伊東でのヒラメ4連チャンはマトウダイに化ける
昨日(2月4日)は伊東(オーシャン釣具)に釣行。
天気予報で外気温の最低温度が5度を切るようになると
前日に準備をしながら
おいおいこんな日に釣りに行くのかよー、
と自分ながらアフォ(fさんのパクリ)かと思ってしまう。
今シーズンはまだそんな冬らしい海がなかったので
一度くらいは手がかじかむような釣りも良いだろう。
オヤジさんに予約の電話を入れると
来るの?
うーん、来ても釣れないよ!
最近2回ほど行ってきたけどさ、今は魚が全くいないよ、
餌もなくならないからね、
水温は13度台に下がちゃったし、
本当に来るの?
それにさ、あの小アジも今は釣れないので
ヒラメやるんだったら買ってきた方がいいよ!
わかりました。取り敢えず行きますよ。
オヤジさんも一緒にどうですか?
考えとくよ。
そして今日、
途中で泳がせ用の活きアジを三匹だけ買ってきた。
これだけでは心もとないが高いので
あとは泳がせの傍らで釣るつもりだ。
どうやらオヤジさんは磯釣りの予定だったらしいが
物好きなお客(五目漁師のこと)が来るというので
仕方なく予定を変更して私に付き合ってくださることになった。
漕ぎ出て驚いたことに
岸払い直後の水温はなんと12.2度。
この時点でお魚さんとの面会は諦めたが、
外気で冷えきった浜辺から遠ざかり
沖に出るにつれて水温は上がってくる。
結局、釣り場の海水温は一日を通して14度台であった。
(因みに、今冬は年初にして18度を越えるほどもあった海水温が
ここに来て急激に下がり、気象庁の海面水温データによると
ここ数日の東伊豆の海水温度はもはや平年値を下回っている。)
お魚さんもぶったまげてどこかに行ってしまったか、
準備体操不足で海底にへばりついているかなと思いながらも
このところ自身のヒラメ三連チャンが続いているマリンタウン側の
ヒラメうようよポイントで早速泳がせ釣りを始める。
今日は泳がせとタイラバの二本立て。
コマセ釣りをやるつもりはないが、
泳がせ用のアジを釣るためにアミコマセを1kだけ持ってきた。
魚探の画面には思っていた以上に魚影はあるが
泳がせにも、小アジ狙いの竿にも何の反応もない。
海水の冷たさに慣れないせいか
泳がせアジの元気がなくなるのも早い。
やがて少し遅れてやってきたオヤジさんと入れ替えに
五目漁師は正面沖に移動し
泳がせヒラメと残った少ないコマセで
取り敢えずマダイを狙ってみることにする。
こちらでは、他にボートが二つ。
お一人はオヤジさんの知り合いらしく
マキコボシ釣りで明らかにマダイ狙いの様子。
面倒くさそうだし、
冬場に素手でアミコマセを触るのは嫌だな、
でもあれだけ運動すると寒くはないかも・・・
マキコボシ釣りは用心深いと言われるマダイへの
工夫と対策がおもしろく、
五目漁師も今年中に自分の釣りにも取り込んでみようと
興味を持っているが、
ここではひとごとのように眺めている。
そんな中、泳がせ竿にアタリ。
竿掛けから慎重に竿を手に取り、引き込みを待つ。
グイグイグー、
もういいかな、オリャー・・・スッポ抜けだ。
またやってしまった。
小アジに食いつき、
しめしめと今にもそれを飲み込もうとしているヒラメもびっくりの
オリャー! がいけないというのは
前回スタディして頭の中に入れたはずだったのに
またやってしまった。
食いつきの最終段階に入ったヒラメから
そうっとアジを引き上げて逃げるようなしぐさを演出すると
慌ててガバッと食いついてくる。
これだ!とわかったはずだったのに。
いやー参った、また熱くなってしまったな。
その後、二匹目のアジは硬直してお亡くなり、
最後のアジを泳がせる。
少し離れたオヤジさんと喋りながら
ふと見るとグイグイと穂先が海面に突っ込んでいる。
きたきた、今度は慎重に、冷静に、
この爺さん熱くなるなよ!
と自分に言い聞かせる。
約束通り穂先を少しもたげて聞き合わすと
グイーン、
オリャーはなしでも今度はしっかりと掛かっている。
あまり大きくはないがヒラメかな?
見えてきたやっぱりヒラメだ、
これで4連チャン達成!
と勝ち誇ってタモに入れた瞬間に
ヒラメはマトウダイに化けてしまった。
これが最後のアジだった。
4連チャンのチャンスはもうなくなったが
ボは回避できたのでまあいいか。
その後はタイラバでもやってみる積もりであったが
今やマダイに集中のオヤジさんから
もう使わないから とアジをいただいたため、
もう一度泳がせを再開する。
ヒラメポイントに行ったり、また戻ってきたりと、
結局、一日ほぼ泳がせ釣りに終始したが
五目漁師の今日の釣果はこのマトウダイ一尾に終わった。
しかし岸上りしてみると、
なんとマキコボシ釣り師は40cmを含め
食べごろサイズの真鯛を3尾も上げていらっしゃる。
お見事!
あの死の海とも思える程の静かな海から
何だこれは!?
うーん、違う。
用心深いマダイを釣るために
船やボート釣りでは一般的にロングハリスを使う。
先達がアイデアに工夫を重ねてきたNSやマキコボシは
手漕ぎボート専用の釣りと言えるだけに
ロングハリスの狙いを更に一歩進めた様子が見えてくる。
ロングハリスでいつもマダイを好釣果されるオヤジさんも
今日のところは完敗でしきりに悔しがる。
年始に今年はやってみようと
この釣りをテーマに挙げた五目漁師は素直に意を固める。
覚悟して行きましたが、海の上は暖かいですね。
それよりもこの寒い釣果、次はどうするか悩んでしまいます。
本日もポチッとよろしくお願いします。
↓
にほんブログ村
「<!ー010伊東釣行ー>」カテゴリの記事
- おとなしいフグ現れる(2023.11.10)
- カイワリをご馳走したい(2023.10.29)
- 本格シーズン入りを期待したが(2023.09.28)
- カイワリとTGバイトのお試し釣り(2023.07.04)
- 大マダイを狙ってみたものの(2023.06.24)
こんにちは、お疲れ様でした
この日は少し北風もありましたが
そんなに寒くは無かったですね
しかし、魚は皆、規則正しい生活を送り
気まぐれな人間とは違い列を乱す魚はいませんでしたね
そんな中で元気なのはフグやベラの餌取り
意外なのは真鯛ですね
ポツポツですが釣れています
しかし、暫くは釣りになりませんね
そこで、私もマキコボシか浮き釣りですね
ちょっとヒントも見えたので
試してみるつもりです
コマセで寄せるより魚の目の前に餌を持っていく釣りが
良いかもしれません
投稿: 趣味人たけ | 2016年2月 5日 (金) 15時30分
趣味人たけさん、こんばんは。
部屋着のままで外に出て竿や小道具を準備したり
パジャマ姿で部屋と車の間を往復したりと
釣りは準備の時が一番寒いです。
マキコボシを見ていると、マダイの性格や
それに合わせてこんな釣り方が生まれてきた流れが見えてきますね。
見えてくると、もっと他にも方法がといろいろ考えてしまいます。
船釣りは、やはり船頭はもとよりメーカーも乗合船を頭に
仕掛けもタックルも考えています。
手漕ぎボートなりの釣りは別にありますね。
投稿: 五目漁師 | 2016年2月 5日 (金) 18時20分
ヒラメ4連荘はならず、残念でしたね。
気温の低下で水温も下がって来た様です。
こちらは11度代です。
ボートでマキコボシ釣りとは、仕掛けを沈める錘は何を使ってますか?
仕掛けを落とす度に消耗するのでしょうか?
投稿: 釣吉 | 2016年2月 6日 (土) 15時26分
釣吉さん、こんにちは。
水温低くてもあれだけ釣れる。
海底の水温が高いのでしょうか?
マキコボシ用には瓦に代わるLIPという専用の石があります。
海水中ではやがて砕けて砂になるそうです。
少し高くつきますが仕掛けを落とす度に消耗します。
投稿: 五目漁師 | 2016年2月 6日 (土) 16時36分
五目漁師さん、こんにちは。
伊東もすっかりいつもの冬の海に戻ってしまったようですね。
昨日の網代も終始14度台でした。
伊東は水深が浅い分、冬のボート釣りには厳しいと思っていたら、まきこぼしで真鯛の釣果。
食い気はあまりないのかもしれませんが魚はいるんですね。
自分的にはボート釣りのコストメリットが無くなる(LIPが高い)まきこぼしはやらないと思いますが、
五目漁師さんの釣果は楽しみにしています。
それでは、また
投稿: flex-p | 2016年2月 7日 (日) 09時57分
flex-pさん、こんにちは。
これだけ冷たくなると流れていくオキアミを眺めているだけで
向こうの方からは来てくれないのかも。
動きまわると腹が減りますからね。
宛もなく動かない鯛の目前にたまたま流れ着くという意味合いでは
マキコボシの方がロングハリスよりも勝っているような気がします。
こんな珍奇な釣り方がどんな手順で編み出されたのか
実感したくてちょっとやってみようと思っています。
まさに海中で何が起こっているかを知った釣りとしか思えないですね。
投稿: 五目漁師 | 2016年2月 7日 (日) 12時20分
立派なまとうだいですね。
こちらも小鯵が釣れればヒラメやりたいところです。
11日に新しいリールのテストも兼ねて、大物あげたいです。
投稿: 飛竜丸 | 2016年2月 9日 (火) 08時27分
おはようございます。だいぶ寒くなりましたね。
オイラも、6日に釣りに行きましたが冬の澄み潮に変わってましたね。陸では梅も咲き始め春の訪れも感じ始めたのに。
マトウダイ図鑑では見たことありますが釣ったことないです。
美味しい魚なのですか?食べてみたい、釣ってみたい魚ですが、まだ釣ったことも食べたこともないです。
マキコボシなる釣りの成果楽しみにしてます。
ところで、たまに見かけるNSと言う釣りは何の略ですか?どんな釣りなのでしょうか?
投稿: 甲斐の荒熊 | 2016年2月 9日 (火) 08時38分
飛竜丸さん、おはようございます。
良いリールが買えたようですね。
最近は結構コマセ釣りが多い飛竜丸さんですが
久しぶりにこの冷えきった海水の中でのタイラバをみたいです。
氷見ブリを是非上げて下さい。
投稿: 五目漁師 | 2016年2月 9日 (火) 09時52分
甲斐の荒熊さん、おはようございます。
海水温は突然にして下がりました。一気に平年並みか、それ以下です。
海の中も急に静かになったようですね。
東伊豆では早い桜はもう散っていますよ、驚きです。
マトウダイは昔はあまりいい魚とされていなかったのですが
おフランスではムニエルなどに使われる高級魚ということが知られてから
急に株が上がり、今では日本でも高級魚の部類ですよ。
白身の淡白な魚で、たいへん美味しい魚です。
とにかく頭部の占める割合が大きく、大きさの割には食べるところは少ないですが。
伊東のヒラメ狙いの代表的な外道です。
NS、Natural Sinkingの略だと思います。
sinkには沈むという意味がありますので、完全フカセ釣りの英語版ですね。
(英語が正しいかどうかは?です)
ハリスも道糸も海水に沈むフロロカーボンを使って、ボートから無垢でオキアミだけ付けて流します。
撒き餌さのアミも合わせて一緒に流します。
マキコボシは海底についてからは完全フカセ釣りになりますが
NSの場合は海面から完全フカセです。
延々と沈むのを待つんでしょうね。
面倒そうですし、極端に手返しも悪そうです。
投稿: 五目漁師 | 2016年2月 9日 (火) 10時11分