久し振りの中深場釣り
10月27日は網代(亮知丸)に釣行。
関東の内陸部では真冬並みの寒さとの予報もある。
まごまごしている内に、もうこんな時期になってしまった。
本格シーズンになればあれもやりたい、これもやりたい、いくつかの新しい場所にも行きたいと思っていたのに寒さが到来してくるとだんだん気持ちは萎縮してくる。
今日はブログに度々コメントを頂くまっくさんをお誘いし、久しぶりに中深場釣り。
亮知丸のエンジン艇は人気があり、週末は1ヶ月以上も前からびっしりと予約で詰まっているために、平日にお付き合いいただけるのはありがたい。
と言っても、365日連休の五目漁師と違って、都内にお住いのバリバリのサラリーマン。
普段は電車釣行もされているようだが中深場の釣りは何かと荷物が多く、しかも重たくなるためにレンタカーで駆けつけて下さる。
ただ、この中深場の釣りではいい思いをされていないので、今日はなんとかあの赤いのを釣ってもらいたい。
亮知丸には3杯のエンジン艇があるが、今日は敢えて初めての第8亮知丸をお借りした。
ラット付きの立って操船するタイプなのでコクピットで前方の視界がふさがれるいつものティラーハンドルと違って、前方の見通しが良いかなと思ったが、これが間違いだった。
立って操船するためにクーラーボックスに取り付けている魚探の航跡画面が見えない。
不慣れなラットハンドル操作の上に、立ったり屈んだりしながらやっとポイントに入ったが、この不便で操船困難な調子が1日続いてしまった。
いつものことではあるが、釣り始めるとガタガタと煩いエンジンは切ってしまってボートは潮と風に流されるがままにまかすために、流しの起点とその間のボートの姿勢が釣果やラインのお祭り防止のために大事になる。
このため一流し目はボートの流れ方をチェックするお試し釣りになる。
五目漁師に何かが掛かったが取り込み中にバラシ。
茶色の魚影が見えたが・・・何だったんだろう?
そしてコース(水深210m前後のポイントを沖側から網代側に向かって流す)を決めた2流し目。
流し始めた-230m辺りで、早々にアタリ。
結構、竿先はバタバタし続けていたが釣り始めたところで、未だ気合半分、身の回りの整理などをしている間に電動リールがリーダーを巻き込む一歩手前で自動停止する。
さて、何だろう少し手巻きした後にハリスを手繰ってくると茶色の魚体がヒラヒラと舞いながら上がってくる。
オヤッ?オヤッ!
なんといきなりアカムツだ。
タモを手に、隣で構えていてくれたまっくさんを横目に、やっちゃいけないとわかっていても、獲物を目の前にすると早く上げないと、と焦りが先立つ小心者のごぼう抜き。
針の回りは、既にフンの薄い膜が破れて大きな窓になっている。
こんな時にも掛かったら抜けない、外れないホタ針(16号)。
逆にサバタンやホタルイカがつけにくいという欠点はあるが、こんな変な形に誰がしたのか、その素晴らしさに感心する。
先の操船具合なので苦労はするが調子に乗って、3流し目も同じコースを流す。
アタリがないのでゼロテンションの待ちから穂先をゆっくりと煽った時だった。
コツンとわずかなアタリ。
仕掛けの投入と巻き上げだけでも10分以上も掛かってしまうのでむやみやたらには巻き上げたくないが、もし掛かったのがスミヤキ(ナワキリ)だったりするとハリスを切られる隙を与えてしまうために、アタリを感じた場合には即巻き上げと決めている。
このころには既に、気合も入っているので穂先の動きにドキドキしながら5分間の巻き上げを楽しむ。
海水が濁っているのか今度も朱ではなく見えてきたのは茶。
そして再びごぼう抜き。
いい型(35cm)だ。
その後はクロムツ、サメと続く。
まっくさん、釣ってよ!と応援するも、今度こそはの期待にこたえてくれないのはサバにサメ(しかも2尾も)。
手巻きのまっくさんにとってこれはこたえる。
五目漁師も電動リール用の電池の容量が心もとなかった頃に試しに手巻きをやってみたことがあるが、やっと100mでギブアップしている。
ボートは漕げてもリールは巻けない。
命を賭けた漕ぎ漕ぎと、たかがサバを巻き上げるためでは、使う筋肉も気持ちの持ちようも違うようだ。
意地を張っているまっくさん、いい加減に電動にしたら!!
アカムツ2尾に続いてクロムツ2尾。
こんな調子でどこまで釣れるのと期待したが、9時になるとピタッとアタリは止まってしまった。
たまに上がってくるのは小さなメバルやシロムツ。
もう11時になってしまった。
このまま釣り続け次の時合いに期待するか、オニカサゴでも狙ってみるか、それとも岸側に戻ってジギングにするかを決めかねていると、まっくさんからジャンケンで決めましょうとの提案。
まっくさんが勝ったらもう少し浅いところでオニカサゴ狙い、五目漁師ならジギング、あいこなら引き続きここで粘る。
結局、この結果に基づいて-150mでオニカサゴを狙ってみることにしたが、潮流も風もない中で底トントンでは直ぐに双方とも飽きてしまう。
で、次は岸側に戻ってジギングをやってみよう。
これならボートが流れなくても青物が流れて来てくれるかもしれない。
しかし、たまにベイト反応を見つけてルアーを入れると、中途半端なベイトを釣り上げる始末でこちらも降参。
そろそろ、時間だ。
エンジン艇での流し釣りは小移動するのが難しい。
流し釣りはやっぱり手漕ぎに限ると下手な船頭の言い訳をしながら港に戻る。
で、今日の釣果はこれ。
アカムツにクロムツと言えば炙り刺身。
ただ、少し飽き気味なので、今回はアカムツをアクアパッツァに。
アクアパッツァと言えばアサリだが、熊本県産アサリの産地偽装問題以来未だにアサリが手に入りにくい。
仕方がないので、エビを使ってみた。
次の日にアカムツのねぎ蒸し。
そして、クロムツはちゃんちゃん焼きに。
鮭のちゃんちゃん焼きは北海道の郷土料理で、鮭と多くの野菜を蒸し焼きにして味噌で味付けして食べるらしいが、五目漁師がかつて礼文島で食べたちゃんちゃん焼きは野菜は使わず生ホッケに調味した味噌をのせて焼いただけの簡素なものでホッケの素材が生きる美味しいものだった。
今回は礼文風ちゃんちゃん焼きをクロムツで真似てみた。
少し寂しいのでキノコを準備していたが付け忘れてしまった。
それに、本場のは腹開きでなく背開きで腹の部分に味噌をのせていたことも思い出す。
焼きながら熱熱の身をほぐし、味噌を混ぜ込んで食べるが、期待以上に美味しい。
残った、小物魚は一緒にして五目南蛮漬けに。
300m先での魚信、PEが弛んでいるためにガツンと来るはずのアタリがコツン?? 又はクン??
そしてこのアタリを見逃がすとシロムツくらいでは掛かっているのかどうかは判断できなくなってしまいます。
ただ、コツンの信号は餌を食べつつある信号ではなく既に掛かってしまった信号だと思っています。
中深場の釣りは掛ける楽しみではなく掛かった魚が何か何かと待つ楽しみですね。
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