釣り禁解いて久しぶりに漕ぎ出す
8月28日は伊東(オーシャン釣具)に釣行。
先の日曜日に気象予報士の実技試験を受けた。
今回の受験会場は成蹊大学
この1年間、そして1か月前からは釣り禁にまでして頑張ったものの
敢無く撃沈。およびでなかった。
実は、釣りの禁断症状が少なからず障害になった。
試験会場には始まる1時間半も前に入ったが
この期に及んでじたばたしても仕方がないと覚悟を決めて
目をつむり瞑想に入ったつもりが
目の前にいるのは海上に浮かんだ五目漁師。
そこからどんどん瞑想ならぬ妄想が始まる。
巻き巻き巻き、
なぜかそよ風が気持ちよい、
そして久しぶりの大物との対峙・・・
おっと気が付くともう5分前だ。
黒いスーツに身を固めたおば、いやお姉さんが
問題用紙を配ってくる。
1時間15分×2本勝負が始まったものの
1本目にして既に勝負あり。
若者や現役のおっさん達に混ざって
果てしない(五目漁師だけかもしれないが)試練に挑む
おそらく同年代の爺さん達の姿が励みになる。
あと1、2年は頑張ってみよう。
さて、釣り禁も解き
早速翌日に飛び出そうとしたが
少し沖に出る予定だけに天気には慎重にならざるを得ない。
2時間ごとの予報がくるくると変わり
この3日間は一見静かそうな海ではあるが
雷や雨も予想されなかなか厄介な天気だ。
オヤジさんと相談して
天気が不安定なので明朝自宅を出る前に最終確認した上で
ということで取りあえず準備だけはお願いする。
この用心深さは“私暇なんで”の五目漁師の
唯一最大の武器だと思っている。
さて、結局その明朝にやって来たが
今日は一日曇り空(のはずで)、
ボートを漕いでいてもたらたらと汗が流れ出るほどでもない。
餌釣りではサバまみれと聞いているので
ジギングとタイラバで勝負する。
撒き餌をしないので
ポイントを選んで密かに落とせばサバから逃げられそうだ。
カヌーフィッシングのMさん情報では
あのデカタチウオの姿は見なくなったが
ハタや真鯛は結構好調だし
最近ではカンパチ(ショゴ)の姿も見られるとのこと。
根回りでベイト反応があれば
ジグをシャクってカンパチを狙ってみようと楽しみにしていたが
ここで大きな失敗に気づく。
なんと魚探の本体を自宅に忘れてきた。
バッテリーの充電はバリバリにやってきたのに、
片腕をもぎ取られたような気持で沖に出る。
仕方がない、いつもは気にしていないPEの色を
10、20・・・と確認しながら道糸を出していく。
早朝は広い範囲になぶらが立ち
カモメがあちこちに群れ、海面を滑空している。
遊漁船やエンジン艇がそれを追う。
さすがに手漕ぎで参戦するのは(できるが)気が引けるので
一人寂しく巻き巻き巻き。
後で分かったが
どうやらなぶらを追っている魚はサバだったようだ。
ウッシッシ、ご苦労さん。
なぶらがサバや他船を連れて行ってくれたおかげで
こちらは平和そのもの。
しかもタイラバでイトヨリとホウボウ
スロージギングでもイトヨリとホウボウ
と、今までになく頻繁にアタリがある。
いい加減釣ったので保険に鯛でも狙ってみようと
-60mラインまで沖出しした時だった。
タイラバに本日初めての本格的なアタリ。
あまり大きくはなさそうだがきつめに調節したドラグが
たまにジイジイと出ていく。
これは鯛?
いや、穂先を叩きながら上がってきたのは意表を突くアマダイ。
これは本命以上に嬉しい。
さて、これで一安心。
そろそろ次はハタを狙ってみよう。
魚探はないが前回Mさんから教えていただいたポイントを
水深を頼りにスロージギングで探り始めて直ぐだった。
着底と同時にグイングインと重量感たっぷりの引き。
タイラバと交互にやっていると
どうしてもジギングのアタリに合わせを入れ忘れてしまい
失敗することが多い。
今回も遅ればせながら念のために事後合わせを入れる。
底から引き剥がすとヌーンと重み中心の引きが伝わってくるので
これはハタに違いないと確信する。
やっぱりハタ(アオハタ)だ。
絵に描いたように待望のハタも捕ったし
これでマダイが加われば言うことナッシングと思いながら
再び水深60mに出る。
無風に近いが潮があるのか
道糸は沖に向かっていい具合に斜める。
これはきっと来るぞ!
巻き巻きだけのタイラバであるが
マダイが近づいてきたときのドキドキ感はなんとも言えない。
うん?うん?
それそれそれそれ、来たっー
って感じであろうか。
穂先が海面に突っ込んでしまえば
あとは大きさを計りながらのやり取りになる。
これはそんなに大きくはなさそうだが
きっと期待のマダイに違い。
やはり食べごろサイズのマダイだった。
実は、昼過ぎから用事を済ませてやって来たオヤジさんと合流し
一緒に釣っている。
一緒にと言ってもオヤジさんは青物追って
ずっと沖まで出てしまっているので
自慢げに釣った鯛を見せられるわけではない。
どれか1尾でもよかったのに
アマダイ、ハタ、真鯛の3尾が揃ったので
既に今日は大成功と満足しているがまだ時間はある。
いつの間にか鳥山に囲まれ海面が騒々しい。
ベイトリールではあるがハタを釣ったジグを
そのまま鳥山めがけて投げ込んでみる。
おっ結構飛ぶぞ。
着水後少しサビくとすぐにアタリだ。
なんだ、サバか。
早朝の獲物もこれだったに違いない。
なぶらの正体が知れたところで
また少し沖目に出て巻き巻きを続けると
モゴモゴ・・・、
来たかな?
掛かれ!
グググイーン。
これはでかいぞ。
ドラグを引き出しながらガッツンガッツンがあまりにも激しいので
ポンピングで上げにかかる。
丁度その時、オヤジさんが沖から戻ってきて後方を横切っていくので
ここは自慢のしどころと大声で呼び止める。
やがて上がってきたのは予想通りの大マダイ(72cm)。
ここにきてこれか。
もうクーラーボックスに入らないので
お願いしてオヤジさんのクーラーボックスに入れてもらう。
そろそろ帰り支度かな思ったら
もう少しやろうと仰るので
再び近くでドボンとタイラバを落とす。
すると、
おっ、なんだこれは?
着底と同時にグイグイと穂先が海面に突っ込む。
また来ましたよ!
いや、違った地球でした。
いや、魚ですね。
あれ、引いているのに上がって来ない。
どうやら根に入られたようだ。
しまった。
魚探があれば根回りを察知してそれなりに対処できたのに・・・。
5分ほどPEを弛ませて根から出てくるのを待ったが
そろそろ時間なので諦めて切り離す。
で、今日の釣果はこれ。
実は、昨晩から新鮮なハタを食べたいと捕らぬ狸をしてので
真っ先にハタのカルパッチョ。
ヨメサンガ大好きなホウボウの薄造り
ハタとホウボウの釣った日刺身。
今日はここまで、
本格的に捌くのは明日(29日)になるが
こんな時にはオーシャンのオヤジさんが
釣れるとサービスでクーラーボックス一杯に詰めてくれる氷がありがたい。
次の日は真鯛のゴマ味噌あらい
ハタの和風ムニエル
アマダイの昆布締め他。
このポイントは少しボート乗り場から離れていますので
(と言っても大津をご存じの方なら中根辺りですが)、
手漕ぎで行くには正に天気(風)次第です。
特に南から西の風の時には少しの風のブレでいきなり風が入りますから、
私の場合は伊東の予報ではなく初島の予報で判断するようにしています。
本文中にも書きましたが天気が選べない土日縛りの忙しい方々にとっては
なかなか難しいポイントです。
今回はたまたまよく釣れましたが行けば釣れるわけではないですし、
アンカリングは禁止されていますので手漕ぎではルアー専門になります。
行く時には必ずオヤジさんに相談して下さい。
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久しぶりの釣り故、釣りの神様のお恵みではありますが、釣果が凄過ぎる!
料理も凄過ぎる!
伊東ではアンカーを降ろしての釣りに終始する私は見なかった事にします(笑)
でも、ボチボチ伊東に行って来ます。
真鯛ポイントも、カイワリポイントの沖でしょうか?
投稿: anan | 2018年8月30日 (木) 02時21分
お疲れ様でした。
タイラバやジグには興味がありませんので、私も見なかったことにします(笑)。
伊東はボートでカイワリが釣れる貴重な場所ですから、私は正面沖で我慢します。
しかし、これだけ釣ってしまうと消費が大変ですね?
また暫く釣りから遠ざかってしまうのでは?(笑)
投稿: 腰痛持ち | 2018年8月30日 (木) 10時45分
久々の海はたまらないですねぇ。
昨日私も以前お話しした兄弟、更に親父殿も一緒に戸田の係留船での釣りをしてきました。
弟はマガツオ等釣りましたが私と親父殿は散々でした。
でも楽しい釣りでした。
多彩な釣果と更に美味しそうな料理の数々は素晴らしいですね!
10月半ば位までしばらく行けなくなりそうですし、五目漁師さんのようにはいきませんが気がそぞろになります。
投稿: まっく | 2018年8月30日 (木) 11時45分
お疲れ様でした
凄い!!!凄すぎる釣果です
これがタイラバ、ジグでの釣りとは驚きです
伊東の海は五目漁師さんが釣る事で
変わってしまいますね
カイワリやアマダイのイメージが強かったですが
大物の真鯛やハタ、過去にはブリと
川奈を逆転してしまったような
伊東の海とは想えないです
私も竹竿はタイラバ予定ですが
ビシ竿にジグも付けたくなりました
投稿: 趣味人たけ | 2018年8月30日 (木) 11時59分
五目漁師さん
ジグには興味ありますがタイラバは興味ないので私もみなかったことにします(なんのこっちゃ?)
しかし大物の鯛もすごいですが、
何といっても食べて美味いホウボウとデカアマとアオハタがうらやましいです!
私の通うボート屋ではあんなとこやそんなとこ行ったら怒られるので行くことはないですが、
これだけ釣れると釣果を見ている方も楽しめる(僻むとも言う)というものです。
今週末はまたまた風が強くて手漕ぎが出れそうもありません。
これで三週連続遊漁船です。
手漕ぎの釣り方を忘れてしまいそうです。
それでは、また。
投稿: flex-p | 2018年8月30日 (木) 13時06分
ananさん、こんにちは。
そうですね、正に神様からのお恵みです。
以前にも一度ありましたが、やはり潮回りでしょうね
時合いは餌釣り以上に明確に出ますね。
その感じが魚のアタリがなくってもルアーを通してわかるのが
また面白いところです。
ポイントはマリンタウン沖です。
前回ブリを掛けたのは沖に出る前の30m位のところでしたし
イトヨリは沖よりも浅場が多いような気がします。
投稿: 五目漁師 | 2018年8月30日 (木) 14時00分
腰痛持ちさん、こんにちは。
そうですね。
まあ、無理に興味を持つ必要もないですし
嫌いになる必要もないですし
楽しければいいんじゃないでしょうか。
私は餌釣りでもそうですが”自分で釣った感”を楽しむ方ですから
そういう意味でルアー釣りはなかなか面白いですよ。
仰る通り、カイワリあっての伊東だと思っていますので
サバがいなくなればまたカイワリ釣りに行きますよ。
投稿: 五目漁師 | 2018年8月30日 (木) 14時26分
まっくさん、こんにちは。
戸田には私も一度だけ行ったことがありますが
その時は小アジが少々でした。
湾内は静かですし景色もいいですからご家族で行くにはもってこいの場所ですね。
10月半ばというと丁度カイワリの季節
あらためてご一緒させていただける日を楽しみにしています。
投稿: 五目漁師 | 2018年8月30日 (木) 14時32分
趣味人たけさん、こんにちは。
上でananさんが言っていますが、正に神様のお恵みでした。
確かにびっくりしたのは大物よりも小物の数ですね。
私もこれがルアーの釣り?と疑ったほどです。
川奈は最近行きませんのでよくわかりませんが、
あと福浦も多分同じような状況だと思います。
タイラバは釣れる釣れないは別として
魚には察知されずにして穂先感度の良い竿で釣るのが断然面白いです。
是非竹竿で狙ってみてください。
投稿: 五目漁師 | 2018年8月30日 (木) 14時45分
flex-pさん、こんにちは。
ジギングは攻める釣り、どちらかというとSですね。
タイラバは掛かってもらう釣り、どちらかというとMですね。
あれっ、おかしいですね。
flex-pさんは自称Mでしたよね。
本文中でも言っていますが、土日縛りでこう天気にいじめられると
本当に厳しいですね。
ただ、今はさすがのflex-pさんでも伊東ではサバの主役は変わらないと思いますので
天気の神様に願掛けながらシーズンを待ちましょう。
追伸
そうそう、朝方 flex-pさんのボート屋さんから2ハイのエンジン艇が来ていましたが、
シイラ(多分)釣って大騒ぎでした。
ちょっと乗り込んで指導してあげて下さい。
投稿: 五目漁師 | 2018年8月30日 (木) 14時55分
高級白身魚のオンパレードではないですか!
これでは一族郎党、弟さんも呼んで、飲めや歌えの大宴会しなきゃ掃けませんよ^^
もうルアーの名手ではないですか。
お株を取られてしまいましたね。
釣れる魚もまんまこちらと一緒ってことは、温暖化で1000キロ北上したのかな?
投稿: 飛竜丸 | 2018年8月30日 (木) 21時00分
飛竜丸さん、こんばんは。
全て飛竜丸さんのおかげ、飛竜タイラバのおかげです。
最近は魚がタイラバに近づいてくる気配が何となくわかるようになってきました。
(嘘かな?)
我が家は生食は釣った次の日くらいまでですから
残りは全部冷凍です。
白も魚は冷凍しても問題なしです。
今年は絶好調ですがやはり水温のせいですかね。
投稿: 五目漁師 | 2018年8月30日 (木) 22時57分
試験解禁、お疲れ様でした。
釣りを我慢していたあとの、爆発的な釣果。
すばらしすぎて言葉もありません。
天敵のサバ様が遊漁船やらエンジン船を連れて行ってくれたのもよかったですねー。
サバもたまには役に立つじゃん。(笑)
投稿: 芋焼酎 | 2018年8月31日 (金) 07時03分
芋焼酎さん、おはようございます。
ルアーはよくできてますね。
多分ナブラはイワシだと思いますが
その群れにルアーを入れると一発でサバが掛かってきます。
何千匹かのイワシの中で確実に選ばれる一匹のイワシになる。
凄いことですね。
うーん、サバのアフォ。
投稿: 五目漁師 | 2018年8月31日 (金) 08時38分
ご無沙汰しております。
神がかり的な釣果!
真鯛以外は底者!特にホウボウってこんなに釣れるものでしたでしょうか?
あっさりした白身魚で最も好きなものなので、最後のザル写真で唖然としておりました。
ポイントは分かる気がしますが、風向きと強さしだいで判断が難しいですね。
今年はまともにボート釣りに行ける回数が少ないのでせっかく買ったルアーや竿が殆ど使えません。
コマセ釣りばかりの大津で、そろそろコマセ撒きに飽きてきたので天気回復を願いたいものです。
投稿: AP | 2018年9月 3日 (月) 22時28分
APさん、こんばんは。
長らく辛抱したご褒美ですね。
いい日に当たりました。
ホウボウは川奈ではわざわざホウボウ釣りと称して
狙って釣ったことがありますが
これだけ数は出なかったですね。
これがルアー? と思うくらい毎回アタリがありました。
コマセは値上がりして高くなりましたし
アジやカイワリ以外はルアーの方がよく釣れますし
自分で釣った感がありますから面白いですよ。
ポイントの選び方、ボートの流し方、ルアーの泳がせ方
放っておけば釣れる餌釣りとは違った面白さです。
投稿: 五目漁師 | 2018年9月 4日 (火) 00時42分