渋々の中でアカムツ
昨日(1月5日)は網代(亮知丸)に釣行。
もちろん今年初めての中深場釣り。
正月なのでめでたそうなアカムツやキンメダイが欲しい。
今日はブログにコメントを下さるまっくさんもご一緒。
亮知丸の25馬力エンジン艇は人気があり週末は3か月も前から既に混みあっている。
沖に出るために天気最優先で数日前になってからでないと予約を入れない五目漁師は平日行に限られてしまう。
と言っても空いている日はぽつりぽつりとしかなく、やっと双方の都合と天気(予報)それに艇の空きが合い本日になった。
早朝は強風だった昨日からのウネリが残り海面が騒々しいが、風良し、天気良しの中、時々バウを叩かれ(まっくさんは)スプレーを浴びながらゆっくりと沖に出る。
ポイントに着くと先ずは仕掛けを入れずに一流しし艇の流れる方向を見定める。
常に船長の操船でポイント周りを釣る遊漁船と違って、エンジンを切って船長も釣るので流しのライン設定は釣果の決め手になる。
先ず、まっくさんにアタリ(?)があったようだが不発。
続いて五目漁師にもアタリがあり少し煽った後に巻き上げにかかる。
これこれ、穂先がキコキコ、グイーンと叩かれお辞儀する中で獲物を想像しながら巻き上げるこの数分間が中深場釣りのおもしろさ。
かけた時の"何か付いたようだ" から次第に穂先の動きが激しくなり、期待が膨らんでくる。
何だろう?
リールのモーター音が止まりリーダーを手繰る。
えっ、赤いぞっ!
1投目からまさかのアカムツに慌ててタモどりしようとしたがタモがどこかに引っかかり手元に来ない。
焦る気持ちよりも先に腕が動いてごぼう抜き。
獲物を手にするとホタ針は刺さらずに口内の固い部分に引っかかっていただけのことに気付く。
危ない危ない。
昨年春からここで中深場釣りを始めてから常に一番のターゲットはアカムツであったがサイズ的には一番のようだ。
見ていたまっくさんにも気合が入る。
そして2投目。
仕掛けが着底するやまた直ぐにアタリ。
巻き上げるにつれて今度も穂先の動きが激しくなってくる。
何だろう? えっ、また赤い!
いやいや、驚いた。
福浦での中深場釣りも含めて今までに何度かアカムツは釣っているが1日に2尾の釣果は初めて。
しかも五目漁師が今までに釣ってきたものに比べるとサイズが良い。
この後も次はサメ、次はクロムツ・・・
といった具合に結構あったアタリが急に遠ざかる。
風は弱く艇の方向が定まらない中で潮流が強いために斜めになった双方のラインが時々絡み合う。
物干し竿の様な硬い竿でしかも手巻きのまっくさんも気合は入っているが苦戦が続く。
10時以降は珍しいほどの渋々の中で午後になって少し熱海側にポイント変える。
アタリを求めて一旦5、6m仕掛けを巻き上げた後に1m程度毎に待ちを入れながら落としていき再び着底させた時だった。
久しぶりに微妙なアタリ。
聞き合せるとどうやら魚は乗っているようなので巻き上げを開始する。
まだ少し残っているウネリによる動きとは別のキッコンキッコンとした動きが穂先に加わる。
何か付いているな。
やがって上がってきたのは本日1番の3尾目のアカムツ。
どうしたことだろう、いつもの様にシロムツやクロムツが頻繁に来るわけではなく渋々なのに偶にあたればアカムツという幸運。
しかも、またまたグッサイズ。(34cm)。
ただこの後が続くわけではない。
打つ手なしで、まっくさんにどっちに行く? と少し意地悪な問いかけをしながらもう一度朝のポイントに戻って最後の2流しに入る。
少し先に終わった五目漁師が片付けに入る中、粘ったまっくさんが最後の最後にシロムツの2点掛け。
120号の錘では穂先が平然と海面と平行を保ったままのあの硬竿と手巻きリールで結局、数的には五目漁師よりも多いほどの釣果があり、まっくさんにも楽しんでいただけたようで良かった良かった。
上がった後にアカムツを1尾差し上げようとしたがきっぱりと断られた。
仕掛けや竿を見直して再挑戦される気迫を感じた。
で、五目漁師の本日の釣果はこれ。
いつもと違ってシロムツが少ない。
釣り方をべた底主体に変えてみた。
これが効果的だったかどうかは分からないがアカムツ>クロムツ=シロムツは嬉しい。
そういえば、今日初めて中深場でサメを釣った。
これも共通した効果(?)かもしれない。
で、西湘バイパスの工事渋滞で自宅に戻るのが遅くなってしまったので捌くのはあくる日に。
久しぶりに雪が積もったので捌く前にもう一度記念撮影。
昔、田舎でおふくろが正月用のブリを庭の雪の中に埋めて保存していたのを思い出す。
赤、白、黒のムツ刺身三昧、にぎりとアカムツの味噌汁。
浅場では何も釣れなくなってしまう真冬の海。
中深場がどうなるかが一番の楽しみでしたが、冬の逃げ場を見つけた感じです。
この日の午前9時から西湘バイパスの石橋-小田原間が工事のため通行止めになりました。
帰りは平日なら10数分で通過できる真鶴道路(無料区間)に2時間弱も要しました。
レンタカーのまっくさんは網代を4時前に出て(途中40分ほどお茶しましたが)都内のレンタカーのお店に着いたのは返却時間ギリギリの夜9時だったそうです。
この工事、当面続きますので東伊豆方面の釣りは別の道を使うなどしないと、しばらく厳しくなりそうです。
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先日は何から何まで本当にありがとうございました!もう一日中楽しく過ごせました!!
アカムツって結構釣れるのですね。
と勘違いしてしまいそうなくらい釣られましたね。アタリが取りにかったですが、魚が少なかったのは餌の取られ方でも判りましたので渋い中をしっかりとお手並みを拝見させていただきました。値千金の釣行でした。
アカムツはそれこそ喉から手が出るほど欲しかったですが、次回への宿題がある方が次回もより楽しめますのでご遠慮いたしましたがお気持ちは大変ありがたい事です。
質も数も五目漁師さんには及びませんでしたが、かえって反省点が浮き彫りになり次回釣行の際にはきっと眩しい赤いヤツを釣れるだろうと思っております。
まずは竿ですね。アタリが取れない事にはどうしようもないです。リールはトルク重視でもう一回り大きい(手巻きの)リールにコンバートします。シカケも再検討の余地が多いことが判りましたので次回も是非伺えますと幸いです。
本当にありがとうございました!!
投稿: まっく | 2022年1月 7日 (金) 09時18分
まっくさん、こんにちは。
お疲れさんでした。
朝の内はうねりが残っていましたのであの場所に座っているのは辛かったと思いますが
思っていたほど寒さはなく良かったですね。
あの竿だったら私の別の竿をお貸ししたらよかったと思っています。
なかなか釣れる魚を選別するのは難しいですから、私のアカムツは幸運だったとしか言いようはありませんが、いつもの様な活性がなく苦労しました。
潮のせいなのか、シーズンのせいなのかよくわかりません。
自宅に戻って近くで釣っていた遊漁船の釣果を見てみましたが、やはりアカムツ狙いの船でした。
皆さん、数は1~2尾程度だと思いますがアカムツが釣れていたようです。
もちろんマーキング済みです。
私が自作している仕掛けを後でメール添付で送らせていただきますので参考にして下さい。
今から3月くらいまでの季節は私にとっても中深場は未知の季節です。
色々と海中のよう様子を感じながら釣っていきたいと思っていますのでまたご一緒して下さい。
投稿: 五目漁師 | 2022年1月 7日 (金) 12時00分
五目漁師さん新年明けましておめでとうございます。
手前船頭にてアカムツ3匹はスゴすぎます。五目さんのブログには東伊豆におけるボート釣りの魅力が沢山詰まっています。釣にいけない時はバックナンバーを漁って楽しませて頂いております。毎週、釣りに行ってその都度ブログを書くのは大変な事とは思いますが、末長く楽しませて下さいませ。
当日の渋滞、同じ時間帯に私もはまりました。サバやフグ祭りもきらいですが、これが一番応えます。2日の初釣りブログでは水温15、6とありましたが、当日は14度台まで下がっていました。それでもサバが回遊していましたので、底潮はそれ程冷たくはないのかもしれません。冬の海、次回の釣行報告期待しております。
投稿: 埼玉のO | 2022年1月 7日 (金) 15時21分
明けましておめでとう御座いますm(__)m
網代釣行一発目からアカムツ3匹、クロムツ、白ムツの揃い踏み!
素晴らしすぎます!
どんな誘い方しているのか気になりますが、自分で試行錯誤したいので聞かないでおきます(^O^;)
錘120号は軽いですね!
2人乗るなら180号ぐらい乗せたいところですが、引き味は120号の方が良いのは間違いないので、判断が難しい( ˘•ω•˘ )
同船したマックさんの竿は乗り合いで使う200号、250号錘前提だったのではないかと想像しながら読んでいました。
錘が軽くて、竿が硬いの組合せだと着底感が取りづらく、私は誘えているかも分からない…過去に痛い目に逢いました(^O^;)
いずれ挑戦しに参りますので、良く考えてタックル選びしたいと思います(*^^*)
投稿: AP | 2022年1月 7日 (金) 17時52分
埼玉のOさん、明けましておめでとうございます。
応援いただきありがとうございます。
私の方こそ記事にコメントを頂いたり、それが縁で現地でお会いしお話させていただいたり、お陰様で楽しい釣りライフになっています。
拙い記事ですが頑張りますのでこれからもよろしくお願いします。
Oさんが伊東に来られるとオヤジさんから今日はOさんが来てるよといつも話題に上がり釣果を楽しみにしているんですよ。
この日もリアルタイムでOさんは今カイワリ4尾(11時ころ)とかいう情報が入ってました。
あのでかいトラフグはどうされたのか気になっています。
この日の水温が低目だったのは前日のシケのせいでしょうね。
海水がかき回されて海水面の水温が一時的に下がったのではと思います。
西湘BPの工事は当分続くようですが、あの調子で渋滞が続くようなら考えてしまいますね。
投稿: 五目漁師 | 2022年1月 7日 (金) 23時27分
APさん、明けましておめでとうございます。
今までにない渋い日でしたが、たまのアタリがアカムツという、なんとも幸運な釣りでした。
結構根掛かりとかもあって厳しかった福浦の中深場と違って、網代はどうやら伊東の沖と同じような砂漠っぽいところのようですからいない時には本当にいないですね。
一人乗りの手漕ぎと違って、2人で釣ると200~300mもあるとどうしても絡むことが時々あります。かといって遊漁船の様に錘を重たくすると錘釣りになってしまいますので、道糸を1.5号で統一してせいぜい150号止まりでやっています。
中深場の釣りでは6-4調子の青物竿を使う人も多いですがやはりアタリはライトタックルの細くて軽い竿の方が取りやすいように思っています。
早ければ3月からエンジン艇が3艇態勢になるようです。
そうすればもう少し艇の予約も容易になると思っていますのでご一緒できる日を楽しみにしています。
投稿: 五目漁師 | 2022年1月 7日 (金) 23時54分
五目漁師さん、こんにちは。
正月早々アカムツとは縁起がいいですね。
それにしても、25馬力エンジン艇の底力を感じずにはいられません。
人気になるのも仕方ないですね。
冬は中深場釣りが館山湾あたりでも基本ですが、手巻きジギングに拘る僕はボウズ上等です。
外房も水深300m位以上まで行けば金目鯛が釣れるそうです(漁師談)が、
そもそもそんなリールもありませんし、冬の海で水深300mは外房ではかなりデンジャラスです。せいぜいイカとメタボサバですね。
投稿: ぐっちゃん | 2022年1月12日 (水) 21時02分
ぐっちゃん、こんばんは。
まぐれというか、たまたまですが正月から縁起がいいのは確かですね。
しかし、面白いもので釣れると
この場所はいいぞとか
この釣り方はいいぞとか、わかった気持ちになるんですね。
で、次はまた釣れない。
相模湾はどん深ですからどこからでも2~3キロも沖に出れば200~300mはあります。
キンメはもっと深いですからどうなのかよくわかりませんが
私くらいの中深場と獲物からすれば道糸などは1.5号もしくは1号でも十分ですから
大きなリールは不要ですよ。
遊漁船は何故か糸が太い、太いから錘が重たくなる、竿もリールも太く大きくなる、
それで更に糸が太くなる・・・のシンドロームですね。
浅場では釣れる魚が居なくなる冬期に是非やってみてください。
美味しい魚が多いですよ。
投稿: 五目漁師 | 2022年1月12日 (水) 22時30分