カイワリ釣りは難しい
3月30日は伊東(井上丸)に釣行。
この時期は正に桜街道行く伊東釣行
昨年の同時期には既にカイワリの20匹前後の釣果があった。
まして水温が高めの今年なら、もうそろそろ釣れてもよい。
前回(3月11日)は、奇しくもそんなふうに考えた輩がまるで呼び掛けあったかのようにカイワリポイントに集まったが、最高でも2尾という惨憺たる目にあった。
あれから約2週間。
好天が期待される週末を控えて、抜け駆けしようとまたやって来た。
ところがどっこい、開店の30分前にボート店に到着し車から降りるや、おはようございますと声を掛けられる。
なんと、やはり抜け駆け作戦かどうかは分からないが、O(丸ではないオー)さんではないか。
あの事故後にはお会いできていなかったが再会が嬉しい。
Oさんと言えば、五目漁師の中では既に伝説の釣り師になりつつある。
伊東のあのフグの猛攻を交わしながら、いや交すなんてことができるわけがない、満身創痍(ビシ付きのてんびん4つ、手持ちの仕掛けはもちろん針もハリスも全てをフグの海に奉納)になりながらも立ち向かって57尾のカイワリ、そしてなんと45尾のサバフグ野郎を釣り上げたという信じられない正に漢。
因みに、五目漁師は針の付け替えや仕掛けの付け替えくらいならまだしも、てんびんを切って落とされようものなら直ぐさま逃げ出すことにしている。
今日、幸運にもこのお方と一緒なら仮に双方とも釣れなければ、五目漁師がへたくそだからとはならないだろうとの保険に入ったようなものだ。
さて、しばしお互いの近況を話した後出廷の準備に入ったが、予報以上に風が強い。
ナライの風が吹くと湾口が北東に向いている伊東や特に川奈などは朝方はうねりが入り風が収まるのを待つことも多い。
井上丸の若旦那もこれくらいが出せるかどうかの限界ですね、と少し心配そうにおっしゃる中を2人で出て行く。
むむ、こんな日はカイワリのチャンスあり、爆釣の期待にワクワクする。
アンカーロープに少しトラブルがあり仕掛けの投入にてこずったが、いよいよ第1投目を投入。
さて、どうだろう?!
ウザイ波とうねりの中で穂先は上下するが一向にアタリらしきものはない。
しばらくして上げてみると餌のオキアミは付いたまま。
そして、コマセを撒くと結構な反応があることは前回と同じだ。
期待した水温は2週間前から上がっていない。(16.5℃前後)
また、冷水でも入っているのかな?
次第に心配になってきたころにやっとアタリがあり、上がってきたのは結構型のいいカイワリ。
ただ、サイズの割には引きが弱かったような気がする。
これも低めの水温のせいかな?
立て続にカイワリ3尾+ハナダイかマダイの手元バラシがあったので、さぁ、時合い到来かと思ったがそこで、ピタッとアタリはなくなってしまう。
大声で少し離れて釣っておられるOさんに聞くと、やはりこの間で同じく3尾だったようだ。
この後は日差しも入り、波もうねりもなくなって、まったりした中でポツリポツリと忘れたころにカイワリが掛かってくる。
五目漁師はいつもなら、これだけ沈黙が続くとタイラバかジギングに切り替えて沖を流すが、今日はカイワリ狙いに徹する覚悟でやって来たのでもう少し頑張ってみよう。
心配したフグは居るにはいるが逃げ出すほどの猛攻ではない。
と思っていたら、あのOさんがフグばかりですと逃避の場所替え。
ウシシ、勝った!
それにしても、ここで冬を越した親分肌のフグは恐るべき大きさだ。
40cmはあろうか、腹は膨らまずに弛んで緊張感のないオヤジの腹ようになっている。
時期がくればこいつを頼って大量のフグがまた集まってくるのかと想像しながら、少しだけ懲らしめて海に戻す。
さて、話をカイワリに戻すと、最初の3尾はプチ時合いの中でコマセを出しながらのシャクリで普通に釣れた。
あとの4尾は釣れない中の試行錯誤でそれぞれ違ったパターンで釣れた。
仕掛けを2号ロングハリス(6m)1本針に替えた時には1投目の底どりの最中に掛かってきたので、これかと思い底近辺で仕掛けを弛ませてみたが2度と続かない。
2.5m吹き流し仕掛けをウイリーに替えたが反応はなし、続いて餌をアカタンに替えた時にはこれもまた直ぐに久しぶりに来たのでこれかと思ったら擦れ掛かり。(海中にはうようよとたくさんいることの証か)。
再び、2号ロングハリスの竿に戻ると棚どり中にヒット。
これも何度か同じスタイルを繰り返してみたが2度と来ることはなかった。
気が付けば、短ハリスもロングハリスもコマセを撒いた後で置き竿にすると一切餌はなくならずに(本当に30分でも40分でも)いつまでも付いたままだった。
一方、シャクリのパターンやコマセ撒きのパターンに限らず、仕掛けを動かしている最中にのみアタリや餌盗りがあり、シャクリの止めの間や置き竿には決してアタリはもちろん付けエサがなくなることさえなかった。
何でもよいから変化をつける、これが渋い時には効果があるのかもしれない。
さて、これは、何回か餌を盗られた後に久しぶりに掛かってくれた1尾。
伊東では、数年に1度だが30cm超えのカイワリが上がる。
五目漁師も数釣りは何度かあるが30cm超えは未だ釣ったことがなく、ここ数年はカイワリ釣りの目標にしている。
これを釣った時にはとうとうやったかなと思ったが、クーラーボックスの中で縮んでしまいボート屋さんで計ってもらった時には29cm、うーんやっぱり28cmかなと言われてしまった。
余りにも残念なので自宅で再採寸してみると、大目に見て、なんとか29cmはありそうだが、やっぱり30には届かない。
そしてこれは、そろそろ引き上げる前に掛かったイトヨリ。
ドラグを出しながら時には首は振るし、見えてきた色は似ているし、タモ入れの寸前まで真鯛かと思っていた。
ここ1、2年伊東には本当に大イトヨリが多い。
実は、今日は2人合わせて外道はこの1尾のみ。
意外と色んな魚が釣れる伊東でこんなことはは珍しい。
置き竿で放っておくと仕掛けとか、道糸の先にはクラドが付着して玉になっていた。
底潮はかなり暗いのかもしれない。
で、今日の釣果はこれ。
カイワリ爆釣には程遠かったが、型は揃った。
釣った日刺身は29cm弱、こだわりのカイワリの姿造り。
この時期になると庭の木の芽が吹きだす。
今回はタイミングが悪く魚がない内ににどんどんと葉っぱが大きくなってしまったが、やっと押しずしに、
そして塩焼きにと、くどい程に木の芽三昧。
週末は出られるならいよいよかもしれません。
カイワリフリークの皆さん頑張って下さい。
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