中深場は成功もタイラバは不発に終わる
昨日(4月7日)は
網代(亮知丸)に釣行。
もう20年も前に買った中通し竿を
未だに使っている弟が
タイラバを始めた。
初めてのタイラバ釣行(伊東)で
結構いい釣りをしたこともあって、
今度は乗っ込みのデカ真鯛を
狙ってみたいとご所望。
一方、五目漁師は
前回中途半端で終わった
網代の中深場をもう少し探ってみたい。
そこで、道具を持たない彼にとっては
見物だけになってしまうかもしれないが
早朝少しだけ深場をやって
その後タイラバで
真鯛やハタを狙ってみることにした。
今回もエンジン艇をお借りして
先ずは沖の-210m辺りを目指す。
ポイントまでは約10分で到着。
無風ではあるが潮に乗って
いい具合にボートは南に流れる。
(120号の錘がほぼ真下に落ちている)
弟は五目漁師の青物竿と
自身の今回のためにラインを
PE1.5号500mに巻き替えた
これも20年もののダイワのリール、
もちろん手巻きを使う。
一投目、
仕掛け投入後3分ほどかかる着底は
???と感じながらも
さすがに経験豊富な老釣り師だけあって、
なんとかつかんだようだ。
重たいなぁ
と6:4調子の太くて重い竿を不足そうに
穂先を上下して誘っている。
うーん、わからない、
ちょっと重たくなったかもと言いながら
一大決心して巻き上げに掛かる。
うつむき加減で
ひたすら腕だけが回転する姿を
横から見ていると
まるで永久に続く
電気仕掛けの糸巻き爺さんのようだ。
残り100mを切った頃になると
眺めている五目漁師にも
明らかに穂先のピクピクが見て取れる。
それってまさかのアカムツじゃないだろうな。
フウフウ、息切れの声(音?)が
聞こえてくる中でやっと手繰りに入る。
上針に付いていたのはシロムツ
おめでとう!
そして下針。 えっ赤い、
おいおいそれアカムツじゃないの。
五目漁師がタモ! という前に
勢いよく引き抜かれたアカムツが
甲板で跳ねている。
やってくれた。
40cm弱はあろうかと思う立派なアカムツ。
こんなところに居るの?と
疑心暗鬼だったアカムツを目の前に見て
五目漁師も俄然ファイトが湧いてくる。
竿をお股に挟んだまま記念写真を撮り終えて
自分の竿に戻ると
こちらも何となく重たい。
うん?何か掛かっているな。
ここはウイーン、
普通に電動リールが巻き上げてくれる。
やはり残り100m辺りから
穂先のピクピクの頻度と振幅が
大きくなってくる。
そして、手繰ながら覗き込む。
おいおいこっちもアカムツだよ!
彼のに比べると一回り小さいが(30cm)
やったね。
この後はサバが出てきたりして邪魔になるが
仕掛けを落とす度に
シロムツを主に何かがかかってくる。
無理やり細いPEラインを巻いた彼のリールに
案の定ラインが巻き込んでしまったので
切って応急処置をした後だった。
再び怪しげな引き。
そして2尾目のアカムツ。
一方、五目漁師には
この日一番のアタリらしいアタリで
前回に引き続きアラ。
前回よりも少し型は良くなった。(37cm)
小型とはいえ2回連続ではもう幻ではなく
このサイズなら今後も釣れそうだ。
そろそろ、少しだけ準備してきた
サバタンもホタルイカもなくなって来たので
これを最後の一投と決めて仕掛けを投入する。
すると、シロムツの三連掛け。
名残惜しいが予定を少しオーバーして
9時半には真鯛狙いのタイラバ流しに切り替える。
先ずは、-90m
乗っ込み真鯛というには少し深いが
仲間の実績があるポイントから流し始める。
といってもボートは殆ど止まったままで
100gのタイラバが垂直に落ちて行き
釣れる気がしない。
手漕ぎボートで培った
3回巻き巻き1移動を実践しようにも
都度エンジンを入れたり切ったりでは
厳しい操作になってしまい直ぐに諦める。
以前、手漕ぎボートこそが
タイラバに最適な釣りでしょう
と言っていた自らのセリフを思いだす。
エンジン艇のタイラバ流しには
また別の工夫が必要になりそうだ。
結局、この場は適当に中移動を繰り返しながら
-30m~-120mを点々と釣り動いたが
五目漁師には一度のアタリもなし
弟にレンコダイとウッカリカサゴが
掛ったのみで
どちらか一方が大物を仕留めるという
目標達成はならなかった。
で、今日の釣果はこれ。
2人分の釣果は結構賑やかだ。
こちらは自宅で撮った五目漁師の釣果。
シロムツは塩焼きが美味しいが
今回は小型が多いのでカルパッチョに
牙をむき出し、別名”縄切り”とも呼ばれる
恐ろしい呼び名の割りに
一方で上品な食味で人気のクロシビカマスは
ナメロウ丼に。
次の日に、アラとアカムツ、クロシビカマスの
刺身とナメロウ
そして、久し振りににぎり。
左から、アカムツ、アラ、アカムツの炙り、
クロシビカマスのナメロウ軍艦
弟の方が釣果が良い。
彼と行く時にはよくこうなります。
当たり前でしょう。良い釣果は良い道具や
上手い竿さばきではなく、
良いタイミング(天気や海の状況)で、
良いポイントに行き(魚の居場所を探す)、
良い釣りの方法(狙いの魚に適した)で釣る。
この総合的な結果ですよ。
タイラバで釣れなかったことを横に置いて
お膳立てした船頭が良かったからでしょう
と自己満足。
次は、伊東で気まぐれカイワリですかね。
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思ってもみない高級魚アカムツとは一瞬にして目の色が変わったでしょうね
五目漁師さんが おいおいと内心穏やかな状態でない中 投入した絵が浮かびますよ^^
そしてご本人もゲット! 少しだけの予定が活気付いちゃいましたね
投稿: マリン・ブルー | 2021年4月 9日 (金) 09時11分
おはようございます
山椒の木の実についてコメントしようと想ったら
釣りですね
羨ましいです
深場の釣りで、これだけ釣れれば良いですね
オマツリも無かったようで流石です
アカムツの刺身はつい最近食べましたが
やはり旨いですね
山椒は田舎の思い出の食材
おふくろが生きていた頃は毎回漬物を持って帰り
オヤジに嫌な顔をされていました
好みは一緒でした
投稿: 趣味人たけ | 2021年4月 9日 (金) 10時44分
マリン・ブルーさん、こんにちは。
マリン・ブルーさんのキンメ程深くはないですが
その分いろんな魚が釣れて面白いですよ。
なんたって、手巻きでなんとかなる世界のようです。
深場の魚は皆美味しいですが、
アカムツの脂の乗りは特別ですね
欲を言うと切がありませんが
もう少し数が欲しいところです。
投稿: 五目漁師 | 2021年4月 9日 (金) 13時35分
趣味人たけさん、こんにちは。
普段そう簡単には餌にありつけないからでしょうか
仕掛けを落とせば必ずと言っていいほど
何かは掛かってきますね。
船が大して大きくはないですから
ミヨシとトモで最大の距離をとって釣っていますが
さすがにサバがかかるとお祭りもたまにあります。
そこは身内のメリット、
切ってしまうぞの一言でカバーできるのがいいところです。
山椒はいいですよね。
残念ながら自宅の山椒は実がなりません。
実を付けるためには何か条件というか環境があるようです。
投稿: 五目漁師 | 2021年4月 9日 (金) 13時48分
五目漁師さん、おはようございます。
アカムツとアラ羨ましい限りです。釣り魚の握りとは最高ですね。
先週の土曜日ですが、結局カイワリ、マダイ、イトヨリダイ、サバの各2匹という結果でした。
サバ以外は午前中の釣果で.午後はさっぱり、またまた気まぐれのカイワリ君に翻弄されてしまいました。(笑)
カイワリ13匹という方もいましたし、ホームページに上がった方は目の前にいたので、腕のせいでしょうか。。(笑)
今週も懲りずにカイワリ爆釣と大鯛を狙って行って参ります。
今日は朝北東の風が強いので、遅い岸払いですが、隣のボートは出船しないでしょうし、他のお客さんも少ないので、魚の御機嫌良ければ数釣れそうな気はしますが、今週はあまり釣れてないようなので運試しになりますね。
それではまた
投稿: | 2021年4月10日 (土) 07時09分
Kさん、おはようございます。
(お名前がありませんが、先週の釣行に引き続きということで間違いないですよね)
先週は釣果ブログにきっとKさんが登場されるだろうと思っていたのですが残念でした。
近くで釣っておられた方は私も存じ上げていますが真鯛を専門に狙っておられるだけに
真鯛の釣果が素晴らしかったですね。
気まぐれカイワリ、私も色々やってみますが何が良いのかいまだにわかりません。
なんとなく食い渋る時には細ハリスのロングがいいかなとは思っています。
今の時期なら間違って青物がかかることはなさそうですし、
サバも今のサイズなら2号程度でもなんとか行けそうです。
私も、年一度はカイワリ祭りを楽しみたいので次回は伊東ですが
なかなか天気の方が難しそうです。
今日の釣果が楽しみです。
頑張って下さい。
投稿: 五目漁師 | 2021年4月10日 (土) 09時25分
こんばんは。
深海の美味集合!ですね!!
と言ってもアカムツすら居酒屋さんで食べた微妙なヤツしか味わったことがありませんので知らないのですが。^_^a
気温も程々で最高の釣りシーズンになりましたね。カイワリのお話が出ていますが最近は居ついていたフグどもはあまり話には出てきませんね。これは近々に一度足を向けたい所ではありますが、マンボウがハードルを押し上げてしまっているのが悩ましい、、、
投稿: まっく | 2021年4月10日 (土) 21時26分
まっくさん、こんばんは。
回転ずしでもたまにアカムツありますね。
3枚に捌いた1枚分が乗っかってます。
こんな小さいの獲るなよと言いたくなるような。
神奈川県は今のところギリセーフですが要は実質ですね。
3密回避の自信はあるが、ルールはルールだし・・・です。
晴れて、ご一緒させていただく日が楽しみですが
見えてきませんね。
投稿: 五目漁師 | 2021年4月10日 (土) 23時59分
ご無沙汰しております。
見事なアカムツ、アラ、シロムツ、スミヤキ!
木の芽のナメロウ!
これは食べたい!
ジェノベーゼのようにソースにしたものも良いですね。
タイラバを使うなら、熱海城の断崖下の水深50m位から等深線に沿って、多賀に向けて流してみて下さい。
鬼カサゴ、マゴチは期待できますよ。
水深80mで流すと甘鯛と何故かマダイが居るので、試してみて下さい。
今回の釣行、
福浦に代わる最高のポイント発掘ですね。
写真と水深でポイントはわかりました。
流石に私でも手漕ぎでは行けないです。
羨ましい限り。
と言いつつポイントがわかると狙おうか迷います。
多賀ボートは未経験者を断りますが、ベタ凪だと、どこまで行っても良いと言われます。
間違って潮に流されたら、釣果報告しますね。
投稿: AP | 2021年4月19日 (月) 02時22分
APさん、お久しぶりです。
今度のボート屋さんでは手漕ぎの範囲を明確に線引きされています。
熱海城の海岸まではOKですが、そこで沖に出ることはできず
APさんのポイントまでは今少しでした。
中深場も未だ2回目ですから何とも言えませんが
福浦に比べると広く土か砂の場が広がっているような感じで
餌盗りサイズのユメカサゴの類はは少ないですし根掛かりも心配なさそうです。
一方、福浦で良く釣れたクロムツの姿は今のところ少ないですが
同じポイントでアラが見られるのは嬉しいですね。
アカムツも今のところは期待大です。
ここから福浦のポイントを見通すことができます。
あたり前ですが200-300mラインが福浦-熱海-網代とずっと繋がっていることを想像しつつ
魚探しの妄想にふけっているところです。
今、魚探で直線距離を確認したところ
今回のポイントと福浦のポイントの直線距離は同じでした。
ただ福浦の場合は目の前に直ぐ三っ石が見えていましたが
今回は岸からの距離はあります。
今の禍中では止めた方がお互いに良いと思っていますが
ご一緒させていただける日を楽しみにマイポイント探しをしておきますので
よろしくお願いします。
投稿: 五目漁師 | 2021年4月19日 (月) 10時05分