初めての中深場ジギング
昨日(4月26日)は網代(亮知丸)に釣行。
この(天気)予報では25日に伊東でカイワリ第5弾かな? と思っているところに3日前になって26日の予報が良くなってきた。
まだ今シーズンは釣り切れていないカイワリ、しかし下手するとサバまみれの伊東に賭けるか、天気がまだ不安定で下手すると結局どこにも行けずにこのまま(世の中の)連休に突入してしまうかもしれない網代に賭けるか、うじうじと悩んだ挙句に24日になって網代にエンジン艇の予約を入れる。
そして、その当日。
午前中は小雨模様、昼からは雨も風も強くなりそうだがなんとか出られそうだ。
知床では海難事故の捜索が続いているところなので天気の急変や、ボートの不意の故障などを色々想定すると身が引き締まる。
今日はいつもお借りする艇と違って甲板中央にコクピットがないタイプの方。
広々としているが掴むところがないので立ち上がるとボートの揺れでフラフラする。
乗り込む時から潮が濁っているなとは思っていたが、沖に向かってもそれは変らない。
いつもは真っ青な海原が緑色を通り越して土色に見えるほどだ。
(後でわかったが)先日の台風は大したことなかったし、大雨が降った様子もなかったのに何でだろう? と気にしながら、沖のいつものポイントに到着する。
今日はジギング一本勝負なので早速セミロングタイプ赤金グロー250gのジグから開始する。
いつもなら海中に入れた仕掛けが小さくなるまで見送るのに今日は水面下1.5m位でこんな大きなジグが見えなくなってしまう。
果たして、狙いのアカムツはこれが見えるのだろうか?
先ずは底から1~2m程度をゆっくりと誘い上げながら少しずつ棚を上げていく(つもり)。
この深さ(200~250m)でのジギングは初めてなのでユーチューブなどを観あさってイメトレをしてきたが、観るとするとでは大違い。
いつもやっている左腕でジャーク、右手でリールの操作と思っていたが、3、4回もジャークすると重さに耐えられず腕がブルブルと震えてくる。
穂先もそれに合わせてまるで魚が掛ったようにがたがたと振動している。
駄目だ!
こんなはずではなかったが非力過ぎる。
実はリールを操作する右腕も(ハンドルを通して)使って、釣れますようにと拝むように両腕で竿を支えジャークすればよいことに気付いたのはしばらくしてからだった。
情けなっ!
それにしてもこの濁りでは海底は真っ暗でジグなど見えないわなっ!
ネットでは魚の活性によってグローの明るさをコントロールするなどともあったので、自宅でレジン液を固めるブラックライトをいくつかのジグのグロー部に当ててみて明るさや明るさの持続時間などは調べてきた。
そこで、今使っているジグのグロー部よりも更に明るく持ちの良い別のタイプのジグに交換する。
その一投目。
効果があったのか、それとも腕を振るわせながらの努力賞なのかはわからないが、ジャークから脱力してジグを落としていく際にラインが大きくふける。
おっとっと、来たかな?
合わせを入れると、いつもの餌釣りのアタリと違ってビクビクと掛かりが伝わってくる。
ただその後は反応がなくなり重量感だけになってしまうがひたすらに巻く、巻き続ける。
以前、手巻きのまっくさんが、何か悩みでもあるのか、それとも眠たいのか、うつむき加減の腰掛けスタイルで肘を太ももで支えながらひたすらに巻き続けていたあの姿が、今理解できる。
遊漁船ならジギングで魚が掛ると、別の意味で竿をラインと同じ方向、つまり海面に突き刺すようにして支えるために比較的腕に負担がかからないが、海面までの高さがなく立ち上がることもできない小型ボートではどうしても道糸と竿の角度が直角近くになり、その分、腕や肘に負担が掛かってくる。
残り50mほどになって、やっと竿先を叩く引き。
久しぶりだね、まだ掛かっていてくれたの?
そして、上がってきたのは予想もしていなかった本命のアカムツ。
しかもなかなかの良型(33cm)。
このジグの大きさは16cm
やったね。
よくぞこんな中で掛かってくれた。
この勢いに乗りたかったが、これは正に幸運中の幸運だった証拠にこの後は小さなアヤメカサゴが1尾釣れただけで、他には上層に浮いているサバに時々捕まる程度。
それ以外には一切魚からの反応はなし。
実はこのころには濁りの犯人は分かっていた。
春先に活発になる海藻プランクトン(?)のなれの果てと言われているクラド。
いつもは浮遊物として海中の埃のように漂っているのが見えるが、今はごみとしては見えず海水に溶け込んでいるような感じだ。
これがクラドが海中を暗くしている何よりの証拠。
酷い時には穂先のガイドを詰まらせて道糸が巻けなくなることもある。
状況は同じだが浅場に行けば少しでも光が通るだろうからここよりかはましかもしれない、という思いと、予報では昼からは雨も風も強まるのでそろそろ避難しよう、という思いから岸側に戻ることにする。
今度は真鯛でもいいし、ハタかカサゴのでかいのが欲しいが、たまに掛かってくるのはイトヨリとここでも上層に浮いているサバ。
諦めかけた最後の最後にやっとハタが掛かってくれる(36cm)。
で、今日の釣果はこれ。
その日は、ハタのキウイソースカルパッチョ、
ハタのカマンベールチーズソテー。
次の日に、アカムツのアクアパッツァ
脂のノリノリで身が柔らかいために盛り付け時にちょっと失敗
イトヨリのパスタ
餌釣りは胴付きとはいえエダスがありますからそこで動きの反応が吸収されてしまいますが、ジギングはこれが200m先の魚のアタリかとびっくりするほど手ごたえがあります。ちょっと面白そうですよ、これは。
本日もポチッとよろしくお願いします。
↓
にほんブログ村
最近のコメント