タイラバ強し
昨日(7月27日)は帰省先の舞鶴で釣行。
関西にいたときには
妹の旦那殿の船によく乗せてもらっていたが、
関東に引っ越ししてからは
すっかり乗る機会がなくなっていた。
久しぶりに竿、と言っても
タイラバ竿1本だけを持ち帰り
乗せてもらうことにした。
あいにく、天気が怪しいので
近場で済まそうと相談していたが、
気が付くと沖釣りのメッカ、
舞鶴港から約25km沖合の冠島に向けて
ボートは疾走していた。
(地図はGoogle Mapよりカット&ペースト)
ターボの調子が悪いと言っていたが
小型艇にもかかわらず
90馬力のディーゼル船内外機を積んだボートは
よく走る。
いつもは、竿は自宅でリールをセットして
ガイドに糸を通した状態で持ち出すが
今日は船上でその準備をする。
眼鏡はないし、船は跳ねるし、
更にボートのスピードが故の怒涛の風の中で
しかもこんな時に限って小さくて数の多いガイドに
リーダーを通していくのは至難の技だ。
やっとセットし終わり顔を上げると
先ほどまで遥か遠くに青くかすんでいた冠島が
既に緑鮮やかに、
海岸のゴロタ石が一つ一つ見えるところまで
迫っている。
手前が冠島、通称大島、奥は通称小島
船長さんご苦労様。
冠島は急な下り坂を利用して
転げ落ちるように勢いをつけないと
舞い上がることができないオオミズナギドリの
繁殖地として
島全体が国の天然記念物に指定されている。
このために特別の場合を除き上陸はできないが、
周りには釣り船やダイビングの船が
集まってくる。
ボートは島の手前でスピードを緩め
かっては毎週のように島回りで釣っていた
旦那の記憶をあてに
島の南東側のポイントに入る。
ここまで来ると
湾内の静けさからは想像もできないほどの
強い北寄りの風が吹いている。
案の定、
一流し目はボートが風に流されて釣りにならず、
次の流しからパラシュートアンカーを入れると
程よく南東方向にボートを流してくれる。
その流しの数投目で
早くもタイラバにアタリ。
あまり大きくはないがマダイの引きに間違いない。
そんなもので魚が釣れるわけがない
と思っている旦那が注視する中で
上がってきたのは食べ頃サイズのマダイ(41cm)。
次の流しで、今度はこれも小型だが
アコウ(キジハタ)が上がってくる。
オヤジに連れられて行った子供の頃は
舞鶴湾の中でも釣った記憶があるが、
今の五目漁師の普段の釣り場、伊東や福浦では、
よく似たアオハタやオオモンハタが
釣れることはあってもアコウが釣れたことはない。
-50m辺りから流し始め-70m近くになると
間違いなく結構大きなエソが掛かり始めるために、
また元に戻って流し直す。
水深60m近辺で、タイラバが落ちていく際に
何度かコツコツとした反応があることには
気付いていたが、
今度はゴトゴトと穂先が振動する。
慌ててリールのクラッチを入れた途端に
グイーンと穂先が海面に突っ込む
(いやこれは手漕ぎボート釣りの時のセリフ)。
グイーンと穂先がお辞儀する。
(では少し頼りないかな?)
久しぶりにドラグを引き出す青物独特の引きだ。
そろそろタイラバの威力を本気にし始めた旦那が
玉網に入れてくれたのはこれ。
関西では関東でいうイナダからワラサクラスを
ハマチと呼ぶが、
おや?
少しハマチとは違う感じがする。
小ぶりではあるが、どうやら五目漁師にとっては
初めてのヒラマサ(51cm)のようだ。
実は、途中に寄った釣り具屋の前で
2人で今にも降って来そうな空を見上げながら
近場のキス釣りにするか、
思い切って沖に出るかを迷い、
結局キス釣り(この場合は
五目漁師はタイラバでヒラメやマゴチ狙い)
と決めたために
旦那はイソメを準備したが
コマセやオキアミは持ってこなかった。
しかし、そこは五目漁師遠方より来る、
何というか旦那の男気とでも言おうか。
雲行きを見ながら走りつつ、
どんどんと舵を島に向けて切ってしまったために
キス釣り仕掛けにイソメを付けて
流している旦那にはベラやオキギスしか
掛かってこないのも致し方ない。
五目漁師はこの後、ホウボウを釣ったところで
アタリも遠ざかってしまったので、
今度は陸続きの岬に大きくポイントを移動する。
ここでは-30m~-40mラインを流して
ウッカリン2尾(36cm他)追釣する。
このポイントは
かっては旦那のキス、カワハギ、アマダイなどの
五目釣り場だったらしいが
こんなにでかいカサゴはここでは初めて
とびっくりの様子。
タイラバ強し。
で、今日の釣果はこれ。
釣った日刺身は旦那の自宅にて捌かせていただき皆でいただく。
あの広い海の中で
先ずは餌(あるいは敵)の存在を知らしめるのが第一。
タイラバは派手で初めて見る変な奴、
ジギングもイワシの中で一尾だけ変な奴、
しかもヨタヨタして元気がないので直ぐに捕まえることができそう、
泳がせのアジも同じですね。
元気に自然に泳がせるのがいいなんて
五目漁師は信じていません。
そんなことしたら、万に一しか釣れるチャンスはなくなってしまいます。
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