一枚の絵
五目漁師は只今義母の法事で関西に帰省中。
出発前の数日間は天気が悪いので寧ろよかったとは言え、
今はどこに行っても調子が悪い。
次は一体どこで何を狙えばいいのだろうかと
行き場も狙い魚も定まらず困っていたのに、
こうしてたった一週間弱ではあるが海の縁から遠ざかると
もう重いシーシック(船酔いではないホームシックの海版)にかかっている。
気持ちを紛らわすためにボート釣りのブログをサーフィンしていると
今度はどんどんと妄想が膨らんでくる。
今はどこに行っても釣れるぞ!
今伊東ならこんな釣り方だろう、
サバをうまく交わしながらカイワリがわんさか、
いや大津のアジも面白そうだ、
ヒラメ、うまく行けば青物も泳がせに掛かってきそうだ、
伊東と大津、どっちを先にしようかな。
いやいやそうじゃない、
やっぱり福浦のタイラバで、もう少し勝負してみたい、
今度はタイラバと一つテンヤの二股も面白そうだな、
そうなるとちょっと良いスピニングリールも欲しくなってくる。
今エギングに使っているのは余りにもお粗末だからな~
近くの釣具屋にでも出かけてみるか!
待てよ、タイミング的に今一番急がないといけないのは
昨年果たせなかった葉山のオオカマスに座布団ヒラメかもしれない。
ジギングはやったことがないが
ダダ巻きでよさそうだからなんとかなるかも。
“私暇なんで”の五目漁師も
梅雨時で天気が思うように行かないことも考えると、
これはなかなか消化しきれそうにないぞ。・・・
妄想は果てしなく続く。
で、昨日、法事が終わりふとこんな絵を思い出した。
45年以上も前に、昔は確か婚前旅行といったな、
今では珍しくもなんともないがその頃は少しハレンチなイメージがする旅行だった。
帰って来てから印象に残った景色を撮ってきた写真を参考に描いた絵。
それを彼女(もちろん今のヨメサン)の自宅に持って行くと
母親が階段を上がった部屋の正面(一等地)に飾ってくれた。
今見ればこんな下手くそで中途半端な絵をよく持って行ったものだと
我ながら恥ずかしくなってくる。
あれからもう45年。
その義母が50日前に亡くなった。
この絵のことは思い出してくれてるかなあ。
多分何度か外したくなったのに
私に気をつかって娘が家を出た後も
ずっと飾ってくれていたのであろうと思うと
今更ながらに涙が出てくる。
戻ったら何処に行こうかと本当に迷っています。
どうしますかね?
本日もポチッとよろしくお願いします。
↓
にほんブログ村
« 釣ったサバが美味しかったなんて珍しい | トップページ | 泳がせで大物を2尾 »
「<!ー900その他ー>」カテゴリの記事
- ついにヒラメ(2025.06.16)
- 釣りの合間に(2025.04.05)
- やっと伊東の海に出る(2024.11.27)
- 今度は竿のクリーンアップ(2024.06.02)
- 最近の諸々(2023.12.11)
五目さんは、絵もやられるのですね。
私は、絵や音楽などクリエイティブな事が全くダメなんですよ、だから、出来る人を尊敬します。
この辺り、釣りにも反映されている気がします。
釣りの対象魚が決まれば、それに関する情報をネットは勿論、雑誌、釣具屋の店員さん、ボート屋のおやじさん、遊漁船の船長やらから時間や手間を惜しまず収集します。
釣り仲間からは、相手を見てお聞きします。(笑)
そうして、集まったデータに沿って準備して釣るので、魚の食い気があれば大外れする事無くそこそこ釣れますが、これで良いと思ったやり方で反応が無いと、直ぐに行詰まります。
どんな状況でも、釣れないと言いながら、その日のオカズ分以上は釣って来る五目さんの凄さは、“創造性”なんじゃ無いかと思いました。
こりゃ、叶わんなぁ。
投稿: anan | 2016年6月27日 (月) 15時26分
こんにちは
シーシックとは言い得て妙ですね
今の私にもしっくり当てはまる言葉です
今年は毎月一度はシーシックに掛かっていますね
そんな時の妄想も一緒です
釣れる事ばかり浮かびます
現実は、アレッ―ちょっと違うかなーと
釣れない日が続きますが、次回は必ず釣れると
信じています
釣り師は釣れるイメージで仕掛けを作りますね
絵は良いですね
私も学生の頃から結婚当初まで
水彩、油彩、マーカー、クレヨンと
何でも描いていました
そんな絵がやはり実家や、同級生の家に飾ってあります
一瞬恥ずかしさを覚えますが
じっと見ていると涙が出てきます
いい加減な生活をしていましたが
夢を持っていましたね
それらを理解してくれていた人がいた事に
驚きでした
今描きはじめている絵はその延長ですね
投稿: 趣味人たけ | 2016年6月27日 (月) 17時51分
妄想が次々と湧いて来るとは、その症候群はそうとう重傷ですね。
そろそろ夢に出てくるのでは、、
時間が出来たら、気晴らしに関西の海で釣り船に乗って、鯛でも釣って下さい。
関東の海は、気象が良く無い日が続いてます。
週に一日の海の良い日を見つけるのが大変です。
投稿: 釣吉 | 2016年6月27日 (月) 18時51分
こんばんは!のりべんです。
その佇まい…良い絵ですね。思わずコメントせずにはいられませんでした。
素敵なお義母さまだったんだなあと思います。。
良いお話をありがとうございました(^-^)
投稿: のりべん | 2016年6月27日 (月) 20時03分
ananさん、こんばんは。
絵?やるなんてものではないです。昔の話です。
生徒の頃は美術は好きでしたが、音楽は大嫌いでした。
あまりにも面白くないので、授業中に教師の前でビリビリと教科書を破いていて
ビンタを食らったことがあります。
あの頃でも珍しかったと思います。アフォうなことをしたもんです。
おかげで宇宙戦艦大和はananさんのように歌えません。
ろくな創造ができないくせに創造こそが生き甲斐と思っているふしはあります。
乗り合いよりも手漕ぎが好きなのはそのせいでしょうね。
投稿: 五目漁師 | 2016年6月27日 (月) 20時48分
趣味人たけさん、こんばんは。
釣れなくても、釣れなくても、仕掛けは作りたい、ボートにまた乗りたい
この間は花ですね。
絵はたけさんに見られるのを躊躇しましたが、絵というよりも思い出ですね。
こんな絵でも何日もかかってしまいました。
その工程の中で皮肉にも一番印象的だった溜まり水の色がどうしても出せず
何度も塗り替えたにも関わらず一番不自然で、気になるパートになってしまいました。
なんてことがいまだに忘れられないのが絵ですね。
写真ではこうはいきません。
投稿: 五目漁師 | 2016年6月27日 (月) 21時13分
釣吉さん、こんばんは。
夢には出てきませんが、眠れないことはたまにあります。
人ごとではなく釣吉さんも同じではないかと思っていますが。
四国までわたると鯛釣りのメッカです。
四国に縁がある知り合いと東伊豆で浮かんだことがありますが
鯛やアオリイカは見飽きた、釣り飽きたと言っていました。
今の時期は晴間を見つけるのが難しいですが
週末釣り師のことを思えばまだまだチャンスは濃厚です。
投稿: 五目漁師 | 2016年6月27日 (月) 21時25分
のりべんさん、こんばんは。
ありがとうございます。
何でもない絵が残してくれた思い出ですね。
今では部屋の住人はいなくなりました。
寂しい限りですが、時の流れです。
投稿: 五目漁師 | 2016年6月27日 (月) 21時35分
五目漁師さん、こんばんは。
人生に刻む時の流れ。
早いですね。そう感じるころからその後の短い人生に唖然としたりします。
さてこの後の人生どうしましょう?
今更会社で周りに気配り上手を演じても大して意味もあるとは思えませんし、
やはりここは手漕ぎ道にまい進するのが良いのかもしれません。
自分の不甲斐なさに苛立ち、自分の才能に色めき立つ。
海はいつも違った表情で迎えてくれる。
こんな変化に富んだ、しかし奥の深い道楽は中々ありません。
というわけで今後も手漕ぎメイン、時たまむかつく船頭のお相手も良いでしょう。
そんな感じで試行錯誤してみようと思います。
それでは、また。
投稿: flex-p | 2016年6月27日 (月) 23時39分
flex-pさん、おはようございます。
そのお歳でもうそんなふうに考えられているとはさすがに仙人です。
手漕ぎ道は、毎日足腰のストレッチ適宜、スクワッド50回、爺さんスタイル腹筋150回、
腕立て伏せ90回の私に任せて、
豪華モータークルーザー入手に邁進してください。
そのためには大津の激ウマコアジを上納するのもよいかもしれません。
何れにしても釣りの興味は尽きないですね。
人生3倍あっても足りません。
投稿: 五目漁師 | 2016年6月28日 (火) 06時46分
五目師匠おはようございます。
朝、家族を送り出し、睡眠薬変わりに酒を煽りながら座頭市を見終わった荒熊です。
座頭市の余韻に浸りながらコメントしてます。
勝新の演技力凄いですね。飲む姿は、美味そうにしかも豪快にanさんのように、斬る姿は洋上でお逢いするお師匠様のようにキレッキレです。
オイラを釣道に、また看護道に引き込んだ、オイラの恩師がいます。
恩師がよく言う言葉は、「一芸は、百芸に通じる。」でした。
釣りも料理も写真もさることながら、名画ですね。
毎年、強制委託されている、長女〜三女までの夏休みの美術の宿題委託してもよいでしょうか?
代価として、3晩鬼嫁を貸出ますので、茅ヶ崎でひと夏の熱い夜をお楽しみ下さい。(クーリングオフ不可)
投稿: 甲斐の荒熊 | 2016年6月28日 (火) 10時12分
甲斐の荒熊さん、こんばんは。
座頭市いいですね。釣りに例えると
邪魔なサバ共を一匹残らず切って捨てた後に一尾残ったマダイ、
怯えるマダイに座頭市の竿先が光る、ニャリン!
真一文字に斬りつけたその竿先に垂れる針に掛かっているのは
なんとマダイの上顎に潜んだ極悪人タイノエ。
マダイはよたよたと深場に落ちていく。
さて、荒熊さんが般若だとか鬼嫁だとかと言っていることは内緒にしておきますから
是非一度奥様をご紹介下さい。
威勢以上に優しくて、照れ屋の荒熊さんの血を引いた娘さんたちにもお会いしたいです。
投稿: 五目漁師 | 2016年6月28日 (火) 23時12分