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2022年10月13日 (木)

北海道旅行から戻って

 

10月8日に往路、復路を含めて12日間の北海道旅行から帰ってきた。
往復路にはフェリーを利用し、全走行距離は3300kmだった。
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by Y

帰ったら直ぐにでも釣りに行きたかったが、あいにくの荒天続きでいつになることやら。
そこで、仕方なく旅行の記事になってしまった。

今回の旅行は日本一早いと言われる大雪山系の紅葉撮りがメインだった。
コロナ禍の前には毎年のように北海道には行っていたが、大雪の紅葉をターゲットに日取りを合わせたのは初めてだった。

当然のことながら、紅葉前線は桜のそれとは逆に北から南へ、そして桜とはちょっと様相が違うのは、山頂から裾野へと立体的な展開が顕著であることであろうか。

こんな時こそ365日連休の得意技をフルに使って紅葉真っ只中最優先で念入りにベストの時期を調べ、更に、少しでもその前線の移動と行程を同期させようと考えたつもりであったが、結果的には一番期待していた大雪山系の旭岳や黒岳の山頂付近の紅葉には少し遅れをとってしまったようだったし、札幌近くの定山渓辺りではやっと色づき始めたところでまだまだ10日以上も早かった。

ということで、紅葉真っ只中のいい写真は少ないが、少し遅れてしまった紅葉と色づき始めの紅葉を折りまぜて張り付けてみよう。

実は、旅行中に撮ってみたいシーンは紅葉の他にもいくつかあった。
特に、
関東では人気のあるダイヤモンド富士にならったダイヤモンド利尻富士、
いつもは雪景色の中で撮るタンチョウを緑の背景で撮る、
北海道ならではの満天の星空を流れるISSの軌跡を撮る、
更に、これは現地でひょんなことから仕入れた情報によるものだが、鮭の遡上を撮るなど。

初日はフェリーが朝の4時半に小樽港に到着するために一気に稚内に向かって北上し、先ずは利尻富士の対岸からダイヤモンド利尻富士を狙う。

実は急だったが、その前に奇異なイベントが待ち構えていた。
なんと、日々のメール仲間であり、たまに釣りにもご一緒させていただいているaさんからフェリー乗船中に連絡があり、稚内に向かう途中の羽幌でミーティングすることになった。

aさんは、よくわからないがどうみても五目漁師に次ぐ自由人で1年に265日くらいは日本中を旅しておられる。
今回もあくまでテレワーク中ということなので行先や酒への溺れ具合についてはこれ以上は伏せておいた方が良さそうだ。
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aさんと羽幌にて記念撮影。by K



そのaさんとは30分くらい立ち話しをしたであろうか、その中で北海道の紅葉状況と合わせて鮭の遡上が絶好のタイミングですよと教えていただき、急遽撮影に取り入れることにした。

さて、利尻富士のダイヤモンドはこの日(9月28日)は稚内に向かうオロロンラインの稚内市手前約28km地点で見られることは予め調べて行った。
ただ現地に来てみると、単調な海岸道路で回りに地図上の目印はないし、皆さん猛スピードで吹っ飛ばしている道路脇は怖くて車を止められる場所も限られているために東西方向の撮影点の調整は日没の軌跡を外挿しながら徒歩でやることにして、取りあえずススキ野原に降りてその時を待つことにした。

そして、その時がやって来る。
どうやら日没点をチェックするアプリでの調べ間違いであろうか徒歩では修正ができないほど大きく左にずれてしまった。
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by K

成功すれば手持ちにはない珍しい写真になりそうなので期待していたが残念。

その翌日には旭川にUターンしここでいよいよ大雪山系の紅葉を撮る。
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by K

このロープウェイで旭岳の五合目(標高1600m)に到着する。
到着点にはいくつかの池を巡る散策路が設けられているが、高山植物や低木が主体の紅葉は残念ながら既に終わりに近かった。

一方で、霧があがるのを待った甲斐があって、池に映り込む旭岳の姿などお気に入りの写真が何枚か撮れた。
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by Y


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by Y

次の日から2日間は層雲峡や黒岳を巡る。
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by Y

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まだ紅葉には早かった残念な三国峠。 by K


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今回一番見たかった黒岳の紅葉はもう終わりかけだった。
これも残念。 by Y


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風で散っていく枯れ葉。 by Y

時期的な問題で紅葉撮りは、残念ながらここで終わりになってしまった。
旭川から知床方面に向かう途中大好きな摩周湖やオンネトーにも寄ってみたが、紅葉する木々が殆どないためにこの時期にはさすがに地味なたたずまいだったし、能取湖の真っ赤に燃えるサンゴ草は旬を過ぎていた。

実は今回は、時間があればやってみようと、ワームを投げ込む最低限の釣り道具を車には積んでいた。
稚内港では竿を出しかけたが、あいにくの強風で断念。
それにしてもこの時期の北海道の釣りは鮭(アキアジ)釣り一色のようだ。
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1人で10本近い竿を準備しているようだが、竿が曲がっていないのは強風で仕掛けを投げ込んでいないため。
by Y

時期のせいだとは思うが日本海やオホーツク海側の河口付近の海岸は、どこもこんな風に投げ釣り用の竿が林立している。
狙いは卵(イクラ)を持った雌の鮭だけなのか、ヨメサンがたまたま見たところによれば河口そばの港で釣り上げた鮭(きっと雄)を長靴で蹴とばして海に戻していたとか。
これでは熊以下としか言いようがない。

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by K

こんなひまわり畑で休憩しながら知床に向かう途中の遠音別川河口付近では、aさんから急遽仕入れた情報で鮭の遡上を撮る。
以前にも遡上をターゲットの一つにして晩秋に来たことがあったが、その時には既に川べりに打ち上げられて腐りかけた鮭しか見つけることができなかった。
今回はaさんから聞いた通りに、どこの川でもそこそこの鮭の群れが見られたが、浅いとは言え水の中の魚を撮るのはなかなか難しい。13dsn225364s
by Y

さて、面白いことに最近は全国的に熊の被害があちこちで頻発し気を付けましょうとなっている(はず)なのに、知床では皆さんどことなく熊との遭遇を期待しているなと感じた。
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知床五湖入口に設けられた木道。 by K

五目漁師もこの木道で見られれば最高だと大いに期待したが、熊さんどころかキツネ1匹、シカ1匹にも出会えず、見られたのは元気のないトンボ1匹だった。
ここに来る途中では知床は動物たちの楽園と聞いていたのに、カラスさえ1羽もいなかったわ、熊も寄らないクマ笹など切ってしまえ!
とヨメサンもブツブツ文句をおっしゃる始末。

そういえば、今回は偶然かもしれないが、いつもは北海道ならどこででも見られる鹿の姿が殆どなかった。
そんな中、羅臼のホテルの夕食ではお品書きに“羅臼産エゾ鹿のシチュー” と称するご馳走が出てきたが、これにはちょっと生々しさを感じざるを得なかった。
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エゾシカのシチュー。柔らかくて美味しかったが。
by Y


最近は山林で木々を齧ったりする被害も大きく、一部では駆除が言われているために、本気に撃たれて減ってしまったのだろうか、少なくとも里近くに姿を現すのは控えるようになったのではと疑ってしまう。

これは、根室の春国岱でやっと見つけた雄鹿。
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by K

雄鹿は雄鹿同士でで群れを成し家族(子供を作ればもう縁を切っているのかもしれないが)の群れとは別行動をするために、出くわすことは少ないがこれは良い出会いだった。
至近距離で木道から撮っていた我々に今にも飛び掛かって来そうな目でしばらくレンズと対峙していたが、やがて森の中に向かってくれてホッ!

さあ、お次はいよいよ釧路の鶴居村で、恒例のタンチョウ撮りだ。
タンチョウと言えばやはり真冬のタンチョウダンスや、餌場から塒の川に戻る群れの飛翔が被写体のメインになるが、今回はそんな時期には決して見られない緑の中でのコントラストの効いた姿を是非撮りたかった。
今までに何度かそんな写真が撮りたくて秋にも来たことがあったが、秋も深まるころになるとトウモロコシなどが刈り取られた後のおこぼれ頂戴で泥の畑に集まってくることが多く、いい写真は撮れなかった。
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by Y

今回はそんな時期に少し早かったことが幸いしたのか、青空の下、イメージ通りの緑の中で夢中になってシャッターを切ることができた。
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by K

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by K

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by Y

コロッタ湿原を望む丘からもタンチョウや鹿を期待したが、代わりに出会ったのは陽だまりで居眠り中のキタキツネだった。
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by Y

ピーピーッ! と耳をつんざくほどの口笛を鳴らして起こそうとしたが、煩そうに一瞬目を開けたかと思うと直ぐにまた眠ってしまい撮らせてくれない。

一方、こちらは野付半島の干潟で見つけたキタキツネ。
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by Y

我々の姿に気付くや一目散に草むらに身を隠してしまった。

最後になったが、今回の撮影目的の一つだったISSは、旅行中に2回ほど高仰角で見られるチャンスがあったが、2回ともあいにくの曇り空で残念ながら見ることができなかった。

今回の旅行は、紅葉撮りが主体だったとは言え、やはり生き物を撮るのは面白い。
実はデジタルカメラが流行り出したころには2人で富士山の写真などを撮りまくり、良いのが撮れるとフォトコンに応募したりしていた。
デジタルカメラの普及に伴って、最近では我々と同じような急仕立ての写真家が富士山周辺では余りにも多くなった(特に年寄りが多い)ことに嫌気がさして富士山撮影は休止状態であるが、釣り師でありながら最近の趣味人たけさんの画家としてのご活躍ぶりに触発されて、またフォトコン応募をやってみようかなと思ったりしている。

因みに、たけさんの絵画の様に高尚ではないが、我々もフォトコンでは結構な賞を頂いている。
何度かこのブログでも紹介しているが五目漁師がokkakefujiという別のハンネで作成しているホームページには、特に隠しているわけではないが秘密の入り口があり、このボタンをポチるとura-okkakefujiのページ入りそこでフォトコン入賞履歴なども紹介している。Canvas_20221013213801
昔の記事になるが恥ずかしながら(これが秘密の入り口にしている一つの理由であるが)合わせて五目漁師のデジタル写真撮影に対する接し方などに付いても記しているので興味がある方はご覧いただければと思っている。

さて、旅行の行程を追ってしまうと誌面がいくらあっても足りないので写真の紹介をメインに簡単にまとめてみたが、長い記事になってしまった。

尚、それぞれの写真の下に記したby Kはヨメサンが撮った写真、by Yは五目漁師が撮った写真であることを示している。



北海道、いいですよ。コロナも形式的に一段落したことになってしまったようですのでまた行っていい写真を撮りたいと思っています。その前に、手持ちのカメラを新しくしたいですね。未だに使っているのは五目漁師がニコンのD300(APS-C 1200万画素)、ヨメサンはキャノンの7D(APS-C1700万画素)です。今やフルサイズが主流ですし、高感度のCMOSセンサーを使ってISOは数万まで設定可能です。リール購入ではいつもパワーギアーかハイギアーかを迷いますが、カメラはせいぜい雲が動くくらいでじっとしている富士山撮りではまだしも、距離が比較的あり、しかも動きが速い被写体には高解像度、高感度、高速連射が必須ですね。当たり前ですが。

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コメント

お疲れさまでした
北海道は何かと一番多く旅行を楽しんだ場所です
しかし、秋の紅葉の時期は一度も無く
楽しみにしていました
旭岳の写真は好きですね
層雲峡は早過ぎでしたか
北海道は広すぎますが
やはり一番の思い出は
高校時代ヒッチハイクで半分回った時でしたね
予定がコロコロ変わり、予約した国民宿舎はキャンセル
安いホテルか野宿でした
旅行とは何かと考えてしまう時期ですね
やはり好きな北海道は冬のような気がします

私事の事ですが
昨日美術館経由で絵が売れました
嬉しさ半分、何とも言えない気分です

おかえりなさいませ。
素晴らしい撮影旅行でしたね!

1本の記事にするのがもったいないほど中身の濃いお話です。北海道の魅力が溢れています。

僕も学生時代、銀仙台から旭岳、黒岳を撮影機材を担いで縦走したことがあります。懐かしい気持ちになりました。車での日本縦断の旅の終着点でした。

目的はナキウサギの写真を撮ることでしたが、声はすれども姿は見れず、残念ながら姿を捉えることはできませんでした。

なぜ旅の終わりになったかというと、銀仙台からの下り道で単独事故を起こし、車を潰してしまったからです。若気の至りでした・・・(反省)。

それにしても綺麗な写真が揃いましたね!澄んだ空気が伝わってくるようです。

aさん、以前から日本中で目撃例がある方ですね。本当にすごい行動力・・・異次元を感じちゃいます(^o^;)。

カメラの買い替え、楽しみですね。間違えて水中撮影の機材まで買ってしまわないようにご注意下さいませ(^-^)b。

趣味人たけさん、こんばんは。

私は多分車で走るのも好きなのではと思っています。
フェリーから降りてあの道を走り出すと楽しくなってきます。

北海道は広いですから隅から隅まで紅葉を満喫しようとすると1か月は滞在が必要ですね。
今回は紅葉とタンチョウ、それにおまけの鮭の遡上といいタイミングで楽しめました。
これで竿が出せれば言うことなかったのですが、あの情景を見ればお呼びでない感じでした。

作品が売れましたか、手塩をかけた作品を思うと寂しい反面、ますます画家気分が高揚しますね。
おめでとうございます。

HEPPOさん、こんばんは。

たけさんもそうですが、皆さん北海道は結構満喫されているようですね。
コロナ禍で3年近く我慢していましたが、景色の広さも色もあまり変わっていないので安心しました。

そういえば、HEPPOさんも写真を撮られるのでしたね。
是非、一度見たいです。
ブログの表紙写真だけですが、いつも隙なく情景がとらえられてるなと感じています。

帰宅後は直ぐにでも釣りに出かけたかったのですが、なかなかいい日がありませんね。
今日は息子に誘われて河口湖のヴィラにお泊りですので、週明けには川奈か網代辺りに行ってみたいと思っているところです。  

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