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2019年2月26日 (火)

釣れない時期のお楽しみ

 

 

 

 

1週間の道東撮影行から一昨日帰ってきた。

五目漁師とヨメサンはこの時期になると
タンチョウやオオワシなどを撮りに道東に出掛ける。

出発の前には正に釣りと同じように
頭の中に期待する情景を描くが、
今回、1日目と2日目は大外れ。

なんとか挽回しようと予定していたコースを変更して
3日目あたりからから少しずつ絵になり始めた。

そして最後には行き当たりばったりの
一元さんでは難しいと思っていた
エゾフクロウを撮ることもできた。

サラリーマン時代も結構朝が早く
ご苦労さんとは思っていたが
今の五目漁師の朝は更に早い。

最近は機会が滅法減ってしまったが
日の出こそが撮り時になる富士山撮影は
その最たるもので
季節によっては午前2時前には自宅を出発する。
釣りは4時~5時、
そして道東での撮影も現地で朝日を待つことが多い。

北海道というと朝からイクラ盛り盛りなどの
グルメ旅行をイメージしてしまうが
撮影行の2人にとってそんなものはおおよそ縁遠い。

朝食は毎朝決まってセイコマートでこれを買う。

 

1cas199359s(これは土産に持ち帰ったものを自宅で撮影したもの)



金時豆が盛り盛り盛られたしっとり豆パン。

もちろん撮影場所にはファミレスも何もないので
昼食も同様のもので済ませる。
今回2人で食ったしっとり豆パンは約20っこ、
2人で撮ったカットは約1万枚。

フィルムと違ってメモリーを消費するだけなので
お手軽にバシバシと撮ってしまうが
その後が大変なことになる。

いつもヨメサンの方が多くを撮るが
これには理由がある。
整理(選択、修正、トリミングなど)は
五目漁師の役目になっているからだ。

さて、整理にあたって、さっと全体をながめて
いくつかお気に入りになりそうなカットを拾ってみた。

最初はどちらかが蹴りを入れて始まった
タンチョウの求愛活動(かな?)。

 

2dsn198551s

 


複雑でどこがどうなっているのか
よく見ないとわからないが、
タンチョウダンスはいつ見ても美しい。

時期的なものなのか
めったやたらとやってくれるわけではないが、
これを見るといつも社交ダンスの
タンゴを思い浮かべる。

絶滅寸前にあったタンチョウを救った
歴史的な背景から
今でも冬季の昼間は給餌場に集まり、
夜は凍ることがない川の中で外敵を避けて
集団で眠る。

そのねぐらの気温が朝方-20度まで下がると
水面からあがる霧に朝日があたり
幻想的な気嵐の景色になる。

しかしその人気の場所と景色も最近では
近隣からの外人カメラマンで占拠されるようになり
今回はクライマックスの時間帯を避けざるを得なかった。

 

3dsn19a0283s

 


集まるのは自分たちも同じなので仕方がないとしても
何故に早朝からあんなに大声で
しゃべり合う必要があるのか訳がわからない。

タンチョウも気に入らないらしく
ひと昔前に比べると
少しずつ川の奥に入ってしまっているらしい。

で今回は金色に輝くねぐらの様子は撮れなかったが
雄鹿の侵入を撮ることができた。

 

4dsn198983s

 


タンチョウは翼を広げると2m50cm近く、
成鳥の体重は10kgを越えることもあり
その飛翔には風が大きく影響する。

今回は天気に恵まれ風も良かったせいか
高く舞い上がり
青空の中で素晴らしいショーを見せてくれた。

 

5adsn19a0017s

 

5dsn199779s

 

 

 

優雅なタンチョウの対極にあるのが
冬になるとサハリンやシベリアから越冬にやって来る
オオワシやオジロワシ。

冬の撮影行を始めたそもそものきっかけは
ヨメサンが彼ら、特にオオワシに興味を持ったことからと
記憶している。

元々は根室の風連湖が結氷することで始まる
氷下待ち網漁で
氷上に散らばる雑魚をお目当てに集まってきたが
今では決まった時刻に置かれる冷凍の雑魚をあてに
集まってくる。

冬のタンチョウや大津のアジと同様に
半分は餌付けのようなものだが、
その冷凍雑魚をめぐって
彼らが繰り広げる攻防戦は見ごたえがある。

 

6dsn197087s

 

7dsn197437s

 


鹿は雄と雌のグループに分かれて行動するが
雄のグループに遭遇することはあまりない。

急遽コース変更して訪れた野付半島では
こんなシーンに出くわすことができた。

 

8ims193824s

 


どうやら真剣勝負ではないようだが
角を突き合わせてカタカタいわせながらの
押し合いへし合いはこれも見ごたえがあった。

こちらは小雪が舞う風連湖を
南から北に渡ろうとしているメス鹿の群れ。

 

9img_3882

 


広々とした白一色の道東の景色の中を行く動物を
遠景で捉えるのもおもしろい。

そして今回、存在は知っていたが
我々のような一元さんが近づくのは難しいのではないか
と諦めていたこんな写真が
ひょんなことから撮れてしまった。

 

10dsn19a0374s

 


エゾフクロウ夫妻(多分)

釣れない大津で諦め加減の場所移動、
そこでたまたま釣れたマダイのようなものだ。

いよいよ最後の日は
長いレンズや上着なども荷造りしてしまうので
近場で“その場撮り鉄”になる。

 

11ims197892s

 


釧路に着いた時には川面が凍結していたので
面白い写真が撮れるかなと期待したが
暖かかったこの1週間で
氷はすっかりなくなってしまった。




戻ってくると風が生ぬるく感じます。
気分的には春ですがまだ海はだめだめの様ですね。

週末には天気も良くなりそうなのですが狙いが定まりません。
釣れなくてもそろそろ定番のカイワリやハナダイを狙ってみるか、
やはり一発逆転のマダイ、ハタあたりを
厳しいルアーで狙ってみるか迷っています。

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コメント

こんばんは!

良い写真ばかりですね。
特に真っ青な空を背景にした丹頂の飛行は目を奪われました。

冬に、こんな青い空を拝めるなんて、五目さんは強運です。
冬の北海道の空…暗い雪雲の印象しかないので。
鹿の押し合いは若い兄弟の雄が良くやる遊び?練習みたいです。

最後のエゾフクロウ、五目さんに相応しい鳥です。
何せ漁師ですから(笑)

オショロコマを夜中に次々、脚でキャッチする様子は入れ食いの釣り師に見えて、私も好きです。

さて、次はどちらへ?

APさん、こんばんは。

今回は天気に恵まれ良い撮影行になりました。

一つ間違えば前々回のように帰れなくなるほどの地吹雪にあったり
北海道の冬は変化が大きいですね。

五目漁師はサバを丸飲みにしたりはしませんが
こんな平和そうなフクロウが魚を捕ったり
ネズミを丸飲みにしたりというのも信じがたいですね。

次回は伊東ですが
そろそろ例の深場はどうでしょうか?

素晴らしい!!!!
何も言葉は出てきませんね
一枚一枚画面一杯にして見ています
何度も繰り返し見ていると
五目漁師さんの撮影姿が見えてきますね
傍にいて、見ているような気にもなります
コーヒーを飲んだ後
私も頑張るぞと、人生最後と想える
楽しみな仕事に打ち込む事が出来そうです
良い作品とは
こんなに気を高める物と、改めて気づきました
素晴らしいです

趣味人たけさん、こんにちは。
気に入っていただきありがとうございます。

いつも思うのですが
写真は表現が無限の絵と違って
誰が見ても同じ被写体を前に
基本的にはカメラ側では画角、露出とシャッタースピードという
3つだけが選択できる要素です。

しかも、デジタルになってからは自分が不確かなら
少しずつ設定を変えて念のために撮っておくことも全然問題があません。

重要なのは
一連のカットの中で何を撮りたかったかだけを明確にしておけば
そこに焦点を絞ってあとでトリミングや画質調整をします。

いない場所ではいくら頑張っても釣れないのと同じで
相手が見せてくれるかどうかにかかっています。
今回はそういう意味で良かったですね。

お!師匠の北海道という事はもうすぐ春が来ますね(╹◡╹)
しかしワシさんのニッカポッカのような足、良いですね♪♪
JALのマークは肉眼では見た事ないですが、写真を見るといつも見たくなるんですよねぇ…不思議

ガルさん、こんばんは。

この歳になると春でも夏でも、とにかく何かが来るのは
好きではないです。
また、一つ行ってしまったということになりますから。
冬ならずっと冬がいいです。魚の釣れる冬が。

明日は伊東です。
ガルさんに喜んでいただくように何も釣らずに帰ってきますので
お楽しみに。

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