小サバよりもワカシ、ワカシよりも大カマス
昨日(6月15日)は葉山長者ヶ崎のオオモリボートに釣行。
丁度2年前のことになる。
五目漁師は久しぶりに油壷のボート乗り場に向かったが
無下に掲示された“本日休業”の立て看板を前に
途方に暮れていた。
しかし、不運な方はもう一人いた。
あの坂道を汗だらで戻ろうとした時に
足元に立ちはだかる大きな影法師。
力なく目線をあげると、なんとHEPPOさんではないか。
やられたのは2人だけというのに奇遇だ。
顔を寄せ合い“2人自撮り”の記念写真におさまりながら相談して
急遽オオモリボートに向かうことにした。
そこは大カマスとそれを泳がせて釣る大ヒラメの
シーズン真っ只中ではあったが
当然のことながら2人ともそんな準備はなく、
仕方なく沖ブイに向かった。
案の定、我々の釣果はさっぱりであったが、
帰り際の浜でクーラーボックスから溢れんばかりの
大漁の大カマスを見せられた時に
今回の約束は決まっていた。
数日前にお久しぶりです
とHEPPOさんからその約束を果たすべく
お誘いのメールをいただき
本日の釣行になった。
今回は準備にたっぷりと時間がある。
オオモリボートのホームページを参考にして
こんなものをそろえる。
上段:14gバイブレーションジグ
中段:カマスにハリスを切られるようだったら
ジグとハリスの間に入れる50cm程度のワイヤー(2本)
下段:大ヒラメのハリス噛み切りに備えたワイヤー泳がせ仕掛け
五目漁師のお目当ては
もちろんカマスもそこそこには釣りたいが、
何といっても
40cmもあるそのカマスを泳がせて釣る80cm超えの大ヒラメだ。
オオヒラ、いやオオモリボートのホームページには
お薦めのハリスは16号とあるが、
80cmクラスのヒラメなら強力的には5号もあれば十分なはずだ。
但し、噛み切られないように
ヘタをすると口に咥えられる部分だけは
ワイヤーを使うことにする(上の写真)。
さて、現地には6時前に到着する。
HEPPOさんと、HEPPOさんのお連れの方にご挨拶し浜に降りると
なんとあのイカナベ♬さんではないか。
一昨年の我々のように
本日沖ブイに向かう釣り師など居ようはずはない。
増してその結末など誰も考えに及ぶものはいないだろう。
ポイントに到着すると
用心して比較的海底がフラットな水深15m程度のところにアンカリングする。
五目漁師にとっては
場所はもちろんのこと、
小さなジグをキャスティングするという釣りのスタイルも
初めてなので
先ずは周囲をガン見しながら見様見真似で
大カマスの確保に取り掛かる。
バイブレーションジグのただ巻きでいいとは聞いていたが
丁度、私の正面でジグを巻いているイカナベ♬さんの手元をふと見ると。
おやっ、少し怪しげではないか。
そうか、比較的速いただ巻きとただ巻きの間に
“待ち”を入れているな。
なるほど。 ここは素直に真似てみよう。
とこんな具合だ。
やがて常連さんらしき周りのボートからは
今日は駄目だねとか、
カマスはどこに行ったの?
とか聞きたくない声ややり取りが聞こえてくる。
うーんそうなのか。
参ったな。
カマスが駄目ならヒラメをやろういうわけににもいかないし・・・
とそんな時に魚探画面で中層が真っ赤になる。
ボートの縁から海中を覗くと
10cm程の小魚の群れが忙しそうに流れて行く。
こいつを釣ってみよう。
ジグを少しシャクリ気味に手繰り寄せてくると
ピクピクと小魚が掛かってくる。
ひ弱なイワシではなく、タフで泳がせにはもってこいの小サバだ。
本望ではないが2尾釣ったところで
早速小サバの泳がせを始める。
準備してきたワイヤーハリスを背負わすには
小サバにとって負担が大き過ぎると考え
ここは普通の8号フロロカーボンハリスの仕掛けを使うことにする。
しばらくすると、置き竿にしていたその竿の穂先が海面に突っ込む。
餌が小さいせいであろうか
ググ、ズボッと一気に入る。
竿を手に取りながら
少し離れたところで釣るHEPPOさんに来た来た!
あれっ、でも小いさそうだな、
ヒラメではないかも・・・
で、こんなやつ(45cm)。
普通なら十分嬉しいが、
今日は最低でも60cmは欲しい。
やっぱり餌が小さいから
食ってくる魚も小さいよなと納得。
その後、五目漁師の前を流してきた釣り師からも
カマスが釣れなくて困っているが
とりあえず釣れたワカシを泳がせ中と聞いた。
そして五目漁師から少し離れて流れて行った先で
本日一番のヒラメ(67cm)をあげるところを目撃する。
お見事!
小サバよりもワカシ、
ワカシよりも大カマス
と泳がせる魚のサイズにより
獲物のサイズもビッグになってくるに違いない。
直後にやっと大カマスが一尾上がるが後は続かない。
10時ころだっただろうか、
周囲でもちらほらとカマスがあがり始めるタイミングがあり
いよいよ時合いかなと期待もしたがそれもつかの間だった。
受付時に後半は風が強くなり
早上がりの可能性もありますよと言われていたが
天気の方は申し分ない。
(嵐を呼ぶ男と呼ばれるHEPPOさんが浮かんでいるというのに)
しかし昼前からは西向きの流れがきつくなり
次第に軽いジグでは底が取れずに釣りづらくなってしまう。
結局、終了時間まで浮かんではいたものの、
今日の釣果はこれ。
(ヒラメ45cmと大カマス38cm)
調子がいい時ならこんなカマスが50匹以上も釣れるという。
そんなに釣ってどうするの?
明日に残らない釣果、
これが熟練ならではの最高の釣果・・・
(と、いつものやせ我慢が今日はぴったり)
皆さん、というか本日の大カマスのご機嫌は良くなかったようだ。
ところで、一つ気付いたことがある。
未だに信じられないが
ここでは40cmもある大カマスを当たり前に流して
80cmを超えるような大ヒラメを狙うのが
当たり前になっているようだ。
おそらく五目漁師が釣ったヒラメはヒラメでも
この地の最小記録であろうか。
網の目を大きくして小魚の捕獲を避ける漁と同じ原理で、
ここではあの大カマスに唯一飛びつける大ヒラメだけを
取捨選択して釣っていると言えそうだ。
そこで、普通に小魚(小アジや小サバ)を泳がせると
今まで対象とされていなかった
生き残りの小ヒラメ(といっても40cm以上)が
ウヒョウヒョと釣れてくるかもしれない。
というのはここだけのお話。
本日の釣った日刺身はヒラメの無理やり5点盛り、
カマスの身は少し水っぽいので
本来なら塩干しの後に焼くのが良さそうだ。
HEPPOさんお誘いありがとうございました。
お互いに残念な結果でしたが、
これはまた次があるということだと思います。
“私暇なんで”単独の抜け駆け行も企んでみますが
またよろしくお願いします。
軽いジグに掛かる大カマスの引きは面白いですね。
ただ結構掛かりが浅い(多分針が小さすぎる)のか
バラシが多いようです(幸運にも釣った2尾は何れもボート上でバラシ)。
ジグのフックだけでももう少し大きいのに交換した方が良いかもしれません。
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38cmもある大カマスを泳がせるとは、面白い釣りですね。
大ヒラメが釣れるのも解ります。
カマスも本カマスでその良型なら、脂が乗って美味しい魚です。
むしろ旬が外れたヒラメよりも本カマスの方が美味しそうな気がします。
お疲れ様でした。
投稿: 釣吉 | 2017年6月16日 (金) 10時43分
釣吉さん、こんにちは。
私もこれだけ大きいカマスは初めてです。
カマスもあの歯ですから当然肉食の魚でしょうが
弱肉強食の世界は厳しいですね。
たくさん釣れたらどうしようかと皮算用していますが
時期が時期だけに干し物が難しそうです。
投稿: 五目漁師 | 2017年6月16日 (金) 17時21分
良い釣果では?
40cm近いカマスを泳がせて1m近いヒラメ…夢は有りますが、そんな大きなヒラメを釣ってどうするの(^^)?には、なりませんか(笑)!?
でも食べるなら五目さんの釣ったクラスを2~4枚、後はカマスを10匹が理想的です。
こんな釣果を見ると葉山も行きたくなりますね(^_^;)?
完全に私のストライクゾーン…困ったものです(^_^;)
投稿: AP | 2017年6月16日 (金) 19時21分
APさん、こんばんは。
確かに、80cmのヒラメを持って帰った人にどうしたのか
聞いてみたいですね。
こんなカマスを食えるヒラメが無尽蔵にいるわけはないですから
そろそろ餌のサイズを落とさないと釣れなくなるかもしれません。
行くなら今ですよ。
いくらなんでも一飲みにはできませんから
くらいついて、むしゃむしゃと頬張っている様子を想像しながら
タイミングを待つ間のスリリングは格別だと思いますよ。
現にすっぽ抜けが非常に多いらしいです。
投稿: 五目漁師 | 2017年6月16日 (金) 23時40分
五目さん、お疲れ様でした!
南風に吹かれず、釣り日和でしたね。
)
(僕が嵐を呼ばないことも、コレで解っていただけたと思います
それにしてもお見事なヒラメでした!
みんなが狙っているカマス泳がせでのヒラメは運の要素が強いと思いますが、あのカマスがまったく釣れない中でのこの1枚は五目さんらしい、素晴らしい1枚だと思います(ワカシで釣られたもう一方も同様)。
初めてのエリア、かつルアーということで、打つ手が思いつかず歯がゆい思いをしましたが、終盤に皆さんが集まっているエリアの周りを1周漕ぎ回って悪あがきの海底観察をしてきました。ちょっとは次回につなげられるかな?(^^;
もっと険しい根が連なっているかと思っていましたが、以外に規模の大きい砂地の馬の背にたくさんの根が混在している感じでした。ちょっと離れると藻が茂っていたので、イカも良さそう?
でもまずは次回、活きエサを持ち込んでみるのが有効そうですね
。
五目さんの再戦を楽しみにしてます~!(^o^)//
投稿: HEPPO | 2017年6月17日 (土) 19時57分
HEPPOさん、こんばんは。
またとないいい天気でしたが残念でしたね。
あんなに大きなカマスを通常の大きさのヒラメ針で泳がせて
針が掛かりさせるのが如何に難しいかは想像に難くないですね。
掛けてみたい興味もありますが、
逆に小振りのアジを泳がせて
数釣りができないかも試してみたいです。
我々が釣っていたポイントは増渕さんのマイ海図で
長者ヶ崎沖というポイントでした。
最初の曳航の終着点辺りは険しい根があったようです。
根掛かり承知の上で面白そうな気がしました。
今シーズンは無理でしょうか、残念です。
もう一度くらいなんとかなるかなと思っていたのですが。
(今後の釣れっぷり次第で再挑戦したいと思っています)
投稿: 五目漁師 | 2017年6月17日 (土) 23時46分
おはようございます
私も仕事が無ければ一緒に付いて行きたかったです
昨年の大カマスの時からサビキやルアーなど
準備していましたので
今日は中日の休日でしたので行く準備はしていましたが
風と雨予報で断念です
7月に入ったら葉山、長井、油壷と状況を見て行く予定です
もちろん観音崎も潮具合で中へ入りますが
しかし、この状況でのカマスとヒラメはお見事です
六枚目の写真は今引き伸ばして
本棚に貼りつけています
初夏ですね
投稿: 趣味人たけ | 2017年6月18日 (日) 10時04分
趣味人たけさん、こんにちは。
私暇なんで、大概は私の方は合わせられると思いますので
平日行が可能な時にはご連絡下さい。
今回もそうでしたがシーズン中は平日でも数日前には満杯のようです。
やはり大ヒラメのせいでしょうね。
やっと海が面白くなってきたと思ったら今度は暑さですね。
伊東のマダイ、青物(もうカイワリはやめです)、
福浦マダイ、青物、マルイカ(アオリもまだ宿題)
葉山、カマス、ヒラメ
観音崎、マダイ
油壷はそろそろイサキが
その内に大津のタチウオも始まりそうですし
忙しいですね。
投稿: 五目漁師 | 2017年6月18日 (日) 14時24分
師匠こんばんわ(^ω^)
カマス不漁の日でしたが…
しかし機転でのヒラメゲッチュ、お見事としか言いようがありません。
僕も一昨年から行こう行こうと考えてましたが
これを参考にチャレンジしてきます。
ただ、万が一釣れすぎちゃってが起こった場合
たしかに50匹のカマスをどうすんだって話ですね。
まぁ、僕には万が一も無いですが…
投稿: ガル | 2017年6月18日 (日) 19時56分
ガルさん、こんばんは。
この日はいつもやっているスタッフの方で2尾だったらしいですから
新米の私としてはできすぎくらいですね。
調子のいい日は本当に50くらいは上がるらしいですから
釣り過ぎにはご注意です。
私も今季もう一度は行きたいと思っています。
投稿: 五目漁師 | 2017年6月18日 (日) 23時19分
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投稿: bernardki3 | 2017年6月19日 (月) 01時19分
五目漁師さん、おはようございます。
カマス残念でしたが、
大ソゲ(笑)が釣れたので結果オーライじゃ無いでしょうか?
オオモリボートのカマス・ヒラメシーズンはいつまでなんですかね?
平日休みを取って是非言ってみたいのですが、
ここんとこ忙しくてなかなか休みが取れそうもありません。
灼熱地獄でジギングは超絶修行僧となってしまうので今がチャンスなんですけどね。
7,8月はエサ釣り、ボイルが立てばチョイ投げで青物、シイラと、
省エネ釣法に徹しようかと思います。
それでは、また。
投稿: flex-p | 2017年6月19日 (月) 07時52分
flex-pさん、こんにちは。
満を持して行きましたが、
この日は多い人で2尾という低調ぶりだったようです。
毎日こんなでかいカマスが50も100も上がるのが異常ですから
いいんじゃないでしょうか。
修行嫌いとおっしゃりながら実は好きそうなflex-pさんには
少し物足らないジギングだとは思いますが
掛かった時の反応はそれなりです。
是非是非、平日行しましょう。
釣期は1~1.5か月程度と聞いていますが、
今年はもう始まているのかどうかもわからないですね。
投稿: 五目漁師 | 2017年6月19日 (月) 12時03分
こちらでも泳がせの餌はカマスですね。
ヒラメではなく防波堤から釣るヒラマサですが、
なぜか鯵子では釣れないんですよ。
この辺が不思議ですが、カマスの脂ののった魚体は食いごたえがあるのでしょうね^^
投稿: 飛竜丸 | 2017年6月19日 (月) 22時58分
飛竜丸さん、こんばんは。
こちらでも防波堤からのスズキやワラサの泳がせはカマスが良いと聞いています。
但し、いつでも釣れるわけではないので普通はアジになってしまいますね。
このカマス40cm近くもありますから人が食べてもお腹がいっぱいになります。
針に掛けるのはかなり難しそうです。
投稿: 五目漁師 | 2017年6月20日 (火) 22時13分
16~20号のハリスを使うのは切られないためと言うよりは
水面でのばらしを減らすためです。
投稿: 釣り吉 | 2017年6月21日 (水) 05時43分
釣り吉さん、こんにちは。
ヒラメが海中にいる間は遊泳力、
水面に上がってきた時には重さと、筋肉の瞬発力のような張力が
ハリスを切る力になると考えていますが。
6号ハリスの強力は結び目での劣化を考慮しても6~7kgはありますので
4kg前後やそれ以上のヒラメであってもドラグを上手く利用すればあげられそうですね。
ただ、噛み切りの方はどんなに太くしたところで時間の問題だと思いますので
ワイヤーが有効かなと考えています。
(尚、コメントの重複がありましたので上段の3コメは削除させていただきました。
悪しからず。今後ともよろしくお願いします。)
投稿: 五目漁師 | 2017年6月21日 (水) 13時54分
五目漁師さん、こんにちは!
私の少ない経験で申し訳ありません。
ヒラメのボート釣りは浅瀬が多いため
簡単に水面まで上がりますが難しいのはタモ入れです。
とにかく暴れます60前後までは難なくタモに入れられますが
80を越えると別物です。
50くらいならタモを使わない方が確実です。
タモは救うのではなく枠にのせるイメージです。
ちなみに20号ハリスでもウツボは簡単に切ります。
大きいのが釣れたら教えてください!
投稿: 釣り吉 | 2017年6月21日 (水) 19時33分
釣り吉さん、こんばんは。
私も今までに取り込みでは何度か失敗しています。
確かに玉網際で暴れるので焦ってしまいますね。
勿論、80cm台は私にとっては未経験の世界ですから
実際に掛かるとどうなることやらわかってはおりません。
とにかく一度掛けてみたいです。
大カマスのシーズンはもう終わりともお聞きしていますが
カマスがいなくなるとヒラメも散ってしまうかもしれないですね。
日和のいい日を見つけてもう一度くらいは狙えればと思っていますので
またいろいろ教えて下さい。
投稿: 五目漁師 | 2017年6月21日 (水) 20時56分