さんざんな釣り
昨日(1月29日)は伊東(オーシャン釣具)に釣行。
先日の気象予報士試験は思った以上に出来が悪く、
心身の動揺が激しくまだ目の前がくらくらしている。
それでも
がり勉中にはあれだけ楽しみにしていた釣行。
そもそも釣りに関わって興味を持ち始めたことなので
ここで釣行を中止したのでは
本末転倒、主客転倒・・・ちょっと違うか。
まあいいや、戸惑う振りをして、
要するにこんな状況でノー天気に飛び出すほど
釣り○○ではないぞ と
自分の気持ちに対するポーズだけはとっておきたい。
先ずは予約の電話を入れ、
(暗い気持ちを装いながら)
そそくさと仕掛け作りを始める。
10日ほど前に伊東でブリがあがっている。
どのようにして釣ったのかはわからないが、
いるならやはり泳がせで狙うのが一番てっとり早い。
いつもの泳がせヒラメ仕掛けを流用してもよいが
ここは対象魚が全く違うのだから
仕掛けにも何か違いがあってよいはずだ
と自己満のひと手間をかけて2セットを作る。
反対舷側では
マダイ狙いのロングハリス(6m)を使用するので
底潮の加減によっては
仕掛け同士が絡み合うのを避けるため
泳がせ仕掛けは浮きを使って
ボートから少し離すことにする。
できるだけ錘を軽くして浮きで流せば
アジも泳ぎ回ってくれるので多少は
ブリに見つけてもらう効果もあるかもしれない。
伊東の海底はなだらかなので水深40mとして
泳がせ棚を底から約10mに設定して
浮き釣りの準備も終える。
そして、待ちに待った翌朝。
天気予報では正に冬型の気圧配置にもかかわらず
西寄りの風1~2m/sの釣り日和。
うーん、本当かいな?
で、実は全然本当ではなかった。
現地では
ならいの風がビュンビュンと吹きまくり
白波を立てながら沖からうねりが入ってくる。
ボートはバッタンバッタンと波に煽られ、
風に押されて一向に進まない。
やっと、正面沖に到着し
ポイントの風上側からアンカーを入れる。
波でボートが揺れるので
ボート内の動きには慎重に慎重に!
とブツブツと独り言で気を遣う。
アンカーを入れて初めて分かったが
波/風の方向とボートが流される方向がまるで違い
アンカーが効き始めると
船尾がどんどん風に対して切り上がり
うねりをもろに側面から受けてしまう。
ヤバイッ!
幸か不幸かこの風と波ではアンカーが十分に効かず
ポイントから遥か伊東港側に流されてしまったので
またブツブツと指差し点検のごとく
特に足元に注意を払いながらアンカーを上げる。
(こんな時に
バウにアンカー引き上げ用のローラーが付いていると
バウを波に立てて中央のベンチ部分に座ったまま
引き上げができるので安心だ。)
一旦、浜に引き上げて待機しようかとも考えたが
しばらく漕ぎながら様子を見ていると
少しずつ風は落ち着いてくる。
3度目のアンカリングでやっとボートは止まったようだ。
相変わらず横からうねりがやって来るが
少し気分が悪くなり始めたことを除けば
危険を感じるほどではなくなった。
やれやれ、一息入れて
やっと釣りの準備を始めた時だった。
(ここから本日のドタバタ劇が始まる。)
スマホの電話が鳴る。 ヨメサンからだ。
釣りの最中に滅多なことで電話などしてこないので、
自宅で何かあったのかなと心配しながら出る。
もしもし、居間の床に
エビのようなものが入った袋が置いてあるけど
ひょっとして忘れ物?
いや、餌なら冷凍庫から持ち出して持ってきたから
忘れたりはしてないよ。
・・・・
電話を切ったものの確認のつもりで
クーラーボックスからスーパーの袋を取り出してみる。
なんだこれは!
なんでつけかえ用のトイレマジックリンなんだ!
どうやら冷凍庫から取り出して一旦床に置いた時に
取り違えたようだ。
重さは違うが
確かに準備していたオキアミブロックと同型の箱だ。
そんなよく似たものを床の上に置いておくなよ!
とヨメサンを責めながら浜まで戻り
オヤジさんに代わりのオキアミブロックを
持ってきてもらう。
またバッタンバッタンと沖に戻ったころには
もう最初の岸払いから2時間近くも経過し
9時を過ぎている。
今日もたけちゃんの竹竿を持ってきたので
これで真鯛をと思っていたが
このウネリの中で使うのはちょっと怖い。
いつも使っている柔らかい竿を使うことにして
ロングハリス仕掛けを先ずは落とす。
今日は何と言っても泳がせがメイン、
途中で活きアジを買ってきたので
早速泳がせも始めようと
タックルボックスから仕掛けを取り出そうとする。
ない!
タックルボックスの中身を
何度も何度もひっくり返すが
昨日試行錯誤しながら
丁寧に作った仕掛けが見当たらない。
参った。
餌に続いて仕掛けもか。
こんなことは滅多にない、いや初めてのことだ。
やはり試験の出来の悪さで
正直気が動転していたのかもしれない。
たまたま今日は
後からオヤジさんも参戦されることを聞いていたので
市販のヒラメ泳がせ仕掛けを持ってきてもらうように
再びお願いする。
やれやれ、いろいろあって
もう10時前になってしまったが
風もうねりもいつの間にか静まったことだし
これでやっと落ち着いて釣りができるぞ。
ボート内の荷物を整理して
玉網もいつもの場所に置き直そうとふと見ると、
あれっ!?
いつの間にか
前方の畳み込み部分のピンが飛んでしまい
こんな状態に。
うーん、またまた参った。
これでブリでも本気に掛かったらどうしよう。
既に、オヤジさんもここに居らっしゃるので
もう代わりは頼めない。
取りあえずへたにブリなど掛からないように
願うしかない(うそ)。
やっとボートを並べて
ぽかぽか陽気の中で釣り始める。
オヤジさんはもちろんマダイ狙いの2本出し。
五目漁師は1本は泳がせ、
他の1本は反対舷側でロングハリスのマダイ狙い。
しかし、全く反応がない、気配がない。
もう11時、
折角代わりのオキアミを持ってきてもらったのに
ふやけたために交換しただけで
この時点で使ったオキアミはまだ3つ目くらいだ。
反応がないのも酷すぎる。
もちろん泳がせの浮きにも反応はない。
向こうに見えるのはオーシャン釣具のオヤジさん
たまにアジのご機嫌を伺うと
元気に泳いでくれているようだ。
しかし、昼過ぎにはブリ狙いは一旦諦めて
泳がせの棚を底から2m程度に変えて
ヒラメ狙いに切り替える。
すると、約10分後、
たまたま睨みつけていた浮きが
スーッと海面から消える。
来たぞ!
竿を手に取り慎重に
穂先にテンションが掛かるまで道糸を巻き取る。
グイグイ
聞き合せるように少し合わせ気味に竿を立てる。
大丈夫だ掛かった。
サイズは大したことはなさそうだ。
しかもヌーッと上がってくるので青物ではなさそうだ。
途中ヒラメらしい手ごたえもあったので期待したが
上がってきたのはマトウダイ(41cm)。
型も今一つだが美味しい魚なのでOK。
一方、コマセ釣りは両名とも相変わらずの
無反応(エサ取りもなし)状態が続く。
とうとう、沖上がりの時間が近づいてきたころに
オヤジさんから今日は少し時間を延長しようと
願ってもない提案。
どうやらオヤジさんの方はこの時に
もう少しの手ごたえを感じられていたに違いない。
見事、残りの延長時間内で
待望の真鯛(40cm)を上げる。
五目漁師もお見事、
本日コマセ釣り初の獲物はフグ。
しかも擦れ掛かり。
同じころ、泳がせの浮きが
突然ポコッと横に寝てしまったので
首をひねりながら巻きとると
PEラインの高切れだった。
どうやら最後になって
やっとマダイやフグも登場してきたようだが
ここで沖上がり。
時間延長で少し遅くなったが
朝の荒れた海が嘘のような夕凪の海面を
滑るように気持ちよく戻る。
で、今日の釣果はこれ。
真鯛はもちろんオヤジさんからの頂きもの。
刺身は次の日になってしまった。
おフランスではマトウダイは高級魚として
人気が高いらしい。
そこで、昨年から我が家でブームの
ムニエルアンチョビソース。
ブログを書く前には
ワードのA4用紙1ページ分を目途に下書きしますが、
久し振りの更新で
つまらない文章が今日は2ページになってしまいました。
できるだけ簡潔を心掛けていますが長いですね。
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