一打逆転ならず
昨日(9月28日)は伊東(オーシャン釣具)に釣行。
秋雨と台風24号到来の狭間で
どうやら今日がピンポイントの釣り日和になりそうだ。
サバが少しなりを潜めカイワリが顔を見せ始めたと聞くので
久しぶりに餌釣りをやってみよう。
と言ってもどんな展開になるのかわからないだけに
準備をしているとあれもこれもとどんどん仕掛けが増えていく。
いつもはハリスは3号が中心であるが
そろそろ期待できるワラサやカンパチに備えて
今回は4号も準備した。
2.5m2本針吹き流し3号、4号、
2.5m3本針ウイリー3号、4号、
6m1本針ロングハリス3号、4号、
6m3本針五目仕掛けエダス3号、モトス4号、
80cm8号泳がせ仕掛け。
そして1時前に布団インしてからの妄想で飛び起き、
これも とタチウオの餌釣り仕掛けを追加する。
更に、サバの猛攻でどうにもならなくなった場合に備えて
タイラバも準備する。
以前にも記したことがあるが
五目漁師の仕掛け類は各3セットずつと決めている。
海上でこれ以上同じ仕掛けが必要になった時には
その日の釣りにその仕掛けが向いていないこととして
他の仕掛けに変えることにしている。
乗合船のお祭り騒ぎで不要な消耗をするわけではないので
通常はこれで不足したことはない。
但し、フグに噛み切られた場合の替え針だけは別途準備する。
ドボン!
春のカイワリシーズン以来の
正面沖でのアンカリングに期待が膨らむ。
しかし、魚探で見る海中は至って静か、
中層にも底にも何もいない。
手持ちで2.5m2本針吹き流し仕掛け、
反対舷側には泳がせ用の小アジか小サバが釣れるまでの限定で
6m4号ロングハリス仕掛けの置き竿で大物を期待する。
アタリらしきアタリはなかったが、
やがてコマセが効いてきたのか中層で中サバが邪魔になり始める。
ただ、仕掛けが底まで落ちないほどの猛攻は長くは続かず
しばらくするとまた静かになる。
(次回の底もの釣り用に4尾を確保)
反対舷側のロングハリスに最初に来たのは40cmのヒラソウダ。
ソウダもこれくらいのサイズになると脂がのって美味しいので
処理してクーラーボックスへ。
サバがいない時のエサ取りは
どうやら手のひらサイズの小ダイのようだ。
オヤジさんからはサバが邪魔しなければカイワリは居るよ
と聞いてきたが、
カイワリどころか伊東名物のイトヨリさえ掛かってこない。
10時ころにはオヤジさんから
“どう?” の電話が入る。
五目漁師の返事にがっかり、
というか期待していただいていただけに
絶句するご様子が手に取るように伝わってくる。
それでも最近の時合いの時刻なども色々アドバイスを頂いたことで、
もう少し粘ってみようかなと思う。
更に11時前には今度は五目漁師の方から電話を入れ
全く気配がないのでタイラバでもやってみますと伝え、
時合いは2時からなんだけどなぁ
の少し残念そうな声を後に
そのまま正面沖の44mラインまで漕ぎ出る。
例によって伊東の海底は余りにもアクセントがないので
魚探の深度と自らの航跡が重ならないようにだけを注意しながら
いつもの1漕ぎ3巻き巻きで流していく。
それにしても、先日の福浦と同様に
ベイトの魚影がこれほどないのも珍しい。
結局、コツンとしたアタリが2度ほどあったのみで
いよいよタイラバも諦め半分で今度は一転岸側に向かう。
そして唯一、根があるアジポイントに差し掛かった時だった。
おっと、これは何だろう。
ポイントの直下に本日初めて魚が流れる画面を見る。
群れの形や深度からして
どうやらイワシやイカナゴの群れではなさそうだ。
半信半疑で急いでアンカーを入れ
こんな時のために仕舞わずに置いていた竿を出すと
直ぐに小アジが掛かってくる。
シメタ!
急いでロングハリスを付けていた竿を泳がせ仕掛けに替え
また直ぐに釣れた2匹目のアジを泳がせる。
アジは入れ食いだ。
一々餌を付けるのが面倒なので
仕掛けを3号ウイリーに替えても相変わらずの入れ食いだ。
もう少し早くやってくればよかった。
もう2時を過ぎている。
いつもは釣れる度に氷水を溜めたのクーラーボックスに放り込むが、
残された時間でボから脱出のために気がはやっているのと
泳がせ用のアジの確保も考えて
バケツに汲んだ海水の中に放り込んでいく。
少しアジが溜まって来たので
バケツの中で元気なアジを追いかけまわしながら
つかんではクーラーボックスに移し替えたり、
その間置き竿になるアジ竿のチェックに追われ
気づくのが遅れてしまったのが敗因だった。
ふと見ると泳がせの竿が
ゆがんでしまった竿掛けから今にも外れそうに
ほぼ垂直に海面に没しながら
残ったバット部分がグイングインと引かれている。
ここはもう待ちもクソもない、
慌てて竿を手に取りシャクリを入れると強烈な引きだ。
ハリス8号、PE3号なのでドラグは締めきっているのに
なんだこのおんぼろリールは。
ドラグが出されるというよりも
滑ってしまってハンドルが空回りしている。
一瞬だった。
根に入られたようだ。
青物かヒラメかを判断する間もなく
呆然とする中で擦り切れたハリスを確認する。
これがあがっておれば本日の不調も一打逆転だったのに悔しい。
気を取り直して仕掛けを交換し
次のアジを直ぐに泳がせる。
それ行けっ!
とにかく時間がない。
痛てて、慌てているので左の手のひらは傷だらけになっている。
不思議なことに釣れるアジがだんだんと大きくなってくる。
いずれにしても皆伊東のアジとしては珍しいマアジだ。
新たなアジを泳がせてから7、8分も経っただろうか。
今度は見逃がさない。
穂先がお辞儀をしたかと思うと直ぐに引き込まれる。
先ほどのとは比べものにならないが
そこそこのヒラメかな?
と期待しながら上げてくると
今一番欲しい魚、ハタ(オオモンハタ43cm)ではないか。
やった。
一打逆転とまでは言わないがここにきて同点打は嬉しい。
直ぐにまた次のアジを泳がせにかかるが
このころから魚探に映るアジの流れが急になくなってしまう。
(オヤジさんの話では大物が入ったせいかもしれないと)。
約1時間のなんとも慌ただしかった時間に一息入れて
散らかったボート内を片付ける。
なんとか2時前までのソウダのみを挽回した
今日の釣果はこれ。
釣った日刺身の代わりにヨメサンはアジのタタキ丼、
五目漁師はアジのナメロウ丼。
ソウダガツオのタタキ。
次の日の夕食に小魚を集めてミニ刺身8色盛り。
ヨメサンの評価は久しぶりだったせいかカワハギが一番、
次にアジ、ハタの順。
伊東のマアジはカイワリの食感と似ており
大津のアジに負けず劣らず美味しい。
そして、アジの唐揚げ。
魚屋で買えばアジはアジ。
大津で釣るアジも伊東で釣るアジもアジはアジ。
しかし釣れないところで釣ったアジは釣り師としてのやった感は全く違う。
伊東のアジは普通はマルアジですが
このポイントで釣れるアジに限ってマアジなんですよ。
ですから五目漁師はアジポイントと呼んでいます。
ただ今年に入ってこんなふうに釣れたのはおそらく初めてだと思います。
これがコンスタントに釣れてくれれば獲物としても嬉しいし、
何と言っても泳がせが面白くなります。
なんてことをオヤジさんと話しながらコーヒーを頂き、
この後は250円の温泉銭湯にゴーでした。
伊東、いいですね。
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