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2018年6月27日 (水)

“私暇なんで” 五目漁師のリーダー考

 

 

 

 

五目漁師のオマタにちょっとした事故があって
手漕ぎボートのあの硬いベンチに一日座っているのが辛いので
ボート漕ぎは少し(たったの23週間ほどだが)休まざるを得ない。

で、やることもなく部屋の中でリールを空回ししながら
PEの先っちょに付けているリーダーについて思いを巡らした。

 

Cas187356s_2

 


数十年以上前、
新素材と言われるPEラインがまだなかったころには
当然のことながらラインはナイロン、
今の五目漁師のような五目釣りなら4号か5号くらいを使っていた。

PEラインが店頭に現れた時には値段が高くて手が出なかった。

初めて使った時の感想は
なんじゃこれは、ふにゃふにゃで扱いにくく
面倒なラインだと思ったことを覚えている。

今ではNSや巻きこぼし釣りなど一部の釣りを除いては
当然のことのようにこの細くて強くて伸びないPEラインを使う。

エギングやタイラバ、ライトジギングなどは
寧ろこのPEありきで成り立っているといっても過言ではないだろう。

五目漁師はエギングには0.8号、
タイラバとジギングでは1号を使っているが
0.4号や0.6号を使う釣り師もいる。

細くなればなるほど海水の抵抗が小さくなり、
伸びも小さいPEの特性とも相まって
魚の動きが直に手元に伝わってくる。

その分ラインの強力限界は当然小さくなる。

細いがためにビンビン、ピクピクと感じやすいが、
相反してラインブレークの心配は大きくなる。

このシビアな選択をドキドキ感じながら大物と対峙する。
これが正にルアー釣りの醍醐味であろう。

そして、この極細PEを利用するにあたってなくてはならない相棒が
PEの先っちょに結ばれるリーダーだ。

 

Cas187350s

 


リールのスプールに巻き込んだPE
リーダーを通してルアー(エギ、タイラバ、ジグなど)に繋がることになるが
悩ましいのはリーダー(フロロカーボンやナイロン)の号数と長さだ。

いろいろやってみた結果、
五目漁師の釣りでは今のところは
エギングでは2.5号または3号フロロカーボン、1.3
(ティップランでは同2.5m)、
タイラバやジギングでは4号フロロカーボン、6mにしている。

エギングの場合にはエギを思いっきりキャスティングすることがある。
もちろん摩擦系のノットなら
ノット部分をリールに巻き込んだままでも
キャスティングできないことはないが
何となく気持ちが良くないし
ノット部分がガイドと当たることによって
軽いエギの飛びが悪くなるのも気になる。

1.3m以内にしておけば
リーダ部分は穂先ガイドから垂らしたままで
なんとかキャスティングができる。

アオリイカならせいぜい(釣ったことはないが)2kg
2.5号で十分だし、

タイラバやジギングにしても4号もあれば
最後は手繰り、玉網どりの難関が待つビシ釣りと違って
最後の最後まで竿の弾力が生かせるルアー釣りなら
(釣ったことはないが)1mクラスのブリでも
時間をかけてあげられるであろう。

 

Dsxp183807sこれは82cm、やせ型

 


リーダーの役割は
第一義的には極細PEの海底の根などによる擦り切れ防止であるが
6mも長さをとっておけば他にも色々といいことがある。

タイラバやジギング竿は長くてもせいぜい2.5mまで、
ルアーを巻き取った時にはリーダ部分まで
スプール内にラインが収まっている。

更に、2本繋ぎの竿をガイドにラインを通したままで
2本にバラした状態でボート内や車の中に放り込んだとしても
PEは依然としてスプール内に収まっているために
PEがボートのガンネルに挟まったり、
車内の鋭角部分に触れて傷ついたり切れたりしてしまう
(何度かこの手の失敗はあったが)こともなく一安心だ。

 

Dsxp173442s

 

Dsxp173444s

 

 




これは九州のタイラバ大物釣り師飛竜丸さんから聞いたことであるが
これくらい長さをとっておけば
大物が最後にひと暴れする玉網どりの際にも
スプール内にPEを巻き取ってしまっているので
ラインの中で一番弱いPEとリーダのノット部分を気にすることもなく
リーダの強力限界ギリギリで大物と勝負ができる。

他にもある。

ふにょふにょで扱いにくいPEのボート内での絡み防止、
派手な色に興味を示すフグやウスバハギ、タチウオなどによる
PEの噛み切られ防止、

 

Dsxp173462sPEと戯れるのがお好きなウスバハギ



更に面白いことに
ラインを巻き上げていると、途中から
ラインがガイドを滑る音がズーズーからスースーに、
そして巻き取りの感触もスムースに変わる。

視力の衰えが激しい五目漁師にとってこれはありがたい。

ラインが見分けられなくても、よそ見をしていても
ラインの終端部が近づいたことがこれで分かるために
間違ってルアーを先端ガイドにガツンと当ててしまうことも防げるし、
そろそろ大物の姿が見えてくることもわかる。

まだあるかもしれないが
極細PEにとってリーダーは正に様さまの相棒といえる。

さて、先日釣った真鯛のカマの塩焼き

 

Cas187323s

ポワレ・ビネガソース

 

Cas187310s

アラ煮

 

Cas187320s

 




うーん、こんな時に限っていい天気が続きますね。
今年はまた暑くなりそうです。
今のうちに出ておきたいのですが。

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コメント

おはようございます
ちょっと体の事が気になりますね
無理をなさらず、と言いたい処ですが
私も坐骨神経痛で長時間のボート釣りは辛いです
電車でも車でも同じで
下りる時など杖でもないと立ち上がれません
お互い体が一番ですね
リーダーの長さはいつも竿の2倍以上取るようにしています
そそっかしいので、ルアーだけ飛んでいく事が度々
リーダーとの結びは、簡単な
フライフィッシングの時覚えた結びをしています
簡単に巻きつけて絞めた後、糸の小口を炙れば抜け防止となり
ガイドもスムーズに通ります
今週も予定していましたが
南風が吹き続けているのでどうでしょうか
風が治まる頃、体も良くなれば良いですね

趣味人たけさん、こんにちは。

ご心配ありがとうございます。
体の方は所詮だましだましですが、あとはやはり気持ちですね。
釣りたいと思う間が華です。

最近の市販のライトタックル用の竿はどれもこれも穂先ガイド小さいですね。
昔の竿は知らぬ間にサルカンまで巻き込むことが多かったほどですが。

ここ数日は風が強いですね、私にとってはよい風です。

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