カイワリ第4弾
昨日(4月17日)は伊東(オーシャン釣具)に釣行。
いよいよカイワリのXデーが近いはず。
例年、水温が17、8度に上がってくる時がそのタイミングだと思っている。
あのへそ曲がりのカイワリが1日中仕掛けを落とせば掛かってくるという1年に2、3日あるかないかの嬉しい日だ。
天気予報では台風が去って久しぶりに春のぽかぽか陽気が戻り、もちろん海上も穏やか(のはず)だった。
それがなんだ、これは。
道中、小雨混じり、海上はウサギが飛ぶ寸前の荒れ模様、それに、たまたま持って来ていたジャケットを慌てて着るくらい寒い(11℃)。
オヤジさんとは完璧なカイワリ日和になりましたねと話しながら岸払いの準備を進める。
今日は、ぽかぽか日和であろうが、カイワリ日和であろうが、一日カイワリオンリーのつもりで正面沖に漕ぎ出て粘るつもりだ。
さあ1投目、竿を振り出しながら周りの景色にオヤッ? と思い、投入しかけた仕掛けを慌ててボートの中に入れる。
魚探の航跡をチェックすると入ったつもりのポイントから100m以上も風下側にずれているではないか。
折からの北東風とうねりでアンカーが掛かっていないようだ。
面倒だがもう一度漕ぎ上って入れ直す。
今度は魚探の航跡を見ながら掛かりを見届けようとするがなかなか掛かってくれない。
ずるずると再び目標ポイントを通り過ぎてしまいやっと掛かったのは五目漁師が取りあえず正面沖のカイワリ圏内だと思っている少し外側の水深37.5m。
やれやれ、この風と波の中で何度もアンカーの打ち直しは厳しいので妥協してここでやってみよう。
海底には何も見えないがコマセを入れるとやがて賑やかになってくる。
5,6投目で待望のカイワリ。
この調子では、既に本日の爆釣は諦めているが退屈しない程度(20、30分に1尾)のペースでだらだらとカイワリやハナダイが釣れてくる。
昼前には、こんなところでアオハタ。
餌釣りの釣果としては珍しく型が良い(34cm)。
今日はカイワリと+αでハナダイ狙いではあるが、お前じゃない! とは言わない。
我が家では一番人気の魚なので正直嬉しい。
そうそう、ネットで“一番の高級魚”とか、“釣って美味しい一番の魚”のベストテンなんていう投票結果を見ていると面白い。
前者にはクロマグロやアカムツが名を連ねているが後者になるとアジ、サバ、キスなどが入ってくる。
観点が違うだけでこれだけ極端に魚が違うものなのか?
普通には釣れないマグロは別としても高級魚は美味しくないのか! と言いたくなってくる。
ただ、マハタやキジハタなどのハタ類は何れのリストにも顔を出すことが多い。
つまり,高いが釣れて美味しい魚ということになる。
相変わらず,釣れているのかいないのかわからないような盛り上がりのない、あるいは忘れたころに単発で掛かってくる釣りが続く。
昼前になるとやっと風やうねりも収まってきたので昼過ぎからの時合いを期待して当初入りたかったポイントに場所替えする。
すると直ぐにアタリがある。
ひらひらと濁り気味の海中に見えてきたのはカイワリ。
しかし、最後の手繰りに入るところでバラシ。
次も同じ様にまたバラシ。
カイワリ特有の途中バラシは掛かりが浅かったなどと諦めがつくが、すぐそこにカイワリが見えている中で竿からハリスに持ち替える際のバラシは正に五目漁師の技量不足としか言いようがない。
しばらくは首をひねりながら(多分)間抜け顔が消えない。
バラシの理由は分かっている。
五目漁師がそもそもはフグ対策用に自作した中通し天秤だ。
使ってみると具合が良いのでフグが居なくても最近はこればかりを使っているが、一つ難点がある。
以前にも書いているが、中通し天秤だけに最後の手繰りに入る時にビシを握っても仕方がなくハリスをとる(掴む)必要がある。
しかし、ビシを支点にハリスが垂れる天秤の先がフラフラと弧を描く様に揺れるためにこのハリスとりが結構難しく、まごまごしている間にぽっかりと開いた穴から針が外れて逃げられてしまう。
その後も独り言でブツブツとビシを掴んでみたり、上下のハリスを掴んでみたりシミュレーションを繰り返すが少し慣れるしかなさそうだ。
2連続バラシの残念さが冷めないうちに3度目のアタリ。
今度もか、と自信なさげにやっと上げた1尾は記念写真を撮っておこうと思うほど嬉しい。
そしてまるで今日の訓練はここまで! と言わんばかりに、これを最後にピタッとアタリは止まってしまい、以降、沖上がりまで2時間ほどは殆ど餌取りもなくなってしまう。
で、今日の釣果はこれ。
オヤジさんには今日は少なくとも30以上は期待したのに・・・と残念がられる。
決して悪い釣果ではないがこの時期でしかも(本当かどうかは分からないが)カイワリ日和だっただけに納得。
釣った日刺身はなんと言ってもカイワリ。
白味噌を使った木の芽味噌のナメロウを大葉で包んで天ぷらにしてみた。
ヨメサンからは白味噌が甘いとやや不評。
あくる日はハタのチーズグラタン風、
今回もオヤジさんから土産にいただいたタケノコを使ってハナダイと野菜のあんかけ。
海面水温は台風で海水がかき回されたせいか、何と1か月以上も前の16.0℃まで下がっていました。お陰で出始めたサバは皆無、フグもおとなしかったですがカイワリも静かでした。もう一度挑戦してもよい気はしています。
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こんばんわ、Xデイなかなかあたらないですねー
チャンスは今週から来週ぐらいまででしょうか?
自分もそれらしいのは今まで3回ありましたが、オヤジさんのいうカイワリ日和で、他に釣り人のいない平日か、週末でも出船できるギリギリの風と波の日で他にはボートがいない日だったようだった気がします。
自分は仕事の関係でしばらく金曜日が休みなので、今週か来週あたればいいなあと思ってますが、今の予報だと今週は前日雨なので、雨で荒れた次の日はあんまり釣れた記憶がないので、どうですかねー
いづれにしても以前に五目漁師さんが仰ってたように回数行かないとあたらないので、今週と来週に期待ですね、それではまた
投稿: K | 2022年4月19日 (火) 20時52分
師匠こんばんわ^o^
カイワリは優しく握るのですね。
出ると30期待される釣り師…羨ましい
伊東、ご無沙汰なので行こう行こうと思いつつ天気に見放されて早うん年。
GW前に天気と休みが合致したら行ってみよ
伊東は寝心地いいので嫌な予感しかしませんが…
しかし毎回料理が美味しそうです(o^^o)
投稿: ガル | 2022年4月19日 (火) 20時53分
Kさん、こんばんは。
カイワリ、中途半端な日が続いていますね。
今年はKさんのあの日が一番良かったのではないでしょうか。
そういえば私も大釣りした時は一人だったような気がします。
回っていますから分散するのかもしれません。
実は、今日オヤジさんが出られたようですがこの日には全く姿がなかったサバが今日は結構出たらしいです。
来週は雨ばかりですが出られたとしてもサバの中でのカイワリ釣りにならないといいのですが。
最大限延びたとしても連休前まででしょうね。
投稿: 五目漁師 | 2022年4月19日 (火) 21時50分
ガルさん、こんばんは。
なるほど言われてみればそんなふうに見えますね。
今度ヤツを握って撮ってみますかね。
GW前は多分もうヤバイですよ。
ただ、居眠りしたまま釣るには良いかもしれません。
そういえば、葉山のカマスヒラメは連休後でしたかね
チャンスがあればお声掛け下さい。
投稿: 五目漁師 | 2022年4月19日 (火) 21時59分
五目漁師さんこんばんは。カイワリの気まぐれには参りますね。スイッチ入らないと全く相手してくれない事も( ^ω^)・・・。私の片想いを届けに明日行ってきます。
今日はサバが回遊しましたか。数年前に大回遊した日にm名人と並んで釣りをさせて頂いた事があります。ひたすらサバを釣りまくるm氏に、カイワリはいるのでしょうかと尋ねたところ、反応はあるけど口を使わないとの返答を頂きました。それ以来、そんな時は諦めるしかないと自分に言い聞かせています。結局、伊東の海は竿出してみなければ分からない。そんな伊東で毎回釣果出している五目さんは凄いですよ。今度お会いできましたら鬼退治の仕方を教えて下さいませ。
投稿: 埼玉のO | 2022年4月19日 (火) 22時38分
埼玉のOさん、こんばんは。
実は、夕方オヤジさんから明日ばOさんが来るよと聞き、
Oさんの結果を見れば実態がわかりますねと話したところでした。
水温の戻りと共にサバも戻って来たようですね。
m氏がおっしゃった通りにこの時期なら海底にはカイワリもハナダイも群れていると思います。
しかもコマセは食っています。
一年中海中に居て、しかも何年も生きてきた彼らですから
我々が赤信号では道を渡らないのと同じくらい当たり前に針が着いたオキアミ等怪しいものは見切ってしまうのではないでしょうか。
スイッチが入るというよりも何かの拍子に安全スイッチが切れてしまいその見境がつかなくなってしまうのではと考えたりしています。
何れにしても明日が楽しみです。
投稿: 五目漁師 | 2022年4月19日 (火) 23時35分
おはようございます
釣 って食べて旨い魚の五目釣り
ボート釣りならではの釣りですね
こんな釣果が一番うれしいです
仕事があけたら釣三昧と想っていましたが
中々難しいです
無理と想う公募展への提出
額装や何かと10万先かかり
搬送も何かと大変です
一番金のかからない趣味と想っていましたが
趣味の中では一番掛かりますね
まぁーそんなところですが
今週も観音崎予定です
サバの乗っ込みも始まり
それを追いかけてくるだろう魚を狙ってみたい
活性が上がれば他の魚も面白そうです
投稿: 趣味人たけ | 2022年4月20日 (水) 06時31分
趣味人たけさん、おはようございます。
図らずも、五目になり、多彩な釣りになってしまう。
伊東の釣りの良いところだと私も思っています。
写真展への出展もそこそこ費用は掛かりますがそこまではいきません。
ただ、趣味の結果の一つですし、周囲の作品との比較にもなりますからたまには飾りたいですよね。
網代で新たな釣り(中深場ジギング)をやってみようと道具を揃えたり、作戦を練ったりしているところです。
こんな時は頭の中が忙しいです。
投稿: 五目漁師 | 2022年4月20日 (水) 08時59分
こんにちは。
アンカーあるあるですね。私も以前、何度やってもどうしようもなく、そんなに滑るならと半ばやけくそでアンカーの足に空ペットボトルを一つくくりつけて落としてみました。それが功を奏したかはわかりませんが、一発で効いたことがありました。
カイワリのツヌケに鯛にアオハタですから私なら文句無しですが、一日中確変を楽しみにしているところからすると物足りなさはあるのかもしれませんね。
サバもフグも本格的になってきたのでしょうか。GW中に一回ないし2回は行きたいのですがちょっと気がかりですね。
投稿: まっく | 2022年4月28日 (木) 11時31分
まっくさん、こんにちは。
なるほど、何故ペットボトルかと一瞬考えてしまいましたが、
恐らく、1本の足を上に向けて残った足の刺さりを良くするためでしょうかね。
ボトルを増やすと浮いてきますから要注意ですね。
ツ抜けと言っても、8時間も釣っていますからね。
時間当たりにすると1尾ちょいです。
Xデーの釣れっぷりには程遠いですね。
知り合いの話では既にサバは回り始めているようです。
カイワリも居るんでしょうがサバの方が餌取りに関しては圧倒的に優性です。
ただ、巻きこぼしの方はビシコマセに比べると成績が良いように思っています(少なくとも中層での掛かりは回避できる)ので、こんな時にこそまっくさんも出番ではないでしょうか。
投稿: 五目漁師 | 2022年4月28日 (木) 13時21分