アカムツ釣りがこんなに易しいとは
5月24日は網代(亮知丸)に釣行。
網代の中深場釣りに出掛ける時には色んな意味で、できることなら相棒が欲しい。
今回は躊躇しながらもまっくさんをお誘いすると、つい先日の伊東-川奈お泊り釣行などこのところ釣りが続いているにも関わらず、二つ返事でお付き合いして下さることになった。
狙いはもちろんアカムツ。
伊東のカイワリ、川奈のイサキと、このところ絶不調が続いているだけに、場所も狙い魚も違うがなんとかリベンジしたい。
この釣りを始めて2年になるが、風や波の状況なども含めてやっとポイント回りの様子が少しは分かってきたような気がする。
五目漁師なりにお決まりのコース(水深200m中心)があるが、今日は思い切って水深300mのポイントからスタートする。
ここで、問題は手巻きのまっくさん。
水深300mと言えば、場合によっては400m近くもラインが出てしまうこともある。
そこで、五目漁師が予備に持参している電動リールをお貸ししようとしたが、平気平気、ラインの長さは十分です、と頑なに拒否されてしまった。
うーむ、仕方がない。
じゃあ容赦せずにどんどん深場を攻めよう。
いつもより遠いので少し時間もかかり12、3分で到着する。
さて、揃って第1投目。
しかし、ここで両名にトラブル。
1投目の直後にまっくさんに、そして、その初心者レベルのトラブルに失笑していた五目漁師が、早速魚を掛け巻き上げが終る頃に、更に初心者レベルの失敗に気付く。
お恥ずかしくてことの内容は言えないが、まっくさんは黙って、五目漁師はブツブツ嘆きながら作業に取り掛かり、解消に20、30分近くも掛かってしまう。
早朝のこの損失は大きい。
気付くとその間にボートはもう800mも流されている。
トラブルのお陰で流れの速さを知りそれなりの覚悟もできる。
両名とも晴れて苦笑しながらの2投目。
先に、このポイントは面白いですが、あまり釣り師には好まれない沖ギスが多いんですよ、とお断りしておいた通りまっくさんには4投連続して50cm近いギスが掛かってくる。
釣り上げた時にはこの魚特有のハリスに着いたキモイ付着物を気にしておられたようだが、どんまいどんまい、こいつの薩摩揚げは絶品ですから。
それにこいつの胃袋を初めて見るとお金持ちになった気分になれますよ。
一方の五目漁師も2尾のギス。
今日は4尾までは持ち帰るつもり。
その後、これはひょっとしてと思うアタリで巻き上げを開始。
たまにゴトゴト、そして100mを切ったあたりから頻繁に穂先が叩かれリールの巻き上げ音が不連続に唸る。
巻き上げに7、8分もかかってしまうが、この時こそが中深場釣りの醍醐味。
楽しむに十分な時間がある。
何だろう。
ムっちゃん来てっ! この年にしてドッキンドッキン、そわそわ、まっくさんに穂先を指さしながらもまだ確信とまではいかない。
今日は海水が濁っているのでヒラヒラと見えてきたのは赤というよりも茶色っぽい魚体。
やった! しかもまるまると太った立派な魚体。(35cm)
次は少し時間をおいて、ゼロテンの待ちからややシャクリ上げようとした時に、この深さでは珍しいほどの明瞭なアタリ。
明らかに先の引きよりも力強い。
巻き上げるに伴い怖いほど穂先が叩かれる。
頼むバレるな! そして上がってきたのはこれ(38cm)。
もちろん五目漁師としては最大長。
こんなでかいのがこの界隈に居るとは2人してびっくり。
最初の1尾目を釣った時に、今日はもう釣れなくても後は余裕で楽しめると思ったが、今やもう帰ってもよい気分。
いや、網代のこの釣りで私にお付き合いしてくれること4、5回目にもなるのに未だにアカムツを釣っていないまっくさんにどうしても釣って欲しい。
と思いながらふと見ると、歯を食いしばりながらひたひたと巻いているまっくさん。
既に限界に来ている手巻きの震えなのか魚の叩きなのかよくわからないが、硬い穂先が時々震えている。
そして、やったーっ!
2人して怒涛の寒気、いや歓喜歓喜。
五目漁師は1人の時でも感激の1尾には歓喜し、ついつい奇声を上げてしまうが、2人で歓喜は楽しさ倍増。
やれやれこれでまっくさんも帰られる。
この後五目漁師にはアタリがなくなってしまったが、まっくさんの方はシロムツやユメカサゴを結構頻繁に上げている。
調子が良さそうだ。
昼前にはいつもの200mポイントに移動する。
そこで、五目漁師がにんまり、ドヤ顔で上げてきたのはサメ。
がっかり。
これで駄目ならオニカサゴでも釣りに行こうと相談しながら、かって五目漁師がアカムツを上げたことがある250mポイントに移動する。
今日は中潮、干潮は1時半だがまだ結構潮の流れは速く釣りにくさは続いている。
かなり道糸が斜める中で、海底を引きずるように竿先を上げると微妙なアタリ。
上がってきたのは、少し小振り(と言っても27cm)のアカムツ。
続いて、初めてアカムツを釣ったところで、もう1尾と欲の出たまっくさんに2尾目。
そして、笑顔の止まらないまっくさんに続いて2尾掛け。
もう信じられない。
今度は微妙なアタリにとりあえず巻き上げを開始すると結構重量感がある。
そして例の叩きが始まる。
このころには、まっくさんに見てよまた来たよ、と余裕と自信の五目漁師。
しかも、重量感も今日一と思っていたらこれも2匹掛け。
もはやシロムツもユメカサゴもどこに行ってしまったのか、掛かるとアカムツで海底はアカムツで占拠状態のイメージ。
ただ、1流しに仕掛けの投入は1度か2度、魚が掛っても掛からなくても1回の仕掛けの往復に最低でも20分はかかってしまうために、時間はどんどんと過ぎて行く。
もう2時になってしまった。
これで最後にしようとその流しに入る。
すると、早々にまたアカムツ。
まだまだ続きそうではあったが、残念ながら2時半に沖上がり。
で、亮知丸で撮って頂いた2人分のアカムツの釣果はこれ。
数にも満足したが、何といっても型が揃ったのが嬉しい。
アカムツ以外にもシロムツ、ユメカサゴ、沖ギスなど、五目漁師の釣果はこれ。
絶好調だったまっくさんは、アカムツ以外の魚が五目漁師以上に盛りだくさんだった。
釣った日は取りあえず簡単贅沢にアカムツの煮付け。
生の状態では鍋に入りきらず苦労したが、煮つけると脂の多い魚の特徴(?)なのか随分と小さくなってしまった。
とろーりと溶け入る絶品味。
次の日には、アカムツの姿造り。
そして、シロムツやユメカサゴはたっぷりの唐揚げ甘酢あんかけ。
やはり、釣りは時合いですね。
魚にスイッチが入ってしまえば、今まで何をしてたの? というくらい次々に掛かってくれます。
今回はたまたま潮止まり前後でしたが、いつもそうとは限らないですからね。
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