その1 五目漁師が愛用の天気予報と利用の仕方
一般的には天気予報で一番気になるのは、果たして晴れるか、雨が降るか。
しかし、手漕ぎボート釣り師がそれ以上に気になるのは風だろう。
視界さえあれば、雨が原因で戻れなくなることはないが、風は怖い。
強い風が逆から吹いてくれば戻れなくなるどころか沖に流されてしまうことだってある。
今は行くことがなくなったが福浦の中深場に手漕ぎボートで漕ぎ出ていた時には、1週間以上も前から日々変わる予報をチェックしながら細心の注意を払ってgo/no goの判断をしていた。
当らないと言いつつも、釣りの予定は結局のところ天気予報に頼らざるを得ない。
そこで、少し解説っぽくなってしまうが、これも自分ノートとして五目漁師が利用している天気予報についてテーマ毎に何回かに分けて、釣行記事の合間にまとめてみることにした。
先ずは、五目漁師が愛用の天気予報と利用の仕方から。
五目漁師が、現在よく利用している天気予報は
tenki.jp-釣り場の天気、
GPV(SCW)気象予報、
釣り天気.jp、
海天気.jp、
Windy、
海ナビ(有料)、
そして予報のチェックというよりも天気に関する一般的な情報サイトとして気象庁のホームページといったところであろうか。
それぞれ当る/当らないは置いたとしても一長一短がある。
五目漁師の場合は、次は、どこでどんな釣りをやりたいかを念頭に、先ずは1週間くらい先の釣行予定を立てる。
tenki.jpや釣り天気jp、Windyは10日先までや14日先までの天気予報を無料で提供してくれているので、これらで天気や風をチェックしながら日取り候補(365日連休なのでいつでも変更できる)をあげる。
尤も、これらの所謂、週間天気予報は2、3日後を対象にした予報とは予報の手法も異なり(後述)信頼度が低いことは承知の上である。
国内の天気予報の総元締めである気象庁の天気予報は釣り師から見ると、あまり便利でもなく、面白くもないので滅多にチェックすることはないが、3日以降の週間天気予報に関してはその予想の信頼度に対してA、B、Cのランク付けをしているので、更に真剣に日取りを決める時にはこれを参考にすることもある。
やがて、釣行予定日が3日弱以内に入ってくるといよいよ真剣モードで予報をチェックする。
釣り天気jpや海天気jp、有料の海ナビは正に釣り場に特化した天気予報で釣り場毎の予報を提供してくれるので、沖は無理そうだが岸近くならといった判断の参考にもなる。
因みに、概況チェックとして日頃一番よく利用するtenki.jp(釣り場の天気)は、釣り場の天気と銘打ってはいるが、これは釣り場がある街(例えばその街の駅や市役所周辺)の天気予報と理解しておいた方がよく、波止場や港、まして海上の天気予報ではない。
更に、いよいよ時間が迫ってくるとGPV(SCW)気象情報なども加えて、相互に比較しながら釣行日前日の夕方までチェックし続けている。
昔は下駄を放り投げて表になれば明日は晴れ、裏返しになれば雨と占っていたが、現代の天気予報は、余程短時間の予報でない限り数値予報という手法を使ってスーパーコンピューター(スパコン)で計算している。
お陰で、雨の有無などに関しては、明日は3時ごろから雨が降ると予報されると、本当にその時刻になると降ってくるから下駄世代の五目漁師などは感心するやら、びっくりするやらしてしまうこともしばしばある。
ただ、手漕ぎボート釣り師が一番気になる風予報に関しては感心するほどでもなく、こんなはずではなかったのに・・・と予定していた沖流しを中止したりすることなどは珍しくない。
天気予報の中で風速の予報が一番難しいと聞いたことがある。
例えば、行ったことはないが初島やもっと小さい猿島でさえも風表と風裏では風向も風速も大きく変わってしまうだろうが、表側は晴れているのに裏側では雨が降っているなんてことは普通では考えられない。
つまり、風は地上の半島や島、更にビルなどによって、いとも簡単に影響を受けてしまう。
雨に比べると変化のスケールが小さいために現状の天気予報のスケールでは釣り師が期待する風予報は難しいということであろう。
これについてはまた後述するとして、風に関してはマクロな風向や風速を天気予報で念頭に入れながら現場の空模様、海上の波模様や耳元でざわめく風模様からここ数10分後の風を自ら判断し注意することが重要になってくる。
次回は、天気予報の基本になるGPVについて五目漁師が理解している範囲でまとめてみよう。
さて、先日釣った小型のイトヨリは3枚におろして軽く天日干ししてから和風ムニエルにしてみた。
なかなか、いける。
これで、完食。
また釣って来なくっちゃと思っていると、Gさんが千葉で掘ってきた とハマグリをタイミングよく持ってきてくれた。
砂出しに少し時間が掛かったが夜にはバター醤油焼きと酒蒸しにしワインでいただいた。
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こんにちは
風の予測は難しいですね
一応tenki.jpを参考にしていますが
最後の判断は天気図の気圧配置から判断しています
海釣りを始めた頃から天気図を見て
釣り場へ行っていたので、意外とあたります
以前のボート屋さんはNHkの予報で出していた店もあり
何度も言い争いをしたことも
あるボート屋さんなど
凪の海を見て連絡しても
風が強いから中止とか
その後も風は無でした
観音崎と大津では2~3kmの差ですが
風の向きも強さも違いますね
これは地形からですが
千葉の山も影響したりしますね
風を読むのは楽しいです
投稿: 趣味人たけ | 2022年6月22日 (水) 09時44分
趣味人たけさん、こんにちは。
風に関しては予報や天気図から大まかな吹き方を把握した上で
意外と観天望気や季節や時間の特徴があてになるような気もしています。
朝凪、夕凪は天気予報には含まれていないようですし
これからの日射が強い時期には海陸風が支配的になることも多く
+αの影響をどれだけ見積もることができるかだと思います。
隣り合わせの伊東と川奈ですが全く別の風が吹きます。
突風が吹きやすい川奈ではずっと沖の海面の様子を双眼鏡でチェックしていますが
最後はこれでしょうね。
投稿: 五目漁師 | 2022年6月22日 (水) 11時32分
天気予報に関しては釣人の多くが悩まされていることと思います。幸い私が参考にしている予報が五目さんのトップ3でしたので何か安心ですが、そもそも予報によって判断が異なるのは止めて欲しいところです!!また、真鶴半島の左右で全く状況が変わることも少くないので、地形を加味した詳細エリア予報も欲しいところてす。あと、観測地点を増やして、その下手の予報に反映してくれても有り難いです。早く気象予報士になられてボートエリア予報を始めて頂けませんでしょうか!
投稿: MBL | 2022年6月22日 (水) 22時07分
MBLさん、こんばんは。
手漕ぎはボートは度合いは別としても、取りあえずはボート屋さんの見守りがあるわけですが、カヤックは正に自分で安全管理ですから天気の行方の把握は最重要ですね。
それを実践されていることは先日の松崎釣行で感じましたよ。
最近の天気予報は素晴らしいと思っていますが、
特に風予報に関しては釣り師が期待する半島や岬の影響までを取り込んだ予報は現状ではまだまだ不十分ですね。
日本は観測地点も充実している方だとは思いますが、海上にはほとんどありませんから船舶からの情報や陸上の観測点のデータを参考にするしかないようです。
釣り師としてはアタリの察知と同様に危険の察知には研ぎ澄ましておく必要がありますね。
投稿: 五目漁師 | 2022年6月22日 (水) 23時51分