集活-付録(自慢にならない自慢)
緊急非常事態宣言が解除されたものの、
県またぎの移動の自粛要請は残っている。
けじめという観点で理解はできるが
県またぎとそうでない移動の
感染に対する影響ってどうなの?
正しい移動、行動を保ちながらの
手漕ぎボート釣りは
またごうが、またごまいが
スーパーの買い物よりは
よほど危険は及ぼさないし
自らも安全だと思うんだがなぁ。
それに東伊豆のボート屋さんのお客って
ほとんどが県外じゃないの、
これじゃやっぱりお客は来ないよなぁ
と言い訳をしながら五目漁師も
外出自粛要請されたこの約2か月間
全く釣りに行っていないわけではない。
緊急事態宣言が解除された先日は
オヤジさんの顔も見たくなったし
県またぎになる伊東にも足を延ばした。
今は来ないでください!
終わったらまた来てください!
の看板を見ながらまたぐのは
先の言い訳をしながらとはいえ
気持ちの良いものではない。
コロナ禍のために一つだけ良いことがある。
さすがに釣行の記事は控えているので
行ったはいいが釣れなかったボ記事のために
時間を費やさなくてもよいことだ。
さて、そんなわけで(たけさん風)
前回で終わった集活記事のおまけ版として
自慢できない自慢話を
あれやこれやまとめてみた。
その1:自慢にならない大物バラシなど
逃がした魚は大きいということわざがある。
手に入れかけて逃がしたもの(魚)は
実際より大きく思って悔しがる
という意味で、
60cmであろうが70cmであろうが
いつも両手を広げて
これくらいはあったと表現する
釣り師的な乗りを揶揄しているようにも思える。
ただ、釣り師としての経験から
言わせてもらえば、
逃がしたから大きく思ってしまうのではなく、
本当に大きかったから逃られた
というのが正しいと思っている。
(うーん、これじゃことわざにはならないな)
大物を逃がした経験は
釣り師なら幾度となくあると思うが
皆さんどうだろうか。
伊東のあの時のあれはとか、
福浦のあの時のあいつはとか
五目漁師にも未だに忘れられない
大物逃がしの記憶がいくつかある。
まだ姿を見もしなかった魚なので
それこそ両手を広げて
これくらいはあっただろうと
言いたくなってくる。
しかし、中には姿は見ずとも
大物の証拠を残して逃げたやつもいる。
伊東で釣りを始めたころに
こんなことがあった。
来たーっ! フッ、やられた。
しばらくして、
また来たーっ! フッ、またやられた。
その時の2本の針がこれ。
左2つが折られたチヌ針4号、ハリスはフロロカーボン4号。
右は折れていないチヌ針4号
ガツンの直後に厳しい引き込みがあり、
あっという間に見事に折られてしまった。
早かったので青物だったのかマダイだったのか
それとも別の魚だったのか見当すらつかない。
大物を引き上げる中で
次第に針を延ばされることはよくあるが
立て続けに折られてしまったのは
これが最初で最後、というかこれ以降、
4号ハリスで仕掛けを作る時には
チヌ針4号に代えて
軸の太いカットグレ針の9号か10号を
使うことにしている。
別の時、
泳がせに大物(多分ヒラメだと思う)が
掛かったが竿掛けのトラブルで
合わせが遅れてしまったために
どうやらアジをずっぽりと
飲み込まれてしまった。
これも股股、いや違うまたまた
両手を広げたくなる大物であったが、
あと15mというところでバラし、
孫のイカリ針を切られて
ざらざらになった8号ハリスが上がってきた。
余りの悔しさに
次から泳がせはワイヤーハリスで臨む。
そして後日、
仇をとったかの様に思ったときだった。
さあ、噛み切れるものなら切ってみろ!
と既に勝ち誇っていたが再度のバラシ。
今度はワイヤーをかしめている
スリーブ部のすっぽ抜けだ。
もうへたり込むしかなかった。
勿論、ワイロン#41s
(ワイヤーにビニールを被せたもの)は
今までにさんざん使ってきている。
こんなものが抜けるか!? と思いながら
自宅でいくつか作って試してみたところ
同程度の裸ワイヤー39/7に比べると
たまにビニールとワイヤーが剥離して
スッポ抜けてしまうことが分かった。
以後はスリーブを単管のものから
ダルマスリーブ替えた上で
スリーブを2連にして締めるか、
少し硬めになるが裸ワイヤーを使うことにしている。
さて、大物と言えば魚だけではない。
五目漁師は今までに4本も釣り竿を釣っている。
その内の一本は自分が落とした竿を
直後に-40mの海底から釣り上げたもの。
落とした直後の竿なら
仕掛けや道糸が海中を漂っているために
直ぐに掛けにいけば比較的に簡単に
釣り上げることができる。
これは、伊東で釣り上げた別の竿。
やはり海底近くを一部が漂っていたようだ。
なんとサバ、ビシ、そして道糸を手繰っていくと
竿という順序で上がってきた。
生きたサバが付いていたので
落としてから時間はそんなにたっていないようだ。
オーシャンのオヤジさんにでも預けておこう
と記念写真を撮っていると
先ほどすれ違って挨拶を交わした
お兄さんのボートがやってきて、
今竿を釣られませんでしたか?と聞かれ、
無事に落とし主の元に戻る。
そして一番の大物はこれだ。
先の竿と違ってこれはかなり長い間
海底に横たわっていたのであろう。
びっしりと細かい貝や泥が付き、
竿には違いないがもうごみ同然の姿だ。
海に戻そうと思ったが念のために
一部の貝を落として確認すると
微かにDAIWAの文字が読み取れる。
どうやらそれなりの竿のようだ。
自宅に持ち帰って
今度は興味津々もう少し貝を落としていくと
なんと正体はあの極鋭
(メタルトップ、AGS)ではないか。
ダイワの竿の中でも
一番高価な部類に入る竿
であることくらいは知っていたので
使えるかどうかは別として
取りあえず拾ったところに近い
釣り具屋さん2軒に連絡した。
落としてからかなり日がたっているので
落とし主が見つかるのはもう難しいだろうな
と思いながら一週間ほどかけて
ぴっかぴっかにする。
爪で一つ一つ付着した貝を落としたために
指先が痺れてしまった。
結局、その後落とし主は見つからず
何度か使わせていただいて今に至っている。
(時効はありませんので
持ち主が見つかればお返しします。
ご連絡を下さい。)
その2:自慢にならない小物
さて、大物逃がしの記憶は忘れられないが、
こんな小物も確保している。
7、8cm程度のカワハギを
ペンダントサイズというが
これは正にイアリングサイズ。
当時ご自宅で海水の水槽を持たれていた
のりべんさんか芋焼酎さんに差し上げれば
喜ばれるだろうなと思いつつ帰っていただく。
そしてこれは
マダイやカイワリの口の中に張り付いている
おなじみのあいつ(タイノエ)。
宿主にとってはキモかわゆい厄介者ではあるが
こいつのお陰でこの時には助かった魚がいる。
その3:自慢にならない珍魚
今までに釣った珍しい魚なら先ずはこいつだ。
オニカサゴ狙いの川奈の流し釣りで
-70m辺りで釣った初めて見る魚。
その日は既におかず分くらいは釣っていたし
顔が怖かったのでリリースしようとしたが
取りあえず持ち帰って調べてみると、
どうやらヨロイイタチウオという魚らしい。
なるほど顔が怖いだけあって名前も怖い。
ところが滅多に市場に出回ることはない
超がつく高級魚ともあったので
顔のことは忘れて美味しくいただいた。
さすがに姿釣りは遠慮したが
これは福浦で昨年釣ったエビスダイ。
なんとまるでガラスのような鱗は
出刃包丁では全く歯が立たない。
仕方がないのでニッパーで一枚ずつ引き抜いた。
これは針掛かりした後で
住処に逃げ込んだのであろうか。
大関の瓶に収まっていた川奈のタコ。
クーラーボックスを開けてびっくり。
福浦で釣ったスミイカと一緒に入れていた
この黒い魚の正体はカワハギ。
釣るのは難しいが簡単に掬えてしまう
ウスバカハギ(失礼ウスバハギ)
結構大きい(50cm弱)ので1尾掬えば十分と思って
コマセを少し巻いて船べりに寄ってきたところを
玉網で掬おうとしたら2尾も入ってしまった。
群れているのでいくらでも掬えるが
市場で売られると結構お高い魚。
さて、この類の話はまだまだありそうだが
少し長くなってしまったのでここまでにしておこう。
そろそろ次回あたりから
釣りの記事に戻りたいと思っている。
さて、どこに行きますかね。
福浦のムギイカは調子が良くないようですし
伊東は先日ボを食らったし
久し振りに大津でアジから泳がせ
駄目ならタイラバというのも面白そうですね。
そうそうオオモリボートではヒラメが上がっていますが
駐車場が閉まったままでは無理ですね。
*本記事を書き終えた直後に1通のメールが、
記事にコメント下さる方が昨日福浦で73cmの真鯛を釣ったと。
五目漁師もあそこでやったんだけどなぁ。
もう一度福浦もありそうです。(5月31日10時56分追加)
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