フォト
無料ブログはココログ

« ちょっと贅沢気分 | トップページ | 大物揃いの泳がせ外道3兄弟を釣る »

2014年7月19日 (土)

素晴らしい山立てラインを証明する

五目漁師が目下ボート釣り場のホームとしている
伊東の海。

ここに来る釣り師のほとんどが
美味しい美味しいあのカイワリに狙いを定めて
やってくると言ってもよい。

一見、広々としてアクセントのなさそうな湾内であるが
ちゃんとカイワリポイントはあるようだ。

GPS
魚探を持たない五目漁師は
もっぱらボート屋さん(オーシャン釣具店)に教えて頂いた
山立てでポイントに入り、
一日そこにへばりついていることが多い。

そんな中、
最近になってGPS魚探を駆使しながら
伊豆多賀の深場などを中心に
大物を狙うカヤック釣り師umeさん
伊東のボート釣りにしばしばやって来るようになった。

ume
さんとはお互いのブログを通じて知り合いの私にとって
こんなに心強いことはない。

五目漁師の鈍い感性で作り上げてきた
イメージでしかなかった伊東の海底が
umeさんが来て辺りをうろうろする度に露わにされていく。

 

1s(umeさんが作成の伊東湾内の海底等深線。
色が着いていない波間はまだ探索されていない部分)





浜からだらだらと沖に向かって
少しずつ深くなっていくだけだと思っていたが
そうではなかった。

 

図中、紫色の-38m近傍は起伏が多く
いかにも魚が居そうな場所ではないか。

 

そうなると、
私自身がいつも山立てで入っているポイントは
一体どの辺りなのか当然気になってくる。

 

五目漁師の山立てラインについては
既に2012123日の記事で示しているが

 

左手の山立てラインは
国道沿いの赤いビルの左端と
山腹のマンションの左端とを合わせる。

 

3canvas2



一方、右手の山立てラインは
サンハトヤのビルの左端と
遠くの宇佐美観音とを合わせる。

 

2canvas1



これらの二つのラインを
umeさんに助言をいただきながら
正確に引いてみたのが次の図。

 

 

 

4_2



上の図における
山立てラインの交点周辺を拡大してみると

 

 

 

4



素晴らしい!!!。

ドンピシャではないか。

 

これで釣れなきゃ
腕が悪いとしか言いようがないベストポイント。

 

もちろん、
その通りにアンカリングできるわけではないし、
始めは図星命中したとしても
所詮風向きが変わったりすると
アンカーロープの余長の範囲で
辺りを浮遊することになる。

 

そこで山立てラインのズレに応じて
一体中心のポイントから
どれくらいずれてしまうのかも把握しておきたい。

 

例えば、
左手側の山立てラインの目印になる
赤いビルの大きさ(横長さ)は5m程度である。

 

自身の経験から
このビル横幅の23倍程度(10m~15m)は
見通しラインがずれることはよくある。

 

一方、右手側の山立てラインの目印となる
サンハヤトの大きさ(横長さ)は50m程度である。

 

本来は遠くの宇佐美観音と
このビルの左端とを合わせるが
宇佐美観音がビルの中央くらい(約25m)までずれても
気にせずに釣っていることが多い。

 

図中、見通し線の交点を中心とする白の点線の枠は
赤いビルの見通し線が
本来の同ビルの左端から±15m

 

またサンハトヤの見通し線が
本来の同ホテルの左端から±25

 

ずれた場合の誤差の範囲*1を示している。

(*1:山立てポイントから山立てライン上の二つの目印までの距離と
手前の目印における上記誤差から対数比例法で求めた計算値)

 


よしよし、
これくらいならまだまだポイントの範囲内と言えよう。

 

それにしても、この山立てラインのセット、
ポイントへの命中度もさることながら、
左右の相対角度がほぼ理想的な90°であるし、
目印も判別しやすいし
申し分ないこともわかった。




山立てラインを平面図に引いてみようとしたところ
2番目の写真で見られる山腹のマンションの同定に苦労してしまいました。
umeさんにも助けていただきやっと確かな線が引けました。
三角法の一面が抜けているので当然ですね。

これで確信して伊東のカイワリポイントに入れます。
入ったからと言って釣れるわけではないですが。

 

 



本日もポチッとよろしくお願いします。

にほんブログ村 釣りブログ ボート釣りへ

 

にほんブログ村

« ちょっと贅沢気分 | トップページ | 大物揃いの泳がせ外道3兄弟を釣る »

<!ー310考察、概説ー>」カテゴリの記事

コメント

まさに、仰るとおり、ドンピシャリですねw(^^)w
しかも理想的な直角の2方向で素晴らしい山立てです。
これなら誤差数メートルですね。
ウッカリ何か品物をボートから落として仕舞っても、
あとでそこに山立てで潜れば、見つけられますね。
これが、素晴らしい釣果に貢献してたんですね。

この海底地形図も良く出来てますね。
外国製のGPS魚探で作ったものをgoogleの地図に重ね合わせたのでしょうか?

釣吉さん、こんにちは。

伊東は場所移動が不要ですから、この一点だけで十分なんですよ。
川奈では魚探をレンタルしますし、福浦は流し釣りです。

海底地形図は本文中のumeさんから頂いたものですが、
LOWRANCEの魚探とパソコン上で専用ソフト利用して海底地形を記録されています。

今回はこの他にもマップ上に山立の見通しラインを引くためのビル探しなども
お世話になりました。(これが簡単のようで大変難しかったです。)

五目漁師さん、こんにちわ
お疲れ様でした。わかりやすく、綺麗にまとめてありますね。
なるほどと納得してしまいます。
アンカー打って伊東で一日(といっても1時位ですかね)釣って、帰ってからGPS魚探の航跡データを整理すると、アンカー中心にほぼ円を描いています。
ポイントまでは一度しか通りませんが、アンカー打つと一周緻密なデータが取れるので、更に詳しい情報が得られるのでしょうね。偽データも混ざっている部分もあるのですが、それにしても、真っ平らではないことが面白く感じました。
隔週刊「釣り情報」の手漕ぎボート特集は伊東のカイワリ、それも手釣りでした。
五目漁師さんのポイントとはまた違うところを攻めていましたが、面白く読みました。
また行きたくなります。(笑)
そういえば、今日は伊東に用があって、ついでに増渕さんにElite-7 HDIのOSバージョンアップをお願いしてきました。用があったのでちらちらと手漕ぎボートを見ただけでしたが、こちらもカイワリ絶好調のようです。(笑)
うーーむ、明日は行けたら伊豆多賀でキスです。(笑)
長いコメント失礼しました。

素晴らしい。科学的アプローチ!

ローランスは難しいけど、マニアはしびれますね。

沈船などのテクスチャーまではっきりとみることができますし。

それにしてもどんぴしゃ!クロス方位法のもう一点探して、誤差三角形の中心にアンカーを打てば

完璧でしょうね。

umeさん、こんばんは。

線を引いてみてびっくりしました。
ここが釣れるのかどうかは別にして、
海底地形を見る限りにおいては、まさにここでしょ的なポイントです。

今回はラインがずれた時の範囲がわかったのが大きいですね
今後は安心して釣りに専念できます。

今年は川奈がカイワリで燃えています。
型も数も伊東に勝る勢いです。

この連休中に伊東の方も調子が上がるといいんですが
最終日辺りに景気付けに行ってみようかなと思っているところです。

飛竜丸さん、こんばんは。

この山立て、そもそもどなたが見つけられたのか知りませんが
大したもんです。
海底地図から見出したんでしょうか、それとも釣果実績から見出したんでしょうか
これらの一致性にも驚いてしまいます。

沈船が見えたりすると釣りを忘れて見入ってしまいそうで
魚探は怖くて持てません。

こんばんは!

明日は伊東ですか?

カイワリ、面白そうですね!

芋さん、まるまつこうじさんも出るみたいですので楽しみにしてます(^O^)/

こんにちは
海底等深線がこんなに、はっきりと出るとは思いませんでした
又、伊東の海はだらだらと砂地が続く地形と思っていましたので
紫色の38m近傍の地形には驚きましたね
この辺りだけが、起伏の変化のある場所ですね
私は前回40m前後でしたので、もう少しサンハトヤ寄りでした
このような地形図は夢が広がりますね
秋に行きたいと思います

APさん、こんばんは。

カイワリが釣れそうになかったので、
いつもとは少し違ったところに行き
アジを狙いながら泳がせを楽しみました。

カイワリは一時の釣れっぷりではなくなりました。
コサバは相変わらず多いです。

たけさん、こんばんは。

等深線は海底地形に興味を持たれているumeさんならではです。

今までは言われるがままに、-38mでしたが
これからは自信をもってこのポイントに入れます。

今年はサバの合間を縫ってカイワリがこのポイントでよく釣れました。
今日久しぶりに行ってきましたが、いよいよ鳴りを潜めてしまいました。

秋まで一休みかも知れません。

おはようございます!のりべんです(^-^)

先日の娘との伊東釣行で実はそこも行って来ました(笑)

しかし、待っていたのは霧雨と山だて目標物の雲隠れ。
山だてってコレがあるんですよね。。急遽スマホのGPSで行動でした。

早く試験終わらせて、こちらも早く伊東のポイント検証に参加したいです〜(^o^)♪

おはようございます。

カイワリポイントの海底、こうなっていたのですか。
なんであそこ一帯だけで釣れるのか不思議でしたが、これでやっと謎がとけました。

ポイントの周囲が根で囲まれていたのですね。
ハトヤホテル側には多少前後しても大丈夫なのも地形をみると納得です。

以前に子供を釣れてきて最初のカイワリ大漁だったときは、ハトヤホテル側の山立てからいってちょっと沖だったのですが、たぶんそこは根の外側(沖側)ぎりぎりだったのだと思います。


目の覚めるような素晴らしい記事だと思います。

のりべんさん、こんにちは。

お子様たち同行の伊東釣行はブログで拝見しました。
岸沿いのキス釣りと聞いていましたのに
沖まで行かれたんですね。びっくりしました。

頻繁に試験、ご苦労さんです。
何の試験かわかりませんが
釣りごときに気を取られないで頑張ってください。

芋焼酎さん、こんにちは。

昨日はお疲れさんでした。
もうカイワリはサバだけ残してどこかに行ってしまったのでしょうか
影が薄くなりました。

我々の入ったポイントは例のポイントよりも少し岸寄りでした。
そんな時にも今回の検証で、これくらいのズレならまだまだ範囲内
という風に安心して釣りができるようになりました。
(釣れませんでしたが)

そろそろイナダやカンパチ(ショゴ)が回ってきてもよい頃です。
誰かが釣ればぱっと調子が上がりそうな気配です。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 素晴らしい山立てラインを証明する:

« ちょっと贅沢気分 | トップページ | 大物揃いの泳がせ外道3兄弟を釣る »