今日(12月16日)は福浦でアマダイ狙い。
幸運にも、前夜にこのブログにコメントをいただいたことから
のりべんさんも福浦行であることを知り
現地にて始めて
陸見[オカミ](陸で見る、拝み見る、お顔を見る・・・だめかな)を
させていただいた。
声を掛けられ、お話を始めると初対面ではないような、
ブログの威力は凄い、
こんなダジャレオヤジが
格好いいお兄さんとおしゃべるできる機会まで作ってくれる。
さて、7時前にようやく岸払いし
沖に向かって左手方向(約1.3km)のアマダイポイントに向かう。
ポイントは無風状態、ボートが流れる方向もよくわからないため
とりあえず全長2m、2本針の片テンビン仕掛けを落とす。
水深は約80m、すぐにあたりがあり
アマダイの同居者ヒメコダイよりも小さいアマダイが釣れてくる。
普通ならリリースであるが、
この手の魚は海面に浮いた時には浮袋がパンパンに膨れ、
簡単には元いた場所には戻れないため
カモメに持っていかれるか、
五目漁師の胃袋に入るかの二者択一、
当然ながら答えは後者。
小アマダイ、オキギス、ヒメコダイの入れ食い。
そして、
オオッー、キタッー、
天に向けて合わせた竿の腰にもグッと重みが乗る。
でかい。大アマダイ。強烈な引き、ウッシッシ、
のぞきこむ、やがって透き通った真鶴の海中に魚の影が、
おやっ!? アマダイじゃない、茶色?
アヤーやられた、 なんだエイか!
エイッこの野郎!
心の中ではもうハリスを切る準備。
しかし、海面でバシャっと跳ねると
ヒッヒラメ、ヒラメではないか。
慌てて掴んだのはハサミではなく玉網。
ヤッター。
しかしこれが本日の間違いの始まりだったとは。
入れ食い、しかも予想もしなかったヒラメに五目漁師は調子付く。
水深80mともなると
仕掛けが底に達するまで気持ち的には1分近くも掛ってしまう。
時間がもったいない。
そこで2本目の竿を準備し一方の竿を巻きとっている間に
もう一方の竿の仕掛けを落とす。
2本釣りではなく、あくまで交替釣り。
のつもりであったはずが
やがて2本釣りになってしまったのがいけなかった。
こともあろうに底ギリギリを舐める流し釣りで欲の皮が突っ張った2本釣り。
やがて管理不行き届で一本目の竿の道糸が何かに引っかかる、
外れない、切れない、
そうこうしている内に他方の竿も。
どうも根掛りではない。
海中の何か(同じもの)に道糸が巻きついてしまったような。
PEラインの3号、4号ともなれば簡単に切れるものではない。
なんとか高切れは避けたい。
手繰った2本のPEラインはボート内で互いに絡み合うし、
体やあちこちに引っかかるはで
ボートをガタガタと揺らしながら一体何をやっているの?!
渾身の力で張り切ったPEラインが滑って
指や腕に巻きついたりすると大怪我もしかねない。
PEラインの緊張は心の緊張なんて
冗談を言っている場合ではない(当然、現場では言っていない)。
絶好の時合いの最中、
やっとのことで2本の軽くなったラインを空しく巻きとるまでに
30、40分もかかったであろうか。
仕掛けはもちろんのこと
愛用の夢の天秤は2本とも回収できなかったため
もう天秤の手持ちがない。
ラインも結局かなりの高切れで残りはせいぜい70、80m
これではまともなアマダイ釣りは難しい。
ヒラメも釣れたし早上がりか~
と時計を見るとまだ8時過ぎ。
どうしよう?
で、先日見たかれいふぁんさんのブログのどこかで
アマダイ釣りでは、
自分が考案したはえ縄式の仕掛けがお気に入りとかいう
記事を思い出した。
はえ縄式って、胴付き仕掛けを寝かせて使うということかな?
そうだ、テンビン不要の胴突き仕掛けっていう手がある。
早速、
予備で持ってきた片テンビン用の仕掛けの先ハリス部分を切って
重りを付ける。
切った先ハリス部分はエイトノットで残ったハリスの上部に結び
胴突き2本針仕掛けに変更。
(上側のエダスには道糸をたるませたときに、
底を這うようにガンダマを打つ)
ムムッこれでなんとかなりそう。
このポイントは少し沖出しするともう80m。
高切れしたラインでは、
すぐに胴突き仕掛けが宙ぶらりんになってしまうが、
その後、型のよいアマダイをなんとか追い釣りできた。
さて、アマダイはそこそこ釣ったし
昼過ぎにカワハギ釣りに向かおうとし
持ってきた3本目の竿を見ると、
ギョッ! なんと穂先が折れている。
どうやら先ほどのドタバタ劇の中で踏んづけて折ってしまったらしい。
仕方ない、アマダイ用の竿を使うしかない。
カワハギポイントは出てきた場所からは正反対方向。
約30分の行程でやっとたどり着き2、3投したところで
おやっ?! 帰ってこないボートの強制連行船が近づいてくる、
言ってなかったかな?、
ここは1時上がりですよ。
ヒエー早っ。
以前は3時ころまで釣らせてくれたが、
どうやら相次いで事故があったらしく用心の末こうなったと。
結局、福浦名物カワハギの釣果はなし。
少し寂しいが、まぐれできたヒラメが
ドタバタ劇を精算してもなおうれしい。
毎年ではあるが狙って釣れる福浦の実力も手漕ぎの
アマダイフリークにはうれしい。
小型(40cm)ではあるがオキアミにきたヒラメと
急きょ作り変えた胴付き仕掛けに来たアマダイ(34cm他)
そして定番の刺身。ヒラメの刺身は格別。
ヨメサンの提案で薄造りに柚子をのせてみたが
ヒラメの甘みが増す絶好のコンビネーション。
ヒラメとアマダイの刺身。
手前の団子状のものはヒラメのエンガワ。
小アマダイは甘酢あんかけにしてみた。
お上品な魚にいささか不釣り合いなかけ物ではあるがこれも正解。
これが本年最後になるかもしれないのに
えらい目にあいました。
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