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2014年12月 4日 (木)

取り敢えず今回は2ハイともモンゴウイカということにしておこう

先の記事で福浦のイカの釣果を紹介した。

 

Dsxp141182s写真a  下の釣果写真の右から2番めと同一個体

 

Dsxp141204s写真b 


写真bの左の2ハイはアオリイカ、右の2ハイはスミイカと称したところ、
ある方から少なくとも写真aのイカはモンゴウイカのようですね
とコメントを頂いた。

一方、この日の同行者で写真aのイカを持ち帰って頂いたiさんからは
甲に針があったのでコウイカ(ハリイカ)じゃないでしょうか
というコメントを頂いた。

いい加減な五目漁師は
以前、同種のイカに大量のスミをぶっかけられたことから
この手のイカは全部スミイカと呼んでいたが
この際、少し真面目に調べてみることにした。

ネットで調べていくといろんな情報がぞくぞくと出てくるが、
この歳になると何度読み返しても3秒で忘れてしまう。
根気はないし、気は短くなっているしで、
なかなか頭の中で系統だった整理ができない。

頭を掻きむしりながら
(正確には、頭皮を掻きしごきながら)の作業になったが、
なんとかこんな感じにたどり着いた。

 

Canvas図中、和名の部分でひとつの枠内に示したイカは呼称は違うが同じイカ

どうやら分類学的には
コウイカ目/コウイカ科の中に
モンゴウイカ、コウイカ、シリヤケイカなど
と呼ばれるイカが属していることがわかった。

 

魚と同様海の生物は大昔
(例えば関西と関東、伊豆半島と房総半島
などの間で交流がなかった時代)から
漁の対象として人々の身近な存在であったからであろうか、
地方によっていくつかの呼称(和名)がありややっこしい。
ここではコウイカ科の代表的なものについてのみ示している。

 

さて、それでは先日釣ったイカは一体何者なのであろうか?

 

コウイカ目コウイカ科のイカは胴体の背中(?)に
石灰質の甲があるということで素人目にも
スルメイカ、ヤリイカ、そしてアオリイカなどが属する
ツツイカ目とは種類が異なることは容易にわかる。

 

これは今年の春に同じ福浦で釣ったイカと
その中からでてきた甲である。

 

Cas146095s写真c

 

Cimg6166s写真d


アオリイカなどツツイカの種類にも甲はあるが
透明なプラスティックフィルムのようなもので
こんなにしっかりとした(石灰質の)ものではない。


さて、難しいのはここから先、
モンゴウイカとコウイカの区別。

 

カミナリが多いところによく生息するので
カミナリイカ(モンゴウイカ)と言われてもな~

 

また大量のスミを吐くことからスミイカ(コウイカ)と言われても
この種のイカは全部ねっとりとした大量のスミを吐くしな~。

 

で、どうやら甲の紋様で両者を見分けるのが一般的らしい。

 

モンゴウイカ(紋甲イカ)はコーヒー豆のようなとか、
キスマークのようなとかと言われる紋様が特徴とのこと。

 

またいつでも見られるわけではないが
エンペラーのブルーラインが特徴的ともある。

 

コメントで写真aのイカはモンゴウイカと指摘して下さった方は
恐らくこの紋様で判断されたのではなかろうか?

 

たまたま水中で撮ったためであろうか
エンペラーのブルーラインも明確に出ている。

写真aのイカ
とは同一個体の写真bの右から2つ目のイカを見ると
なるほどコーヒー豆のような紋様がはっきりと見てとれる。

 

どうやらこれはモンゴウイカで間違いはなさそうだ。

 

ただ同じ個体を捌いたiさんは
甲にハリがあったのでハリイカですよ
iさんのブログで紹介している。

 

確かにこのハリは写真dでも左端に突き出ているのが確認できる。

 

う~ん悩ましい。

 

更に調べて行くとコウイカ(ハリイカ)のハリについて
こんな記述があった

 

「はりいか」は貝殻(甲)の後端(普通一番上と思われる部分)に
針状の突起があり、
それが身体の後部から飛び出している”


この最後の身体の後部から飛び出しているという部分が気になる。
もしかすると甲のハリはモンゴイカにもコウイカにもあるが
果たして身体の外にまで飛び出しているかどうかが
ハリイカかどうかを見分けるポイントなのかも知れない。

つまりiさんもこのハリが
身体の外にまで飛び出ていたかどうかは
確かめていないのではないだろうか。

これは今度釣り上げた時によく調べてみるしかない。

取り敢えず今回は2ハイともモンゴウイカということにしておこう。

因みに、30cmを越える様な大型はほとんどの場合がモンゴウイカ、
一方コウイカは20cm程度のものが多いともある。

どちらかと言うとコウイカの方が高級イメージが漂う。
コウイカ1パイ1貫の新子の寿司ネタ用は
市場では1kg2万円以上もの高値がつくこともあるらしい。

気になる味に関しては何れももっちりとして甘みがあって美味しい。

ともある。(五目漁師はひょっとすれば
コウイカは食べたことがないのかも知れないが)。

モンゴウイカに関してはこんな記述もある。

 

本来はカミナリイカとモンゴウイカは同じイカであったが
近年では西アフリカ海岸から大漁に輸入されてくる
大型のヨーロッパコウイカ、
更に最近では大型、中型の輸入コウイカを
市場では全般にモンゴウイカと呼ぶことが一般的になっていると。
(同時に日本産のモンゴウイカは今ではモンゴウイカとは呼ばなくなった)
別の資料ではあるが、このためお寿司屋さんでは
モンゴウイカと称するネタを見なくなったともある。

 

結論的にどっちのイカかがややこしくてわからない場合には
この手のイカはコウイカ科という意味合いで
コウイカと称するのが無難な気がするがどうであろうか。

 

さてこちらは同じ時に釣った何故か
イカの王様ではなく女王様と言われるアオリイカの料理。

 

高級なイカがこんな料理ではもったいないが
刺し身、

 

Cas14a0246s

天ぷら、

 

Cas14a0258s

にんにくをたっぷり入れたスパゲティーにしてみた。

 

Cas14a0268s

 

参考文献のURL
http://keifuu.jp/goannai.html
http://www.zukan-bouz.com/nanntai/kouika/kouika.html
http://www.cty-net.ne.jp/~noro-m/page047.html
http://squidgame.xsrv.jp/school.html
http://umai-sushi.net/category1/entry13.html
他にコウイカ3種の見分け方など

 

 

 

 

 

 

 






果たしてイカ自身はこの分類をどう思っているんでしょうね。
分類学ってよくわかりませんが人間で言う人種の違い程度なのでしょうか
それとも犬と猿ほどの違いがあるんでしょうか?
ご意見や、違うぞ! というコメントもお待ちしております。

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コメント

こんばんは。

私もスミイカとシリヤケイカの違いぐらいはわかります(えっへん!)。

他はわかりません。
全てコウイカでいいと思います(笑)。

私はイカ釣りをさぼっているものですから、

この記事のようなあいまいさを残したままだったので、

改めて、系統的な整理作業をしていただいて感謝です。

イカの種類はいまだに自信がありません。

ツツイカ系は捌きやすく、それなりの身の厚みがあって、旨いですけども、

甲を背負ったやつらも、身が薄い割に、小味が効いてて捨てがたいですね^^

腰痛持ちさん、こんばんは。

そのスミイカと思っているのが実はモンゴウイカではないかと。
どうも館山辺りでも釣れるのは殆どがモンゴウイカ、
スミイカは滅多に釣れないらしいです。

ところで、ハリの有無を確認するためにも天気次第ですが
この日曜日には福浦でもう一度イカ釣りを予定しています。

飛竜丸さん、こんばんは。

ははっ、とんでもないですよ。
コウイカは背側に甲があって身を付けれない分腹側に寄っていますので
ツツイカの2倍くらい身が厚いんですよ。

鳴門巻きとかするときには厚み方向に半分に切らないと巻けないくらいです。

是非一度釣ってみてください。
もうヤリイカなどはペラペラですよ。

五目漁師さん、こんばんは

自分的には楕円で褐色でイカスミ攻撃をかますイカはすべて「スミイカ」です。
爆釣したアジを全て真っ黒にした憎きやつですが、とても美味でした。

福浦は行ったことがないのですが、茅ヶ崎からだと40分くらいで着いてしまいそうですね
網代が1時間くらいですから。
海岸までの階段がキツイということですので、
自分の場合相当荷物をダイエットしないと無理かもですね。

ところでボートは予約制でしょうか?
また色々ご教示ください。

それでは、また。

flex-p さん、こんばんは。

スミイカの発想は私と同じですね。

福浦までは仰るとおり正味40分です。
134の2車線化はほぼ終了しましたし、後は西湘と真鶴道路で快適そのものです。
私は途中弁当を買ったり、エサ屋に寄ったりしますので1時間見ておきます。

道が快適な反面ボート環境は覚悟しておいたほうがいいです。
先ず2軒ありますから最初にどちらにするか決める必要がありますね。
それによって予約や駐車場の利用の仕方も変わります。
これ以上はここではちょっと・・・ですが、
今度の日曜日に予定していますので、ご都合があえばご案内しますよ。

福浦は他で何も釣れない冬場にアマダイが釣れますから
持ち場の一つにしておいても損はないと思います。

おはようございます。

なるほど~、捌く前の段階で外側に針が飛び出しているかどうかは調べませんでした。

確かにコウイカ類の乗合船釣りで、釣れるとイカの頭を船べりにぶつけて針を折る、という話を聞いたとこがあるので、針が飛び出している種類がいるようです。
それが何イカだったのかは忘れましたが。

まあ、何イカであれ、これだけ美味しいイカの仲間なら全部大歓迎です。

おはようございます
コウイカの見分け方は難しいですね
釣った時、大体わかりますが
その後変色したりして
何のイカか判らなくなります
そのコウイカをこれから狙います
大津、観音崎ですね
大津の方がよりチャンスはあると思います
昨年は鯵の泳がせでしたが
今回はスッテで釣ってみようかな、と
又は一番下をエギ中間をトトスッテ
上部にはイカツノなどは
どうでしょうかね

調べて詳しく説明して頂き、有難う御座いました。
私が冬にアオリイカ釣りをするこの海では、エギでタナを変えることにより
図の中のコウイカ科の3種類が釣れます。
それぞれをモンゴウイカ、スミイカ、シリヤケイカと呼んでおります。
おおよそ紋様で区別しますが、モンゴウイカとスミイカの区別がはっきりしない時は、
甲の先端が針の様に尖っていて、それが身体の後部から飛び出している場合はスミイカと呼んでいます。

また、モンゴウイカはスミイカよりかなり大きくなります。
味は似ており、お刺身では区別がつかないですが、熱を加えるとスミイカの方が美味しいです。

なお、シリヤケイカは数が少ないが、紋様が違うためにすぐに判別できます。
また味はコウイカの仲間では一番下のランクです。

スミイカは東京湾で旬を迎えて南下しますが、これから春のお彼岸までは釣れます。
少しポイントが違いますがアオリイカも釣れます。
どちらも味が良さでは一二を争う烏賊です。

芋焼酎さん、こんばんは。

私は今までに何杯も釣っていますがハリが外に飛び出ているのに気づいたことはありません。
やはり、甲にはついていても外にまでは出てなかったのでしょうね。

仰る通り美味しければ何でもいいのですが
スッキリしました。

福浦、モンゴウイカならハズレなしに釣れますから狙って見てください。

たけさん、こんばんは。

そうですね、大津ならいけそうな気がします。

下からトトスッテ、プラヅノ、オッパイスッテの3点セット
タックルボックスに忍ばせていましたよ。

コマセ釣りの傍らで何度か出してみましたがまだ掛かったことはありません。
多分傍らでやるなら活餌を付けないとダメでしょうね。

ただ活餌だと動きの鈍いコウイカではなく
やはりアオリイカ狙いになってしまうでしょうか。

釣吉さん、こんばんは。

少し勉強したお陰で釣吉さんのお話がすんなりと理解できるようになりました。
やっぱりスミイカのハリは胴体の外に出ているのですね。

甲についたハリは見ますが胴の外に飛び出たのは見たことがありませんので
私が今までに釣ってきたコウイカ科は全部モンゴウイカだったようです。

前回のは重さも1kを越えていましたからなおさらです。

冬場のコマセ釣りは手が冷たいです。
今後は手袋もできるし、
ポケットに手を入れたままでも釣りになるイカ釣りの機会が増えそうです。

超オソコメ、ごめんなさい。
定年でバタバタしています。
イカの種類、本を買って調べる準備ができているのですが、その本は別のところ。(笑)
20年前にアオリイカに甲羅が入っていると信じていたumeですから、ここに書いてあることは少ししかわかりません。
アオリ、スミ、スルメ、ヤリ、スジ、アカイカが釣ったことのあるイカの全てです。
ですから、分類についてはさっぱり???
アオリだけでなく、どのイカも美味しいです。(笑)
五目漁師さんの腕にかかれはもっと美味そうですね。(笑)

umeさん、こんばんは。

無理しないで下さい。
いよいよ定年ですか。
と言っても今後もお仕事は続けられるんでしたよね?
残念です。一緒に平日釣行が楽しめると思っていたのですが。

umeさんは本当に多彩な釣りをやってらっしゃいます。
イカもしかりですね。
これにダイオウイカを加えれば全てじゃないですか?

週末はイカを餌にまた大物狙いと聞いています。
頑張ってください。

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