五目漁師タイラバに逃げる
昨日(3月12日)は
伊東(オーシャン釣具)に釣行。
今年の伊東は例年とは違う様に思う。
海が完ぺきに静まり返る真冬の時期がなく
気まぐれではあるが
カイワリやハナダイが釣れ続いている。
ここまでくれば、引き続き
もう春のカイワリシーズンが見えてくる。
それにもう1つはマダイ。
伊東のマダイは秋のシーズンを中心に
数は結構上がるが、
観音崎や調子が良いときの大津に比べると
大マダイがバンバン上がるというイメージ
ではなかった。
それが今年はどうしたのだろうか、
週末ごとに60cmクラスが上がっている。
伊東ではあまりノッコミマダイという言葉は
聞くことがなかったが、
ここにきて明らかに
今こそがというタイミングのような気がする。
さて、どうしよう。
実は前日オヤジさんに予約電話を入れるまでは
久しぶりに坊主上等のルアーオンリーで
大マダイ狙いと決めていた。
しかし、話している内に
カイワリやハナダイも釣れているし・・・
ということになり、
あっさりとコマセ釣りに変更し、
念のために
タイラバも準備するということにした。
欲張りすると竿ばかりが増えてしまうので
スロージギングによるマダイ狙いは
止めにする。
手石島に上る朝日
今日も一緒に釣ることになった
yさん、sさんよりも少し早めに沖に出る。
釣り始めると直ぐに南西風が北東風に変り、
いきなり海面がざわついてくる。
これに弱い雨が加われば
完璧なカイワリ日和ということになるが、
うーん、本当かいな?!
餌はたまになくなるが
カイワリどころかアタリは一切ない。
一方で、魚探に映る海底が賑やかなのは
前回の伊東
(この時も五目漁師は釣れなかった)
と変わらない。
9時になってやっとカイワリ。
貴重なカイワリ。ツルンと手が滑って逃がすまいと
きつく握りしめている
そして、10時20分にドラグを引き出すアタリ。
大物来たよ!
と誰となく周りに声をかけたものの、
いや、ちょっとおかしいぞ?
サメかな、いやエイかな?
この野郎エイだった。
周りの調子も良くなさそうだし、
昼前には辛抱しきれず
取りあえず餌釣り用の竿一本は
そのままにして、
少し沖に出てタイラバに切り替える。
-45m辺りを流すも先ほどまでと違って、
海底は静まり返っている。
良くしたもので、
釣り師が集まるコマセポイントは
やはり魚影が濃いことをあらためて感じる。
海底のわずかな反応を見つけながら
タイラバを落として行くがアタリはない。
少し賑やかな海底を見つけたので
片づけずに残しておいた竿で
オキアミ餌仕掛けを落としてみると
直ぐに小気味よいアタリがあり、
上がってきたのはイトヨリ。
続いて久しぶりのムシガレイ。
しかし、やっぱり餌なら釣れる
と思ったのもここまで、
あとは続かない。
こんなことをしている場合ではない。
狙いのマダイが欲しいのでタイラバに戻る。
タイラバ最初のアタリは小型のアオハタ、
そして次にウッカリン
やっとそれらしき獲物が上がり一安心する。
更に、もう少し沖まで出て、
さあ行け!
タングステンヘッドと
お上品めに自作したラバー部のセットは
ボシューーンという感じで
真っ逆さまに海底に向かって落ちて行く。
ヘッドが小さいせいで
後に引く渦が細く凝縮しているからか、
ラバー部がきゅっと締まって
スマートに見える。
着底から先ず緊張の10回転、
今日はいつもよりゆっくりと巻く。
そして少し巻き速度を速めて
おまけの10回転の真ん中辺りの
タイミングだっただろうか、
コツン。
クク、グイーン。
その後はカンカンと穂先が叩かれる。
コマセ釣りのあたりと違って、
針掛かりを確信するまでの長い過程
(といっても2、3秒程度であるが)こそが
タイラバの醍醐味ともいえる。
掛かったぞ、
しかし中層で掛かったこともあり、
これは昨年の秋にさんざんやられた
あのフグ野郎に違いない。
まだいたのか。
それにしてもでかいフグだ、
是非、面を拝みたいものだ。
っと、その時
いきなりドラグが引き出される。
五目漁師のドラグ設定は
1~1.5キロ程度にしているので、
いくら何でもこれでフグはないだろう。
少しぞんざいに扱ってしまったことを
後悔しながら
ひょっとして待望のマダイかも。
いや、マダイに違いないに変ってくる。
穂先を叩く強烈な首(?)振りと
2度3度とドラグの引き出し。
やがて少し濁った水面下に
白い魚体がくねくねと見えてくる。
ロングハリスの手繰と違って
ここまでくれば
最後まで竿の弾力が生かせるタイラバでは
もう勝利も同然だ。
やったね。(61cm)
こんな時期のタイラバマダイは
五目漁師としては初めて。
今年の伊東はやはり違う。
その後は定番のキダイ、
イトヨリやホウボウを釣って
そろそろ沖上がりの時間。
カイワリポイントに戻ると、皆さん
諦めたり、うなだれたり、アフォくさくなったりで
期待した昼からも調子は良くなかったようだ。
左からsさん、yさん、オヤジさん
で、今日の釣果はこれ。
(ザル径:52cm)
超美人クラスの雌マダイ。
後をつけていたに違いない雄も狙えたかも。
で、この9匹、
実は2匹いるイトヨリも正確には
本イトヨリとソコイトヨリで別の魚種。
つまり9匹9種。
相変わらず伊東の魚種の多さには驚かされる。
続けておれば、次は何だっただろう?
アマダイ、オニカサゴ、ハナダイ、エソ・・・
まだまだある。
で、釣った日は疲れたので
キダイを使ったパエリア。
最近の我が家のお気に入りだ。
簡単で、美味い。
次の日、
マダイ、ウッカリン、ハタ、カイワリの刺身と
マダイの昆布締め。
マダイのカマ焼き、
マダイのアラ煮。
以前伊東の海中を撮られたiさんから
見せてもらったことがあります。
カイワリもハナダイもコマセには飛びついても
決して針の付いたオキアミには食いつきません。
こんな時があるようです。
もちろん色々と工夫してみますが、今ところお手上げです。
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コメント
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ぷっくらとした真鯛ゲット おめでとうございます
>ひょっとして待望のマダイかも
>いや、マダイに違いないに変ってくる
やり取りしながらの心の動き ドキドキだったのが伺えます
投稿: マリン・ブルー | 2020年3月14日 (土) 11時37分
マリン・ブルーさん、こんにちは。
雌の綺麗な鯛でした。
最初にてっきりフグだと決めつけてしまったので
楽しみの半分は損した感じです。
鯛と確信してからはドキドキでしたね。
人の心理は面白いものです。
投稿: 五目漁師 | 2020年3月14日 (土) 14時52分
こんばんは!
ピッカピカの鯛ですねぇ!
図鑑なんかの写真に使えそうなザ・鯛です。
『タイラバに逃げた』とありますが逃げるが勝ちでしたね。しかし逃げているというより最近はタイラバやジグが主力なような勢いですかね。私は、餌喰わないならコマセ誰よりも打つ増量作戦で使い切って燃え尽きてます。
正面沖は反応があったんですね。でも針にかからない、、、やはり賢くなったフグ説あるかもしれませんよ?!笑
色々釣り分けて味くらべのお料理も華やかですね。私も先日真鶴で色々食べましたがここまで魚種豊富ではありませんでした。五目漁師のお名前通りですね。
投稿: まっく | 2020年3月14日 (土) 19時00分
まっくさん、こんばんは。
元々のタイラバとジギングの予定を
わざわざ餌釣りに変更しての釣りでしたから
カイワリ、ハナダイで格好つけたかったところです。
小物は別ですが大物(マダイ、青物、ヒラメ、ハタ類)
に限ればタイラバやジグ、それに泳がせが
圧倒的に有利だと思っています。
水中カメラで撮った動かぬ証拠がありますから
居て食ってこないのはカイワリ、ハナダイですよ。
いつもではなくそのような時があるようです。
是非工夫して釣ってみてください。
投稿: 五目漁師 | 2020年3月14日 (土) 23時00分
師匠こんばんわ
前回のコメントで匂わせて
有言実行…驚きましたー(^○^)
流石です
投稿: ガル | 2020年3月15日 (日) 00時29分
キレイな真鯛ですね。
それにしても、この時期に9目は凄いです。
本当に、今年の海はちょっと違う感じなんでしょうか。
タイラバのアタリ前後の記述はとても参考になります。
遅巻き10回転+少し早めに10回転、
コンッと来てググーッですね(メモメモ…笑)
投稿: ぐっちゃん | 2020年3月15日 (日) 01時56分
ガルさん、おはようございます。
匂わせたかどうかは覚えていませんが
気配というよりも寧ろ気持ちだったと思います。
本当はカイワリポイント辺りでのイメージだったのですが。
まあ、いいか。 ですね。
投稿: 五目漁師 | 2020年3月15日 (日) 08時57分
ぐっちゃん、おはようございます。
例年なら、ブログの締めくくりは
水温上昇が待ち遠しいの繰り返しの時期ですが
思えば今年はそれが一度もないですね。
ボート屋のオヤジさんも2℃高いと言ってます。
これだけの種類の魚を捕らえてしまうわけですから
もはや鯛ラバではないですね。 何かいい名称が欲しいところです。
そのタイラバのあたりはヴォッコーーーーンではなく
ウン? ウン? 来たかな? 的ですから
ぐっちゃんんの体には合わないでしょうね。
投稿: 五目漁師 | 2020年3月15日 (日) 09時12分
五目漁師さんの面目躍如!多彩でにぎやかな釣果と、
桜鯛もお見事です^^/
私の方はここ3か月ろくに釣りにもいかず、
20年選手のディーゼル船レストアと格闘してきましたが、・・・
この真鯛を見て、飛竜丸のスイッチが入りました。
いったん工具類を片付けて、日曜日に船を出して試運転してきます!
投稿: 飛竜丸 | 2020年3月20日 (金) 08時10分
飛竜丸さん、こんちは。
師匠の先に鯛を釣らせていただきました。
今やタイラバなしのマダイは考えられません。
足を向けて眠れないとはこのことですね。
こちらはこのところ風が強くなかなか機会がありませんが
試運転では是非祝いの真鯛をあげて下さい。
遠くながらも祈ってます。
投稿: 五目漁師 | 2020年3月20日 (金) 10時46分