カイワリの青天釣りならず
昨日(4月22日)は伊東(オーシャン釣具)に釣行。
先に東京に住む弟を誘って大津釣行を予定したが
前々日に五目漁師が
電車の中で肋骨を強打してしまい
アンカーの引き上げなど出来っこないので
と約束をキャンセルした経緯がある。
4歳年下の弟はまだ暇そうに仕事をしているので
平日がいつも休みというわけではないが
取りあえず再び声を掛けてみる。
すると、なんと面白(がってはいけな)いことに、
自転車で転んで肋骨を強打したので
医者に行ってきたと。
折れてはいなかったが
アンカーの引き上げなど出来っこないので
やめとくとの返事。
嘘のような返事に思わずガハハッと笑ってしまう。
(イテテ!笑うと自分の肋骨がまだ痛むが
やっぱり面白がっている。)
さて、伊東ではカイワリの調子が良い。
カイワリは陸上の春よりも
少し遅れてやって来る海水温の上昇に伴って釣れ始め
真冬にはまた釣れなくいなってしまう。
伊東の海に通うボート釣り師は
少なからずこのカイワリの動向が気になる。
桜の開花宣言に因んで、
シーズン初の3尾以上の釣果で開カ宣言、
初の10尾以上の釣果で満カイ宣言
と五目漁師が勝手に決めてその成り行きを
もちろん自身も参加して見守っていたが、図らずも
仲間のfさん(伊東釣り具)が4月6日に開カ宣言、
yさん(オーシャン釣具)が4月18日に
満カイ宣言を果たした。
(4月18日のyさんの釣果、カイワリ19尾
オーシャン釣具のブログから転載)
カイワリならまかせてよ!
と自負しつつも置き去りにされた五目漁師は、今回
釣ったは良いが大量の処理と消費の苦難が待つ
40、50尾を超える青天釣りに挑む。
カイワリはシーズンインした後でも
昨日は釣れても今日は釣れない
といったことがよくある。
少し気になるのはこの凪。
今までの実績からカイワリ釣りは空も海面も
少しざわざわとしているくらいが良いように感じている
案の定沖に出て
既に釣り始めている周りのボートを見回しても
釣れている様子はない。
今日はハズレかな?
と思いつつ場所どりをして、
手持ち竿には2.5m吹き流し仕掛け、
反対舷の置き竿には6m五目仕掛けを
ロングハリス対応で落とす。
今日こそはたけちゃんの神竿で最初の1尾を
と思ったが事情がありロングハリスで釣れ始めたころには
選手交代していた
さすがに付けエサはたまになくなるものの
反応は良くない。
吹き流しの餌仕掛けで1、2尾釣った後に
3.5m4本針ウイリー仕掛けに替えると
餌を付けた先針と直ぐ上のウイリー針の2本に
連でカイワリが掛かってくる。
27、8cmもある型のいいカイワリが2連で掛かってくると
どんな魚かと思うほど良い引きをしてくれる。
今日はどうやらロングハリスが良いのかもしれない
と思った矢先ではあったが、
この後は西側に流れていた潮が
ピタッと止まってしまったためか
何をやっても知らんぷりの
全くの無反応状態になってしまう。
これ以上ない凪の中で手の打ちようもなく
ひたすら退屈な時間が流れる。
両手を後ろについて諦めムードのボート、
後方では居眠りから覚めたかと思うと
いきなり気を取り直して
竿が折れんばかりのシャクリを始めるボート、
帰って行くボートも。
やがて、1時前になると
朝と同じように西寄りに潮が流れ始める。
久しぶりのアタリ、
いやアタリではなく付けエサをチェックしようとして
五目仕掛け(ロングハリス)の置き竿を
上げようとするとグイーン、強烈な引き。
あれっ?! 掛かってたの。
型の良いカイワリだ。
28cmはありそうだがやはり30cm超には届かない。
次もまた。
竿先には何の変化もないのに
上げようとするとグイーン。
(何回か続くとここらで上げてみようかと
癖になってしまう。)
大津のイシモチに卓とも劣らないカイワリの居食いだ。
一方、手持ち竿には
再び2.5mの吹き流し仕掛けを使っているが
一向に反応はない。
こちら側のビシが置き竿の潮上になって
撒き餌効果でもあるのかなと思ってみたりするが
表面の潮の流れからみる限りは
そんなこともなさそうだ。
そういえば目の前でやっていたサビキ名人のボートでは
こちらから拝見する限り
一向に釣れている様子がなかったのは
ロングハリスとは真逆の仕掛けのせいなのかもしれない
このあとも本日初めてドラグを引き出す大物を含め
3、4回の途中バラシがあったが
ロングハリスの独壇場が続く。
といっても、所詮今日はハズレ日
ポツリ、ポツリと思い出したように釣れるのみ。
ハナダイは五目仕掛けの先針ではなく
ビシに近い針だった。
そろそろ沖上がりの時間だが、
少し調子が上がってきたので
未練がましく竿を出しながら後片付けを始める。
残ったコマセを捨て、付けエサも捨てて
それでもロングハリスの竿だけは出しながら
オヤジさんに帰るコール
(オーシャン釣具では沖でアンカーを上げる前に
連絡を入れることになっている)
を入れる。
帰りまーす。
わかったよー
の返事が聞こえた瞬間だった。
竿の穂先が(居食いではなく)久々に海面に突っ込む。
キターっと叫びながらまだ終わっていない携帯を
そっちのけで竿を手にとる。
上がってきたのは真鯛(37cm)。
無信心の五目漁師は
調子が悪かった時には目を瞑って
海の神様に“お願いです、釣らせて下さい”
と最後に助けを求める。
その神様に救われることは結構多かったが、
最近ではそんなお願いも
聞き届けてもらえなくなっていた。
久しぶりに、正に最後の最後に
この真鯛が今一つだった本日の釣果に
華を添えてくれることになった。
それなら、調子に乗ってもう1尾と行きたいところだが
そんなことをさせないために
コマセも付けエサも既に放ってしまっている。
因みに、岸あがり時にオヤジさんに聞いてみたところ
携帯を放り投げての最後のキターっは
聞こえていなかったらしい。
で、今日の釣果はこれ。
なんといってもカイワリのサイズのおかげで、
ハズレの日にしてはまずまずの結果だが、
気を吐いた青天釣りには到底及ばず
これなら3、4日で完食できそうだ。
今日はヨメサンが出掛けており帰りが遅くなったので
魚料理はなし。
そしてあくる日。
マダイとカイワリとオニカサゴの刺身。
オーシャンのオヤジさんからこの時期になると
裏山で採れた筍をいただく。
その筍と真鯛の炊き込みご飯。
庭の山椒を使ったカイワリの山椒味噌焼き。
この日もハズレ日でしたが、
あくる日は更に悪くなり、殆ど釣れなかったようです。
また数日すると戻ってきます。
こんどこそ青天釣りのチャンスかもしれません。
カイワリはタイミングをはかるのが難しいですね。
本日もポチッとよろしくお願いします。
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お疲れ様でした
良い釣果ですね、これならハズレ日ではなく
中り日です
釣りでは誘って当たった時、中りと書く人も
意外と好きな単語です
中の真ん中の線がなぜか竿を想わせ
穂先が海中に刺さったように見えるのは
私だけですかね
今回の釣りを読み、改めて釣りは面白いなーと想いました
定番の仕掛けでは釣れず、また餌変えの時に中ったり
やはり魚主導だと気が付きます
私も前回の真鯛など
場所と云い、水深や砂地の状況で
黒鯛しか頭に無かったですが、赤いので驚きました
釣りは面白いですね
投稿: 趣味人たけ | 2019年4月24日 (水) 06時56分
お疲れ様でした。
でもこれだけ釣れれば、中々の釣りですよ。
私もそろそろツヌケ位釣れるかな~が、たまたま当たっただけですから。
それにしてもタイノエのせいで取り逃がした大物のアタリが忘れられません。
サバが本格化する前に、また挑戦しようと思います。
でも、多分次はドボンですよ(笑)。
投稿: 腰痛持ち | 2019年4月24日 (水) 09時33分
趣味人たけさん、こんにちは。
中りは知りませんでした。
アタリをトル、とか底をトルとか、
釣りでは独特の言葉が結構ありますね。
しゃべっていて気にならなくても文章では困ってしまいます。
(私はカタカナかひらがなで逃げることにしていますが)
やはり釣りは海中の様子が見えない。
これが全てですね。
どんなうんちくを唱えても、どんな仕掛けをもっともらしく使っても
どれだけ両手を広げても否定されない。
見えてしまった段階で多分趣味の釣りというのは
なくなってしまうんでしょう。
投稿: 五目漁師 | 2019年4月24日 (水) 09時38分
腰痛持ちさん、こんにちは。
いやいや、釣りの極意は如何に釣れる時に行くか
週末釣り師には申し訳ないですがこれに尽きると思います。
疑似365日連休に突入された腰痛さんの直感のなせる業でしょう。
現に、私が行ったこの日は今思えばまだましだった方で
あくる日にはカイワリはいなくなったようですね。
今度はもっと大きいクーラ持参で是非青天釣りをやって下さい。
サバで満タンは駄目ですよ。
投稿: 五目漁師 | 2019年4月24日 (水) 09時49分
月曜日はお疲れ様でした!
途中経過で渋めの状況のメールが来てたので、
気分屋の奴ら(カイワリ)どこか行っちまったかな〜、
と思っていたのですが、
きちんと結果を出しているのは謙遜でしょうか?(笑)
さて、昨日の某オーシャ◯の釣果ではなんともうクソ鯖が湧いてるようですね。
底のアタリはカイワリと遜色ないので途中で横走りされるとマジムカつきますね。
GW初日2日は伊東三昧の予定です。
狙いはカイワリとイサキ。
楽しみで仕事が手につきません(笑)
投稿: flex-p | 2019年4月24日 (水) 20時06分
flex-pさん、こんばんは。
渋かったですよ。
現に次の日は殆ど釣れなくなりましたから
その前兆だったと思います。
朝の8時半ころまでで3、4尾
それからずっと無反応で次は1時前からでしたが
本文中にもあるように殆どがロングハリスの居食いでしたから
アタリの感触はなかったです。
目の前でサバが上がっていましたのでヤバかったですね。
私の方はそろそろ福浦で真鯛を狙ってみます。
大津や観音崎も面白そうですが連休中は無理ですね。
投稿: 五目漁師 | 2019年4月24日 (水) 22時31分
こんばんは
先にメールしてしまいましたが、カイワリ到来が本格化!と思いきやサバの便りもありとのんびり福浦でもと思っていましたが次回はやはり伊東に行きたいですね。
刺し盛りも豪華でおいしそうですね。^_^b
投稿: まっく | 2019年4月25日 (木) 23時23分
まっくさん、おはようございます。
伊東はサバが来るまでの勝負になりますが
カイワリはカイワリで気まぐれですし、
数を打つしかないですね。
今日も知り合いが予定していますから結果が楽しみです。
投稿: 五目漁師 | 2019年4月26日 (金) 07時26分
あら、美味しそうなカイワリがいっぱい、とても羨ましいです。でもカイワリの釣り方はその日により異なり、非常に難しそうです。私も今年は満足出来るほど食べてみたいので連休中にも行こうと考えております。釣り方など情報を教えて下さい。
投稿: MBL | 2019年4月26日 (金) 08時31分
MBLさん、こんにちは。
今のカイワリ、サイズがいいので引きがたまりません。
それに脂ものっていますので美味しいですよ。
チャンスだと思います。
機嫌がよいと時のカイワリはアジと同じようにサビキの方が良いようですが
やはり2.5m~3m程度の吹き流しの餌やウイリーが面白いですね。
この時のようにロングハリスにばかり食ってくる時もありますから
マダイ狙いも兼ねて長ハリスの仕掛けも出されると良いと思います。
是非あの引きを楽しんでください。
投稿: 五目漁師 | 2019年4月26日 (金) 17時35分