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2015年6月26日 (金)

一度もオールを握ることはなかった手漕ぎボート釣り

昨日(6月25日)は油壺に釣行。

そろそろアオリイカは終わる、
さっさとしないと旬のイサキも通り過ぎる。

暇な五目漁師もたまには用事があったりして
前回の釣りから何回かの釣り日和をやり過ごしたために
今日はそれなりに力が入っている。

6時前に到着すると
先ずは荷物をあの心臓破りの坂の入り口に下ろしてから
駐車場に車を入れる。

荷物は多いがマニュアル通りにやれば
左肩と両手両腕でなんとか
一度で運べられるように工夫している。

しかしこんな老体いじめの姿は
他人に見せられるものではない。

この荷物でこの急坂を考えれば、
普通なら登山靴姿でもおかしくはないが、
そこは釣師、この時期の足元は
クロックス又はクロックス風スリッパと相場が決まっている。
(五目漁師のは当然のことながら後者)

それでも行き(下り)はまだ良い。
降りて行くと眼下にはベタ凪の静かな海面が広がる。

 

Splg150567s

いいぞ!いいぞ!
ちょっと早く着きすぎたかな?
お店の人はまだ来ていないな。

しかし

おやっ??
ギャーっ!!

 

Splg150566s

文字の力は凄い。

薄っぺらい髪(いやいや私のことではない)
薄っぺらい紙に書かれた

“本日は休業致します” 

の文字が、
まだ荷物を抱えたままでヒーヒーゼーゼーの
老体の心の臓を止めてしまいそうだ。

作戦が次々に頭のなかで巡り
一睡もできなかった昨晩は一体何を夢見ていたのであろうか?

もうこの荷物を一気に運び上げる体力も気力も残っていない。

 

Splg150573s

さすがに隣の土嚢は五目漁師の荷物ではないが、
ご丁寧にも本日に限って自前のアンカー+ロープ60m
バックの中に入れてきた。

打ちひしがれながらも一回目の往復をやっと終わり、
さてもう一回と気合を入れ直した時に
電柱のような人影に気付く。

見上げるとなんとHEPPOさんではないか。

お~っ!! HEPPOさん。

五目漁師はこの状況に同情してくれそうな唯一の人を見つけ
既にホットした気持ちで声を掛ける。

あれっ五目漁師さん!
おはようございます。
どうしたんですか?

(彼は、たまたま私と出くわしたことが驚きで
肝心のことにはまだ気付いていないようだ。
別名嵐を呼ぶ男がこんな静かな海に出られるわけがないのに)

今帰るところだよ!・・・


やっと事態に気付いたHEPPOさんと記念撮影後、
代わりの行き先を大津(HEPPO案)にするか
今、大カマスで話題の葉山のオオモリボート(五目案)にするか
を相談し、
結局両名ともにまだ行ったことがない後者に向かうことにした。

オオモリボートには7時過ぎに到着し、
出船名簿を記入しながら
カマスの釣れ具合や沖での釣り物をお聞きする。

五目漁師の作戦は先ずカマスを釣って、
その後は沖に出てコマセ釣りで
クロダイやマダイでも狙ってみよう。

恐らくHEPPOさんも同じことを考えていたと思う。

しかし、ボート屋さんの頑固な返事は
どちらか一つ、
すなわち岩礁帯のカマスをとるか
沖ブイをとるかどちらかしかないという。

何れにしてもそこまで曳舟してくれる。

初めてのボート屋さんで事情がわかっていない我々が
こう言われれば仕方がない。

両名とも本来はイサキを狙うためのコマセをどっさりと持参しているし、
一日カマスでは飽きてしまうだろうと
沖ブイに決める。

因みに、平日というのに結構なお客さんの数、
一艇以外は全ボートが今日はカマス狙いと聞いた。


なるほど曵かれてみると
沖ブイまでの距離は結構ある。

風やうねりがあると方向もわからないし
自力で漕いで行ける範囲ではなさそうだ。

到着すると
幾つかある常設ブイにもやうところまで
曳舟のお兄さんがやってくれる。

そしてアンカーは入れずに
迎えに来るまでここを離れずに釣って下さいと言い残された。

水深は278m、
HEPPOさんは直接ブイに、
私はHEPPOさんのスターンに繋がれて
さあ楽しい釣りが始まる。


思えば私がブログを始めた頃に
同じブログツールを利用する人にと
突然メールで連絡させていただき
使い方を教わった相手がHEPPOさんだった。

人の印象と言うのは大事なもので、
こんなのっぽなお方とは知らなかったが
当時は見知らぬ私に
早速懇切丁寧に返信メールで教えて頂いた時の
“この人、いい人だな”記憶がいまも残っている。

今日はしっかりと45mほどのロープで結ばれて
ボソリボソリとお話をしながら二人して
せっせとコマセを撒いている。

しかし、底から道糸のリーダーが見えて来るほどの上層まで
瞬殺のエサ取りがやまない。
しかも、お行儀のよい食い方ではなく、
オキアミの先っちょの頭部だけを食ったり、
しゃぶるようにしてボロボロにしたり。
きっと針に掛からないほどの小魚に違いない。

五目漁師は犯人探しのため
餌に飛びつく魚に躊躇する間を与えないほどの高速で
シャクリ上げたり、空合わせを入れたりしてみる。

そしてやがてあがってきたのがこいつ。

 

Dsxp151624s

後で怖いほどデカイのもあがったが、
これじゃロングハリスでマダイを狙うどころではない。

しかし、問題はエサ取りのフグや小魚達ではない。
ここを移動できないということだ。

そこにフグが居ればフグを釣るしかない。
小魚が集まって来れば彼らに餌を撒くしかない。
これはもはや手漕ぎボート釣りとは言えない。

やるすべなし。
HEPPOさんと時々ため息混じりの釣りになってしまったが、
少し荒れてきたのでと
早めにやってきたお迎えのボートに曵かれて戻った。

 

Dsxp151629s

途中カマス釣りのボートも曳いて、
雁のV字編隊のように戻っていく

結局、今日は一度もオールを握ることはなかった。

で釣果はこれ。

 

Cas153124s23cmのチャリコとハナダイ


こんなのは釣果でもなんでもない。
そこにたまたまこの2尾のチャリコがいた。
それだけのことだ。

大事そうに持ち帰ったチャリコはチャリコ飯に。

 

Cas153137s

ご飯物は難しい。
チャリコ雑炊のようになってしまった。
失敗。


*HEPPOさんのブログにリンクを追加させていただきました。(6月27日11時)

 

 




散々な目に会いました。
ボート屋さんも色々苦労はあると思いますが・・・

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コメント

お疲れ様でした
心臓破りの坂を二往復とは、想像しただけで
息切れがしてきます
まさか休みとは思いませんでした
坂道の入り口に休業の札でも掛けてほしいですね

私も昨年2回あり、駐車場の状況や雰囲気など、判断してから
ビクビクと坂道を下りて行きます

しかし今回の場所は、私も行きませんね
好き勝手に自由に楽しめるのがボート釣り
筏釣りはストレスが溜まります
まだ、長井のボートの方が良かったかもしれませんね
情報も何もないですが
のんびり楽しめるボート店です
最近嫌になるようなボート店が増えていますね

お疲れさまでした。
オイラ何度か行ったことありますが、移動禁止命令なんてうけたことないです。

後半戦移動したい事を伝えると、ボートの連結を最後尾にしてくれたりするのになぁ。

なんでだろ?


あそこの沖ブイ、デカイ真鯛やヒラメに、イナワラが出ることもありますが、サバフグの聖域でもあります。


ちょちょいと、やってダメなら、途中の根でカワハギ拾って、一色海岸側を流して、ヒラメマゴチ狙いな感じっす。

あと、この次期はカマスが釣れてますが、例年ルアーに軍配があり、エサや市販のカマス用疑似針は不発っす

オイラは、カマスのとき限定で行きます。

お師匠様の敵討ちうちに、明日オイラが座布団仕留めてきます。

趣味人たけさん、こんばんは。

普段海沿いにお店にやってくる彼らも
あの台を持って坂道を上る気はしないんでしょうね。

尤も、我々にしたら坂の上で分かったとしても
楽しみに妄想を馳せ、また無駄な労力を費やした後ですが。

お客のことは微塵も考えてませんが、
あれで商売になるのが都会近郊のボート屋さんの強みですね。

たけさんがホームにするボート屋さんや、私がホームにするボート屋さんは
ひと味もふた味も違います。

甲斐の荒熊さん、こんばんは。

えっ、そうだったんですか!

この爺さん危ないぞと見られたか、
漁師がどうのこうのと言っていましたので
最近になっての新たなルールなのかも知れません。

そう言えば、船曳のお兄さんは客を釣れてくる度に
アンカーは落とさずにこのまま釣って下さいと言い残していました。

かなり沖合なのでシーズンになると確かに大物も回ってきそうです。
でもそうでない時に動き回れるのが手漕ぎのいいところですからね。

もし、カマスに行っていたら我々はフラッシャーサビキしか準備がありませんでしたから
回りがバンバン釣れる中で悲哀を味わうところでした。

明日の釣りを楽しみにしています。

五目漁師さん、こんばんは

今諏訪湖に仕事で来ています。
夜釣りで諏訪湖にルアーぶち込めばなんか釣れるのでしょうか?

ところで。。。

***リボート、一度は行ってみたいと思っていたのですが、
我々手漕ぎボート釣り師の求める手前船頭の自由な釣りと比べると、
1箇所での係り釣りのみの自由度がないなんちゃって手漕ぎはNGですね
ただ、求めるものは人によって違うので、とにかく移動なしで確率を上げたい方には良いのかもしれませんね

1箇所の係り釣りで巨マダイ、ブリ、座蒲団ヒラメが上がっていようと自分でポイントを探った釣果のトラギス1匹で満足です。
半分僻みで半分本当です。

それでは、また。

flex-pさん、こんばんは。

今、諏訪湖ですか。
さすがに今週末の釣りはなしですね。

私は川、湖では釣りはやりませんので釣れるかどうか知りませんが
釣っても食えない魚はやめた方がいいですね。

~ボート、一ケ所固定でも釣れればいいですが、
この時のような状況だと悲惨です。

ただかなりの沖合ですから青物シーズンには面白いかもしれません。
どうぞ、一度行ってみてください。
私はゴメンですが。

仰る通り釣りの楽しみ方も色々ですが
私の場合も自分で何ができたかですね。

魚が欲しいならさっさと市場に行け!
です。 たまやではだめですが。

いやはやまだ1日しか経っていないのに、思い出すともう思い出深い感じがします(^^;;。

釣れませんでしたが、五目さんの釣り姿を拝見して得られたものは、目先の釣果とは比較にならない収穫です。

僕が沖ブイを希望したのは確かにカマスが難しそうだったこともありますが、本当は五目さんと言葉を交わしながら釣りたかったんです。

楽しくて、かけがえのない勉強にもなり、本当に良い釣りでした!o(^_^)o

また、よろしくお願いします!(^O^)/

嵐を呼ぶ電柱さん、おはようございます。

お疲れさんでした。
今思えば休業さま様、
あれがなければ声が届くほど近くでは釣ることはなかったでしょうからね。

ロープがもう少し短ければ
HEPPOさんの最近の潮流分析などももっと細かくお聞きできたのにと心残りです。

今度はもう少しいい魚を上げながら、
海中のイメージ比べなどもやりたいですね。

突然の休業にはがっかりでしたね。
でも、引き出しが沢山あるのですね。
ここが休みなら、あっち、あるいはそっち、と次々と対応策が出てくるのはさすがです。

一ポイントにボートを固定されて釣るのは、ちょっと厳しいルールですね。
目的の獲物が次々と釣れれば、良いですが、
沖釣りでは一ポイントでそれが叶う事はなかなかないですからね。
やはり幾つかのポイントに移動することが出来ないと
期待も楽しさも半減しますね。

お疲れ様でした。


おはようございます。

なるほどなるほど、やっと話がよくわかりました。
行ったことはないのですが、沖のブイは係留釣りなんですね。
それはつまらん。

カマス・ヒラメフィーバー、残念ながらそろそろ終わりのようです。
今週末はたぶん天気が悪いので葉山方面はダメでしょう。
カマス・ヒラメがいないと、あえて行く意味ないしなー。

一番の大物は、「嵐を呼ぶ電柱さん」をつかまえたことでしたね。

五目漁師さん、釣行お疲れ様でした。
地獄の坂の往復、朝からたいへんでしたね。
休業の情報、事前にどこかに発表して欲しいものですね。

オオモリボート、昔は移動禁止ではなかったですが、何かあったんですかね?
ボート釣りの魅力が半減してしまいます。
沖のブイって、水深27mとかそんなもんでしたっけ?
もっと深かったイメージがありましたが、そうでもなかったんですね。

今回の五目さんのブログの記事は、HEPPOさんのブログとセットで読むと面白いです。
私のフグ対策は「その場を離れる」しか無いのですが、「釣ってしまう」はスゴイです。

またよろしくお願いします。

釣吉さん、こんにちは。

関東一円は本当に手漕ぎボート釣りには恵まれていますね。
貸しボート店が要所要所にあります。
上手く利用すれば、釣りの中で一番行動範囲が広いのではないでしょうか。

遊漁船のように動き回るのもどうかと思いますが
見通しがつかないポイント、
しかももともと自分で選んだポイントではないですから
たまには動いてみたいですよね。

ポイント決めが手漕ぎボート釣りにの一番の肝ですから。

芋焼酎さん、こんにちは。

あれっ? 芋さんは明日ではなかったですか?
明日は結構日和が良さそうですが。

調子が良ければ小一時間でクーラーボックスが一杯になるほど釣れるようです。
私も見せてもらいましたが本当にデカイですよ。
我が家なら3、4尾で十分。
15分ほどで早上がりの釣りも考えものですね。

もう終わりなのですか?
今日の荒熊さんの釣果が楽しみですね。

こっとんさん、こんにちは。

なるほど、あれは心臓破りではなく、もう破れた後の地獄の坂道なんですね。

こっとんさんはあそこがホームですから何度か経験されているとは思いますが
せめてにおいでもかぐ方法があればいいのですが。

あとのボート屋さん、別の人もあそこは移動可でしたと仰ってましたので
最近になって何かあったのか
私の顔を見てその場でルール化したのかも知れません。

ボート釣りの一番の魅力を削がれてしまったようでつまらなかったです。

でもHEPPOさんとのフグ釣りの競演は楽しかったですよ。

iOSです。こんにちは。

休みの時には駐車場の管理人の方が教えてくれるのですが、
時間が早かったのでまだ来られてなかったのでしょうか。

今年の3月のこっとんさんとCOZYさんと誘い合わせて行った時、
その理由でこっとんさんだけが浜に荷物を持って降りられていました。(笑)

移動禁止は厳しいですね。受付のとき、HNを書いておけば対応は
違ったのではないでしょうか(笑)。でも半分まじめ。

油壷は小サバが入ってきているようなのでヒラメの数が出る時期です。
しばらくご無沙汰しているので狙ってみたいです。

またお会いしましょう。

iOSさん、こんばんは。

駐車場に着いたのは5:50頃だったと思います。
管理人さんは既にいらっしゃったので510円払って入りましたが。
おはようございます、だけでした。

考えてみたらこの駐車場代ももったいなかったですね。

黒板の釣果情報にも確かヒラメがありましたね。

一回やっちゃうとまた休みだったらどうしようと、
あのきつさを体が覚えている間は不安で行けないですね。

五目漁師さん、おはようございます。
今週は富士山に行っており、釣りは無しでした。
富士山、高曇りでしたが富士山はくっきり見えていましたよ。帰ってからのニュースで和歌山から富士山が撮影できたとか・・・。高曇りでも見えるときは見えるものなのですね。
オールを使わない・・・?読んでいて、そうか、出られなかったからかと理解したものの、違うところで出た?ならば使うだろうと思っていたけど、変なルールですね。引き船は自分も西湖のヒメマス釣りで経験ありますが、色々な魚を狙う釣りでは???と思ってしまいます。ボート屋も色々ですね。

おはようございます。

お疲れ様でした。
確かにあの坂を、ただ往復するだけは地獄でしょうね?

私は湘南方面には、2度と車では行かないと決めてます。
特に帰りが大変です。
一回葉山で船釣りをして、帰りが3時間かかったことがあります(笑)。

以来、湘南方面には足が遠のいてしまいました。

umeさん、こんにちは。

私は今富士山から戻ってきたところです。

河口湖のラベンダーを撮りたかったのですが
あいにく富士山が隠れてしまい撮れませんでした。
ラベンダーもまだ5分咲き程度でした。

もう一つの目的、さくらんぼ狩りをやって帰って来ました。

三重県から見えるという話は聞いていましたが
和歌山県とは凄いですね。
しかもこの時期ですから信じられないです。
和歌山県側もどこかの高い山からだとは思いますが。

都会のボート屋さんはあれでもお客さんがいっぱいです。
恵まれていますね。

腰痛持ちさん、こんにちは。

あの坂、帰りのクーラーボックスに魚がいっぱい入っている時なら
無理してスキップでもやって見せますが・・・

汗が吹き出し、膝はガタガタ震えてましたね。

土日の134号線は無理ですね。
私も大津、油壺は平日オンリーです。
この日は行きは油壷まで1時間弱、帰りは葉山からでしたが1時間ほどでした。

先ほど川奈を予約しました。
最後のアオリカともう一度イサキを狙ってみます。

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