宿題は持ち越したが
昨日(7月9日)は伊東(オーシャン釣具)に釣行。
今回は前記事の通りヒラメ、マゴチをジギングで狙う。
という予定であったが
直近の様子を見るとカイワリの調子が良さそうだ。
折角だから朝少しだけカイワリをやってみよう。
というつもりであったが
前日の晩にMBLさんから
指5本でまだ余る今までに見たことがないようなタチウオを
仲間が釣りましたとのコメントが入る。
よし決まった、
いつでも釣れるカイワリはやめて、
たぶん今しか釣れない、
いつ回ってくるかわからないタチウオに時間をとろう。
今日は天気予報では曇りのはずだったのに
見事に晴れわたり
朝から火のそばにいるような熱さだ。
いきなり吹き出す汗をアクエリアスでカバーしながら
マリンタウン側に向かって漕ぐ。
防波堤沿いの-20m~-30m辺りで
お約束のヒラメ、マゴチ狙いのジグを入れてみる。
そうそう、今日は魚探のトランスデューサーを固定する
専用の竿掛けを忘れてきてしまったので
結束バンドで旗のポールに結び付けているが
ボートが動き出すと天に向かって送受信してしまうので
漕ぎながらのベイトチェックなどはできない。
トラジュがぼけているのは隠しているわけではなく
単にレンズに水滴が付いているだけ
ベイト探しはindeed ♬♬
なんて呑気に口ずさんでいる場合ではない。
GPSの航跡だけが頼りで
しかもこんなところでジグでのヒラメもマゴチも実績はないし、
一応イメージトレーニングはしてきたものの
釣り方はわからないしで
全く釣れる気分になってこない。
直ぐに嫌になり沖のタチウオ狙いに切り替える。
今回のために新調した一番釣れそうな(?)ジグに
化け物対応でワイヤーも付けている
ここでもガンつけてボートを止め、
その後でやがて見えてくる海中が真っ白だと釣れる気がしなく
むやみやたらに場所移動を繰り返す。
そんな中で最初のアタリは
結構グイーングイーンと静かながらもよく引く。
ひょっとしてハタかなと期待しながら上げてきたのは
びっくりするほど大きなホウボウ。
しかしこれは船べりでバラシ。
いつものタイラバの調子で
一シャクリも入れなかったので
あの硬い上顎を針が貫通していなかったようだ。
それにしても困った。
偶に回遊してくるタチウオ狙いは
このままでは空を切るばかりだ。
ここはやっぱりポイントがそれなりにわかっている
真鯛狙いに切り替えよう。
水深50mから少しずつ
前々回逃がした奴の居場所(水深60m)に向かって
タイラバを落としていく。
魚のアタリはないが
このころからポツリポツリと雨がアタリ出す。
今日は一日曇りの予報だったので
これくらいは辛抱しよう。
(実はあがってからオヤジさんから
今朝の最新情報では雨有りに変わっていたよっと聞かされる)
しかし、ここで一発、雷!!
うーんまだ遠そうだが
もう一発来たら逃げ帰ろう。
結局この後はなかったが、
突然今度は岸の方から凄い音が聞こえてくる。
雨だ。
しかも普通の降り方ではない。
五目漁師は若き学生時代に
自転車で2週間かけて西日本を一周したことがある。
九州の阿蘇などでは一日大雨の中を走ったことがあり、
この時以来、雨を我慢する一つの“こつ” を心得ている。
簡単なことだ。
今、自分はプールで泳いでいるんだと考えることにしている。
そして次に、“なんだこの水の少ないプールは!”
と大声で文句を言う。
これで夏の雨なら苦にならなくなる。
それにしても、一向に止む気配がない。
ボートにも結構水が溜まって来たのでバケツで掻い出す。
“水洗いはできますが水の中に浸けることはやめて下さい”
と注意書きのあった本日おろしたてのリールの行く末が気になる。
タイラバは続けるが集中などできるわけがない。
もう1時間近くも降っている。
諦めていよいよ岸に向かって漕ぎ始めたころに
やっと小降りなる兆候が見え始める。
元々ポーズだけで帰る気などさらさらなかったが、
これで晴れて元の場所に戻って再びタイラバを始める。
偶然か一雨降ったせいかはわからないが
コツコツとアタリが出始める。
結構、底潮が流れているようだ。
無風なのに適度にラインが斜めになる。
潮に引かれたり、
活性化した魚の波動が伝わってくるのであろうか、
こういう時にはタイラバの周辺が騒々しくなってくる。
そして、ついにキターッ!
強烈な引き込み。
しかし竿が耐えられず直ぐにバラシ。
(何故かドラグが目いっぱい締まっていた。)
そのアタリからものの10数分後に
再び長いモゾモゾ感がゴツゴツに変わる。
グイーン、こいつは鯛に違いない。
今度は調節し直したドラグが適当に魚の引きを逃がしてくれる。
ただ、首振りのショックはドラグでは逃がせないので
竿の曲がりで逃がすしかない。
でかいぞ。やったー。
あの雨の中で帰らなかったので
オヤジさんが心配しているかもしれない。
ここで、消息報告のつもりで “釣れましたよ” と連絡を入れると、
(釣れて)良かったよかった、
まだ時間があるからもう一尾をあげて!
と相変わらずの釣り好きだ。
まだ11時半を少し回ったところだ。
この分なら本当にもう一尾いけるかもしれない。
そして、わずかにその30分後、
奴の居場所を通り過ぎて水深は65m、
また小さいアタリから辛抱して辛抱して引き込みを待つと、
キターッ。
これも鯛に違いない。
このころには一層に潮が速くなっており
鯛が浮かんだのは50mもボートの潮下側。
ぽっかり浮いたときには目を疑うほど大きく見えたが
上げてみると先ほどと同サイズだ。
なんとかクーラーボックスに押し込む。
もう鯛はよい。
実は、先ほどオヤジさんと電話で話した時に
マゴチをやるなら浅場のどこどこでやってみてよ
と注文を受けているので、
ところどころでタチウオ狙いのジギングをやりながら
14、5mの浅場に向かう。
しかし、朝やったのと同様(釣り方がなっていないので)
気配が全く感じられない。
結局、直ぐに諦めて最後にいつもの正面沖に出て
再びタチウオジギングに切り替える。
1本でいいからなんとかその面構えが見たい。
そして約1時間、
音沙汰なしのままで残念だが沖上がり。
岸ではあれからどうだったと聞くオヤジさんに
2匹目来ましたよと言いながらクーラーボックスを開けると
この型で2尾揃えたのは初めてだよ、
3匹だともっと良かったんだけど惜しかったね、
とニコニコしながらこれでもかの突っ込み。
で、今日の釣果はこれ。
鯛は69cmと67cm ザル径:60cm
期待したヒラメもマゴチもタチウオも釣れなかったので
宿題はそのまま持ち越すことになってしまった。
2尾の鯛を捌くのに2時間以上もかかってしまったので
夕食は簡単に鯛茶漬け。
これはまだお湯をかける前
やっぱりお化けタチウオ釣らなきゃ、群れが変わる前にと焦っています。
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「<!ー010伊東釣行ー>」カテゴリの記事
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凄い、只一言、凄すぎます
ワラサ(ブリ)に始まり大鯛、モンスター太刀魚、大鯛、大鯛と
伊東の海とは思えない釣果が続いていますね
大物は観音崎が一番と想っていましたが
伊東の海の凄さに脱帽です
これで大物釣り師達の目線が伊東に注がれますね
夏の海水浴シ-ズンは外しても
秋は凄い事になりそうです
観音崎もそんな時があり
なかねボートではブログに載せる事も出来ませんでした
漁師も来ますから
次の狙いの太刀魚、見てみたいですね
投稿: 趣味人たけ | 2018年7月10日 (火) 13時21分
お見事、釣りは勿論、魚探なし、更には豪雨をスイミングとして楽しんでしまう精神力、驚愕の一言です。
その後の同行者からの連絡では、タチウオは130センチあったとのことです。ヤツの正体は釣られた特大真鯛ではなく、まだ悠々と居座っていると思うとまた足が向かってしまいそうです。
投稿: MBL | 2018年7月10日 (火) 14時58分
大鯛2匹すごすぎますね…さすが五目師匠でございます
わたしは前日同じ海で真鯛を狙っておりましたがさっぱりでございました
今週末は真鶴かと思いましたが、この釣果を見てしまうと再び伊東にリベンジしたくなってきました(o^^o)
投稿: よっしぃー | 2018年7月10日 (火) 19時03分
趣味人たけさん、こんばんは。
大津でいうと距離的には中根くらいですが
昨年から少し足を延ばしたポイントがタイラバには絶好調のようです。
ここはアンカリングができませんから手漕ぎならタイラバ、ジギングか流し釣りですね。
釣りそのものは巻くだけのタイラバですが
巻き上げ方、ポイントの選び方、コースのとり方、流し方など
少しずつ分かってきたような気がしています。
タチウオはでかいのが回っているうちに何としてでも上げておきたいです。
伊東の釣り物として定着すると面白くなります。
投稿: 五目漁師 | 2018年7月10日 (火) 21時39分
MBLさん、こんばんは。
せっかくいい情報を頂いておきながら残念な結果になりました。
やはり小さな群れで回っているような気がしますので
魚探が使えないとやみくもに待つだけの釣りになってしまい難しいですね。
今回は教えて頂いたポイントもかなり意識しながら流していましたが
やはり大事なのは時合いですね。
ただその時を推測するのが難しく結局一日やって魚から教えてもらうしかないですね。
真鶴も面白いと思いますよ。
定置の沖、ブイのロープの立ち上がりから70mくらいまでが
狙い目かな考えているところです。
投稿: 五目漁師 | 2018年7月10日 (火) 21時58分
よっしぃーさん、こんばんは。
私が行った日の前日と言えばカイワリが絶好調だった日ですが
よっしぃーさんは真鯛ねらいでしたか。
最近は真鯛名人のオヤジさんでさえ苦労されていますから
時期的に難しいのでしょうね。
餌釣りなら、やはりカイワリ狙いが面白いんじゃないでしょうか。
投稿: 五目漁師 | 2018年7月10日 (火) 22時14分
すごい!
さすが五目漁師さんです。こんな大きなマダイを連続で2匹も上がるなんて!!!
私もこんなマダイを釣りたいなぁ。。もう随分マダイの顔を見ていません。なんか、魚探を買ってからむしろ釣果が下がっています。この前ご教示いただいた釣法もためしているのですが。。
ところで、五目漁師さんは、伊東のボートで、キスを釣ったことはありますか?近々次男の手漕ぎボート釣りデビューをさせようとおもっており、手軽なキスを考えているのですが、伊東での釣果がわからず。。
投稿: clair | 2018年7月11日 (水) 07時21分
clairさん、こんにちは。
この時期はキスもシーズンですね。
私も実はキス釣りが得意なので昔一度だけ伊東でやったことがありますが
とにかく小さいというイメージでした。
最近の情報がないのでオヤジさんに聴いてみました。
どうやら1時間で10匹前後は釣れているようですが、
大きさは12、3cm前後、たまに20cm程度のようです。
ボート乗り場から外に出て左側
水深は12、3m(マリンタウンから出ている防波堤の延長線上)辺りが良いとのこと。
オジサンが釣れたらそれを泳がせるとマゴチが釣れるとも仰ってましたので
お子様はキス、clair さんはマゴチ狙いはいかがでしょうか。
タイラバは1漕ぎ3巻き(リトリーブ)、風に合わせたコース取り、その時々に居る深さの探り
で必ず良い釣果が出ると思いますので頑張って下さい。
投稿: 五目漁師 | 2018年7月11日 (水) 10時53分
五目漁師さん、ありがとうございます!
型は小さいのですね。でも、そこそこ数が上がるのであれば、息子も喜ぶと思います。ポイントも承知しました。はい、私はマゴチ狙いで行ってみます!!
また、現地で親父さんにもお話聞いてみますね!
タイラバは、コース取りが甘いのかもしれません。もう一度よく、自分の釣りを見直してみます。ありがとうございます!
投稿: clair | 2018年7月11日 (水) 12時48分
五目師匠すごすぎですよ!おめでとうございます。
ねー、いつかはいいめにあいますよって、言ったとおりでしょ。^^
飛行機から見ても絶対に大鯛がいる海域に見えますもん。
実は今年ほとんど真鯛を釣っていません。
ジギングが多かったせいもありますが、九州への着岸が遅かったせいもあります。
ひょっとして、大挙して太平洋側熱海方面に出張したのかな^^;
今改良版をテスト中です。もう真鯛はばっちりでしょうが、
今回の新型は難なくクエやヒラメを食わせるタイプです。
試作品ができましたらお送りしますね。
投稿: 飛竜丸 | 2018年7月11日 (水) 18時28分
凄い!
先日の真鯛も凄かったですが、今回はダブル!Σ( ̄□ ̄;)
絶好調ですね。
五目さんが、こんなに釣っては後にはペンペン草も残らないでしょう(笑)!
幸いなのはまだ、浅場が荒らされて無いことでしょうか、私の獲物は残っていそうです。
マンション組合の輪番で役員に当たってしまったのでいつ行けるか分かりませんが、魚が居るうちに行きたいものです。
追伸、
顔に水が当たるの嫌いだったのでは(笑)!
投稿: AP | 2018年7月11日 (水) 23時23分
clairさん、こんばんは。
たくさん釣れるといいですね。
逃げ場がなく本当に暑いですから特にお子様はお気を付けください。
投稿: 五目漁師 | 2018年7月11日 (水) 23時49分
飛竜丸さん、こんばんは。
福浦と伊東ではよいポイントが見つかりました。
私も最近少しジギングをやっているのですが
今のところはタイラバの方が調子がいいです。
というか、ジギングの方はまだまだよくわかっていないだけだと思っています。
飛竜丸さんのヒラマサにあやかってチビマサやカンパチを期待しているのですが。
投稿: 五目漁師 | 2018年7月11日 (水) 23時57分
APさん、こんばんは。
そうそう、コマセ釣りでもそうですが
どうも浅場は苦手ですね。
というか浅いと面白味に欠けてしまい、
この時も前向きの姿勢で釣ろうとする前に先に嫌になってしまいました。
マゴチもヒラメも深場のやつが私には狙い目になりそうです。
浅場はAPさんにお任せします。
追伸
雨も寒さも大嫌いですよ。
その中に突っ込んでしまうと人一倍に我慢してしまうからだと思います。
投稿: 五目漁師 | 2018年7月12日 (木) 00時08分
うひゃ~ 67・69 と二尾ですか! 凄いなぁ
乗り合いの船なら 新聞に載りますよ
ってより このブログ見てボートが集結してないかな^^;
雨の我慢コツ 私は渓流釣りをしていた時は
雨に打たれ体が冷え切らない季節なら結構好きでした
夏場の通り雨は特に^^ 雨の中カッパと木の枝を利用して雨を防ぎ
弁当を食べるのも自然の中にいるなぁって楽しかったです
投稿: マリン・ブルー | 2018年7月12日 (木) 17時53分
マリン・ブルーさん、こんばんは。
結構問い合わせは多いみたいですが
少し遠いので慣れていないと難しいかもです。
雨が好きだなんて、マリン・ブルーさん、さすがに農民ですね。(失礼)
私は我慢はしますが好きになったり、楽しかったりはしません。
最近は天気予報がよく当たりますから安心していたのですが
こんな日もありますね。
投稿: 五目漁師 | 2018年7月12日 (木) 21時16分