちからややシャクリ上げようとした時に、この深さでは珍しいほどの明瞭なアタリ。
明らかに先の引きよりも力強い。
巻き上げるに伴い怖いほど穂先が叩かれる。
頼むバレるな! そして上がってきたのはこれ(38cm)。
もちろん五目漁師としては最大長。
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こんなでかいのがこの界隈に居るとは2人してびっくり。

最初の1尾目を釣った時に、今日はもう釣れなくても後は余裕で楽しめると思ったが、今やもう帰ってもよい気分。
いや、網代のこの釣りで私にお付き合いしてくれること4、5回目にもなるのに未だにアカムツを釣っていないまっくさんにどうしても釣って欲しい。

と思いながらふと見ると、歯を食いしばりながらひたひたと巻いているまっくさん。
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既に限界に来ている手巻きの震えなのか魚の叩きなのかよくわからないが、硬い穂先が時々震えている。
そして、やったーっ!
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2人して怒涛の寒気、いや歓喜歓喜。
五目漁師は1人の時でも感激の1尾には歓喜し、ついつい奇声を上げてしまうが、2人で歓喜は楽しさ倍増。
やれやれこれでまっくさんも帰られる。

この後五目漁師にはアタリがなくなってしまったが、まっくさんの方はシロムツやユメカサゴを結構頻繁に上げている。
調子が良さそうだ。

昼前にはいつもの200mポイントに移動する。
そこで、五目漁師がにんまり、ドヤ顔で上げてきたのはサメ。
がっかり。

これで駄目ならオニカサゴでも釣りに行こうと相談しながら、かって五目漁師がアカムツを上げたことがある250mポイントに移動する。

今日は中潮、干潮は1時半だがまだ結構潮の流れは速く釣りにくさは続いている。
かなり道糸が斜める中で、海底を引きずるように竿先を上げると微妙なアタリ。

上がってきたのは、少し小振り(と言っても27cm)のアカムツ。

続いて、初めてアカムツを釣ったところで、もう1尾と欲の出たまっくさんに2尾目。
そして、笑顔の止まらないまっくさんに続いて2尾掛け。
もう信じられない。

今度は微妙なアタリにとりあえず巻き上げを開始すると結構重量感がある。
そして例の叩きが始まる。
このころには、まっくさんに見てよまた来たよ、と余裕と自信の五目漁師。
しかも、重量感も今日一と思っていたらこれも2匹掛け。
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もはやシロムツもユメカサゴもどこに行ってしまったのか、掛かるとアカムツで海底はアカムツで占拠状態のイメージ。
ただ、1流しに仕掛けの投入は1度か2度、魚が掛っても掛からなくても1回の仕掛けの往復に最低でも20分はかかってしまうために、時間はどんどんと過ぎて行く。

もう2時になってしまった。
これで最後にしようとその流しに入る。
すると、早々にまたアカムツ。
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まだまだ続きそうではあったが、残念ながら2時半に沖上がり。
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で、亮知丸で撮って頂いた2人分のアカムツの釣果はこれ。
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数にも満足したが、何といっても型が揃ったのが嬉しい。

アカムツ以外にもシロムツ、ユメカサゴ、沖ギスなど、五目漁師の釣果はこれ。
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絶好調だったまっくさんは、アカムツ以外の魚が五目漁師以上に盛りだくさんだった。


釣った日は取りあえず簡単贅沢にアカムツの煮付け。
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生の状態では鍋に入りきらず苦労したが、煮つけると脂の多い魚の特徴(?)なのか随分と小さくなってしまった。
とろーりと溶け入る絶品味。

次の日には、アカムツの姿造り。
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そして、シロムツやユメカサゴはたっぷりの唐揚げ甘酢あんかけ。
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やはり、釣りは時合いですね。
魚にスイッチが入ってしまえば、今まで何をしてたの? というくらい次々に掛かってくれます。
今回はたまたま潮止まり前後でしたが、いつもそうとは限らないですからね。

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<!ー040網代釣行ー>」カテゴリの記事

コメント

おはようございます。

一昨日は何から何まで本当にありがとうございました。ご地元から車でご一緒させていただき、船の操船とポイント選び、餌に仕掛けもいだだいたとなれば最早釣らせていただいた、の一言につきます。

私のその釣らせていただいた釣果はアカムツ4匹、シロムツ4匹、沖ギス4匹、夢カサゴ?4匹、?ダイ1匹、謎の鱗が堅い魚1匹でした。

やっと待望のアカムツが釣れ、他の魚とは違う引きも味わえました。沖ギスも初めてでしたが、現在すり身にて待機中です。アカムツはこれからしっかり包丁を研いでシロムツや夢カサゴ?と一緒に刺身にします。

手動巻きはかなり慣れました。ドラグが滑るレベルだとやはりキツイのですが、釣れた時の感動は登山の登頂と似たようなものがあり楽しいです。笑

しかし、ハンドルの方よりもリールを持つ右手の方がキツい事に気付きました。リールに指を差し込むようなモノを設置するとか、大型スピニングリールで左右両方にハンドル付けられたら楽そうなんですけどね。笑

お料理の写真を参考に私も色々な食べ方したいと思います。

本当にありがとうございました!

まっくさん、こんにちは。

お疲れさんでした。
双方が釣れて良かったです。
安心してまたお誘いできそうです。

私も、いつもは電動なんて・・・と言っている方ですから
手元で感じる掛けた魚とのやり取りの楽しさはわかっていますが
あの深さと重さでは体力的に無理があります。
まっくさんと言えどあの表情からすれば楽々ではないようですから
次回は是非400mで勝負してみましょう。

確かに、長距離、重量級の手巻きリールとして左右にハンドルが着いたリールは
良いかもしれないですね。
場合によっては竿掛けに掛けて両手で回すと効果てきめんでしょう。

今回は一番大きかった個体を刺身でいただきましたが、正にトロですね。
好き好きですが、美味しくても多くは食べられません。
残った部分をしゃぶしゃぶで頂きましたがこれもいけますし、
更にその残りの出汁で雑炊もやってみましたがこちらが一番の◎でした。

いつもこうはいかないのが釣りですが、またよろしくお願いします。

アカムツ大漁おめでとうございます!お店で買ったら大変なことになりますね。ライトタックルしかやったことない私ですが、深場のロマンを感じました。しっかりポイントを見極めて流しているからこその釣果、お見事です。

師匠こんちわ

て…手巻き(°▽°)
ここは是非足漕ぎリールを開発してください

僕を乗せてくれる時は小型のクロムツが希望です
あとは大型のシロムツも良いなぁ(^。^)
スミヤキも美味しかったので欲しい獲物です

ここからは昼寝もおちおちしてられないシーズンなので暑さが落ち着いたら連れてってください(^ν^)

大漁おめでとう御座います

paiatown2013さん、こんにちは。

中深場の釣りはわずかなアタリをちょっと怪しいかな? くらいの気持で捉えたあとは
巻き上げに伴って目感度、手感度共に次第に反応が大きくなってくるの感じながら
掛っている魚を想像します。
いつもの釣りの様に魚とのやり取りはあまりありませんが楽しい時間です。

今回は、ポイント選択以上にいつ来るかわからない時合い効果を感じた釣りでした。

ガルさん、こんにちは。

そう言えば最近はとんとクロムツを見なくなってしまいました。
クロムツを釣らせろというのは今や一番難しい注文ですよ。

暇になったら声掛けますと言われていたのでお待ちしていましたが
今から暑くなって、更に涼しくなるのを待つのは気が遠くなりますね。
辛抱してお待ちしていますよ。

五目漁師さん、こんばんは。
 
お二人でアカムツ10尾ですか、素晴らしい釣果です。
2年かけたポイント開拓が一気に花開いた感じですね。
それにしても水深300m、ナナメったら400mを手巻きですか…。
水深100mのジギングを2回で挫折する僕から見たら怪物です(笑)
 
こんな釣行の日はペン(キータッチ?)も進みますよね。
羨ましい限りです。

ご無沙汰しております。
素晴らしい釣果!
型は良いは、数は多いは仕立て船の船長みたいです。
私が御一緒できるのはいつか、分かりませんが、私にも残しておいてくださいませ(笑)

ぐっちゃん、おはようございます。

開拓というほどではありませんが、仲間とのポイントや釣り方の情報交換もあって少しずつ自分なりのポイントや釣り方になって来たようです。
遊漁船と違って艇の流れは潮まかせ、風まかせになってしまいますので、ここが一番気をつかうところですね。

ぐっちゃんも是非水深50cmから300m、5cmからメータサイズの釣りに挑戦されてみてはいかがでしょうか。

APさん、おはようございます。
こちらこそご無沙汰しております。

艇の流れなど環境が大きく釣りを左右する中深場ですが、たまたまアカムツデーの良い日に当たったようです。

とことん天気最優先の私のやり方では人気の亮知丸のエンジン艇を土日に借りるのは今のところ無理ですがAPさんとご一緒させて頂ける日が楽しみです。

こんにちは
当たると入れ食いのようになるのが
深場釣りの面白さですね
まっくさんの6目など水族館での釣りのようです
そのまっくさんがリールを持つ右手が痛いとありましたが
リールの先の竿本体に取り付ける
簡単なL型金物があると想います
以前電動リールが買えなかった頃
シマガツオで使っていました
竿が回転するような動きを防ぐだけの金物です
シマガツオ3匹掛かると水面にあげる迄引きますので
手は痺れて続けては無理でした
そんな時に助かった金物でしたね
昨日観音崎へ久しぶりに行き
次もお願いしますと言いましたが
これからかなりハードな予定もあり
どうなるのか
天気次第ですが、今年は異常なほど風の吹く日が多いです


趣味人たけさん、こんばんは。

今回はいつもとは少し離れたところを転々としてみました。
錘がめり込むような底質で今までに一度も根掛かりはありませんが
結構魚種は多そうですし、ポイントを変えると明らかに魚種が変わるのも面白いです。

頑なに手巻きに拘られるまっくさんには金具のことは伝えておきます。

たけさんの絵画の応募に触発されて久しぶりに写真を応募してみようと
準備を始めたところです。

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