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2018年2月

2018年2月19日 (月)

レスキュー艇がないので、自力で帰還してください(芋焼酎)

 

 

 

 

昨日(218日)は福浦(エトーボート)に釣行。

底もの釣り師Aさんと一度行きましょう
と良からぬ相談をしていた。

余程の天気(静穏無風)の日に限って行くことでチャンス待ちであったが
意外と早くそんな日がやってきた。

残念ながら私をけしかけた
(というのは嘘で
もともと五目漁師の今年中にやってみたいことの一つであったが)
肝心のAさんはこの日は都合が悪いらしく
先ずは五目漁師が単独行で様子見をすることにした。

ボート乗り場には早く着きすぎたので
湾内のたまり場で浮かびながらゆっくりと準備をする。
(エンジン艇は夜間航行をするときには
船の両舷と進行方向を確認できる両色灯という
赤と緑のランプを付けることになっている。
手漕ぎボートや2馬力艇には決まりはないが
暗がり航行が危険なことに変わりはない。)

 

1dsxp183676s

 



早朝にしては少しざわつく北東寄りの風を感じながら
-70mポイントに差し掛かると
おっ、yさんだ。
今日は朝一イカをやると聞いていたが
この場所ならどうやらアマダイ狙いのようだ。

この辺りは結構海底がフラットなのでなかなか深くならないが
続いて-100mに差し掛かると
なんと芋焼酎さんではないか。

既に周りには手漕ぎボートなどはいないこんな沖で、
さてはまたホタルイカで今度はブリでも狙っているのかな。

そういう五目漁師が振り向く先には
はるか沖にいくつかの遊漁船が見える。
おそらく今日はあの辺りまで行くんだろうな。

しかし意外にも目指すポイントはそれよりもずっと手前であった。
着いたかな。

 

2dsxp183680s

 



早速、アカムツ狙いの定番だという
サバタンにホタルイカの内臓部とゲソだけを抱き合わせた
餌を付けた胴付き仕掛けを落とす。

さあ行け!
水深は22030m程度、錘は100号、
この日のために新調した電動リールには3PE300mを巻いているが、
着底までの約3分間でボートが流れるために
どんどんと余分に道糸を消耗してしまう。

片手で竿を支えながら
もう一方の腕でへたくそながらも微速後進漕ぎは必須だ。

なんとか着底させたものの
300mのラインをほとんど使い切ってしまい
リールのドラムが丸出しになったために
直ぐに巻き上げにかかる。

ウイーン、電動リールがうるさい。

すると半ばほど巻き上げたところで
ククッと穂先に当たりを感じる。

あれ何か掛かっていたのかな?
いや、どうせ途中で掛かったサバだろう。
やっぱりな。

 

3dsxp183681s福浦では珍しいマサバ



初めての深場で、
おろしたての電動リールの獲物がサバでは悲し過ぎる。

指跡がつくほどおもいっきり握りしめて投げ捨てようとしたが、
前回も今回もスーパーで買ったサバを餌に使っていることを思い出し
クーラーボックスに投げ入れる。

次は-200mまで戻って仕掛けを投入する。
今度は余裕の底どりからゆっくり竿を立てたり
元に戻したりしながら誘いを入れる。
この間も微速後進漕ぎが忙しい。

しばらくすると確かなアタリ。
巻き上げの途中でも穂先が時々振動するので
何かついているようだ。
なんだろう?

まだお会いしたことはないが五目漁師が嫌いそうな
ヌメヌメのドンコとかクロシビカマスだったらどうしよう
とドキドキしてくる。

おやっ、水面下に見えてきたのはクロムツではないか(小さいが)。

 

4dsxp183685s

 



やったね、クロムツが釣れたことよりも
これならここでアカムツが来ても不思議ではないなと
ファイトが湧いてくる。

ボートが流されると漕ぎ戻りのついでに
新しいポイントに少し場所を変えるが
エサ取りが多いアマダイ釣りの癖で
23分もアタリがないとすぐに仕掛けを上げたくなってしまう。

しかし、これでは魚探と兼用している電池(5Ah)
直ぐに底をついてしまいそうだ。

試しに一度手巻きで仕掛け回収してみようと
ぐりぐりと巻き始めたがこれはたまらない、
100mを越えたところでとうとうギブアップ。

電動リールなんてくそくらえと普段から言っていたのに
素晴らしい機械ではないか。
あらためてふふーん(電池が欲しいな)とリールをながめ直す。

それまでの山立てに頼った釣りから
魚探を使い始めた時もそうであったが
今後の深場(100m100号以上)の釣りでは
手放せなくなってしまうに違いない。

そして、今度はゴツゴツとしっかりとしたアタリがあったが
掛からなかったようだ。

ネットで調べてみると
アカムツ釣りはアタリをとらずに聞き合せるように
掛かったかどうかを確かめる・・・とあったが、
PEといえど道糸が流れの中でどうしても弛んでしまうこんな深場で
アタリをとってみても仕方がないというのはよくわかる。

エサを食った魚が掛かってくれるのを待つだけだ。

再びゴツゴツ、聞き合せると
おおっ、今度は掛かっていそうだ。

巻き上げる途中でも何度かググっと穂先に反応があり
魚がついていることは確認できる。

あがってきたのは良い型のクロムツ(35cm)。

 

5dsxp183687s

 



その後、ますますアカムツへの期待が高まる中で
電池切れを心配しながら何度か仕掛けを落とす。

風の変わり目だろうか無風の状態がしばらく続き
深場釣りが楽しめたが

 

6dsxp183691

 



やがて逆転した南東の風あがってきた。
岸に戻してくれる風なので心配はないが
ボートが流れ出すと釣りにならないので本日はここまでで退散する。

で、本日の釣果はこれ。

 

7cas185993s

 



釣った日刺身は初めてのクロムツとメバル。

 

8cas186008s

 



小型(25cm)のクロムツとアラは煮つけに。

 

9cas186012s

 

10cas186017s

 

 

 




手漕ぎボートの深場釣り。うまくいくかどうかは風次第ですね。
五目漁師は20年近くも風が相手のディンギーに乗っていました。
多少なりとも風を読むことはできますし
己の手漕ぎの限界は心得ている積りです。
だから大丈夫と言っているわけではありませんが、
そもそも手漕ぎボート釣りは魚も良く釣れますが、
口には出さずとも冒険心をそそられるという面に
魅力を感じている釣り師も(勿論私も含めて)多いのではないでしょうか。

場所を特定できる写真なども特に伏せたりはしていませんが
少し遠いですから少なくとも安易な構えで行くのは止めた方が良いと思います。

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2018年2月10日 (土)

小さいアマダイ拒否作戦大成功

 

 

 

 

今期のアマダイ、
30cmを超える型の良いのは良くて5匹に1匹。

福浦は223cmが主体、
そして前回釣った伊東は少し大き目だが、
いずれにしても小さ過ぎる。

釣らずにおいたとしても将来捕れるわけではないが
ちょっとかわいそうだし、
他の魚とは一線を画す独特の食味は我が家でも人気があるが
こう小さくては捌くのも料理も面倒で少し辟易している。

そこで今回は泳がせメインで
先ずはヒラメ、ハタを狙う。
(毎度の掛け声で最近釣れた試しはないが狙うのは勝手なので。)

それに前回オニカサゴが釣れたので
今回も狙ってみよう。

少し迷ったが流し釣りの餌は
昨晩近くのスーパーでとうとう買ってしまった
半身100円のサバタンだけにして、
お上品なアマダイが好きなオキアミ餌を使うのは止めにした。

 

1dsxp183655s

今日も静か
(暇な五目漁師は絶好の釣り日和にしか出ないことにしているので
あたり前ではあるが)なので
マリンタウン沖に出てみることにする。

根が多いポイントに着くと
中途半端に4匹買ってきた活きアジを早速泳がせにかかる。

いつもは泳がせの傍らでコマセ釣りをやって
点数稼ぎをするが
ここはアンカーが打てないので
泳がせオンリーというなんともリスキーな釣りになる。

魚探でヒラメがうようよといそうなポイントにガンつけると
少し流れの上に戻ってコース取りをする。

こんな時にはタイラバの時と同様に
魚探の航跡表示が欠かせない。

根の上に群れる真っ黒な魚影に突っ込むように流し始めると
間もなく穂先がコツコツとお辞儀をする、

来たぞ!

ここから食い込みを待つ間のドッキンドッキンこそが
泳がせの醍醐味だ。

やったことはないが
身が柔らかいイワシの泳がせと違って
身が比較的硬いアジや小サバの泳がせは
このタイミングをつかむのがより難しいのではないだろうか。

ググッ!オリャー! ではなく
聞き合わせるように竿を立てようとした時に
穂先が海面に突っ込み
手元にグイーンと重みが乗ってくれれば大成功。

妄想が先走りし
ヒラメ来たっ! と信じ込んだが、
やがて小さいヒラメかな?
いやヒラメじゃないかも・・・

で、上がってきたのは
今日明日にでも放卵する予定だったのかも知れない
お腹がパンパンのウッカリン。

 

2dsxp183657s

申し訳ないことをしてしまった。
いや、幸先良しと思ったがその後が続かない。

結局、活きアジ3尾を投入して11時まで粘ったが
狙ったヒラメもハタも姿は見せてくれなかった。

折角、活きアジを買ってきたので使わないと
というケチな気持ちでここまで泳がせに拘ってはみたものの、
一方では実は前回のオニが気になって仕方がない。

ここではあまり他の釣り師が流しているのを見かけたことがないので
きっとでかいのが潜んでいるに違いない。

そこで、更に少し沖に漕ぎ出て
サバタンを餌にした流し釣りに切り替える。

オニ釣りは基本向こう合わせ上等なので
別に前あたりに気づく必要はないが、
感度の良い竿を使っていると
いつもコツコツと小さなアタリか
何となく重たくなるようなもたれたアタリから入ってくる。

そこで少し竿を煽ると
向こうが異常を感じた瞬間から暴力的な竿叩きが始まり
それが水面下まで続く。

上がってきたのはそこそこのオニカサゴ(30cm)。

 

3dsxp183663s

これで本日の釣りはOKと気を良くした五目漁師は
魚探のコース履歴を見ながら
今釣った深さの前後で少し離れたポイントを流す。

前回あれだけ頻繁にアタリがあったアマダイは
サバタン効果で全く寄り付いてこない。
大成功だ。

本日の唯一の外道はこのフグと
その後も仕掛けを切り去った何尾かのフグのみ。

 

4dsxp183667s

一つずつエダスを切られてしまった仕掛けを融通し合って
再生した最後の仕掛けを
フグポイントから少し離れて投入する。

すると、
おや? アタリかな?
そおっと竿を煽ると、来た来た。
ガツンの後に例の竿叩きだ。
重量感も加わってこれはひょっとするとでかいかもしれない。

やっぱり居たか、
上がってきたのは立派なオニカサゴ(41cm)だ。

 

5dsxp183669s_2

慎重に玉網捕りしたが
驚いたことに玉網から出してボートの床に転がした時には
既に針は外れていた。

上あごが硬いホウボウなどでもたまにあるが
ネムリバリを使っていると
唇に掛かる前のタイミングで
針のネムリの部分に顎を乗せてあがってくることがたまにある。

こんな時は巻き上げのテンションが一瞬でも抜けてしまうと
さようならが悲しい流し釣りになってしまう。

よくぞ無事に上がっていてくれたもんだ
と獲物を手にしながらも今さらながらにドキドキしてくる。

 

Dsxp183672s

この後は、もう一度根側に戻って
今度はサバタンでハタ狙い、
2時過ぎには少し南西の風があがってきたので
ボート乗り場の正面沖まで戻り
最後に残ったアジを泳がせにかかったが
風が強くて流し釣りにならず定刻の少し前に沖上がりする。

で、今日の釣果はこれ。

 

6cas185825s

前回と同じポイントではあったが
餌できっぱりと小アマダイを避けることができた。
大成功。

さて、ヨメサンには今回はボだからねと言っていたせいか
安いのがあったから買ってみたよ
と自宅ではこんなものが準備されていた。

 

7cas185829s

期待されたボではなかったが丁度よい。

で、釣った日刺身はウッカリンの薄造りと昆布締め、
それにイカのコラボ。

 

Cas185836s




オヤジさんには大きなハタを期待されていたのですが残念。
他の魚が釣れない時期ですから、
ヒラメやハタ、オニカサゴを狙うのはいいかもです。

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