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2015年12月

2015年12月29日 (火)

居食いのヒラメ

昨日(1228日)は伊東(オーシャン釣具)に釣行。

函館の旅行から戻り、
年末にあと2回は行きたいと天気予報を見ていると
明日(28日)が良さそうだ。

負け癖がついた福浦でリベンジか、タイラバで川奈か、
それともカイワリがいない伊東か。

うーん、ここは意地でもカイワリを釣ってやる~! 
決めた! 

朝、準備をしながら
今日はカイワリをやってみるとオヤジさんに宣言すると、
いないよ!とそっけない。
おまけに奥様からも、
私が言うのはなんだけど◯◯さん、やっぱりヒラメだよー。
美味しいよー、と言いながらポケットにお菓子を入れてくれる。

もちろん、ヒラメ仕掛けも、鯛仕掛けも持ってきているが
宝くじのようなヒラメを狙うとは言えない。

オヤジさんからは泳がせ用のアジは
ポイントに群れているから簡単に釣れるよ! と聞いているので
先ずはマリンタウン側のヒラメポイントに行きアジを釣り、
そして敢えて正面沖に移動し
カイワリ釣りの傍でヒラメを狙う作戦を立てる。

ところが、そのアジが一向に釣れてくれない。
回りのボートもアジ釣りに苦労している様子。
小一時間粘ってみたが唯一釣れた貴重なアジ一尾を持って沖に移動する。

ここでカイワリが釣れなくなってから久しい。
今日は1尾でもいいから伊東名物のカイワリを釣って見せるぞ!
と気合が入る。

といいながらも、勝算があるわけではない。
そんな証拠に出した仕掛けは6m、2本針のロングハリス。
これなら、今ここでよく釣れているマダイにも有利なはず。

いつものように頻繁にシャクリを入れたり、棚を探ったりはせずに
底取りからハリス分を巻いて静かに待つ。

しばらくすると、今日も一緒になったfさんも
ヒラメポイントを諦めてこちらに移動してくる。

水温は18.5度と、この時期にしてはまだまだ絶好調なのに
透明で静まり返った海中は冷たそうな真冬の海を思わせる。

ビシに引きずられて回転しながら
どこまでも落ちていくオキアミを見ていると
“下手くそに付けたな(芋焼酎さん風)”
と反省をする。

たまに餌はなくなりはするが、
ここまでは知らぬ間に掛かっていた小型のホウボウが一尾のみ
他には一度のアタリもない。

泳がせた唯一のアジはなんの音沙汰もないままに
既にこちこちになってご臨終。

12時前になってやっと、
本日初のアタリらしいアタリで上がってきたのは30cm程度のマダイ。

 

1dsxp152149s

すでにこの時点でカイワリは諦めているが、
今年はここで何度かマダイの数釣りの釣果を聞いているので期待してしまう。
しかし、この後にやってきたのはなんとまだ居るとは聞いていたフグ。

2本針を同時に切られたfさんはさっさと浜寄りに移動していく。
五目漁師も2時前には元のヒラメポイントに移動する。

さて、どうするかな?
朝から、ずっとここで頑張っていたお兄さんに調子を聞くと
ヒラメが1枚あがったという。

羨ましい、私もやりたいがなにせ泳がせるアジがない。
アミコマセは沢山余っているし、
ここは起死回生の一打(ワラサ)を狙ってみよう。

ヒラメの置き竿用に持ってきた2.7mの胴調子竿に
こんな時にいつも五目漁師を救ってくれるビシ天を背負わせて
底から中ほどの-20mまでを
ワラサはどこ?ワラサはどこ?と探っていく。

310分、もうそろそろ片付けないと・・・
とその時、魚探の中に真っ黒な流れが映った。
アジに違いない。

慌ててビシ天仕掛けを巻き上げて群れの中に入れると
本日2尾目の泳がせアジをゲット。

すかさず、ビシ天仕掛けを
ボートの中に転がしたままにしていたヒラメ仕掛けに付け替えて、
さあ行ってらっしゃい!

5分、10分・・・
もうそろそろ戻らなくっちゃ。

気弱な五目漁師は追いつめられるとお尻がヒクヒクしてくる。

アンカーをあげて少し流してみよう。
根掛かりを心配して置き竿で少し高めに泳がせながら、
道具の片付けにかかるが、戻る方向とは逆方向に流れるために
たまにオールのかきを入れる。

とうとう3時半になってしまった。

最後の最後、
少しボートを移動してみようと竿を手にすると、
根掛かりだ。
万事休す。

おやっ! 血、違う! 何だこりゃ?!

次の瞬間強烈な引き込み。
ヒラメに違いない。

クッションゴムのない正味の引きがガツガツと攻めてくるが
PE3号、リーダーもハリスも昨晩作り変えた8号なので切れる心配はない。

やがて透き通った海中に顔が見えた、
やっぱりこいつだ。
昨シーズン何度も取り逃がしているこいつだ。

もちろん、その時のことが蘇る。

そして、オリャー、失敗。

強烈というよりも強固な硬さを感じていた腕から
一瞬力が抜ける。

船べりに隠れたヒラメがまた暴れる、
腕は再度その固さに耐える、
まだ付いている。

オリャー!。

五目漁師の雄叫びは“入った!” だった。

春にオーシャンのオヤジさんから
無理やり買わされた邪魔にかさばる巨大な玉網が
8月のブリに続いてまた大物を掬ってくれた。

 

2dsxp152150s_3

3
35分。
記念撮影後は仕掛けを外す間もなく
獲物をボートに転がしたままで凱旋する。

途中で外れたのか
最初から掛かっていなかったのかは分からないが
口内に掛かっていたのは孫バリだった。3dsxp152159s

ハリスに噛み傷などがなかったところからみると
船べりで暴れた際に本針が外れたのかも知れない。

そんなことを考えただけでまたお尻がヒクヒクする。
危なかった。

で、今日の釣果はこれ。
30cmのマダイが遠近効果もあって小さく見える。

 

4cas155585sヒラメ62cm、2.5kg(自宅にて検寸)






今日のヒラメはまさしく魚探が釣らせてくれました。
因みに正面沖で粘った釣り師はフグ退治の後
30cm前後のマダイを6尾上げて帰って来られました。
伊東の景色が変わりましたね。
カイワリがいない今年はヒラメ、マダイ、ワラサで賑わっています。

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2015年12月26日 (土)

PEラインの号数はどう選べばよいか(その2)

エギングやタイラバをやりだしてから
PEラインの太さが気になり始め
いろいろ悩んだり、考えたりすることについて書き始めた。

 

Cas155554sエギングではPE0.8号を使う。

Cas155553sタイラバではPE1.0号を使う。


暇まかせのつもりがどんどん深みにはまる一方で、
だらだらしている間に途中で釣行が入ったり、
挙句の果てに旅行があったりして
ストーリーがまたバラバラになり振り出しに戻ってしまった。

いい加減にまとめてしまわないと・・・

前回(その1ではPEラインの号数が意図するところに関して調べ
五目漁師流に納得した。

エギングやタイラバでは
底取りの容易さやアタリ感度の良さを求めて
次第により細いPEを使いたくなってくる。

もちろん、PEが魚の引きに耐えられる強力は
その号数に比例して小さくなっていく。

ここが釣り師の悩みどころだ。

そこで
今回は、
一体どこまでPEの号数を落とすことができるか
について
またまた五目漁師流に考えてみることにする。


奇しくもボート釣り趣味人たけちゃんが
豊富な経験に基づき
手漕ぎボートでワラサやブリを狙う際の
ラインの太さに関するノウハウを披露している。

一方、大きさよりも寧ろ美味しい魚を求めて
五目釣りが主体で大物経験に乏しい五目漁師は
どうしても理屈っぽくなってしまう。

その1)で例に挙げたPE0.6号の破断限界強力は
平均で3.6kg程度だ。

これで10kgのブリを果たして上げることができるであろうか。
ズバリ答えは、

できる。
理論的には0.1号でも10kgのブリを釣り上げることは可能だと思う。


極端な話、
陸上でぶら下げればこのブリは10kg
もちろん、0.6号では切れてしまう。

しかし、死んでしまって海面にぷかぷか浮かんだ状態では
少なくとも重さは感じなくなってしまう。

そう、ブリを弱らせて死んでしまうまで待てば
0.1号のPEでも10kgのブリを上げることはできる。

もちろん、最後には玉網やギャフのお世話になるが。

問題は針掛かり直後の元気なブリが
一体どれくらいの力で引くかであろう。

海中では浮いているとはいえ
10kgという体重による慣性質量によって
ブリの首振りの力は一方的に穂先に伝わってくる。

首振りの後に底に向かって一気に突進されようものなら、
もうドラグの滑りは停まらない。

手元に伝わってくる力はブリの体重をベースにした筋力、
それに魚体や尻尾の形に依存する遊泳力に負うところが大きい。


ボート釣りで対象になる大物と言えば
ワラサやブリ、それに大真鯛。

一体これらの魚はどれほどの力で引くのであろうか?

ネットで調べてみると
先ずは
“教えて!~”的なQAのコーナーで
0.6号のPE10kgのブリを釣り上げたことがあるとか、
魚の引きはその体重の1.5倍から2倍に及ぶという回答が見つかった。

10kgのブリなら最大引き力は20kgにも達するということだ。

もっと調べて行くと、
専門的な記事では魚の遊泳力に関する論文や研究成果が多い中で、
正に今回の疑問にヒットする実験報告が見つかった。

この報告では体長が50cm程度、体重が1.78kg程度の
マスノスケとニジマスを試験魚として
実際にルアーロッドで釣り上げ
その時の張力(引く力)や強い引きの回数、
それに強い引きの継続時間などを統計量として調べている。

その結果、
瞬間最大張力はニジマスで28.3N
マスノスケで23.7Nであったという。

ここで、Nはニュートンという単位で
わかりやすいように陸上の重力場での重さ相当に換算すると
それぞれ2.9kg2.4kgということになる。

引きの力は体重の1.3倍から1.7倍といったところだ。

興味深いのは、
この最大張力の殆どは針掛かり後の70秒以内に起こっており、
150秒後には1/5程度以下に落ちているということだ。

ふむふむ、この70秒間をなんとか持ちこたえられればよいわけだ。

浅はかなこととは重々承知であるが
こんな計算は目安としてどうであろうか。

なんとかの一つ覚えのように、
PEの斜め度を計算した時に使った
あの抗力の計算
を利用してみよう。

水中で泳ぐ魚はこの抗力に立ち向かって泳いでいる。
泳ぐスピードをどんどん上げて行くと
その速度の2乗に比例して彼は顔面に強い抵抗を感じるに違いない。
そして、彼の筋力を最大限に発揮しても
打ち破れない抗力と遊泳力が釣り合ったところで
最大スピードに達する。

あいにく釣り針に掛かった魚は前進はできないが
一生懸命に前に進もうとする遊泳力は変わらない.。

(丁度スポーツセンターでランニングマシーン上を駆ける
虚しいランナーの姿を思い浮かべればよい)

つまり、最大スピードで泳ぐ時の抗力
D=(1/2)・Cd・ρ・S・V^2 (ここで、^は累乗を意味する)
を計算すればこれが魚の引きの力と言えそうな気がする。

もちろん、この力の持続時間は瞬間的であり
そのタイミングは魚が釣り師の針に掛かったことを認識した直後
であろうことはマスノスケによる上の実験でも確認されている。

今、仮に体長1m、体重10kgのブリの
最大遊泳スピード(V)60km/hとしよう。

このブリを真正面から見た時の頭部の断面積(S)
(直径が20cmの円型とすると)0.13m2程度であろうか。

一方、新幹線の先頭車両や飛行機の形は
あのサバ野郎の体型を参考にしていると言われるほどに
この種の魚のCd値(抗力係数)は優れており
0.0040.007とも言われている。
(但し、サバは嘘。イルカやマグロは参考にしても
誰もサバ野郎を参考にしたりはしない)
ここでは安全サイドを見て仮に0.007を採用する。

最後に海水密度(ρ)を1024kg/m3として、
この時の抗力を計算してみると、

130N、先と同様に陸上の重力場で感じる重さ相当に換算すると
13kgということになる。

なるほど、まんざらでもない結果ではないか!?

この計算がまんざらではないとなると、
次のような応用計算ができる。

例えば、同じ種類の魚の最大遊泳スピードは
体長に比例して速くなると言われている。

先ほどの例では体長が1mのブリの速度を60km/hとした。
すると、70cmのワラサの最大遊泳速度は600.742km/hとなる。

一方、体長が短くなった分に相当し
頭部の断面積は約半分(0.7^2)になる。

これらの値を代入し、
先の式を計算すると
70cmのワラサの引き力は1mのブリの約1/4の3.2kgということになる。*1

一方、鯛の最大遊泳速度がどれくらいなのかに関しては
意外に資料がない。
例えば、遊泳スピードは同じ体長のブリの1/2程度、
体長は80cmとすると
1mのブリに比べて鯛の引きは16%程度、
つまり1.8kgにしかならないことがわかる。

ただ、鯛の場合にはストロークの長い突進スピードよりも
体重を起点にした首振りによる
ストロークの短い引き力の方が大きいのではと考えられので、
この数字を見て、鯛ならOKと安心するのは早いかも知れない。

言いたいことは、
引く力が20kg弱にも及ぶかも知れない体重が10kgのブリであっても
0.6号のPEで上がって来るということだ。

先に死んでしまったブリなら水中での重さはないと言った。
つまりPEの強力限界は
ブリと真っ向から勝負するために必要なものではなく
ブリを弱らせるために必要な数字と言うことができる。


遊漁船のブリ釣りでは5号とか6号のPEを使うと聞いている。
これはブリが掛かったら引きを楽しむなどと悠長なことを言っていないで
さっさと上げてしまわないと
他のお客さんに迷惑を掛けてしまうからに他ならない。

それでもPE6号は太過ぎると思っていたら
なんと、隣の釣り師のPEと絡んで擦り切れることまでを
考えた上での太さでもあるらしい。

一方、同じ大きさのブリを
自前のボートや手漕ぎボートで上げる場合には
細いPEが切れない範囲でブリを泳がせて
次第に弱って来るのを待って上げればよい。

細いハリスでワラサを40分も掛けて上げる釣り師もいるし、
私がたまたま今夏に掛けたブリは
PE2号、ハリス5号で約20分掛けて上げた。

水深40mで暴れまくったブリも次第に力がなくなり
タモ入れの時にはぐったりしていた。

ブリを泳がせて弱ってくるのを待つと言っても
元気な内に潜られて根に入られてしまったり、
自艇のアンカーロープに巻き付かれてしまったりすると万事休す。

現に、五目漁師が上記のブリを上げた時には
その10数分前にも同様なアタリと引きがあった。
この時は迂闊にもドラグの締め込みが不十分で
あっという間に根に入り込まれバラしている。
(下手くそな釣り師の例)

こんなことにならないように、
PEの強力限界が許す限りにおいて獲物と引き合い、
突然の引きに対しては竿の弾力で逃げたり、
リールのドラグを滑らせて対処するのが釣り師の技量であろう。

0.6号のPE10kgのブリを見事釣り上げるか
2号のPEでも切られてしまうかは
つまるところ釣り場の環境
(根やロープがあるいかどうかなど)を知った上で
竿の弾力やリールのドラグ機能を余すことなく駆使して
体重以上の引きで攻めてくる魚に対処する
釣り師の技量次第ということになる。

つまり、
10kgのブリを釣り上げるために最低限必要なPEの号数などは
決まってはいない。


漠然とした結論になってしまったが、
次回はPEをぶち切る勢いで走る魚の引きを交わすために
有効なリールのドラグ設定や
竿の操り方などについて考えてみることにする。
あくまでも五目漁師流に。



*1:体長が1mから70cmに短くなったことにより遊泳スピードが
0.7倍になると同時に、頭部の断面積は0.7^2倍になります。
当初、頭部の断面積が小さくなることの考慮が抜けていましたので
ワラサの引きが6.5kgになっていましたが、3.2kgに修正しました。

 

 

 

五目漁師が大物釣りを論ずるには無理があリますね。
長く考え込んだ割にはとりとめのない記事になってしまいました。
しかし、乗りかけた船、次は実験を交えて
竿さばきやドラグ設定について考えてみたいと思っています。

前回同様、ご意見がいただければありがたいです。

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2015年12月23日 (水)

横須賀沖のマダイ釣り

昨日(12月22日)は横須賀沖に釣行。

9月に横須賀のマイボート釣り師、釣吉さんに
メガハギ釣りにお誘いいただいた。

今度はマダイのシーズンに是非またよろしく
とお願いして
船を降りてからもう3ヶ月になる。

最近の釣吉さんの鯛の釣果をブログで拝見して
そろそろかなと思っていた矢先の昨日、明日行きますがどうですか?
と再びお誘いをいただき、
少しあった事情はそっちのけで飛び乗った。

 

Dsxp152136s

釣行の明くる日から2泊3日の予定で今函館に来ているために
前回に続き旅先からの投稿になってしまった。

極々簡単に。

 

ポイントに到着すると丁度満潮の時刻。
それからゆっくりと潮が流れ始めると
この時合でふたりとも3尾ずつのマダイを上げたが
次第に潮が速くなってくるとピタッとアタリは止まる。

 

東伊豆方面の釣りが多い五目漁師は潮回りを気にすることは殆どないが
この界隈の釣りではいわゆる上げ三分とか下げ七分など
という時合いの通りに釣果が反映するという、
なんてことを餌取りも寄り付かない時間帯に釣吉さんとお話しながら、
昼からの時合いを待った。

 

干潮は2時前、
少し遅くなったが粘った結果、潮止まりの前後に追釣り
本日の釣果はこれ。

 

Cas155304sマダイ31cm~34cm


イナダの照り焼き

 

Cas155316s

イナダの竜田揚げ

 

Cas155325s

 




マダイは料理する間がなく、
今回はお正月の食材として全て冷凍保存することにしました。

釣吉さん、どうもありがとうございました。

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2015年12月21日 (月)

福浦で◯さんの釣りに魅せられる

昨日(1220日)は福浦に釣行。

今年のカイワリはもう諦めかな、
一向に姿を見せてくれない伊東と迷ったが、
結局、前回のリベンジを期することもあり
福浦のアマダイ狙いになった。

実は、同じように迷った上で
私にお付き合いして下さることになったfさんと一緒だ。

五目漁師はアマダイ一本狙い、
一方、fさんは前日に沼津の木負でマダイ釣りの予定であったが
訳があってボートに乗れず、
準備したコマセが使わずに余っているからと
コマセ釣りを優先するとのこと。

天気予報のせいか日曜日というのに
エトーボートも隣のボート屋さんもお客が多い。

7時前に岸払いすると
直ぐに東の空に朝日が昇る。

 

1dscf2128s

どうだこの朝日
(竿はそっちのけで、
常に肩には一眼レフカメラを掛け、右手には出刃を握る
船上カメラマン兼料理人の世妃亜さん とは違い、
五目漁師のカメラはコンデジ。
こんな風にしか撮れないのが残念ではあるが、

今日は釣果などはどうでもよい。
この朝日が見られただけで大満足の五目漁師
(と、やせ我慢をまず先に。これで本日の釣果は見え見えかな?)。

fさんは正面定置網東側でコマセ釣りを始める。
どうやら風の方向と潮流の方向が相殺するのか
風がある割にはボートは流れず
アンカリングできない福浦でのコマセ釣りとしては好条件が揃っていそうだ。

五目漁師はもう少し沖に出て流し釣りを始めるが、
強風で早上がりになった前回と違って
それらしきアタリは滅法少ない。

-60m-75m-80m、-90m
石切り場前から定置網沖まで海上を網羅したが
どこに行っても頻繁に掛かってくるのは
アマダイと生息域が似ているこいつ(オキトラギス)ばかり。

 

2dscf2130s

普段は行かない-100mではこんな奴も。

 

3dscf2132s

深場からゴロゴロと壊れかけたリールで
こんな奴らを一々巻き上げるのはたまったものではない。

早朝に浮いてきたアマダイを取り逃がして以来、
次に上がったのは10時も過ぎたころであったろうか。
(この時には後でまた釣れると思っているので写真も撮っていない。)

その後は、ポツリポツリと新子のアマダイが上がってくる。
帰してやりたいが
しっかりと胃袋にかかった針を外したころには元気がないので
持ち帰って大切に頂くしかない。

で、今日の貧釣果はこれ。

 

4cas155271s

アタリがないのだから仕方がない、リベンジはならず、やれやれ
と脱力状態で浜に戻ると
fさんが迎えてくれる。

fさんどうでした?

今日はコマセ釣りが良かったですよ!
のお返事。

で、クーラーボックスを覗かせて頂く。
なんと、これ。

 

5image1_5(これはクーラーボクスの中ではなく、ご自宅にて撮影)


私がやりたかった福浦でのコマセ釣りを
見事にやられてしまった。

しかも一日アマダイを専門に狙った五目漁師のよりも
良い型のアマダイも2尾。

いつもfさんの釣りの姿は拝見している。
ターゲットに対するアイデアやポイント選びには常に納得させられるし、
とにかく集中力を絶やさない釣り師だ。
ご一緒させて頂いた時の釣果ではいつも後塵を拝する五目漁師、
先にやせ我慢はしてしまったし、
うーん頑張らなくっちゃ。

で、今日は釣った日刺し身はなし。
小魚を集めて先ずは天ぷらに。

 

Cas155278s

これは(掲載機会がなかった)前回の釣行後の料理、
イトヨリの酢豚風、

 

Cas155256s

イトヨリの蕪蒸し。

 

Cas155260s




今回はアマダイで蕪蒸しをやってみました。
アマダイのきめ細かい肉質がイトヨリとは違うぞ!
と自慢気に主張しますね。一層美味しいです。

やっと釣行できる天気がぽつりぽつり、
書きかけたPEラインの号数に関する記事(その2、その3)を
完了させる機会がありません。
暇で始めたのに皮肉ですね。
明日も釣りの予定です。

本日も
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2015年12月17日 (木)

うっ、来たか! まだ釣りたい。

昨日(12月16日)は福浦(エトーボート)に釣行。

天気予報では少し風が心配ではあったが、
昼までならなんとか持ちそうだ。

そこで、
どっちみち昼に終わる福浦に出掛けることにした。

今シーズン初めてのアマダイ狙い。
他に海の状況が良ければコマセ釣りで青物も狙ってみようと
寸止め浮きも準備した。

まだ真っ暗な6時に駐車場に到着し、
いつものように電話を入れると
しばらくしてオヤジさんが迎えにきてくれる。

おはようございます。
先程まで随分吹いていたけど今は凪いじゃったからもう大丈夫、
今日はお客さんは一人だよ!

あっそうですか。(内心は少し心細い)

で、岸離れの前に念入りにボートをチェックすると
案の定オールの支点を受ける金具のネジが緩んでいる。

オヤジさんに言うと
なんと指先でネジの頭をつまんでくるくると締めようと・・・
五目漁師が、そっそれではとい言いかけると同時に、
さすがにちょっと待ってね
と、元々あったネジの長さが倍もあろうかと思われるネジを持ってきて
目の前でウイーンウイーンと電動ドライバーで締め付けてくれる。
あまりに長いネジで反対側に突き抜けてしまった部分を指先で確認して、
ハイどうぞ! とボートを引き渡してくれる。

7時少し前に漕ぎ出し
定置網の左側のソーセージブイの横辺りから流し始める。

風はやや強めの北東。
シーアンカーを入れると40号でなんとか底立ちが取れる程度に
熱海方向に流される。

 

Dscf2108s

沖出しの風なのでやや慎重に流されては戻り
流されては戻りを繰り返すと、
その都度、型の良いイトヨリが掛かってくる。

福浦ではそんなに多くなかったイトヨリが最近は本当に多い。

狙いのアマダイはどこにいるのだろうか?
五目漁師は、先ずはその日のアマダイの深さを見つけ、
その深さを中心に探ることにしている。

強くなったり、少しやんだりを繰り返していた風が
9時過ぎになると
パラシュートアンカーも不要なくらいに静まり返り
いい感じになってくる。

どこからかボート内に入ってくる水を汲み出しながら
これなら沖に出ても大丈夫かな
と75mラインに差し掛かるとアタリ。
イトヨリと違って独特の小気味良い三段引きで
やっと五目漁師にとってシーズン初のアマダイが上がってきた。

 

Dscf2106s

ふふーん、今日のアマダイは75mラインかな
と続けて仕掛けを落とす。

と、その時に轟々という沖からの音に気がつく。

やばい!

目の前のどんよりとした海面からは想像ができない白波が
こちらに向かって押し寄せて来るのが見える。

なんと、それは先程までの風向きとは全く逆の南西方向からやってくる。

さてはこの静けさは風が変わる前触れだったのか。

落としかけていた仕掛けを急いで巻き取って、
今や海中で用なしとなってしぼんでしまっている
パラシュートアンカーもあげ身構える。

やがて海面に波紋が立ち始める。

うっ、来たか!
まだ釣りたい。

少し様子を見てみようと
一目散に退散はせずに
ゆっくりと風に半分逆らう程度に恨めしげに漕ぎながら
少しずつボート乗り場の方向に流される。

しかし風はどんどん強さを増してくる。

やがて水しぶきが飛び散るようになってくると
昨年の年末のあの突風を思い出す。

うーん、残念だが退散だ。


スマホの時計を見るとまだ9時半なのに、グヤジー!

で、今日の釣果はこれ。

 

Cimg5209s

自宅に戻るとヨメサンの急な提案で
夜から高ボッチ高原(塩尻市)に富士山の写真を撮りに行こうというので
急いで料理にとりかかる。

で、釣った日刺し身はイトヨリとアマダイの昆布締め。

 

Cimg5218s

生クリームと白ウィンのソースを使ったイトヨリのポワレ。

 

Cimg5226s

先の成功に気を良くしてイトヨリの茶碗蒸し。

 

Cimg5232s




もう2週間足らずで今年もおしまい。
あと何度行けますかね。
(塩尻市高ボッチ山麓の温泉より)

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2015年12月13日 (日)

PEラインの号数はどう選べばよいか(その2)

-海水によるアタリ感度の劣化と魚の引き-

前回はPEラインの号数が意図するところに関して調べ
五目漁師流に納得した。

今回は、
PEの号数を落とせばどの程度にアタリ感度が良くなるのか?
逆に号数を落とし細くなったPEでどの程度のでかい魚
が上がるのか?
について考えてみる。

五目漁師は2014年2月27日の記事
6角錘をぶら下げたPEが海中でどの程度に斜めになるかを
比較的ゆっくりした潮流対応で計算した。

風などの影響によってボートと潮流との間に相対速度がある場合、
PEと錘には次の式で計算される抗力(PEと錘が潮流に押される力)が発生する。
D=1/2ρV2SCD

ここで、Sは抗力を受けるPEと錘の投影面積(潮流に直面する等価面積)、
Vはボートの流れと潮流の速度差、
ρは海水密度、
CDは抗力係数である。

下図のように、
潮流の中にあるPEはビシの重みで下方に引かれつつ
一方で潮流によって横方向に押し流され次第に斜めになる。

斜めになることによって
その投影面積Sは小さくなりそれに伴って抗力は小さくなる。
やがてPEはこれを横方向に押し流す抗力と
下方に引く水中でのビシの重さとが釣り合ったところで
斜めになって落ち着くことになる。

 

Photo

グラフは計算例である。

 

Photo_2

この計算は未だに実証はされたものではない。
また、ここで計算方法について蒸し返す気はないが
次のようなことは言える。

PEの潮流に対する投影面積は
当然のことながらその断面の直径の2乗に比例する、
前回の記事を思い出せば、
このことは、言い換えれば
PEが潮流によって横方向に流される力はPEの号数に比例している。

つまりティップランエギングのイカのあたりや
タイラバのマダイのアタリ感度を邪魔したり、
あるいは底取りを邪魔したりするPEの海水による抗力は
PEの号数に比例して大きくなる。

くどく言うと、
イカや魚のアタリがあった時に
2号のPE1号のPEに比べると
丁度2倍の外力がアタリ感度を悪くしてしまう

と言うことになる。

釣り師としては当然のことながら
感度の良さを求めて細いPEを使いたくなる。

しかし、一方でPEが魚の引きに耐えられる力は
その号数に比例して小さくなっていく。

ここが釣り師の悩みどころだ。

そこで、ならば一体どこまでPEの号数が落とせるかを
またまた五目漁師流に考えてみよう。

名人は0.6号のPEでも10kgのブリを釣り上げる
という話を聞いたことがある。

先のPE0.6号の破断限界強力は平均で3.6kgとある。
これで10kgのブリを果たして上げることができるであろうか。

できる。
理論的には0.1号でも10kgのブリを釣り上げることは可能だと思う。


一体、10kgのブリの引きとはどんなものなのであろうか?

極端な話、陸上でぶら下げれば10kg
しかし、死んでしまって海面にぷかぷか浮いてしまえば
少なくともそこでは重さを感じなくなってしまうはずだ。

そう、ブリが死んでしまうまで待てば
0.1号のPEでも10kgのブリを上げることができてしまう。

それでは、針掛かり直後の元気なブリは
一体どれくらいの力で引くのであろうか。

ネット上でブリの体重の1.5倍から2倍程度というのを見た記憶がある。
経験上、実際にはその程度なのかも知れない。

海中では浮いているとはいえ
10kgという体重による慣性質量によって
ブリの首振りの力は一方的に穂先に伝わる。
その力はブリの体重ではなく
ブリの筋力に負うところが大きいような気がする。

ブリが根に向かって疾走するときに引かれる力も
ブリの体重はあくまでも間接的な影響を及ぼしはしても
直接的にはブリの遊泳力によるものであろう。

この観点からすると、
体長が20cmのキスであっても
強力な筋力のもとに遊泳力が備われば
0.1号のPEをぶち切ることは可能だと言える。

極端な話をしてしまったが
PEの強力限界はブリを引き揚げるために必要なものではなく
ブリを弱らせるために必要な数字と言うことができる。


遊漁船のブリ釣りでは5号とか6号のPEを使うと聞いている。
これはブリが掛かったら
引きを楽しむなどと悠長なことを言っていないで
さっさと上げてしまわないと
他のお客さんに迷惑を掛けてしまうからに他ならない。

一方、同じ大きさのブリを自前のボートや
手漕ぎボートで上げる場合には
細いPEが切れない範囲でブリを泳がせて
次第に弱って来るのを待って上げればよい。

細いハリスでワラサを40分も掛けて上げる釣り師もいるし、
私がたまたま今夏に掛けたブリはPE2号で約20分掛けて上げた。
水深40mで暴れまくったブリも次第に力がなくなり
タモ入れの時にはぐったりしていた。

ブリを泳がせて弱ってくるのを待つと言っても
元気な内に潜られて根に入られてしまったり、
自艇のアンカーロープに巻き付かれてしまったりすると万事休す。

現に、五目漁師が上記のブリを上げた時には
その10数分前にも同様なアタリと引きがあった。
この時は迂闊にもドラグの締め込みが不十分で
あっという間に根に入り込まれバラしている。
(下手くそな釣り師の例)

こんなことにならないように、
PEの強力限界が許す限りにおいて獲物と引き合い、
突然の引きに対しては竿の弾力で逃げたり、
リールのドラグを滑らせて対処するのが
釣り師の技量であろう。

0.6号のPE10kgのブリを見事釣り上げるか
2号のPEでも切られてしまうかは
つまるところ
釣り場の環境(根やロープがあるいかどうかなど)を知った上で
竿の弾力やリールのドラグ機能を活かして
体重以上の引きで攻めてくる魚に対処する
釣り師の技量に負うところが大きく、
10kのブリを釣り上げるために最低限必要な
PEの号数などは決まってはいない。


漠然とした結論になってしまったが、
次回はPEをぶち切る勢いで走る魚の引きを交わすために
最も有効なリールのドラグ設定や
竿の操り方などについて考えてみることにする。


PEの強力を表示するのにアメリカや欧州ではlb(ポンド)という単位を使う。
kgと同様に質量の単位ではあるが
ゲームフィッシングが発達するアメリカなどでは
表示の意図が日本の場合と全く逆らしい。

日本の場合には
このPE1号でも7kgまで切れないですよ
というのが売り文句。

ところがアメリカの場合には
この釣り師は強力限界がたった12lbポンドの細いラインで
こんなに大きな魚を釣り上げたという自慢話を満たさせるために
実際の強さよりも弱い糸に見せかけて表示するのが
売り文句になるらしい。

釣り師の技量命のアメリカで売られるPE
実際にはパッケージに表示されたlb数よりも遥かに大きい力に耐える
というのが一般的らしい。

所変われば品変わる、文化の違いは興味深い。

 

 

 

 

 

次回、その3では実験結果なども添えてリールのドラグの締め方、
竿の操作とドラグの滑り方などについて、
またまた五目漁師流に考えてみたいと思います。

もうそろそろ釣りに行けそう海になってきました。
シリーズも次回が最後になります。

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PEラインの号数はどう選べばよいか(その1)

 

 

 

 

-PEの号数が意味するもの-

“私暇なんで”の五目漁師、
荒れ模様の天気が続き海に出るチャンスがないと
手持ち無沙汰になり色んなことを考えてしまう。

実は、エギングやタイラバをやるようになってから
リールに巻くPEの号数について悩むようになった。

限られた数のリールしか持っていない五目漁師は
対象魚や竿によって
前日にスプールのPEを別の号数のものに
巻き替えることもある。

投げシャクリエギングやティップランエギングでは0.8号、
最近始めたタイラバでは悩みながら今のところ1号を使っている。

ラインが細ければ、細いほど
潮流やボートの流れに対して
道糸(PE)が海水から受ける抵抗(抗力)が小さくなりその分、
イカや魚のアタリが明瞭に手元に伝わって来る。

また、細くなればなるほど
エギやタイラバが海底に向かって
より真っ直ぐに速く落ちていくために
これらの釣りで基本となる底取りも容易になる。

ここまでは、この種の釣りをする人の誰もが納得するところであろう。
ただ、PE0.8号、0.6号そして0.4号とどんどん細くしていけば
そんなに細くして、
もし3kgのアオリイカが掛かったらどうするの?
突然70cmのマダイが掛かっても大丈夫なの?
ワラサは大丈夫?
ヒラメは大丈夫?
と心配になってくる。

そんな疑問を解消するために、
五目漁師流に少し具体的に
PEの号数と釣りとの関係を順を追って考えてみることにした。

その1として
先ず最初に普段は号数が大きくなれば
太く、強くなるという程度にしか
(少なくとも五目漁師は)認識していないPEの号数について
調べてみることにした。

ナイロンやフロロカーボンを含めた
一般的なラインの規格や性質、製造方法などについては
例えば、YGKのホームページ、ここに詳しく書かれており
大変勉強になる。

この資料からすると、元々ナイロンラインに関しては
直径0.165mmのラインを1号の基準と決めているらしい。
(ナイロンに関しては太さの基準値からの許容誤差範囲も決められている)

しかし、その後に登場した
比重や組成がナイロンとは根本的に異なる
フロローカーボンやPEについては、
特に統一した規格がなく
なんとなくナイロンラインの規格(太さ表示)を踏襲している
という程度らしい。

“きっちりした規格がない”、
つまりメーカによって同じ1号でも太さの違いがあり、
違ったとしてもそれを買って使う釣り師側が
文句をいう筋合いのものではないということになる。

五目漁師が先日購入したリールは
PE2号が200m巻けるとあったので
同じ店内でセール中のPE2200mを購入して
巻いて貰ったところ
実際には180mでスプールからはみ出してしまい
20mをカットするはめになった。

これなどは、リールのメーカーが想定するPE2号の太さに比べて
ラインメーカーが作る2号の方が太かったということになる。

同じ2号でも少し太めに作れば
当然強力的には有利になるから売りやすい
という穿った考え方もできる。

厳格さについては少し置いたとして、
PEの号数に対する強力限界と太さの関係について
五目漁師がタイラバで使っている
DUELHARDCORE-4を例に確認してみよう。
(因みに、これは先のリールに巻ききれなかった200mのPEとは別物)

 

Cas155199s

箱の裏側には
号数とそれに対応する強力限界及び直径が記されている。

 

Cas155200s

号数が大きくなると
強力限界も線経も大きくなる程度のことはわかるが
数字に規則性があるようには思えない。

しかし、よく確認してみると
実はこれには種明かしがありそうだ。

表によると、例えば、
1号ラインの直径は0.171mm
2号ラインの直径は0.242mmとある。

2号ラインの直径は1号ラインの直径の丁度√2倍になっている。

同様に4号ラインと2号ラインの比較も同じである。

つまり、PEの号数はPEの断面の直径の2乗に比例していることがわかる。
そして、このことは言い換えれば
PEの号数はその断面の面積に比例しているとも言える。

一方、一般的に
線材の引張強力はその線材の断面積に比例すると言われている。

このことは、例えば
同じ太さのPE2本合わせた強力限界は
1本の時の2倍になろうであることから容易に推測ができる。

とすれば、先のことから
PEの強力限界はPEの号数に比例していることになる。

つまり、
1号の強力限界に比べて2号の強力限界は2
3号の強力限界は3
という様にわかりやすい表現になる。

フー、すっきりした!

ただ、直径の数字は
おそらくライン設計者の意図ではあるが
実際にはPEがダイニーマ(商品名)と呼ばれる
細い原糸を編んで作っているために
直径自体を正確(設計値通り)に管理することが難しいのであろうか、
表から見られる強力限界は
正確に号数に比例しているわけではない。

五目漁師としてはPEの号数が示す意図がわかっただけで十分で
今後PEの号数で悩む際には大いに参考になると思っている。

なんだ、そんなことは当たり前、
最初からわかっているという釣り師も多いであろう。

PE
の号数と強力限界は比例してしかるべきもので
ただ誤差があるだけだと言えばよかったのかな。

話が長くなってしまった。
次回は対象の魚(大きさ)を釣り上げるために
必要なPEの号数について考えてみたい。

今回、PEの破断限界を表す言葉として
聞き慣れない強力限界という言葉を使った。
これは先のYGK社の資料にあった“強力”という言葉を使ったに他ならない。
五目漁師は今まで強度という言葉を使っていたが
強度というのは線材をその太さで正規化したもので
線材の太さによらない材質などによる
根本的な強さを表すときに使うと説明があった。
なるほど、字が示す通り納得!の一言。

 

 

 



次回は、PEラインの号数はどう選べばよいか(その2)

ー魚の引きに対応するPEの号数とはー
に続きます。

あくまでも五目漁師が釣りの合間を利用して
限られた情報量でスタディした結果と主観です。
違うぞ!とご意見いただければありがたいです。

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2015年12月 8日 (火)

ボのトンネルの先に明かりが見えてきた

先週末から五目漁師も一員として参加する
富士山の写真展が始まった。

 

1img00782s

会期中の当番日には
狭い海上に詰めて一日突っ立っているが
自分の作品の前でお客さんが立ち止まってくれたりすると
アタリだ! とドキドキしてしまう。

何人かの知り合いや釣り仲間にもご来場いただいた。

皆さんが富士山の写真に見入る中、
ググッとかグイーンとかを発しながら
釣り談義で盛り上がってしまうと
足腰のだるさなども吹き飛んでしまう。

さて、ブログアップが遅くなってしまったが、
一昨日(12月6日)は川奈に釣行。

エギング-エギング-泳がせ釣りメインの釣りで
このところ釣果なしを続ける五目漁師。

これではお腹の中が干上がってしまう。

今日はそこそこの好釣が続いているタイラバだ。
運良くマダイや青物を仕留められれば
その後にオニカサゴでも狙ってみようと
中深場流し釣り用の道具や特餌も準備した。

釣行の前日、
久しぶりにpさんから祝写真展のメールをいただいたので
返信メールでついでにpさんの近況を聞くと
先日大津でアオリイカとスミイカを釣ったという。

そもそも大津でイカを狙うこと自体が珍しいのに
5ハイの釣果に驚いた。

青物を釣って帰っても
家族には喜んで貰えないが
イカなら娘さんが歓迎してくれるという
我が家(の場合はヨメサンではあるが)と同じパターンだ。

なら、pさんはアオリイカ、
私はタイラバということで
明くる朝一番電車で降りてくるpさんを
茅ヶ崎駅でピックアップして
急遽一緒に川奈に向かうことにした。

車中では釣り話が盛り上がっている中、
網代辺りで朝日が上って来ると、
見る限り海面の様子は上々、
風も穏やか、波もない。

いつもは早朝サーファーで賑わう宇佐美の海岸にも
サーファーではなく投げ釣り師の姿が見える。

しかし、伊東に入り漁港を過ぎた頃から
海面の様子が一変し、ざわつき始める。

pさんは信じられない様子、
またしてもやられたか!と五目漁師。

実はこんなこともあろうかと
pさんには伊東に行き先を変更する準備もしてきて下さい
と連絡はしている。

案の定、川奈ボートハウスでは
風が収まるのを待つことになった。

行き先変更も考えたが、
この海を見るとどうしても
五目漁師はここでタイラバをやりたい。

海を目の前にすると
昨日の妄想が一歩現実に近づき、
最初はあそこで、あそこが駄目ならこっちで、
その後は沖に出てオニカサゴを・・・
と気持ちは川奈の海につかまってしまう。

pさんには申し訳ないが
ここで風が止むのを待ち、
駄目なら諦めて帰ることにした。

ボートハウスでお茶をいただきながら
マスターや居合わせた釣り師と釣り談義が始まる。

テーブルの上で見つけたリップから
話は巻きこぼし釣りになり、
マスターから釣り方や道具の直伝を受ける。
めんどうくさそうで興味はなかったのに
次第に来年の釣りにしてみようかなと
興味が湧いてくる。

10時半を過ぎて
やっと出ボートの準備が始まる。

この時刻だから、
欲張りはせずにタイラバ一本で攻めるつもりだ。

先ずは日蓮像前の高根の辺りから
ボートハウス側に向かってゆっくりと流す。

しばらくして、
巻き巻き巻き、
おや掛かったかな?掛かったかな?
グイーン。
おおっ掛かっている。

最初に上がったのは小粒のホウボウ。

 

2dsxp152094s

タイラバを始めてから
竿を取っ替え引っ替えしているが
竿が変わる度にアタリの感じが随分と違う。

最初に使ったのはアタリに繊細なメタルトップのテンヤ用竿(2.4m)

巻き巻き巻き・・・
ビリビリ、ビクビクッ、
巻き巻き巻き、ググッ、グーだった。

次に使ったのは、
錘負荷30号~150号、ライトゲーム用のしっかりした竿(2.25m)

巻き巻き巻き・・・
ゴゴンといきなり来る。

そして今回は新調したタイラバ専用竿(2m)、
巻き巻き巻き・・・
おや掛かったかな?掛かったかな?
グイーン

とこんな感じだ。

五目漁師としては
一番最初に使ったビリビリ感がある竿が一番楽しめたが
当面はこの竿でやってみよう。

ホウボウの次は、
単なる重みを感じたので上げてくると
なんと小さなタコが抱きついている。
スカートを食いちぎられないように
慌てて引き剥がす。

次は、
巻き巻き巻き・・・
おや掛かったかな?
の直後に1シャクリ入れてしまい掛け損ない。

コマセ釣りの癖でアタリがあるとどうしても
ピクッと腕が動いてしまうことが
タイラバにはまずいようだ。

今度は我慢してチャリコ

 

3dsxp152097s

次はホウボウ。

 

4dsxp152100s

そして、ここで本日一番の(多分)大物。
巻き巻き巻き・・・おや掛かったかな?掛かったかな?
グイーンの引きがゴツゴツに変わり
ドラグがでていく
しかし痛恨のバラシ。

その後も頻繁にアタリはある。
エソ、小チャリコ・・・
しかし、お待ちかねのマダイも青物も来てくれないので
右側の定置網方向-65mに移動する。

時間がないので3、4回落としてアタリがないと
直ぐに場所を移動したくなる。
焦りまくって、また元に戻って最後にホウボウ追加。

うーん、もう少し時間が欲しい。
で、本日の釣果。

 

5cas155125s

狙ったマダイもカンパチも掛かってくれなかったが
なんとかおかず分はゲットし、
ボのトンネルの先に明かりが見えてきた。

因みに、丹念に根周りでエギをシャクリ続けたpさんは
残念ながら本日は釣果なし。

 

このところ川奈では調子が良いカワハギを狙った釣り師や
コマセ釣りの他のお客さんも今日は振るわなかった様子。

いなけりゃいないで
こんな小魚も釣ってしまうタイラバ、
やるねーが五目漁師の正直な感想だ。

さて、久しぶりにありつけた釣り魚の料理。
ホウボウは紅葉おろしを添えた
ポン酢でいただく薄造りに限る。
季節柄ゆずも添えてみた。

 

6cas155180s

少し面倒だがチャリコの茶碗蒸し、
真似師料理人にしてはうまくできた。
4人分(4椀)を2人で一気に平らげる。

 

7cas155168s

ホウボウと蛸の唐揚げ。

 

8cas155151s

 

 

 

 






タイラバ面白いです。
突然やってくるアタリはエギングに共通するものがあり
あの今かな今かなと待つドキドキ感がたまりません。

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2015年12月 5日 (土)

4連続ボなるか?!

前回の記事にコメントをいただいたある方から
ボとは言いながら小さいながらも
ハタや小アジが釣れているではないですか!
これでは本当のボとは言えません。

とお慰めをいただいた

五目漁師の中では
全く魚やイカの顔が見られずクーラーボックスの中が
氷オンリーで冷え冷えしている状態を完ボ

 

Dsxp151309今年2月1日の福浦の完ボで撮影


一方、何かしら魚は釣れるには釣れたが
持ち帰っておかずにするほどではない
全くもって失意の釣りをボと称している。

さて、今年の五目漁師の釣りのテーマは
Beautiful & Smart Fishing.。

今年始めたタイラバもこのテーマに沿ってのこと。
(大いにあと付けっぽいが、気持ちのどこかに
テーマを気にしていたからこそなのだ。えっへん!)

準備も後始末も簡単至極、
手は汚れない
道具もボートも車も汚れない臭わない。

そもそもエギングを始めたのは
オキアミアレルギー(と勝手に決めつけている)で
手の皮がボロボロに剥けてしまい、
連続して釣りに行くと遂には
手のひら全体が真っ赤になり
因幡の白兎のようにヒリヒリとしてくるのを休めるためであった。

もちろんタイラバならこの点でも同じ効果がある。
それでいて比較的粒選りの魚に特化して釣ることができる。

そこでリールに続いてこんな竿も買ってしまった。

 

Dsn15a0669s

折しも、今年一杯はボの釣りを宣言したことでもあるし
タイラバなら達成の可能性も高い。

場所はどこがいいだろうか?
最近マダイが釣れ盛っている伊東や
ハタやカサゴなどの根ものの実績が高い福浦も面白そうだが
やはり海底が変化に富み、鯛は今一つにしても
青物ではピカ一の実績がある川奈が魅力的だ。

ボ覚悟とは言え
長らく美味しい魚から遠ざかっているし、
川奈ならもしタイラバで釣果があれば
図に乗って引き続きオニカサゴやアオリイカも狙える。

“私暇なんで” の五目漁師も
11月、12月は結構イベントが多く、
しかも隙間と天気とのタイミングが良くなかったが
明日は急遽出掛けられそうだ。

 

 

 




明日は川奈でタイラバをやってみます。
魚好きの孫も遊びにやってくるので
いい加減に何か釣りたいですね。

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