居食いのヒラメ
昨日(12月28日)は伊東(オーシャン釣具)に釣行。
函館の旅行から戻り、
年末にあと2回は行きたいと天気予報を見ていると
明日(28日)が良さそうだ。
負け癖がついた福浦でリベンジか、タイラバで川奈か、
それともカイワリがいない伊東か。
うーん、ここは意地でもカイワリを釣ってやる~!
決めた!
朝、準備をしながら
今日はカイワリをやってみるとオヤジさんに宣言すると、
いないよ!とそっけない。
おまけに奥様からも、
私が言うのはなんだけど◯◯さん、やっぱりヒラメだよー。
美味しいよー、と言いながらポケットにお菓子を入れてくれる。
もちろん、ヒラメ仕掛けも、鯛仕掛けも持ってきているが
宝くじのようなヒラメを狙うとは言えない。
オヤジさんからは泳がせ用のアジは
ポイントに群れているから簡単に釣れるよ! と聞いているので
先ずはマリンタウン側のヒラメポイントに行きアジを釣り、
そして敢えて正面沖に移動し
カイワリ釣りの傍でヒラメを狙う作戦を立てる。
ところが、そのアジが一向に釣れてくれない。
回りのボートもアジ釣りに苦労している様子。
小一時間粘ってみたが唯一釣れた貴重なアジ一尾を持って沖に移動する。
ここでカイワリが釣れなくなってから久しい。
今日は1尾でもいいから伊東名物のカイワリを釣って見せるぞ!
と気合が入る。
といいながらも、勝算があるわけではない。
そんな証拠に出した仕掛けは6m、2本針のロングハリス。
これなら、今ここでよく釣れているマダイにも有利なはず。
いつものように頻繁にシャクリを入れたり、棚を探ったりはせずに
底取りからハリス分を巻いて静かに待つ。
しばらくすると、今日も一緒になったfさんも
ヒラメポイントを諦めてこちらに移動してくる。
水温は18.5度と、この時期にしてはまだまだ絶好調なのに
透明で静まり返った海中は冷たそうな真冬の海を思わせる。
ビシに引きずられて回転しながら
どこまでも落ちていくオキアミを見ていると
“下手くそに付けたな(芋焼酎さん風)”
と反省をする。
たまに餌はなくなりはするが、
ここまでは知らぬ間に掛かっていた小型のホウボウが一尾のみ
他には一度のアタリもない。
泳がせた唯一のアジはなんの音沙汰もないままに
既にこちこちになってご臨終。
12時前になってやっと、
本日初のアタリらしいアタリで上がってきたのは30cm程度のマダイ。
すでにこの時点でカイワリは諦めているが、
今年はここで何度かマダイの数釣りの釣果を聞いているので期待してしまう。
しかし、この後にやってきたのはなんとまだ居るとは聞いていたフグ。
2本針を同時に切られたfさんはさっさと浜寄りに移動していく。
五目漁師も2時前には元のヒラメポイントに移動する。
さて、どうするかな?
朝から、ずっとここで頑張っていたお兄さんに調子を聞くと
ヒラメが1枚あがったという。
羨ましい、私もやりたいがなにせ泳がせるアジがない。
アミコマセは沢山余っているし、
ここは起死回生の一打(ワラサ)を狙ってみよう。
ヒラメの置き竿用に持ってきた2.7mの胴調子竿に
こんな時にいつも五目漁師を救ってくれるビシ天を背負わせて
底から中ほどの-20mまでを
ワラサはどこ?ワラサはどこ?と探っていく。
3時10分、もうそろそろ片付けないと・・・
とその時、魚探の中に真っ黒な流れが映った。
アジに違いない。
慌ててビシ天仕掛けを巻き上げて群れの中に入れると
本日2尾目の泳がせアジをゲット。
すかさず、ビシ天仕掛けを
ボートの中に転がしたままにしていたヒラメ仕掛けに付け替えて、
さあ行ってらっしゃい!
5分、10分・・・
もうそろそろ戻らなくっちゃ。
気弱な五目漁師は追いつめられるとお尻がヒクヒクしてくる。
アンカーをあげて少し流してみよう。
根掛かりを心配して置き竿で少し高めに泳がせながら、
道具の片付けにかかるが、戻る方向とは逆方向に流れるために
たまにオールのかきを入れる。
とうとう3時半になってしまった。
最後の最後、
少しボートを移動してみようと竿を手にすると、
根掛かりだ。
万事休す。
おやっ! 血、違う! 何だこりゃ?!
次の瞬間強烈な引き込み。
ヒラメに違いない。
クッションゴムのない正味の引きがガツガツと攻めてくるが
PE3号、リーダーもハリスも昨晩作り変えた8号なので切れる心配はない。
やがて透き通った海中に顔が見えた、
やっぱりこいつだ。
昨シーズン何度も取り逃がしているこいつだ。
もちろん、その時のことが蘇る。
そして、オリャー、失敗。
強烈というよりも強固な硬さを感じていた腕から
一瞬力が抜ける。
船べりに隠れたヒラメがまた暴れる、
腕は再度その固さに耐える、
まだ付いている。
オリャー!。
五目漁師の雄叫びは“入った!” だった。
春にオーシャンのオヤジさんから
無理やり買わされた邪魔にかさばる巨大な玉網が
8月のブリに続いてまた大物を掬ってくれた。
3時35分。
記念撮影後は仕掛けを外す間もなく
獲物をボートに転がしたままで凱旋する。
途中で外れたのか
最初から掛かっていなかったのかは分からないが
口内に掛かっていたのは孫バリだった。
ハリスに噛み傷などがなかったところからみると
船べりで暴れた際に本針が外れたのかも知れない。
そんなことを考えただけでまたお尻がヒクヒクする。
危なかった。
で、今日の釣果はこれ。
30cmのマダイが遠近効果もあって小さく見える。
ヒラメ62cm、2.5kg(自宅にて検寸)
今日のヒラメはまさしく魚探が釣らせてくれました。
因みに正面沖で粘った釣り師はフグ退治の後
30cm前後のマダイを6尾上げて帰って来られました。
伊東の景色が変わりましたね。
カイワリがいない今年はヒラメ、マダイ、ワラサで賑わっています。
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