こいつ縮んだな
昨日(5月29日)は福浦(エトーボート)に釣行。
狙いはもちろん前回果たせなかったマダイ。
福浦のマダイには申し訳ないが
伊東のかたきを福浦で討つという変則かたき討ちだ。
暗闇の4時丁度に駐車場に到着し
じっちゃんの迎えを待つ。
確かもう80歳を越えているはずなのに元気元気、
と言っても夜道はそんなに飛ばさずに
もう少しゆっくり走って欲しい。
特に、県道を逸れてボート乗り場に続く山道に入ると
決まって始まるお隣のボート店の噂話。
上の空で聞きながらも気をつけてねとドキドキしてくる。
商売敵の話はまあまあそれくらいにして、
最近の調子は? と聞くと
皆さんサバで苦労しているらしい。
やっぱりね、どこも同じだなぁ。
五目漁師は前回と同様、
明け方はジギングで青物を狙い、
その後はタイラバでマダイを狙う予定だ。
沖に向かって左側のソーセージブイの辺りには
ぽつぽつとベイト反応があるが
おそらくブイから出ているロープに着いたもので
五目漁師はジグを掛けてしまうのが怖くて手が出せない。
スロージギングで狙ったり、タイラバに掛かってくる青物は
鳥山の下で小魚を追って群れているのと違って
単独かせいぜい数尾程度の通りすがりだろう思っているので
必ずしもベイト反応ありきではないと考えている。
定置網をよりどころに
潮通しの良いその沖側を悠々と泳ぎ去る彼らに
目立たせるイメージで
底から中層あたりまでゆっくりとジグをシャクリ上げてくる。
なんて言ってみたところで
これが間違っているからこそ、
結局このチャンスタイムに一度のお触りもなく
既に1時間ほども経過してしまい、
本日の青物狙いは終了。
そして、いよいよタイラバ竿に持ち替えて
本命のマダイを狙う。
前回の福浦では
思い切って最後に深場(-80m)に進路をとって
なんとか1尾を仕留めることができた。
脳裏にはそのイメージが焼き付いてはいるが
ここにくるとやはり80mはちと深すぎる。
意識的に-80m近辺を流すつもりが
いつのまにか-70~-60mまで後退してきている。
結構潮は流れているようだ。
先ず直ぐに型の良いホウボウ(40cm)が掛かる。
そしていつもの徹底した1漕ぎ3巻き巻き(リトリーブ)の
3度目の巻き巻きを終わり
次の一漕ぎに移ろうとタイラバを回収している時だった。
中層でいきなりググ、
おやっ! 何か来たぞ ググーン。
えっ? 一体何だろう。
と思った直後から戦闘開始だ。
始めは一方的にドラグは出っぱなし。
中層で掛けたからよいものの
底近くならとっくに根に入られ
戦いは終了しているはずだ。
定置網からはかなり離れているし、
うまい具合にボートは網から離れる方向に少しずつ流れている。
先日の伊東で逃がした獲物に比べると
引きは連続的でしかも格段に強い。
せめてなんとか姿を見届けるまでは逃がしたくないという思いで
ここは慎重にあげる。
魚探の時計を見る、と8時8分。
皮肉なことに、ここにきてこれが諦めた青物だとすると
7分、
7分辛抱すれば彼も疲れてくることになっている。
幸いにも昨日2年ほど使ってきたPE1号の前後を反転させ
スプールの巻き始めにあった方を先頭側に巻き替えるとともに
リーダー(フロロカーボン4号)も新品に付け替えているので
おあつらえ向きのピッカピカのラインシステムではあるが
無理はできない。
とにかく姿が見えるまでは辛抱しよう。
面白いことに予想通り10分もすると
少しずつ巻き取れるようにはなってきたが
折角巻き取った分をあっという間に
また出されてしまうという攻防戦が続く。
いよいよ浮いてくると
彼からボートが見えるのか
今度は水平方向に泳ぎ始め
ボートから30、40mも離れてしまう、
そしてボートに近づいてくるとまた深く潜ってしまうために
なかなか姿が確認できない。
何度か繰り返すうちに
やっとボート際で泳ぐ姿をとらえる。
でかい! 1mはありそうだ
一瞬スズキかとも思ったがブリだ。
何度目かの最接近で
やっと降参した魚体が玉網におさまる。
こいつ、縮んだな。
少し痩せているし80cmぎりだろうか。
(自宅で検寸の結果83cm)
一息入れて再び魚探の時計を見ると8時34分。
なんと戦闘開始から30分近くもたっている。
しかも2本ある針の内1本は針を唇側に残したまま
チモト部でアシストラインが切れてしまっているではないか、
危なかった。
海中で見定めた1mは
釣り師特有の尺度ではあったが
何れにしてもクーラーボックスには入りきらない。
しばらくは尻尾を出したままで釣り続けたが
どうも気になり落ち着かない。
最後はクーラーボックスの蓋に乗るようにして
無理やり魚体を折り曲げてなんとか収容し、
マダイ狙いを続ける。
しかし、その後は潮が動かなくなったせいか
終了間際にマダイのアタリらしきお触りが一度あったのみで
またしても真鯛の釣果はなかった。
で、曲がっていた魚体を整えて
本日の釣果写真。
今日は天気も海上も静かだった。
12時を過ぎて遊漁船の午前船がいなくなると
三石側を見ても、
初島側を見ても、
そして遠く伊東の方を見ても
何も、誰もいない。
海上はぽつんと五目漁師一人が取り残されたようなひと時。
東京湾の喧騒振りはここでは想像すらできない。
さて、野暮用があって
今回は釣った日刺身は見送り、
次の日になった。
ホウボウの薄造り。
ブリのニンニクアンチョビソース
食材としては我が家ではあまり歓迎されない魚です。
2人で食べきるにはちょっと苦労しそうです。
本日もポチッとよろしくお願いします。
↓
最近のコメント