釣れてしまったではなく、釣る五目は難しい -五目漁師の所以-
今年4月にちょっとやってみようかと、
遅ればせながら手漕ぎボート釣りを中心とした
本ブログをスタートした。
実は、全く別のテーマで
数年前からアップしているホームページを始める時には
なかなかページの名称が決まらず苦労したが、
今回は簡単に決めてしまった。
というか、むしろこの言葉“五目漁師”を使いたいというのが
先にあったような気もする。
釣り師であれば誰もが次はもっと大きいのを、
と期待を馳せるのはあたり前。
キスなら30cmを超える鉄砲ギスを、
タイなら姿造りにできるような立派な真鯛を、
ワカシよりもイナダ、そしてワラサを・・・と。
キス狙いでヒラメが釣れた、
小アジのサビキ仕掛けにタイが掛ったというのはよくある話。
狙いと違った魚が掛ってもそれが本来の狙い魚よりも大きければ
ラッキー! となる。
つまり、大きいことはいいことであり、
やった!と歓声が上がる。
ではどれだけ大きければ満足するのか?
手漕ぎボートでカンパチやワラサを釣れば鼻高々の凱旋、
しかしもう少し沖に出る遊漁船やエンジン付きのボートなら
もともとワラサを狙うし、ブリやヒラマサも釣れる、
60cmを超える真鯛も珍しくはない(ようだ)。
外洋に出ればカジキマグロだって釣れてくる(のをTVでみたことがある)。
大きさを目標にしてしまうと
私のような元サラリーマン釣り師では
所詮、梅宮辰夫には勝てない。
一方、大物釣りに対比して五目釣りという言葉には、
狙いも定めずに釣れれば何でも良しとする、
あるいは狙ったものと違った魚が釣れてしまったが、まあいいか、
という少しランクの低い釣りという響きがある。
しかし、どうであろうか?
アマチュア釣り師のもう一つの楽しみはなんといっても
釣った魚をおいしくいただくこと。
食のステージで嬉しいのは必ずしも大きい魚ではないし、
同種の魚の大漁でもない。
青いのがあり、赤いのがあり、白いのがあり、
つまり五目釣りの釣果こそが釣行後のビールを一層旨くし、
そして釣りごたえなんて関係のない家族を喜ばせてくれる。
刺身なら飲み屋で注文するような3品、
ちょっと贅沢な5品の盛り合わせがよいではないか。
いくら新鮮でもアジオンリーや鯛オンリーでは飽きてしまう。
カジキマグロをどう処理するのか想像もできないが、
凱旋後の食卓は刺身あり、煮魚あり、天ぷらもありと
いろんな魚のいろんな料理で賑わった方がよい。
これぞ五目漁師が狙う釣り。
釣れてしまった五目ではなく、釣る五目。
カンパチ、イナダ、カイワリ、ムロアジ、ヒラソーダ、イトヒキアジ
これは、よくある釣れてしまった六目(2011.11.03)
アジとイカとヒラメ。
飲み屋では普通に出てくる3品でも
一日の釣行でこれらを揃えるのは
カジキマグロよりとは言わないが
ブリを釣るよりも難しいかもしれない。
釣れる場所は違うし、餌も違うし、道具も釣り方も違う
こんな効率の悪い釣りが趣味だからできる。
釣れてしまった五目ではなく、
食卓の賑わいを考えて釣る五目。
五目漁師はこのブログを始める前に
五目釣りの目標を立てた。
いつも釣行に際してはこのリスト達成を目標にしている。
この達成は未だならず、結構難しい。
このリストのコメントやご感想などいただければありがたく。
明日は久しぶりに釣行の予定。
で、本日もポチっとよろしく!
« ちょっと抜くのがこわい伝家の宝竿 | トップページ | 姿見ずのバラシは後味が悪い »
「<!ー900その他ー>」カテゴリの記事
- やっと伊東の海に出る(2024.11.27)
- 今度は竿のクリーンアップ(2024.06.02)
- 最近の諸々(2023.12.11)
- 赤い魚御三家を狙ってみようかな(2023.09.23)
- ちょっとしたトラブルのその後と一言ずつ(2023.09.07)
素晴らしいですね!
誰のものでもない、自分だけの目標。
ご自身の経験の集大成になっているようにお見受けします。
これを達成することの難しさは、五目漁師さんが一番ご存知なのでしょうね。
(僕ごときからは不可能にしか見えません(^^;;)
しかし何度見ても超高いハードルですね!
五目漁師さんが、ベテランさんの中では珍しい大荷物の釣り師である理由が解りました(^-^)。
投稿: HEPPO | 2012年8月 8日 (水) 08時42分
HEPPOさん、コメントありがとうございます。
3目くらいは無意識でもいきますが、4、5となれば場所選びや道具の準備なども万全でないと
結構難しいです。最近、根や砂底のポイントが点在する川奈あたりならいけるかなと思ったりしています。
今日は伊東まで行きましたが、風が強く2時間待って今帰ってきたところです。
投稿: 五目漁師 | 2012年8月 8日 (水) 11時07分
おはようございます
同意見です、五目釣り、良いですね
数は要らない、それよりは満足のいく釣りができればと
今、イナダも釣れていますが、ボートで釣るのが面白いので
乗合船では今は釣りません
ワラサや真鯛も同じです
小物は小物なりの釣り方、楽しみ方があり、手作りの竿で釣っています
大物は2匹、1匹では仲間から交通事故だろうなど
嫌味を言われますので、小さくても良いですから2匹がほしいです
色々な種類の並ぶ食卓は豪華ですね
やはりビールが旨いです
投稿: ボート釣り趣味人たけ | 2012年8月 9日 (木) 07時35分
たけさん、コメントありがとうございます。
たけさんの釣りを見ていると実力もさることながら、
それ以上に趣味人という言葉がまさにぴったりという感じがします。
今更ながら、趣味の釣りってこういうもんなんだと感じ入っています。
今日、伊東に行ってました。
何かでかいのがいます。一気に持って行かれ、3回ばらしました。
内2回はチヌバリ4号を折られました。
盆明けにリベンジです。
今から料理です。釣って楽しみ、料理で楽しみ、食って楽しみです。
投稿: 五目漁師 | 2012年8月 9日 (木) 20時35分
はじめまして^^/
九州福岡の飛竜丸と申します。お世話になっております。
いやー素晴らしい記事!まさに我が意を得たりって感じですよ^^
長いこと魚釣りしてて、何がとおといのか分からなくなるんですが、大きさなんかじゃなくて、美味しくて家族が歓ぶなら小さな鯵でも十分ですからね。
これからもご健闘お祈りします。
投稿: 飛竜丸 | 2012年8月 9日 (木) 21時52分
飛竜丸さんコメントありがとうございます。
遠く離れていますが、同じ思いで釣りをやっている方がいらっしゃるとは嬉しいです。
飛竜丸さんのブログよくみせていただいてますよ。
特にハタなど根魚のスケールの違いが羨ましいです。こちらはカサゴくらいです。
今後ともよろしくお願いします。
投稿: 五目漁師 | 2012年8月10日 (金) 02時09分