カイワリ乱舞のつもりが・・
昨日(3月24日)は伊東(オーシャン釣具)に釣行。
“カイワリ乱舞” を期待したがそうはならなかったという記事。
カイワリと言えば伊東、伊東と言えばカイワリと決まっている。
もちろん、お隣の川奈や網代でも釣れないことはないが狙い魚にするほど安定して釣れるわけではない。
さて、乱舞といっても一体どれほどの乱舞っぷりなのか。
五目漁師は数年前にカイワリの釣れっぷりを統計的に調べてみたことがある。
これによるとカイワリシーズンと言われる4月や11月にあっても1回毎の釣果数の平均値は5、6匹であろうか。
シーズン中でもツ抜ければ上等といった程度だ。
それがどうだ、乱舞の日に当たれば50、60匹に跳ね上がる。
シーズンになると海中にはうようよいるのがわかっている(かって油壷をホームとされる釣り師iさんが撮られた伊東のカイワリポイントの証拠動画をもとに正夢として記した“海中にウヨウヨいても釣れないカイワリ”の様子はこちら)が気難しいカイワリはそう簡単には釣らせてくれない。
仕掛けも、誘いも・・・いろいろやってみるがどうにもこうにも釣れないものは釣れない。
ところがある日突然食いスイッチが入るや仕掛けも、誘いもどうでもよい、着底を待つまでもなく掛かってくる。
例えは悪い、いや悪過ぎるが楽しいはずの釣りの邪魔を年がら年中やって止まないあのサバ野郎に匹敵する食いっぷりだと思えばよい。
腕自慢の釣り師も講釈好きの釣り師も、立場がなくなってしまうほどの釣れっぷり。
ただサバ野郎と違って、次の日にプチッとスイッチが切れてしまうとまた元の気難しいカイワリに戻ってしまう。
数日前に既にオーシャン釣具の常連、Kさんが前日からの連釣もあって昼前には上がられたが午前中だけで21尾の釣果を上げられたと聞いている。
正に乱舞の前兆とも言える。
それを聞いた365日連休の五目漁師が黙っているわけがなく、最初のチャンス日が今日になった。
ワクワク、ドキドキしながら1投目はいつもの様に五目漁師がパイロット仕掛けとしている全長2.5m、ハリス3号、チヌ針4号、2本針吹き流し仕掛けを入れる。
1投目、2投目・・・アタリはないどころか餌も付いたままだ。
数投目にやっと餌がなくなる。
すると今度はアタリなしで餌だけが盗られる状況が続く。
春のカイワリシーズンにはハナダイやウマヅラハギも常連客であるが、餌盗りはそのウマヅラの仕業に決まっている。
ここでパイロット仕掛けのお役目は終了し、仕掛けをウイリー(先針はオキアミ用の裸針)仕掛けに替える。
で、やっとウイリーに1尾目。
残念ながら後は続かなかったが、ここで五目漁師と同様にそろそろカイワリ乱舞に期待されるオヤジさんから電話が掛かってくる。
どう?
駄目ですね~。やっと1匹ですよ。
そうか、駄目か~。
2人して意気消沈。
ところが電話を切った直後からプチ時合いがやって来る。
先針のオキアミ餌は相変わらず決まって盗られるがウイリー針にカイワリ、ハナダイが交互に掛かってくる。
来たぞ、これなら今日は行けるかもと期待を馳せたのも束の間(本日の釣果の殆どはこの数10分間に釣れたもの)、再び餌取りだけになってしまう。
そんな中で久しぶりにコツンで針掛かり。
結構大きそうだと期待しながら慎重に巻き取ったが、見えてきたのは噂のウマヅラ。
やっぱりこいつが犯魚だったか。
しかし最後の手繰り中にバレる。
またしばらくして今度は大きなアタリ。
実は元々フグ対策で自作したこの天秤を今日もお試し利用しているが、
中通しがために重たいビシを支点とした魚の針外し効果が軽減され、魚と穂先の弾力との1対1の勝負になると考えているので、今日はクッションゴムを使っていない。
そのせいで穂先には怖いほどに魚のあがきが伝わってくる。
姿が見えた時には一瞬マダイかとも思ったが巨大なイトヨリ(50cm)。
伊東は元々イトヨリが多いところではあるが、今シーズンはやけにこの手のでかい本イトヨリを上げた釣り師が多かった。
これでやっと五目漁師もその仲間入りができた。
カイワリこそ来ないが早朝に続いてプチ時合いだろうか。
次はやけに重たい何者(魚)かが掛かる。
まさか五目漁師が大大大嫌いなヘビ(ウツボやハモ)ではないだろうな。
たまにググッと動きが感じられるがもっぱら重い。
見るだけ見たらプツンしてやろうとハサミのありかを確認したが、中層で自動放流。
上がってきた仕掛けを見ると針の上部でザラザラになってハリスが切れている。
ひょっとしてヒラメ、いやハタなどのスレ掛かりで鰓とかに擦れて切れたのかも、と逃がしたら逃がしたでヘビがヒラメになり、ハタになりで大いに残念がる。
次は少し時間があいたが、アタリがないので餌のチェックをしようと巻き上げる途中だった。
正に中層(-20m辺り)に来てグイーンと突然重たくなり、グイングインと引き始める。
えっ!こんなところで何だろう。
ドラグがたまに引き出される中で慎重に上げてくる。
見えた!なんと、でかいカイワリだ。
カイワリは居食い上手。
密かに餌を咥えて、仕掛けが巻き取られると途中まで仕掛けの巻き取りに同調して上がってくる。
タモタモ、竿から仕掛けに持ち替えようとした瞬間にハリスが緩む。
しまった、バラシだ。
カイワリはゆっくりとお尻フリフリ少し濁った海中に沈んでいく。
先の自作天秤の話に戻るが、中通しであるがためにいつもの天秤の様に天秤を掴んで手繰り始めることができない。
ハリスを握らないといけないが、ビシを支点にして左右に揺れる天秤の先から垂れるハリスを掴むのは少し慣れないと手こずってしまい、その間に一瞬ハリスが緩んでしまうことが多い。
掛かりどころが悪く、針穴が大きく開いてしまっているカイワリは一瞬でもハリスが緩んでしまうとさようならしてしまう。
結局、期待の昼からは1尾も釣れぬままに終了。
今日の釣果は不本意なこれ。
工事中の西湘BPの通行止め(小田原-早川間)が3月23日から連休明けの5月8日までは解除になっている。
この分なら7時前には自宅に戻れるはずなので久しぶりに釣った日刺身でもやろうと予定していたが、今度は事故渋滞。
結局、帰宅は8時前になってしまったが当然夕食の準備はないので捌きにかかる。
待たせたヨメサンには申し訳なかったがやっと食べ始めたのは11時前。
カイワリとハナダイの海鮮丼、
ハナダイのアラの味噌汁。
あくる日の夕食にでかいイトヨリの半身を中華風蒸しに。
刺身はやや飽き気味ではあるが、折角のカイワリなので1尾だけ姿造りに。
やっぱり美味い。
ハナダイの鯛めし。
追記:こんな記事を書いている間に、今日(25日)はカイワリの乱舞があったようです。
迷ったのですが1日違いでした。
フグもサバも居ない。
そんな中でカイワリの乱舞。
今ごろから4月の中頃まで。 伊東が一番楽しい時ですね。
次回も同じ狙いの釣りになりそうです。
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こんばんは。
釣果もお料理も華やかですがカイワリの乱れ舞いが足りなかったのですね。なるほど、カイワリ様のご機嫌スイッチが大事ですね!
過去の自信の記憶での釣れ方からすると乱舞に遭遇してないのではないか?!とツヌケ未体験は腕前のせいではない点をあえて強調させていただきます。
再来週には行きたいと思ってますが、風に舞う桜の如く、その際は乱舞してほしいところです。
投稿: まっく | 2022年3月27日 (日) 07時12分
まっくさん、こんにちは。
ご機嫌スイッチ間近ですね、一瞬ですが。
まっくさんは、こんなスイッチONよりも更に機会が少ない大物カイワリに立ち会っておられますから羨ましい限りです。
私にとっては既に永遠の機会になりかけています。
暖かくなってくると、モゾモゾしてきますね。
カイワリもアカムツもお待ちかねと都合よく考えています。
投稿: 五目漁師 | 2022年3月27日 (日) 11時40分
おはようございます
カイワリの季節ですね、久しぶりに魚を見た気分です
先の見えなくなった仕事の中で
自分の限界に近い出来る事を試してみました
一時、気まずくなったオーナーとも
今は国は違えども、感謝されるまでになり
近々オープンの予定です
山歩きやボート釣りで気力だけは維持できましたが
体力は無理、山登りなど、又最初から出直し
釣りは大丈夫ですが、気力待ち
趣味の順番に悩みますね
投稿: 趣味人たけ | 2022年3月28日 (月) 08時49分
趣味人たけさん、こんにちは。
お久しぶりです。
私にはどんなご苦労があったかはわかりませんが
お仕事は一段落したということでしょうか?
漸く春らしくなり、カイワリも釣れ始めています。
私は明後日伊東を予定しています。
釣り、絵画、山登り・・・色々やりたいことjはあっても私としては
たけさんには是非とも釣り最優先であって欲しいです。
先ずは、十分休養をとって釣りの時にはお声がけ下さい。
投稿: 五目漁師 | 2022年3月28日 (月) 14時51分
こんにちは。五目漁師さんの記事に触発されて息子と二人で昨日伊東に行って来ました。午前中はサッパリで、たまに掛かってもバレの連続、昼からは私の竿には気配すら無いのに、何故か息子(カイワリ初挑戦)の仕掛けには時々掛かかってくる。仕掛けの違いは先針だけでしたが(息子のは重たい疑似針)、どうも当日はこれが影響していたようで、さらに仕掛けを短くして(1m)2時からは入れがかりでした。腕が悪くて半分しか取れませんでしたが、少しだけ乱舞してくれました。いえ、乱舞していたのは私の頭の中(バラシの連続)だったと思います。カイワリx日、近いと思います。オーシャンでお会いできましたら、また色々教えてくださいませ。
投稿: 埼玉のO | 2022年3月29日 (火) 15時48分
埼玉のOさん、こんにちは。
実は、昨日の朝オーシャンのオヤジさんからOさん親子が浮いてらっしゃることをお聞きしていましたので、夕方に釣りの様子を念入りにお聞きしました。
真鯛は息子さんが上げられたこともお聞きし良かった良かったと喜んだ次第です。
Oさんの釣りに触発されて明日は私が伊東です。
食いが浅くてバラシが多い日ってありますよね。
続けてバラすとがっかりですよね。
針の形とか、大きさとか、あるいは掛けにいくタイミングとかで改善できないものかと今も考えているところです。
まあ、全てはカイワリのご機嫌次第と言ったところですが、明日がいい日に当たることを願うばかりです。
投稿: 五目漁師 | 2022年3月29日 (火) 17時16分