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2023年4月

2023年4月28日 (金)

再び伊東のカイワリ釣りへ

4月27日は伊東(井上丸)に釣行。

 

実は、五目漁師としては珍しく先の日曜日(23日)に川奈を予約していたが天気がすぐれず中止になっている。
やはり一度は釣ってみたいS級魚。
ただ、川奈の天気は恐らくこの魚を釣る以上に難しく、この日なら何とかなるかもと考え、急な予約だった。

結果的には当日の早朝にお店側から中止の掲示があり断念したが、この難しい天気にお付き合いし、毎日出廷の可否(10時ころからになるかもとか、逆に早上がり覚悟ならとか条件を含め)を判断して掲示していただけるために、無駄足踏まず、無駄餌買わずでありがたい。

一方でお客には来て楽しんでもらいたいが、天気を見誤ると危険が危ない心配はあるし、とお店側の気遣いは並大抵のものではないと思う。
五目漁師ならとっくに胃袋に穴が開いているかもしれない。

さて、中止にはなったがこの時に準備した荷物がそっくり車に積んだままになっているので、ここは365日連休の得意技で次の好天日には待ったなしで川奈と決めていた。
その日が今回の27日。

しかし、しかしだ、予報が時間と共に悪化し、またもや難しい天気になってしまった。
どうやら早上がりの覚悟が必要な釣行になりそうだ。
五目漁師は釣れても釣れなくても海上に少しでも長く浮かんでいたい方なので早上がりの釣行は悲しい。
結局、ここは大概において風速が川奈よりも1ポイントは弱い伊東で1日カイワリを狙ってみることにした。

車に積み込んでいた竿をリーディングスリルゲーム73MH195からリーディング73M200に、仕掛けをハリス3~4号系から同2~3号系に何れも1ランク小型向きに交換して出発する。

5時半過ぎにゆったりしたうねりはあるが総じて静かな海面をカイワリポイントに向かう。
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海底砂漠のカイワリポイントなので人に言う時にはアンカリングは適当でこの辺り一帯はどこでもOKとしか言いようがないが、そういう本人は今日の様に他艇との干渉の心配がなくアンカリング自在の時には、なんとなく良さげと感じるその日のおまじないポイントに山立てとGPS魚探の航跡チェックの合わせ技で、結構念入りにアンカリングする。
今日の様に正にドンピシャに入ると釣れそうな予感がしてくる。

調子の良い時の伊東なら、1投目を入れてボート内の整理をやっている内に横目で見ている穂先がググッとお辞儀をすることもあるが、前回と同様に今日もお辞儀ナッシングで餌が付いたままに仕掛けが上がってくる。

ただ、前回と違ってコマセの有無に関わらず海底は結構賑やかだ。
それでもアタリがないので上げてみるとパイロット仕掛けの3号ハリスが無言のうちに切られている。
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なんだ、なんだこの魚影はフグ?
伊東となれば、こんな時のためにフグ対策用仕掛けも準備してきているので、次に切られたら仕掛けを交換しようと身構える。

しかし、前回と同じ高速暇なしシャクリ法で上がってきたのは嬉しいカイワリ。
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現金なもので1尾釣れるとフグのことは忘れてシャクリまくっているとぽつりぽつりとカイワリがかかって来る。
ただ、前回とは群れが違うようで、申し訳ないほどの大型ではない。

しばらくして周りの景色を見ると、岸側に向かって走錨していることに気付く。
風向きの反転と共にアンカーも反転した際に走り出したのであろう。
この機会に今までより少し深め(38m→40m)にアンカーを打ち直す。

場を作り直すのに多少時間を要するにしても、アタリが一向に戻ってこない。
そこで、前回成功したK仕様の仕掛けに替えてみる。

するとどうしたことか、前回と同じように今回もいきなりマダイ(38cm)、
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そしてなんと1投おいてまたマダイ、
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次もマダイ。(写真なし)
型は次第に小さくなるが4打数3安打。

その後、何打数か空けて、やや大物バラシの後にとうとうフグに先針を切られてしまう。
仕掛けの効果が信じられないので、ここでも前回と同じく標準し掛けに替えてみるとマダイは続かなくなったもののカイワリがポツリポツリと掛かってくる。

但し、今回も前回と同様にシャクリを止めると魚影があるにも関わらず餌が盗られることすらなくなってしまう。
思うに、竿の1シャクリは角度的には穂先に換算して1m前後であるが穂先が柔らかいためにビシはそのたびにクッとわずかに動く程度で適当にコマセを出すに止まっているはずだ。
シャクリ動作としてはジギングの1ピッチ1ジャークなので、その後にリールのハンドル1回転分だけ仕掛けが巻き取られる。
結果、イメージとしては垂直に立ったコマセの柱の中を速いスピード(と言っても魚にとっては大したことではない)で付けエサが抜けていく感じであろうか。

五目漁師はアタリがなく低調の時や棚がよくわからない時にビシの下窓を開けてコマセを出しながら竿がほぼ垂直になるまでシャクリ上げる方法をとることがよくある。
コマセと付けエサの同調性が良く、今まで釣れていなかったのに釣れることがよくある。
但し、大量のコマセを使うのでいつもやるわけではない。

今、海中はこれとよく似た情景になっているのかもしれない。
何れにしても置き竿や通常のシャクリでは全く口を使わないカイワリがこのシャクリならボチボチと掛かってくれる。

11時ころになると予報通り南東風がきつくなってくる。
退散するほどでもないが、高速シャクリのせいで4kのアミコマセが早々に底をついてしまった。
元々、コマセがなくなればタイラバとジギングで沖を流そうと予定していたがこの風では無理なので諦めて早めの沖上がりとする。

で、今日の釣果はこれ。
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フグもサバも大人しいか、またはいないこの時期になのでもう少しカイワリが釣れてもよかったのに。

釣った日はカイワリのムニエルゴマドレッシング、
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マダイの和風カルパッチョ、
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次の日にマダイの昆布締めの押しずしと手まり寿司、
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カイワリの南蛮漬け
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ここにきて停滞していた水温が少し上がり始めたようです。
今日はずっと17℃台の後半を維持していました。
フグは朝の一時だけでしたし、例年なら騒ぎ出すサバは今のところ皆無です。
カイワリはずっといるんでしょうけど楽しめるのはこいつらが出てくるまでですね。
連休あたりはどうなんでしょうかね。

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2023年4月21日 (金)

我が家の1週間

 

4月13日に伊東でカイワリ釣り、同17日には網代で中深場釣り。
我が家では釣り師の特権を活かすべく、釣った魚は熟成などせずに新鮮な内に頂くことにしている。
たまに、2、3日の内に食べきれないほどたくさん釣った時には早めに冷凍保存してしまう。

先日の夕食後、パンパンになったお腹をポンポンと叩きながら、ひょっとして魚料理が1週間続いた?
とヨメサンに問いかけると、そう言えばといきなり歌い始めた

それ良いね、ブログネタに頂き!
で、我が家の1週間の歌。

木曜日は伊東に出掛け カイワリ、ハナダイ釣ってきた。
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テュラャテュラャテュラャテュラャテュラャテュララ・・・♬

その日は姿の造り 5点を盛っていただいた。
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テュラャテュラャテュラャテュラャテュラャテュララ・・・♬

金曜日はタケノコ買って ハナダイご飯をいただいた。
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テュラャテュラャテュラャテュラャテュラャテュララ・・・♬

土曜日はカイワリ揚げて 梅ネギタレかけいただいた。
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テュラャテュラャテュラャテュラャテュラャテュララ・・・♬

日曜日はカイワリ焼いて 木の芽の味噌でいただいた。
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テュラャテュラャテュラャテュラャテュラャテュララ・・・♬

月曜日は網代にでかけ 悲しい釣果に終わったが
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テュラャテュラャテュラャテュラャテュラャテュララ・・・♬

帰りにサザエをもらい 刺身が賑やかになった。
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テュラャテュラャテュラャテュラャテュラャテュララ・・・♬

火曜日はオキギスこねて 薩摩揚げでいただいた。
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テュラャテュラャテュラャテュラャテュラャテュララ・・・♬

水曜日はエビを買って 得意のパエリアいただいた。
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テュラャテュラャテュラャテュラャテュラャテュララ・・・♬

釣り師よこれが我が家の 1週間の食事です。
テュラャテュラャテュラャテュラャテュラャテュララ・・・♬

他にもいろいろ食ったけど そろそろ肉を食べたいな。
テュラャテュラャテュラャテュラャテュラャテュララ・・・♪



元歌の本当の意味はよくわかりませんが、ロシアにはこんな楽し気な歌があるんですよね。
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2023年4月18日 (火)

中深場は予想外の早潮と強風に退散


4月17日は網代(亮知丸)に釣行。
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亮知丸で中深場釣りを始めて早2年になる。

釣り師にとって潮汐、あるいは潮流と釣果の関係は気になるところではあるが、東伊豆の釣りでは正直あまりこれらとの間の相関を感じることはないし、気にしていない(五目漁師は)。

流し釣りではそもそもボートが流れていることはGPS魚探の航跡からわかっても、それが潮流のせいなのか風のせいなのかはわかりにくい。
ただ、手前船頭の中深場の釣りではどんな理由であれ、先ずは海底の潮とボートとの相対スピードが釣れる釣れない以前に気になる。

魚にとっては底潮の流れが採食時の一つの目安になるだろうが、ボート釣りの環境はもう少し複雑になる。
水深が200m以上ともなると、魚は知ったことではないが、海面の風や、2枚潮のせいで道糸が斜めになり、強いては底が取れなくなってしまうこともある。
相当に錘の重さを増しても体力的にきつくなるだけで対して効果はないし、乗り合い船の船長と違って釣りが目的の五目漁師の操船ではドテラ流しの船の姿勢さえまともに保てず、複数人で釣っている場合には道糸同士の絡みの原因にもなってしまう。
潮流なんてどうせわからないし、安全さえ問題なければ風も辛抱しようとはならないのが手前船頭の中深場の釣りと感じている。

取りあえず今のところ潮汐は小潮から中潮、風は色んな天気予報をチェックした上で4m/sまでが、釣果は別として楽しく釣りができる限界かなと、自分の基準にしている。
もちろん雷はもとより1mm以上の雨予報がある時には出ないことにしている。

ということで、今回は予報がやや怪しかったのでボートの予約を入れたのは前日になってしまった。
これも365日連休の五目漁師ならではのなせる業、2か月以上も前から予約で一杯になってしまう土日が対象では無理となる。
そろそろ1人釣行はやばいと思っているが、これでは弟や仲間を誘ってお付き合いしていただくわけにもいかない。
その分お祭りの心配がないので、前回の帰り際にアカムツの連釣で良い目をした水深300m辺りまで先ずは出てみよう考えていた。

ところが出廷する前に亮知丸のお兄さんに最近の様子をお聞きすると170m辺りで良型のアカムツを釣ってきたお客さんがいるとのことで、意志薄弱にもいきなり迷いを生じてしまう。
で、結局、わけの分かっているいつもの200mで先ずは様子見し、駄目なら300mに移動することにした。
といってもエンジン艇なら、ものの5分程の距離であるが。
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到着の頃には少し風が強かったが、直ぐに止まり錘120号、水深200mの沖とは思えないような静かな海面にして、ゆっくりとボートは流れる。3dsxp237517s

理想的な環境だと思ったが肝心のアタリはシロムツのみ。
海面を覗く限りでは結構透明度は良さそうだが巻き上げてくる度に穂先ガイドには道糸から絞りとったクラドが巻き付く。
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底潮はかなり暗いかもしれないと想像する。

7時まで粘ってみたがここを諦めて予定していた300mに移動する。
しかしこのころには次第に潮流が強まってくる。(干潮9時12分、満潮14時51分)
底潮が強く120号の錘ではどんどんと道糸が斜めになってしまい、ごみでも掛けたように穂先が重い。

しかもこの深さになるといつもの200m前後では見ることがない沖ギスが立て続けに掛かってくる。
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ユメカサゴも前回と同じ様に釣れたりして、
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200mとは明らかに海中の様子が異なるのが印象的だ。

後は、アカムツが来てくれるのを待つだけだったが、潮流に加えて南東風までが強まり始めたために10時には中深場から退散する。

少し岸側に戻り、余ったサバタンとホタルイカを餌にして100~120m辺りでパラシュートアンカーを入れてオニカサゴでも狙ってみようとやってみるがますます強まる風で釣りにはならない。
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岬を回り込んでくる南西風は沖以上に湾出口辺りで一番強いようにさえ思えるほどで
右往左往するのみになってしまった。
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結局、ここでは底が取れない状況で訳が分からないままに釣れてきたレンコダイのみとなってしまい、
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2時前の早上がりになってしまったが、釣果は寂しいこれ。
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久しぶりの中深場釣りで従来の200m界隈に加えて300m界隈をものにしようと腕まくりしてきたのに残念。
と悔しい思いで後片付けをしていると、亮知丸のお兄さんからお土産にサザエを頂き、気持ち晴れ晴れ大漁に早変わり。
ありがとうございました。

釣った日はレンコダイとシロムツ、サザエのお造り。
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ユメカサゴの野菜たっぷりあんかけ。
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次の日にオキギスの定番、薩摩揚げ、
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ドンコの味噌汁。
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サザエの刺身が美味しかったのでもう一度刺身、
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そして定番のつぼ焼き。
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中深場の魚ってどんくさそうですから、底潮が余りにも速いと、餌を食う余裕がなさそうですし、ボートの流れが速くスーッと目先をかすめて行く時も追っかけきれないのでしょうかね。

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2023年4月14日 (金)

カイワリ釣りは面白い


4月13日は伊東(井上丸)に釣行。
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北東が吹いたり南寄りが吹いたり、朝は良いと思っても昼からは吹きまくったりと、365日連休の五目漁師でさえ気持ちよく海に出られる日はそうやすやすとはない。
予報をチェックしながら、この日行かなければ、あとはまたいつになるかわからないと思いながら出掛ける。

しかし、5時半に現地に到着すると北東風の煽りでところどころウサギが飛んでいる。
7時まで待ってみます、いや8時まで待ってみます、いやもう少し待ってみますと恨めしそうに海上を見ながら待機が続く。

井上丸のご主人もなんとかしたいとの表情がありありで、何度も海上をチェックしてくれる。
その甲斐もあってかやっと9時前に少し風波が残る中を岸払いすることができた。
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さて、雨こそないが海上がざわつく日こそカイワリ日和、とよく聞くので期待が膨らむ。

へそ曲がりのカイワリとの勝負に備えて今日は考えられる仕掛け(釣り味が好きではないサビキ仕掛けを除いて)は全て準備してきた。
もちろん、フグには勝てなくともなんとか我慢はできる対策仕掛けも含めて。
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上段左から
標準仕掛け:2.5m3号2本針3セット、
Kさんの内緒仕掛け:バリエーションを含み4セット、
五目仕掛け:6m3本針、
長さの違う2号細仕掛け:4セット、
ロング仕掛け:3号6mなど2セット、
フグ対策餌仕掛け:3号3m2本針2セット、
フグ対策3号ウイリー:3本針3セット、
フグ対策用替え針:20本セット)

先ずは、いつものごとくハリス3号、チヌ針4号、2.5m2本針のパイロット(標準)仕掛けを入れる。
しかし、シャクっても、置いても餌は一向になくならない。

もう11時前になってしまった。
そうだ、あれをやってみよう。
実は、先日このポイントでカイワリとおまけに大マダイ(58cm)も上げられたKさんから、その時使われた内緒の仕掛けをお聞きし、同じものと効果を比較確認するためにそのバリエーションを準備してきた。
先ずは同じものから始めよう。

するとびっくり、いきなりもたれアタリがあり今日始めて魚が掛かる。
なんと、予想外のアオハタだ。
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カイワリではなかったが一度も餌さえなくならなかったのに・・・。

そして、しばらくすると今度は強烈な引き。
ハリスが細いだけに祈るような気持ちで上げてくるとハナダイ。
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なんだKさんが、同じハリスで上げられた大マダイに比べると上がって当たり前だわな。

本当はカイワリが欲しいんだがな、と思っているとまた直ぐにアタリ。
グイーングイーンと正にカイワリの心地よい引き。
とうとうカイワリ。
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アタリはまだ続く、次は今や伊東名物になったデカイトヨリをやっぱりマダイと勘違いしながらヒヤヒヤもので上げてくる。
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うーん、この仕掛け凄いと思った矢先だった。
とうとうフグにエダスを切られてしまう。

実は、投入の際に先ほどまで真下に落ちていた付けエサのオキアミが、今は岸に向かって流れていくことに気付いていたので、ここにきて急に釣れ始めたのは潮変わりのためかもしれないという考えもあった。

そこであえて同じK仕様の仕掛けには交換はせずに、効果を確認するために元の標準仕掛けに戻す。

するとどうだろう、不思議なほどにアタリが止まってしまった。
うーむ、これはいつも使っているカイワリ釣りの標準仕掛け、これはないはずなんだけどなぁ?

なんて思いながら、
昔、五目漁師が勝手にマジシャンMと呼ばさせてもらっていた釣り師、人の2倍どころか3倍、4倍もカイワリを釣る手釣り名人の釣り姿を思い出す。
当然のことながら、今までことある毎に真似はしているがなかなかうまくいった試しがない。
今日は岸払いするのが遅くなったためにコマセが余ってしまいそうだ。
コマセを多く使う釣り方だけど竿でなんとかあの真似事ができないだろうか。

ビシが着底したら、仕掛けがなじむのをしばらく待って、力強く2、3メーターシャクリ上げて一旦待つ、更に2、3mシャクリ上げて待つ、釣れなければもう一度同じことを繰り返し、そこで駄目なら仕掛けを回収する。
しかしマジシャンの釣りではここで大概カイワリが釣れてしまう。

あの芸術的ともいえるシャクリスタイルは真似ができないが、海底でステン缶からコマセが出る様子、仕掛けがコマセの中を漂う動きをイメージしてやってみよう。

まるで高速1ピッチ1ジャークのジギングの様にビシが沈むピッチに合わせて竿をシャクりまくる。
ピッチの間隔を間違って穂先ガイドに道糸を絡ませたりすると間違いなく穂先を折ってしまいそうでヒヤヒヤしながら。

するとどうだろう、今まで海底に薄くしか見えていなかった魚影が急に魚探の画面の右から立ち上がって左に流れ始める。
どうやら今日の群れにとってはコマセの量が足りなかったようだ。

1回目のシャクリ上げはコマセでカイワリを寄せてここまで。
そして、2回目は濃くなった魚影を見届けてもう一度その中に仕掛けを落とし、今度は掛けにいくフェーズだ。

この時も、ゆっくりでは決して食ってこない。
まるでコマセに寄ったカイワリが、ここで食わないとまた餌が直ぐになくなってしまうと慌ててしまうように高速でシャクリ上げる。
食ってくるのはこの時か最後の止めの瞬間が殆どだった。

ここからは怒涛の入れ食いが続く。
今度こそ30cm超えかと思った今日1の大物は、またしてもクーラーボックスの中で縮んでしまった(28.5cm)。
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カツオ風味のアカタンにも食ってくる。
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ピーク時には共に良型のカイワリの2匹掛けが4連続で続いた。
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こんな時にも、試しにこのスタイルをやめていつもの比較的緩やかにシャクって待つ・・をやると餌もなくならない状況に戻ってしまう。

基本、カイワリのご機嫌次第ではあるが、いつもこの仕掛けやこの釣り方が有効なわけではないところがカイワリ釣りの面白いところ。
ただ、この時期になると伊東の海底には必ずカイワリやハナダイが群がっていると信じてなんとか食って頂く工夫が必要なことは間違いがなさそうだ。

心配のサバはこの日は姿がなかった、フグは一度エダスを切られたのと1匹だけ釣り上げた。
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なんと3本の針を唇に持つフグ。
右のハリスの付いている針が五目漁師のもの、真ん中の針は仕掛け作りの不良だろうかチモトでスッポ抜け、左はチモト部で切られている。
強敵のフグも刺さった針を抜くことまではできないようだ。


で、今日の釣果はこれ。
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カイワリ、ハタ、ハナダイの釣った日刺身。
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次の日の昼ごはんはカイワリのタタキ丼、
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そして夕食に旬のタケノコを使った鯛めし。
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カイワリのひすい和え、
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ハタやハナダイのから揚げレモンソース。
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釣れ始めたのは11時前、14時前には止まってしまった。波の収まるのを待って出たが、予定通り出ていたとしても同じだったかもしれません。
この時期になるとオーシャンのオヤジさんが毎年裏山から採ってきたタケノコをくれました。残念。


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2023年4月 5日 (水)

乗っ込みマダイをねらうも・・・


4月4日は川奈(川奈観光ボートハウス)に釣行。

4日(火)と5日(水)は海が静かそうだ。
4日の川奈にするか、エンジン艇に空きがある5日の網代にするかを前日まで迷ったが、ここは網代の沖以上に出られるチャンスが少ないイメージの川奈を優先することにした。

先日は、川奈でとうとう50cm級のシマアジが上がったこともあり、当然のことながら他のボートはシマアジポイントにアンカリングしている。1dsxp237466s

水深20~30m、しかもその中層で辛抱して待っているとサッと回って来て直ぐに去って行くらしい。
シマアジは釣ってみたいが、五目漁師にとっては水深といい、待ちの釣りといい苦手の釣りになりそうなので、今日もきっぱりとタイラバとジギングの2本立てで沖を流す。

東伊豆では乗っ込みマダイという言葉は余り聞かないが、産卵を控えて爆食いは避けられないのでそろそろではないだろうか。
ハタやカサゴの外道も大歓迎で、取りあえずターゲットは大マダイ。

浅場に乗っ込むと言っても、この時期なら深目の方が有利そうだ。
高根周辺を探った後は定置網方向に、あてにならない勘を優先しつつ、総当たりで手漕ぎ範囲の縁をジグザグに流して行く。

少しうねりがあるが、潮も風も良い加減にボートを流してくれる。
沈黙が続き、流し始めの“今日こそ釣れそう、釣ってやる”のハイな気分が静まってきたころに、やっと掛かってくれたのは小型のホウボウ。2dsxp237471s

アタリらしいアタリがない中、一通り流したところで一旦マダイ狙いから離れて根物狙いに切り替える。
以前、成功した対根物とっておきのサバダバダ♬サバダバダ♬(だったかな、古っ!)と違ってサバラバ(タイラバフックの一つにサバタンを付ける)をやってみよう。

魚探にマーキングしている何ケ所かを巡ると、根に付いたベイト反応や魚の反応はあるが全く食ってくれない。
マダイ不在でも、いざとなったらカサゴやハタは釣れるだろうと期待してたんだがなぁ。

これも諦め、面倒なのでサバタンをつけたまま釣り範囲の縁に沿って流していると、やっとそれらしきアタリ。
そんなに大きくはないがマダイかもと期待する中、上がってきたのは意表をつくアマダイ。
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そういえば、アマダイもオニカサゴも川奈名物なので不思議ではない。
調子に乗って、このままサバラバでオニカサゴにも期待しよう。
図らずも、ここは昔、川奈でオニを専門に狙ったことがるポイント周りだ。

このころにはボートが流れなくなっていたので、竿を専用の竿掛けに掛けて
漕ぎながらずるずると底近辺んを曳いてみると、2度ほどアタリはあったが掛からず。
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これがあればタイラバを曳きながらボートが漕げる。(これは別の日に撮った写真)

なるほどボートが流れない時にはタイラバでこんな釣りもありかな。
凸凹や深さの変化が大きい川奈では場所を選ぶ必要があるが、砂漠のような伊東でなら曳きスピードを調整しながら一定の棚をタイラバで曳けそうな気がする。
しかも、乗っ込み時期のマダイは結構中層まで浮いているらしいので、お誂え向きの方法かもしれない。
と、まあ反応がないと、こんな風に色々と考えるのも釣りの内。

昼前に、シマアジ狙いのYさんの様子をお聞きすると、やりましたよ1本上がりましたよ、一瞬でした、とのお返事。
おめでとうございます。

羨ましく思いながら、今度は少し浅くなるが、湾中央を流してみることに。
すると、やがてムズっと穂先に重みが乗る。
巻き上げが結構重い。
ハタかカサゴだろうが今日一かも。

生命感には乏しいが玉網も準備する中で上がってきたのは、びっくりがっかり、擦れ掛かりのカワハギだ。
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昨年からのシマアジ登場のせいで、今や川奈の看板魚の座を降ろされそうになっているが、海底には結構たむろしている証だろう。

で、こんなことをしている場合じゃない、とタイラバのラバー部も一新してマダイ狙いでまた沖に戻って、底から少し高めの中層あたりまでの巻き巻きを繰り返しながらジグザクに流す。

2時前になって気が付くと、コマセ釣りのボートが見当たらない。
心配になって、管理人の尾川氏に電話を入れると、もう皆さん上がられましたが3時までですからゆっくりやって下さいとのお返事。

さては、皆さん釣れたのでさっさと早上がりかな?
これはいけない、なんとかしなくっちゃ。
最後は正に真剣モードでマダイに期待するも結局、何も起こらず終了。

港に着いてお聞きすると、Yさんはシマアジを釣った後、昼からほんの少しだけやられたジギングで良型のホウキハタを釣られて、五目さんによろしくと言い残して帰られたとのこと。

五目漁師は一日やっておかず分のこの釣果。
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片や、目的のシマアジを釣られた後に、五目漁師が今日も何度も流した高根回りをちょいと流して立派なハタ。
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Yさんのシマアジとホウキハタ
(川奈観光ボートハウスの釣果ブログよりコピー&ペーストさせていただいた。)

しかも使われたジグはTGベイト、サイズ(60g)も色も(緑金)同じだったらしい。
どうだ参ったか! 参りました。

で、アマダイは半身をちらしずしに。
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あとの半身を松笠揚げに。
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アラは潮汁に。
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ホウボウとカワハギはカルパッチョに。
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マダイの気配はありませんでしたが、自宅に戻って魚探の航跡を見ながら大事なところを攻め忘れていたことに気付きました。
次回ですね。
定置網に大漁のブリが入ったと聞いたので、おこぼれ頂戴も期待してジグもかなり上層までシャクリ上げていました。
一度だけ、中層でガツン!があったのですが掛かりませんでした。

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